インスタンスリフレッシュの概要と準備

運用

公開日: 2023.12.08

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「インスタンスリフレッシュ」メンテナンスについて、以下動画で説明していますので、ぜひご視聴ください。

イネーブルメントサイトの情報は動画および資料に含まれておりません)

[動画] インスタンスリフレッシュの概要と準備 (1.約17分+ 2.約14分)

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上記2つの動画の構成は、以下のとおりです。必要な箇所の確認をお願いします。

  • インスタンスリフレッシュの概要と事前準備の概要(約17分)
  • インスタンスリフレッシュの事前準備(詳細)(約14分)
    • システムメンテナンスのベストプラクティスの解説
    • お客様の実装により、インスタンスリフレッシュの前後で必要な準備・ご対応の解説
      • ハードコード化された参照(4:13~)
        • Salesforce内の設定や、Salesforceと連携している外部システムの設定に、ハードコード化された参照(例:https://ap3.salesforce.com )がある場合、ご視聴ください
      • Salesforce Mobile SDK(8:26~)
        • 独自開発したモバイルアプリケーションをご利用の場合、ご視聴ください
      • メールログ(8:54~)
        • インスタンスリフレッシュ後に、インスタンスリフレッシュ前のメールログをダウンドードする必要がある場合、ご視聴ください
      • Live Agent(チャット)または SOS(9:45~)
        • Live Agent(チャット)または SOS をご利用中の場合、ご視聴ください
      • スケジュールされたアクティビティ(11:40~)
        • インスタンスリフレッシュ中やその前後にスケジュールされたアクティビティ(Job)がある場合、ご視聴ください。

※インスタンスリフレッシュメンテナンスが予定されている組織の、すべてのシステム管理者様にご確認いただきたい内容です。

動画ではなく、「読んで理解したい!」という場合は、動画で解説している内容を以下に纏めていますので、ご確認ください。

インスタンスリフレッシュの概要と目的

関連リンク

Salesforce のシステムメンテナンスの概要

上記スライドでは、インスタンスリフレッシュを含めた Salesforce で定期的に実施している システムメンテナンス の種類と概要を纏めています。その中で、本記事では、インスタンスリフレッシュの内容を説明します。

インスタンスリフレッシュの目的は、インフラストラクチャーのアップグレードを実施し、お客様が期待するパフォーマンスレベルを維持することです。インスタンスリフレッシュメンテナンスが予定されているインスタンスにある、すべての組織が対象になり、強化された新しいインフラのデータセンターにインスタンスを移行します。現状の所要時間は約90分(※)で、本番環境が対象のインスタンスリフレッシュメンテナンス実施中は、対象組織は原則リードオンリーモードになります。

※:2023年4月時点の実績情報であり今後変更される可能性があります

IPアドレスおよびインスタンス名はインスタンスリフレッシュ後に、変更になります。

お客様への事前通知は、「製品およびサービスに関するお知らせ」と併せて、Trust 通知がございます。Trust通知の登録は、インスタンスリフレッシュ後も維持されます。また、実施日の変更はできません

関連リンク

Salesforce のシステムメンテナンスの中で、インスタンスが変更になる場合のイメージです。

インスタンスリフレッシュと組織移行は、組織が別のインスタンスに移行されます。

インスタンスリフレッシュ

インスタンスリフレッシュは、従来の基盤間での移行(apX → apXX)です。

インスタンスリフレッシュは、元のインスタン上のすべての組織が新しいインスタンスに移行されますので、完了後に元のインスタンスは破棄されます。

組織移行

インスタンスリフレッシュ以外にも、インスタンス名が変更になるシステムメンテナンスとして、組織移行があります。

組織移行には従来の基盤間での移行(apX → apXX)と、次世代基盤であるHyperforceへの移行(apX → JPNx)の2つのパターンがあります。組織移行では一部の組織まとめて別のインスタンスに移行されますが、元インスタンスはそのまま継続して稼働を続けます。
インスタンスリフレッシュと組織移行では、My Domain名や各ドメインに変更はありませんが、サーバーのIPアドレスは変更されます。

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上記は、インスタンスリフレッシュの全体プロセスについて、タイムラインをまとめたものです。

対象組織に1回目の通知が約2ヶ月に送信され、2回目の通知が約15日前に送信されます。

(事前通知の送信時期については、現時点の実績情報であり、将来変更される可能性があります)

移行当日にメンテナンス開始時間になったら、移行の準備が開始され、優先システムメンテナス枠(4時間)内で、インスタンスリフレッシュ作業が実施されます。インスタンスリフレッシュの所要時間は約90分です。

Salesforce にて、移行が完了・成功したことを確認した後は、お客様の組織は、新しいインスタンス上で稼働します。

つまり、Salesforceの新しいインフラストラクチャが利用できるようになります!素晴らしいですね!

関連リンク

上記はインスタンスリフレッシュの当日のタイムラインです。

インスタンスリフレッシュ開始後、対象組織はリードオンリーモードになり、その後インスタンスリフレッシュが始まります。

リードオンリーモードの時間帯は参照のみとなり、外部データをSalesforceに取り込むような更新作業は実施いただけないため、メンテナンス開始前の準備作業とメンテナンス終了後の事後作業について、確認していきます。

※Sandboxが対象のインスタンスリフレッシュメンテナンス実施中は、利用不可です

[10/16追記]

イネーブルメントサイト (旧称 myTrailhead サブドメイン)をご利用のお客様は、インスタンスリフレッシュや組織移行の実施と実施に追加作業が必要です。詳細は、組織移行またはインスタンスリフレッシュ後のイネーブルメントサイト (myTrailhead) へのアクセスに関する問題と対処方法(ナレッジ)のご確認をお願いします。

メンテナンス開始前の準備作業(左側のオレンジ)

  • メールログのリクエスト
  • インテグレーションの再起動、およびDNSキャッシュ更新の準備
  • ローカルキャッシュ用の最新証明書を入手
  • 長時間実行ジョブのスケジュールの変更を検討
  • 外部サービスへのApexコールアウトで、System.getApplicationReadWriteMode()を使用していない場合、コールアウト処理を止める

メンテナンス完了・終了後の確認作業(右側の緑)

なお、上記に記載の作業は代表的な確認事項です。

対象の機能を利用していたり、その実装がある場合は確認をお願いします。

インスタンスリフレッシュ に備えた準備(概要)

この章では、インスタンスリフレッシュに備えた事前準備の概要を説明します。

インスタンスリフレッシュメンテナンス のナレッジに、インスタンスリフレッシュに関する各種情報や、その準備、そして影響を受ける機能について網羅されています。
ご利用いただいている機能によっては、事前/事後の作業が必要なものがあったり、また移行中は制限のある機能があります。

ここからは、このインスタンスリフレッシュメンテナンス のナレッジに記載されている内容に沿って、お客様で必要な準備や対処があるのか、またどのような作業が必要なのかについて説明します。

上記リストには、[分類]、[No.]、[質問]、[回答]、[参考資料]があります。[分類]で、”情報”、”準備”、”機能への影響”のいずれかに分類しています。そして、[対象機能]でどの機能に関するものか明記されていますので、ご利用になっている機能の質問と回答内容がひと目で分かるようになっています!便利ですね!


上記は、インスタンスリフレッシュに関連する一般情報(よくいただくご質問)です。ほとんどの内容は、本記事の上部で既に説明した内容ですが、復習も兼ねて、上記リストの内容を今一度ご確認いただくことをお勧めします。

関連リンク

上記も、インスタンスリフレッシュに関連してよくいただくご質問です。内容の確認をお願いします。

関連リンク:

次に、インスタンスリフレッシュの準備についてです。

具体的な情報は、「インスタンスリフレッシュに備えた準備(詳細)」の章で説明します。

ここでは、どのような準備が必要かの概要と参考資料を纏めています。

関連リンク:

ここからは、インスタンスリフレッシュによる個別の機能への影響についてです。スライドの内容を確認しましょう。

関連リンク:

こちらも、インスタンスリフレッシュによる個別の機能への影響についてです。スライドの内容を確認しましょう。

関連リンク:

こちらも、インスタンスリフレッシュによる個別の機能への影響についてです。スライドの内容を確認しましょう。

関連リンク:

こちらは、インスタンスリフレッシュによる影響はございませんが、よくお問合せ頂く内容です。念のため、内容の確認をお願いします。

インスタンスリフレッシュ に備えた準備(詳細)

これ以降は、インスタンスリフレッシュに備えた準備の詳細を説明します。

まずは、Salesforce のシステムメンテナンスにおけるベストプラクティスのご紹介です。

これらは、インスタンスリフレッシュだけでなく、組織移行やサイトスイッチのメンテナンスにも当てはまるものです。

ハードコード化された参照の更新

ハードコード化とは、URLに固有のインスタンス名(例えばap3など)を含むURLをコード内に直書きしていることを指します。メンテナンスが完了すると、インスタンス名が変わりますので、そのコードを含む処理が正常に動かなくなる場合があります。こちらの確認方法などは後半で説明します。

ここでは、ハードコード化された参照とはどういうものを意味するのかを理解しておいてください。

許可すべきSalesforce のIPアドレスとドメイン

インスタンスリフレッシュが完了すると、IPアドレスが変わります。

SalesforceのIPアドレスが変わることによる一般的な影響は以下のとおりです。

  • 皆様のオフィスからのSalesforceへのアクセスを、以前のインスタンスのIPアドレスを使用してフィルタリングしている場合に、Salesforceにアクセスができなくなります。
  • Salesforceと連携しているシステム側で以前のインスタンスのIPアドレスを使用したフィルタリングを行っている場合に、そのシステムからSalesforceへの連携が停止します

最低限実施いただきたいこと:

メンテナンス前に、Salesforceへアクセスする端末およびSalesforceと連携しているシステムで、最新のIPアドレス範囲を許可リストに追加してください。追加すべきIPアドレス情報については、許可すべき Salesforce の IP アドレスとドメインのナレッジをご確認ください。

推奨事項:

Salesforce サーバへのアクセスには、 IP アドレス許可リストではなく必要なドメインを許可する事を推奨しています。

これを機に、IPアドレスではなく、ドメインを使用したフィルタリングに変更ができないかをぜひご検討ください。

Salesforceアプリケーションからのメールを受信できるようにする

Webアクセスだけでなく、Salesforceから、みなさまの会社の社員に届くメールに対しても、IPアドレスでフィルタリングをしている場合は、TLS、SPF、DKIM、DMARCと言った標準メールセキュリティプロトコルを使用することをご検討ください。

どうしてもそれらで代用ができない場合は、Webアクセスと同様、メンテナンス前に、最新のIPアドレス範囲が追加されていることをご確認ください。

優先システムメンテナンスのスケジュール

Salesforceのシステムメンテナンスは、あらかじめ決められた優先システムメンテナンスのスケジュール枠内で実施されます

そのため、(みなさまの会社における)Salesforceのメンテナンスを計画する際は、優先システムメンテナンスの枠外で計画するようにしてください。

優先システムメンテナンス枠は、お客様の組織のインスタンスによって変わりますが、主に日本のお客様の場合、第一、第三日曜日の未明です。詳細は、優先システムメンテナンスのスケジュールのナレッジをご確認ください。

それでは、ハードコード化された参照について、詳しく説明します。

ハードコード化された参照があるとインテグレーションや数式項目等の設定が壊れたり、メールテンプレートやナレッジ記事の画像が表示されなくなることがあります。対応方法としては、注釈1のように相対URLに変更いただく、注釈2のように、インスタンス名を含まない、汎用エンドポイントのURLや私のドメインのURLに変更いただくことになります。

じゃあ、一体どこにハードコード化された参照があるのか。「検討がつかない・・・」とお困りのお客様はどうしたらいいでしょうか。

関連リンク:

Salesforce内のハードコード化された参照の確認には、Lightning Experience 準備状況チェックをご利用いただけます。

すべてのハードコード化された参照を検出できるわけではありませんが、設定画面から起動できるので、とても簡単です!

ハードコード化された参照の箇所を確認したら、開発者の方へ共有し、更新を依頼します。

また、ご自身が開発者である場合には、VSC(Visual Studio Code)を利用して、ハードコード化された参照を見つけて、更新することができます。

関連リンク:

ここまでは、メンテナンス後に意図しないサービス中断等が発生しないために、事前に確認・対応をいただきたい内容でしたが、対応できなかった場合の動作について、説明します。

ハードコード化されている参照の中には、Salesforceサーバにより、メンテナンス後の新しいインスタンスにリダイレクトされるものがあります。例えば、ブラウザリンクやブックマーク、カスタムボタンやChatter投稿などが該当します。

ただし、リダイレクトによりパフォーマンスが低下する可能性があったり、永遠にリダイレクトされるわけではないこと、必ずしもすべての参照がリダイレクトされることを保証していないため、リダイレクトに依存するのは非推奨です。

ハードコード化された参照は、可能な限り、メンテナンス開始前に、すべて削除・更新しておくことを強く推奨します。

先程、Lightning Experience 準備状況チェックで、Salesforce内でハードコード化された参照をある程度確認ができることをお伝えしました。

こちらは、Salesforceと外部システムのインテグレーションをしている場合についてです。

結論から申し上げると、必要な対応は、Salesforce内にハードコード化された参照がある場合と一緒です。

外部システムの設定において、ハードコード化された参照の有無を確認し、ある場合は、私のドメインのURLもしくは汎用エンドポイントのURLに変更をお願いします。

なお、上記では、現時点でApex WSDLを作成した画面を載せていますが、昔のApex WSDLでは、インスタンスが含まれたURLが記載されていました。そのため、その当時のWSDLを今も使用し続けている古いインテグレーションがある場合には、必ず確認するようにお願いします。

こちらは、Salesforce Mobile SDKを使って、会社独自のモバイルアプリケーションを使用中のお客様に必要な対応について説明します。(Salesforce モバイルアプリケーションのことではありません)

最新バージョンのSalesforce Mobile SDKは、メンテナンスの影響を受けません。

旧バージョンをご利用の場合は、メンテナンス前にアプリケーションを更新し、ユーザへ転送することを推奨します。

こちらは、メンテナンス後に、以前のデータセンターから送信したメールのログが必要なお客様が必要な対応についてです。

(金融業界や公共のお客様の中には、定期的にメールログを取得していることもあるかと思います)

インスタンスリフレッシュ後にメールログを表示する必要がある場合、必ず、メンテナンス開始にメールログをリクエストしてください。忘れてしまった場合、メールログはデータベースに保存されず、組織の他のデータと一緒に移行されません!ので、くれぐれもお気をつけください。

関連リンク:

こちらはLive Agent(チャット)やSOSをご利用中のお客様が必要な対応についてです。

チャットを埋め込んでいるWebページやクライアントに、Salesforceが標準で提供しているリリースコートが使われているかを確認してください。

リリースコードの場合

リリースコードをご利用の場合、メンテナンス後に以前のチャットサーバーに届いたチャット要求は、自動的に正しいチャットサーバに転送されます。そのため、すぐにチャットをご利用いただけなくなるわけではございません。

しかし、インスタンスリフレッシュが完了した後に、古いデータセンターでインスタンスをホストしていたハードウェアは廃止されます。その後は、転送はされなくなりますので、メンテナンス完了後のできるだけ早いタイミングで、Webページのコードを、メンテナンス完了後の新しいリリースコードに更新するようにしてください。

チャットAPIエンドポイントの場合

リリースコードを使わずに、カスタムRESTクライアント等で直接チャットAPIエンドポイントに要求を投げている場合には、メンテナンス後にはチャットAPIエンドポイントが変更となるため、メンテナンス直後に新しいチャットAPIエンドポイントを参照するようにクライアントに変更を加える必要があります。

最後に、SOSについてですが、SOS 製品群は廃止され、注文終了日以降、引き続きSOSをご利用いただくことはできません。

そのため、現在もご利用中のお客様は少ないと思いますが、もし、「使っている!」という場合には、チャットと同様の対応が必要です。

関連リンク:

スケジュールされたJob等のアクティビティやサーバープロセスに対するインスタンスリフレッシュの影響についてご説明致します。

  • インスタンスリフレッシュ実施前から継続していたアクティビティにつきましては、一旦停止されますが、インスタンスリフレッシュ後に再開されます。
  • インスタンスリフレッシュの実施中にスケジュールされていたアクティビティにつきましましては、メンテナンス終了後にただちに開始されます。

注意点になりますが、インスタンスリフレッシュ前に開始された一部の、Apex処理やBatch Apexジョブ、そしてREST APIやSOAP API、Bulk APIといったAPI処理は、メンテナンス期間後にエラーになる可能性があります。
エラー発生時の対処方法としまして、インスタンスリフレッシュ実施後に再起動をして頂く事が可能ですが、長時間実行するような大きなジョブのスケジュールはインスタンスリフレッシュ実施後に(スケジュールを)変更して頂く事をお勧めします。

関連リンク:

参考リソース

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公開日: 2023.12.08

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