(2024年4月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ

公開日: 2024.04.26

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この記事で学べること 

  • Salesforce コア製品に関する重要な技術情報
  • バージョンアップ情報やメンテナンス情報(バージョンアップ以外)、IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報、製品廃止情報、リリース更新などの重要情報
  • セキュリティに関する重要なアップデート

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記事で更新内容を学ぶ

本記事は「 Salesforce の運用に関するお知らせ」の 4 月号となります。

こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。

2024 年 4 月のトピックはこちらになります。本記事では前月との差分である赤字の部分についてと、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。

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まずは、製品イノベーションに関する情報です。

Summer ’24 のリリーススケジュールが公開されましたのでご紹介します。
日本のお客様向けのインスタンスにおける Summer ’24 のリリースは 6月 16 日に予定されています。

また、Sandbox プレビューに参加予定のお客様でプレビュー対象のインスタンスに既存の Sandbox がない場合は、日本時間の 5 月 10 日午前 10 時までに Sandbox のリフレッシュが完了するよう、余裕を持って Sandbox のリフレッシュをお願いします。

なお、サクセスナビではバージョンアップに備えるための情報もご用意しておりますのでぜひご参照いただき、6 月の Summer ’24 リリースに向けてご準備を進めていただければと思います。

関連情報

続いて Hyperforce に関する情報です。

Summer '24より、Hyperforce 上の組織(JPNで始まるインスタンス)をご利用の場合は、メジャーリリースにおけるアップグレード中のサービスダウンタイムは無くなります。アップグレード中にログインしたユーザーがいる場合は再ログインを促され、再ログインが必要となります。もし、現在ご利用中のインスタンスが不明である場合には、Salesforceの設定画面にある組織情報ページで確認することができますのでご参照ください。

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続いて、Spring ’24 のリリースノートの更新情報です。

今回は 3 月 25 日以降の更新情報の中から、現行動作に影響を与える可能性があるものと注目の機能を抜粋してご紹介します。

#48 : Wrap Up Call and Enhanced Messaging Sessions Faster with Einstein Work Summaries

生成 AI の機能である作業概要が拡張メッセージングと Voice でもご利用いただけますが、それぞれの機能においてサポートされる言語(日本語含む)が追加されました。

#49 : Say Goodbye to Standard WhatsApp Channels

標準の WhatsApp チャネルに関する更新で、2024 年 7 月 1 日以降は標準の WhatsApp チャネルの追加はできなくなります。
また、2025 年 7 月 30 日までに標準の WhatsApp チャネルは拡張チャンネルに更新しないとメッセージを送受信できなくなりますので、ご利用中のお客様はご注意ください。

#50 : Save a Transcript of Your Messaging for Web Conversation

Web のメッセージングに関する更新で、ユーザーは Web のメッセージングでの会話終了後、PDF にて会話のトランスクリプトがダウンロードできるようになったことがリリースノートに追加されました。

#51 : Salesforce for Outlook (Retiring)

Salesforce for Outlook の機能廃止時期が 2027 年 12 月に延期されたことがリリースノートに追加されています。Salesforce for Outlook をご利用中のお客様は、この期間に次世代製品である Outlook インテグレーションEinstein 活動キャプチャへの移行をご検討ください。

#52 : See Password Resets in the Login History and New and Changed Objects

ログイン履歴に関する更新で、ユーザーがパスワードリセットしたことをログイン履歴から追跡できるようになったことが、リリースノートに追加されました。

以上が、リリースノート更新情報からの一部抜粋ですが、関連機能をご利用のお客様はスライドにございますリンクより詳細をご確認ください。またすべての更新情報をご覧頂く場合は、更新情報一覧よりリリースノートをご覧ください。

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続いてMFA(多要素認証)に関する更新情報です。

MFA の参考リソースに関する情報ですが、FAQ の公開ナレッジの英語版が 3 月 28 日に更新されています。

詳細は後述いたします。

関連情報

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続いて、MFA のロードマップです。

一部のお客様では 4 月 8 日から MFA の自動有効化が開始されています。

また自動有効化の対象となっているお客様には Salesforce からメール通知も行われております。

まだ MFA の適用準備がお済みでないお客様は、MFA の自動有効化後であっても管理者様にて MFA を無効化することができますが、Salesforce では MFA 適用は利用規約上必須となっており、またセキュリティレベルが低下することにも繋がってしまうため、できるだけ早めに有効化することを推奨しています。

関連情報

続いて MFA の FAQ に関する更新情報で、3つの更新がありますのでご紹介します。

まず 1 つ目の更新は、Summer’24 にて導入される通知モデルに関する情報です。

MFA が有効化されていない組織に管理者様がログインして設定メニューを開くと、警告プロンプトが表示され、MFA が有効化されるまで、定期的に警告プロンプトが表示されることが FAQ に記載されています。

続いて 2 つ目の更新は、Experience Cloud ユーザーに関する情報です。

Experience Cloud ユーザーについて SMS テキストメッセージを利用した ID 検証を実現することができますが、これには「外部ユーザーはテキスト (SMS) で ID を検証する」という権限を付与する必要があります。この権限は権限セットではなく、プロファイルで設定する必要がある旨が記載されています。

3 つの目の更新情報ですが、こちらも Experience Cloud ユーザーに関する情報です。

[ユーザーインターフェースログインの多要素認証]の権限をユーザーに付与することで、MFA を有効にすることができますが、Experience Cloud ユーザーについてはこの権限を権限セットではなく、プロファイルで割り当てる旨が FAQ に追記されました。

更新情報の 2 つ目と 3 つ目は、ともに Experience Cloud ユーザーに関する更新情報であり、Experience Cloud ユーザーは MFA 必須化の対象外ではございますが、これらのユーザーに対して ID 検証や MFA の利用をご検討いただく場合にはご留意ください。

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続いてインフラ強化についてです。

まずは、インスタンスリフレッシュです。
日本のお客様がご利用中のインスタンスであるAP系のインスタンスリフレッシュの新しいスケジュール(日本時間で 5 月 19 日)が追加されました。また、6 月 16 日(日本時間)には、日本のお客様がご利用中のSandboxのインスタンスについてもインスタンスリフレッシュが実施される予定です。

そして、既存のスケジュールに新たなインスタンス(UM系、EU系、NA系)が追加されています。こちらは主に海外のお客様がご利用中のインスタンスになります。

「インスタンスリフレッシュの情報は 1 ヶ月前にしか知ることはできないのか?(直前すぎる・・・)」と不安を感じたお客様もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。リフレッシュ対象のインスタンスをご利用中の組織のシステム管理者様には、既に Salesforce からメールが送信されております。また、事前に登録済みの場合、Trust 通知メールもお手元に届いていると思いますので、速報はそちらにてご確認いただけるようになっています。

インスタンスリフレッシュに関する準備につきましては、サクセスナビで解説動画をご視聴いただけますので、該当するお客様は内容をご確認いただけますようお願いします。

関連リンク

続いて、許可すべきドメインと IP アドレスについてです。

一番上の「SalesforceのIPアドレスとドメインで許可する」のナレッジに 3 月 21 日付で更新がありました。

更新内容としては、RIPE の既存の IP アドレス範囲に IP アドレスが追加されています。IP アドレス許可リストを使われているお客様は、新しい IP アドレスの追加作業をお願いします。

関連リンク

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続いて、その他の更新です。

こちらは先月に引き続いて再度のお知らせとなります。

Salesforce モバイルアプリケーションを使用するための OS(オペレーティングシステム)の要件が変更されました。

新しい要件はAndroid のスマートフォンをご利用の場合は 10.0 以降、iOS のスマートフォンをご利用の場合は16.0 以降となりました。こちらの要件より古いバージョンの OS をご利用の場合には、早めにアップグレードをしていただけますようお願いします。

関連リンク:

続いてこちらも再掲となりますが、先月もご紹介しました「新しい設定ドメインの許可」についてです。

内容としては、Lightning Experience 利用時における設定ページの URL が変更されるため、お客様のネットワーク環境においてアクセスできるサイトをドメインで制御している場合、引き続き Lightning Experience の「設定」ページにアクセスできるようにするため、該当ドメインを許可する必要があるというものです。

こちらの更新は段階的に適用される予定ですが、先行して Sandbox と無償組織(トライアル組織や Developer Edition )が適用されます。その後、本番組織が適用される予定となっています。日程は現時点で未定となっておりますが、決まりましたらリリースノートが更新される予定です。

関連リンク:

続いて拡張ドメイン適用までの今後のロードマップです。

こちらのロードマップについて変更はございませんが、旧 URL にアクセスしたときのリダイレクトが Winter ’25 で停止となることをお知らせする製品コミュニケーションが 4 月 1 日に管理者様に送信されておりますので、詳細はメールの内容をご確認ください。

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続いて、機能の廃止に関する情報です。

こちらでは 1 点、更新がございます。

Salesforce  for Outlook の廃止について、終了時期が 2024 年 6 月から 2027 年 12 月へ変更となっております。

現在も Salesforce for Outlook をご利用の場合は、ご利用用途に応じて Einstein 活動キャプチャ Outlook インテグレーションへの移行計画を立てていただけますよう、お願いします。

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最後に、その他の情報です。

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本動画や資料に関するアンケートがございます。ぜひみなさまの率直なご意見をお聞かせください。

いただいたご意見をできるだけ反映し、より良いものにしていきたいと考えておりますので、ご協力いただけますと幸いです。

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4 月度のアップデートは以上となります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

公開日: 2024.04.26

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