拡張ドメイン適用前のURLにアクセスしたときのリダイレクト停止

セキュリティ

公開日: 2025.06.16

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この記事で学べること

  • 拡張ドメインの概要
  • 拡張ドメイン適用前の古いURLへアクセスした際のリダイレクトが停止されること
  • リダイレクト停止に向けた準備の方法

拡張ドメインの概要

各種ブラウザの最新要件に対応するため、Salesforce は 2023 年 10 月に Winter ’24 のリリースで「拡張ドメイン」をすべてのSalesforce 組織に適用しました。Salesforce 組織への拡張ドメイン適用により、内部ユーザーが利用するURLだけではなく、Salesforce サイトや Experience Cloud サイトなど、外部ユーザーが使用する URL も更新されています。

これまでは拡張ドメイン適用前の URL にユーザーがアクセスした場合は拡張ドメイン適用後の URL にリダイレクトされていましたが、本番組織以外の環境については Winter'25 リリースにて既にリダイレクトを停止しており、本番組織においても後述のスケジュールに沿って停止いたします。

本記事ではリダイレクト停止の準備として活用できる機能や推奨アクションについて纏めております。

拡張ドメイン適用により更新された URL

拡張ドメインの適用により、Salesforce 組織で使用されていた 多くの URL が更新されました。詳細はヘルプドキュメント「拡張ドメインを有効にする場合の [私のドメイン] の URL 形式の変更」に記載がありますが、本番組織における拡張ドメイン適用前後のURLを以下にご紹介します(一部抜粋)。

上記の表にある通り、内部ユーザーが使用する URL だけではなく、Salesforce サイトや Experience Cloud サイトのように外部に公開している URL も更新されましたなお、拡張ドメイン適用前の旧 URL にアクセスすると、拡張ドメイン適用後の新 URL に自動でリダイレクトされる動作となります。

しかしながら、旧 URL にアクセスした場合に新 URL にリダイレクトされる動作は本番組織以外の環境では Winter ’25 で終了しており、本番組織においても今後停止する予定です。

拡張ドメイン適用前の URL にアクセスした際のリダイレクトの停止

今後のリダイレクト停止に向けたスケジュールは下図をご参照ください。

*参考情報 : Update References to Your Previous Salesforce Domains

Spring'25 と Summer'25 では、次回メジャーリリース時にリダイレクトが自動的に無効化されないようにするための設定をご利用いただくことができます(オプトアウト)。

オプトアウトしていない場合はリダイレクトが無効化されますが、管理者様にて再度有効化することができます。

ただし、Spring’26のリリースでは強制的にリダイレクトが停止され、有効化することはできません。

よって、Spring'26 リリースまでにリダイレクトが停止した際の動作確認を実施いただくことを強く推奨しています。

なお、新 URL へのリダイレクトが停止した際の影響を確認する手段として、システム管理者様にて手動でリダイレクトを停止させることができます。

設定メニューの「私のドメイン」ページにある以下の2つの設定を OFF にすることで、その組織上におけるリダイレクトの動作を停止させることができます。(OFF にしたあと、再度設定を ON にしてリダイレクトを動作させることも可能です)

  • 以前の [私のドメイン] の URL を現在の [私のドメイン] にリダイレクト
  • <旧 Domain>.secure.force.com および <旧 Domain>.force.com URL を現在の [私のドメイン]のサイト URL にリダイレクト

*参考情報 : [私のドメイン] のリダイレクトの管理

リダイレクトが発生したユーザーへ新しい URL を通知

Spring’26 リリースまでの準備として、ユーザーへ新しい URL をアナウンスすることができます。

「私のドメイン」ページで新しい URL へのリダイレクトを ON にしている場合、以下の設定を ON にすることができます。

  • 現在の [私のドメイン] の URL にリダイレクトする前にユーザーに通知
  • 現在のサイト URL にリダイレクトする前にユーザーに通知

この設定が ON になっている場合、ユーザーが古い URL にアクセスしリダイレクトが発生するときに、以下の画面を表示することができ、新しい URL が画面上に表示され、ブックマークの更新を促すメッセージをユーザー側に表示させることができます。

*参考情報 : [私のドメイン] のリダイレクトの管理

リダイレクト発生状況の確認

管理者様はリダイレクトが発生しているかどうかを確認するために、ログを有効化することができます。リダイレクトに関するログを有効化する場合は、「私のドメイン」ページで以下の設定を ON にします。

  • リダイレクトを記録

*参考情報 : [私のドメイン] のホスト名リダイレクトのログ記録

上記設定を ON にすると、「私のドメイン」ページに「リダイレクト ログをダウンロード」というボタンが表示され、システム管理者様はリダイレクトに関するログを取得し、リダイレクト停止による影響範囲を確認することができるようになります。

取得できるログのイメージを以下にご紹介します。

*ログの詳細については開発者ガイド「ホスト名リダイレクトのイベント種別」をご参照ください。

このログを活用することで、リダイレクトの発生状況を確認することができるようになり、顧客やユーザーへのコミュニケーションプランを検討することができます。ただし、リダイレクトのログには以下の留意点があるため、事前にご確認の上でご利用ください。

  • ログは EventLogFile(イベントモニタリング)の領域に格納されますが、すべてのお客様が無料でダウンロード可能。
  • Event Monitoring Analytics アプリケーションでのログ利用は不可。
  • API でもログを取得することは可能だが、API バージョン 56 以降を利用する必要あり。
  • ログは 1 つのファイルで作成され日次で更新されるため、最新の日次ログのみを取得可能。
  • 1 時間以内に同一ホスト名に関するリダイレクトがあった場合は1行しかログが出力されないため、リダイレクト件数を正確に取得するものではない。

リダイレクト停止までの推奨アクション

本番組織でリダイレクトが停止した際における業務影響の範囲を極力抑えるためにも、Salesforce 組織のシステム管理者様には以下のアクションを実施いただくことを推奨します。

  • リダイレクト時に新しい URL をユーザに表示する機能を有効化して、ブックマークの更新を促します。
  • 定期的にリダイレクトログを確認し、お客様組織にて発生しているリダイレクトの発生状況を確認します。リダイレクトが発生していた場合は、ログから判断できる情報を以って、顧客やユーザーへのコミュニケーションプランを検討します。
  • システム管理者様にてリダイレクトの ON/OFF を切り替えることができますので、Spring'26 のリリースまでにリダイレクトが無効化された際の影響確認を実施します。

これらの推奨アクションの実施には期間を要する可能性があるため、可能な限り早めの計画策定と実施を推奨します。

関連リソース

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公開日: 2025.06.16

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