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Event Monitoring Analyticsの主要なダッシュボード
この記事で学べることイベントモニタリングに含まれる2種類のログのうち、Event Monitoring Analyticsは、イベントモニタリングを分析対象としていることEvent Monitoring Analyticsで提供される主要なダッシュボードの使い方イベントモニタリングに含まれる2種類のログの違いイベントモニタリングライセンスには、以下2種類のログが含まれます。リアルタイムイベントモニタリング:セキュリティインシデントの発生ログとレコードへのアクセスログイベントモニタリング:イベント発生 / エラー / パフォーマンス分析用のイベントログこの2種類のログの違いの詳細については、以下の記事をご参照ください。イベントモニタリングとはEvent Monitoring Analyticsでは、イベントモニタリングのログからさまざまなダッシュボードが提供されています。Event Monitoring Analyticsで提供される主要なダッシュボードここでは特にセキュリティ観点で優先的に確認することが好ましいと考えられるダッシュボードのついて記載をしています。1.Login不審なログイン傾向を把握するために確認します。Who Logs In the Most 折れ線グラフで不審な傾向(不自然なスパイク等)を評価 します。不審なログインがあった場合、どういったユーザの動きであったか確認します。以降のダッシュボードについては是非お手持ちの環境で画面を操作しながら確認をいただけます様お願いいたします。2.Reports および Report Downloadsレポートの使用やエクスポートの傾向を把握するために確認します。Reportsダッシュボードの Report Trend by User折れ線グラフで不審な傾向を評価します。不審なユーザがあった場合、ユーザ名やアクセスしたレポートを確認します。グラフ左上の [▼ボタン] | [調査] から [条件タブ] を開き、ORIGINやRENDERING_TYPEの値からどのようにレポートにアクセスされたかフィルタをかける事ができます。値の意味についてはディベロッパーサイトを確認します。レポートのエクスポートに特化して評価する際にはReport Downloads を利用します3.Filesファイルがどの様な取り扱いをされたか傾向を把握するために確認します。How Many File Transactions Are Occurring in My Org? 折れ線グラフで不審な傾向を評価します。値の意味については ディベロッパーサイトを確認します。不審なトランザクションがあった場合、どういったファイルへのトランザクションがあったか、誰がトランザクションを発生させていたかを調査していきます。4.Page View(URIs)ユーザがどのIPからどのページへアクセスしたか傾向を把握するために確認します。Page View Trends By User 折れ線グラフで不審な傾向を評価 します。不審なユーザの傾向があった場合、どにIPアドレスアクセスされたかをShared IPs By Userグラフから、どのページを見ていたかをPage Views By Userから確認します。上記で代表的なダッシュボードの紹介をしてきましたが 2.Reports および Report Downloadsでも紹介した通り各グラフの左上に表示される ▼ボタン] | [調査] を選択することでより絞り込んだ条件で分析をすることができます。そしてより絞り込んだ条件で表示されたグラフから、詳細を確認したい領域を選択した上で、画面左上の [テーブルモード] | [値テーブル] を選択することでデータセットの値を確認することもできます。上記、確認観点や方法をご案内いたしました。ここで紹介した内容は一般的に必要と考えられる内容を記載したものですので、貴社において必要と考えられる観点がありましたら、積極的に調査観点を追加していただきたく存じます。まとめ不審な傾向を把握するためには通常の傾向を把握しておくことが重要です。定期的にダッシュボードを確認し組織の動きの傾向把握をぜひとも実施くださいます様お願いいたします。
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Event Monitoring Analyticsの利用開始
この記事で学べることイベントモニタリングをご利用いただいているお客様にはEvent Monitoring Analyticsという分析を目的としたアプリケーションをご利用いただけます。本記事はEvent Monitoring Analytics を利用開始するまでの手順を紹介します。活用については別途、以下の記事もご確認をお願いします。Event Monitoring Analyticsの主要なダッシュボードイベントモニタリングに含まれる2種類のログの違いイベントモニタリングライセンスには、以下2種類のログが含まれます。リアルタイムイベントモニタリング:セキュリティインシデントの発生ログとレコードへのアクセスログイベントモニタリング:イベント発生 / エラー / パフォーマンス分析用のイベントログこの2種類のログの違いの詳細については、以下の記事をご参照ください。イベントモニタリングとはEvent Monitoring Analyticsは、この2種類のログの中で、イベントモニタリングのログを対象に分析するツールです。Event Monitoring AnalyticsとはEvent Monitoring Analytics アプリケーションは、イベントモニタリングログからユーザや組織の動作に関するインサイトを提供します。アプリケーションの作成は簡単で、事前作成済みのダッシュボードやデータセットが付属しているため、すぐに探索を開始できます。このアプリケーションを使用することにより、組織のデータの詳細を調べ、不審な行動、ページのパフォーマンスの低下、ユーザ導入の低下などをすばやく特定できます。Event Monitoring Analyticsの利用開始方法1.CRM Analyticsとイベントモニタリングの有効化注:CRM Analyticsの有効化を行うユーザには、先に「Event Monitoring Analytics 管理者」権限セットの割り当てが必要ですSalesforce の [設定] メニューの [管理] で、[機能設定] | [分析] | [Analytics Cloud] | [始めましょう] を選択し、[分析の有効化] をクリックします。[設定] 画面の [クイック検索] ボックスに「イベント」と入力し、[イベントモニタリング設定] を選択し、[Analytics アプリケーションでイベントログデータを表示] を有効にします。2.Event Monitoring Analytics アプリケーション権限設定と権限セットの割当Event Monitoring Analyticsを利用するユーザに割り当てられたプロファイルの設定で、割り当てられたアプリケーションからAnalytics Studio (standard__Insights)の参照可能にチェックが付いている事を確認します。もしチェックが無い場合、カスタムプロファイルまたは、権限セットの割り当てられたアプリケーションから本権限を付与します。次にEvent Monitoring Analyticsを利用するユーザに「 Event Monitoring Analytics ユーザ」又は「Event Monitoring Analytics 管理者 」の権限セットのどちらかを割り当てます。ダッシュボードやデータセットを表示するユーザには「 Event Monitoring Analytics ユーザ」権限セットを、アプリケーション、ダッシュボード、データセットの作成や、Event Monitoring アプリケーション操作環境のカスタマイズを行うユーザには「Event Monitoring Analytics 管理者」権限セットを割り当てます。3.Event Monitoring Analytics アプリケーションの作成と共有Analytics Studioを開きます。アプリケーションランチャーから[Analytics Studio]を選択します。アプリケーションを作成します。Analytics Studio ホーム画面の右上の[作成]ボタンから[アプリケーション]を選択します。新規アプリケーションを作成ウィンドウのすべてのテンプレートから[Event Monitoring Analytics App]を選択し、ウィンドウ右下にある[次へ]をクリックします。ステップ1からステップ6までは、作成したいデータセットと何日分のデータを格納するかを入力するガイダンスが表示されるのですべての質問に“Yes”と入力し追加表示されるオプションにはすべて“30”と入力していきます。作成されたダッシュボードが少ない、また見れるデータが少ないと問い合わせを多く受けますが、原因は、こちらですべての項目が入力されていないためです。ステップ7ではチェックを入れずに[次へ]をクリックします。チェックを入れてこの機能を有効にすると、ネットワークの負荷が軽減され、大規模なデータセットのデータフロージョブを高速化できます。この機能の検証を希望する場合はチェックを入れて[次へ]をクリックします。この機能は2023年6月時点でベータ機能のため、この機能をオンにしてアプリケーションを作成された場合、Salesforceサポートでの調査を実施させていただけない場合がございます。任意のアプリケーション名を入力します。ログレベルはデフォルトのままで構いません。こちらのオプションは、今回のアプリケーション作成ログに関するもので、イベントモニタリングのログとは関係ありません。ガイダンスへの入力が全ステップ完了すると作成中の画面に切り替わります。作成が完了するとメールが届きます。データマネージャーを開きます。アプリケーションの作成が完了したらAnalytics Studioのホーム画面下にある[データマネージャ]をクリックします。開いた画面の左ペインの下側にある[データフローを管理]をクリックします。データフローからスケジュールを設定します。左ペインから[データフローとレシピ]を選択します。開いた画面から[データフロー]を選択します。開いた画面から、作成した[アプリケーション名_AppendDataflow]があるので右側の▼ボタンから[スケジュール]を選択します。アプリケーションに最新データが取り込まれ、更新による中断を最小限に抑えるには、イベントログファイルが生成されてから数時間後にデータフローが実行されるようにスケジュールする必要があります。そのため推奨の時刻はAM6:00~AM7:00程度となります。スケジュールを設定したら[保存]をクリックします。また古いバージョンの画面ではありますが、動画の説明資料もありますのでご確認をお願いします。動画 - イベントモニタリング設定動画_応用編①(Event Monitoring Analytics)4.Event Monitoring Analytics アプリケーションのアップグレード画面に新しバージョンのリリースを案内するバナーが表示されることがあります。その際に[現在のアプリケーションをアップグレード] と[新規アプリケーションを作成] を選択することができます。ただし、 [現在のアプリケーションをアップグレード] を選択した場合、カスタマイズが削除されるので実施には注意が必要です。学習ツールHelp - Event Monitoring Analytics の日次データフローのスケジュールHelp - 1 時間ごとのイベントログと 24 時間のイベントログの違いTrailhead - Event Monitoring Analytics アプリケーション 動画 - イベントモニタリング設定動画_応用編①(Event Monitoring Analytics)まとめ適切な権限設定を行い、分析を有効化した上で、 すべてのログの取り込みを“Yes”にした上でアプリケーションの作成と共有を行えば、Event Monitoring Analyticsをお使いいただく事ができます。
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Salesforce利用分析のためのイベントログの参照ガイド
この記事で学べることイベントモニタリングに含まれる2種類のログを理解し、活用に向けてユーザがどのようにSalesforceを利用しているか分析するために、確認したいケースごとにどこの情報を参照することにより、ユーザがどのようにSalesforceを利用しているかを確認することができることを理解できます。イベントモニタリングに含まれる2種類のログの違いイベントモニタリングライセンスには、以下2種類のログが含まれます。リアルタイムイベントモニタリング:セキュリティインシデントの発生ログとレコードへのアクセスログイベントモニタリング:イベント発生 / エラー / パフォーマンス/Event Monitoring Analytics分析用のイベントログこの2種類のログの違いの詳細については、以下の記事をご参照ください。イベントモニタリングとは利用状況の確認方法ログイン状況の確認(Event Monitoring Analytics から)利用状況確認の第一歩目としてログイン状況の確認が必要です。Event Monitoring Analytics のLoginsダッシュボードを活用すれば、数回のクリックで誰が頻繁にログインをしているか、また特定プロファイルや部門/役職(ロール)のユーザのログイン回数がどの程度か一目瞭然となります。従前の作業で必要であった、ログイン履歴のCSVファイルをダウンロード、表計算ソフトにインポート、関数やフィルタ機能を駆使して必要なデータを抽出しグラフ化、といった煩わしい作業が不要になります。あまりログインができていないユーザや部門があれば、ログインされない原因を確認して対応します。例えば、使い勝手が悪いとの事であればレコードタイプやページレイアウトのカスタマイズを実施する、使い方が分からないとの事であれば使用方法の従業員教育をする、そもそも使う理由や効果が納得できないとの事であれば導入目的を説明して理解を促す等の対応が考えられます。人気の高いレポート/ダッシュボード/ファイルの確認(Event Monitoring Analytics から)ログイン状況の改善がなされたら、次のステップとしてどの様な情報がよく参照されているかを把握します。利用頻度の高い情報は有益である可能性が高いと考えられるためです。例えば利用頻度の高いダッシュボードの情報をアナウンスすることで、ユーザやチームは今まで活用できていなかったダッシュボードに気付くことができるかもしれません。この様な利用傾向はEvent Monitoring Analyticsで提供されるダッシュボードから容易に確認ができます。Salesforceにおけるダッシュボードの利用傾向はDashboards、レポートの利用傾向はReportsまたはReport Downloads、ファイルの利用傾向はFilesのダッシュボードから確認ができます。また、この様な利用傾向を容易に共有できる機能をEvent Monitoring Analytics は有しています。どのキーワードで情報が検索されているか確認(Event Monitoring Analytics から)Event Monitoring Analytics においてダッシュボードではありませんが、データセットとして用意されているSearchデータセットのSEARCH_QUERY項目を調べる事によって、どのようなキーワードでSalesforce内の情報が検索がされたのかを確認ができます。Searchデータセットの内容についてはソースのログである検索イベント種別をご確認ください。Searchデータセットによってユーザが業務上どの様な情報に関心を持っているか分かり、効果的にナレッジを提供できる蓋然性が高まります。利用頻度の高いリストビューの確認(リアルタイムイベントモニタリングから)ユーザがどの様なフィルタ条件のリストビューを用いているかも重要な情報となり得ます。リアルタイムイベントモニタリングのListViewEventからFilterCriteria項目を確認することでフィルタ条件を確認できます。リアルタイムイベントモニタリングで確認できる内容についてはアクセスログの参照ガイドの記事も併せてご参照ください。レコードの作成や編集に要した時間を把握(リアルタイムイベントモニタリングから)ユーザが特定のレコードの作成や編集にどの程度の時間を要したか、リアルタイムイベントモニタリングのLightningUriEvent(Classic環境の場合はUriEvent)から、画面を開いた時刻と保存時の時刻の時間差で確認をする事ができます。具体的にどのオブジェクトに対する操作であったかはQueriedEntitiesを、どのレコードに対する操作であったかはRecordIdから確認をします。EventDate : 指定された URI イベントが捕捉された時間 (クエリの実行後)。たとえば、「2020-01-20T19:12:26.965Z」などです。最も細かい設定はミリ秒ですOperation : エンティティで実行されている操作。Read, Create, Update または Delete があります。作成および更新操作はペアで捕捉されます。つまり、操作ごとに 2 つのイベントレコードが予期されます。最初のレコードは操作の開始を表し、2 番目のレコードは操作が成功したかどうかを表します。2 つのレコードはRelatedEventIdentifier によって相互に関連付けられます。作成または更新操作に対して 2 番目のイベントが記録されていない場合、ユーザが操作をキャンセルしたか、クライアント側の検証で操作が失敗しています。(必須項目が空の場合など)。RecordId : 表示または編集されているレコードの IDQueriedEntities : URI によって参照されるオブジェクトの API 参照名Username : イベントが作成された時点での user@company.com 形式のユーザ名ハイパフォーマーの活用方法を共有ユーザによる利用状況の把握ができたら、次のステップとしてハイパフォーマーの活用方法を抽出して展開することが考えられます。ハイパフォーマーが良く使っているダッシュボードやレポート、ファイルなどを共有し、レコードの作成や編集にかける時間をどの様に短縮しているかといった工夫をヒアリングして展開します。ハイパフォーマーからのフィードバックを得る事で使い勝手の良いアプリケーションとなっていき、ログイン率が向上、改善のサイクルが回っていくことが期待できます。ケーススタディ太陽光発電システムを販売する米国最大のプロバイダーであるS社は、導入開始間もないモバイルアプリケーションの利用促進に課題を持っていましたが、イベントモニタリングを使用して課題を抱えているユーザーを特定し、的を絞ったコーチングを提供することで、モバイルアプリケーションの採用を加速しました。また、化粧品業界向けの特殊原料を製造する大手メーカーのT社は、一部の営業チームがCRMを使用していなかったことでが課題でしたが、イベントモニタリングにより、使用頻度と営業成績の観点から、営業チームの行動を追跡できるようになりました。 時間と使用の質を調べることで、Salesforceを頻繁に使用する営業担当者がそうでない営業担当者よりり成績が良いことを証明できました。Salesforceの利用が増えることで、その価値を売上高で示すことができるので、実際にSalesforceをもっと使おうという気にさせることができSalesforceをより多く使用するように営業担当を動機付けることができました。学習ツールプラットフォームイベント開発者ガイド- リアルタイムイベント監視オブジェクトSOAP API 開発者ガイド - EventLogFile でサポートされているイベント種別サクセスナビ - アクセスログの参照ガイドまとめイベントモニタリンクおよび、リアルタイムイベントモニタリングのログを分析することにより、ユーザのログイン状況、よく使用されるリストビュー、レポート、ダッシュボード、ファイルなどが理解でき、レコードの作成や編集に要した時間も把握するとこができます。また、利用状況と売上や勤務時間など他の情報との関係性を発見できるかもしれません。これで得られた洞察により、利用活用の障壁に対策を講じたり、利用の動機付けを行うことによりSalesforce の利用および活用促進につなげることが可能となります。
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この記事で学べることイベントモニタリングの目的と全体像イベントモニタリングでできることログの取得 - リアルタイムイベントモニタリングとEventLogFileによるイベントモニタリングについてログの活用 - イベントモニタリング各活用機能の概要イベントモニタリングの目的と全体像イベントモニタリングとは、データの安全性を確保するためにSalesforceに搭載されている有償のセキュリティアドオンツールの1つです。Salesforceでは組織のユーザアクティビティを「イベント」と称しますが、このツールを使用すると、システム管理者は、いつ、誰が、どのレコードにアクセスしたかといった個別のイベントに関する情報を細部まで確認することができるようになります。また、イベントモニタリングに含まれる様々なログの活用機能により、イベントのトレンドを追跡し異常な行動をすばやく特定したり、あらかじめ定義した条件に抵触するアクセスをブロックしたりすることができ、組織のデータを保護することができます。ログ記録監視の重要性と必要性Salesforceで標準機能として提供されるログ機能ではユーザのログイン履歴は記録されるものの、ページアクセスやレポートの実行、データエクスポートなどのアクセスログは記録されません。万が一、情報漏えいなどセキュリティインシデントを疑う事象が起きた際に、ログを用いて十分な調査を行い、企業として説明責任を果たすためにはイベントモニタリングが必須です。また、厳格なログ管理や証跡管理は多くの業界ガイドラインでも提言されているため、イベントモニタリングを導入しアクセスログを監視、管理することでこれらの要求事項を実現し、企業のコンプライアンスを強化することができます。ログの記録イベントモニタリングで取得できるログには、次の二種類があります。リアルタイムイベントモニタリングイベントモニタリング(EventLogFile)リアルタイムイベントモニタリングはセキュリティインシデントの発生ログとレコードへのアクセスログの記録と分析を目的としています。アクセスログでは、監視対象は主にアクセスしたレコードを特定するためのレコードID、さらにレポートやビューでは、出力された項目が特定できます。ログはリアルタイムで保存され、ログのタイプにより6ヶ月から10年保存されます。また一部のログタイプはストリーミング配信可能です。リアルタイムイベントモニタリングは、ログのタイプごとに有効化の設定を行う必要があります。一方、イベントモニタリングは、イベント発生 / エラー / パフォーマンス分析用のイベントログを保存することを目的としています。ログの保存はリアルタイムではなく、1時間ごと及び24時間ごとの2種類のログを30日間保存します。監視対象は主にイベントの発生を識別する情報で、URIや実行されたレポートや実行されたSQLなどで、イベントの発生頻度、パフォーマンスなどを分析するのに役立ちます。ライセンスをご購入いただくと自動的にログの記録を開始します。ログの記録開始、ログの取得方法(保存方法)は次の関連記事をご参照ください。ログの記録開始ログの取得方法アクセスログログの参照ガイドログの活用イベントモニタリングにはログの取得のほかに、ログを活用する機能として、次の3つの機能が含まれています。AIによる脅威検知 - Threat Detectionログの可視化・分析 - Event Monitoring Analyticsリアルタイム制御 - Transaction SecurityAIによる脅威検知機械学習アルゴリズムによって「パスワードリスト攻撃」「セッションハイジャック」「異常レポート出力」「API異常」に対応するリアルタイム監視イベントを生成し、組織への不正アクセスの兆候やユーザの行動の異常を検知する機能です。システム管理者は脅威検知用のイベント管理アプリケーションで検知された脅威を確認することができます。また、後でご紹介するトランザクションセキュリティを使用して、検知された驚異を管理者に通知することができます。また、検知された脅威イベントの詳細を確認し、「悪意あり」「脅威ではない」といった重大度に関するフィードバックをSalesforceに送信してAIに学習させることで、検知精度向上に役立てることができます。脅威検知の利用開始ログの可視化・分析イベントモニタリングのライセンスには、Event Monitoring Analyticsという名称で、ログおよび組織の情報の可視化、分析に特化した Tableau CRM(旧:Einstein Analytics)のライセンスが10ライセンス付属しています。Event Monitoring Analyticsに予め用意された16種類のダッシュボードで簡単にログの分析ができ、Salesforce組織の利用状況やセキュリティに関する脅威・傾向を素早く発見することができます。Event Monitoring Analyticsの利用開始Event Monitoring Analyticsの主要なダッシュボードリアルタイム制御分析によって得られた考察などをもとに、任意の標準オブジェクトまたはカスタムオブジェクトに対して標準機能で提供されているセキュリティ機能よりもさらに細かいアクセス条件(ポリシー)を設定し、ユーザのセキュリティコントロールができる機能です。ポリシーに抵触するアクセスを検知すると操作の実行を制御したり、管理者へ通知したりすることが可能です。この機能を活用することにより、システム管理者やセキュリティ担当者はアクセスログの確認や分析によりセキュリティインシデントの痕跡を事後に確認するだけでなく、疑わしい行為を検知し未然に防ぐことが可能になります。拡張トランザクションセキュリティの設定(準備中)動画を見るhttps://play.vidyard.com/3SjYC4K4K73yXfyTvB51sA学習ツールTrailhead - リアルタイムイベントモニタリングTrailhead - イベントモニタリング動画 - イベントモニタリング設定動画_基礎編(ログの有効化と取得)動画 - イベントモニタリング設定動画_応用編①(Event Monitoring Analytics)動画 - イベントモニタリング設定動画_応用編②(トランザクションセキュリティ)まとめイベントモニタリングを導入しログを収集・管理することにより、システム管理者はSalesforceの日々の利用状況を時系列で把握することができ、万が一、データ漏えいなどが起こった際には、速やかに原因や影響範囲の特定が可能になります。また、ログの記録だけでなく、専門家が不在でもAIによるログの分析により脅威を検知したり、ログを簡単に可視化・分析して利用状況やセキュリティに関する脅威を発見したり、さらには分析によって得られた考察からよりきめ細かいセキュリティコントロールを実装したりすることが可能になります。イベントモニタリングの活用にご興味をお持ちのお客様はぜひ以下のウェビナーもご視聴ください。「今注目!リモートワークのセキュリティ対策 〜Salesforce Shieldでリスクを未然に防ぐ〜」(オンデマンド視聴)
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この記事で学べることイベントモニタリングに含まれる2種類のログを理解し、パファーマンス分析のために、確認したいケースごとにどのログのどの項目を参照することにより、ボトルネックやチューニングのポイントを確認することができるか理解できます。イベントモニタリングに含まれる2種類のログの違いイベントモニタリングライセンスには、以下2種類のログが含まれます。リアルタイムイベントモニタリング:セキュリティインシデントの発生ログとレコードへのアクセスログイベントモニタリング:イベント発生 / エラー / パフォーマンス分析用のイベントログこの2種類のログの違いの詳細については、以下の記事をご参照ください。イベントモニタリングとはここでは、パフォーマンス分析用のログとしてイベントモニタリングのログを対象に説明しています。パフォーマンス監視の重要性生産性向上を実現するために導入したせっかくのシステムもレスポンスが悪く利用にストレスがあると利用が促進されない場合があります。パフォーマンスはシステムを利用するにあたって重要な要因です。しかしパフォーマンスは様々な要因で劣化してしまいます。例えば、大量データの取り扱い、データベースのインデックス、冗長なロジックのコード、またお客様環境においてもネットワークやクライアントの環境によってもパフォーマンス劣化が発生します。そのため継続的なパフォーマンスの監視はシステムの導入を成功に導くために重要なポイントとなります。イベントモニタリングによるログの取得多くのイベントログに要求の完了にかかった CPU 時間 (CPU_TIME)が記録されます。また、APEX実行に関するログにはデータベースのパフォーマンスに係る数値(DB_TOTAL_TIME)が記録されます。パフォーマンスの問題が発生した際は、イベントログから要求の完了に係ったCPU時間とデータベースの処理にかかった時間を比較することで、パフォーマンス上の問題が独自のコードの部分にあるかデータベースレイヤのどちらにあるか、またはクライアント環境に起因するものか判断することが出来ます。また、大まかに処理に時間がかかった部分を判断した上で、デバッグログの設定をしていただく事でより具体的にどの処理に時間を要したか、効率よく確認をしていく事が可能となります。ヘルプ : デバッグログの設定取得するべきイベントログファイル以下にパフォーマンスに関する調査において参考となるイベントログファイルおよびその項目について例示をします(表中黄色いハイライト部分は、ログ対象のイベントを特定する項目です)。各イベントログファイルの内容については以下をご参照ください。SOAP API開発ガイド:EventLogFile でサポートされているイベント種別Lightning ページビューイベント種別Lightning Experience および Salesforce モバイルアプリケーションでイベントが発生したページに関する情報を表します。Lightning ページビューイベントは、ユーザがアクセスしたページ、そのページにユーザが滞在した時間、ページの読み込み時間を追跡します。Summer ‘22のリリースで、EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION、EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_ERROR_TYPE、および EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_REASONの3項目が追加されました。これらの項目によりページのロードに時間がかかる原因の特定が容易になります。項目名説明PAGE_URLユーザが開いた最上位の Lightning Experience ページまたは Salesforce モバイルアプリケーションページの相対 URL。ページには、1 つ以上の Lightning コンポーネントを含めることができます。複数のレコード ID を PAGE_URL に関連付けることができます。EFFECTIVE_PAGE_TIMEページを読み込んでからユーザがページの機能を操作できるようになるまでにかかった時間 (ミリ秒) を示します。実効ページ時間は、複数の要素 (ネットワーク速度、ハードウェアパフォーマンス、ページの複雑さなど) の影響を受けます。60 秒を超える有効なページ時間が検出された場合、この項目の値は null に設定されます。EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION逸脱が検出されると EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION はtrueを記録します。デフォルト値はfalseです。EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_REASONページ読み込み時間の逸脱の理由が記録されます。値の意味についてはLightning ページビューイベント種別からAPI version v55.0以降をご確認くださいEFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_ERROR_TYPEこのフィールドはEFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_REASONにPAGE_HAS_ERRORが記録された場合に入力されます。入力されうる値はCUSTOMまたはSYSTEMとなります。・CUSTOM : 顧客システムまたはネットワークに起因するエラー・SYSTEM : セールスフォースに起因するエラーLightning パフォーマンスイベント種別Lightning Experience および Salesforce モバイルアプリケーションのパフォーマンスのトレンドを追跡します。レコードに対するユーザアクションに関する所要時間が把握できます。項目名説明UI_EVENT_SOURCEレコードに対するユーザアクション(作成/編集/削除/参照など)。この項目の値は、ユーザのアクションが 1 つのレコードに対して実行されたか複数のレコードに対して実行されたかを示します。たとえば、read は (レコード詳細ページなどで) 1 つのレコードが参照されたことを示し、reads は (リストビューなどで) 複数のレコードが参照されたことを示します。DURATIONページ開始時刻からの時間 (ミリ秒)。Apex 実行イベント種別実行された Apex クラスに関する詳細が含まれます。項目名説明URI要求を受信しているページの URI。NUMBER_SOQL_QUERIESイベント中に実行された SOQL クエリ数。IS_LONG_RUNNING_REQUEST要求が実行時間が長い組織の同時 Apex 要求の上限にカウントされるか (true)、否か (false) を示します。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU使用率にカウントされません。DB_TOTAL_TIME要求のすべての操作について、データベース処理の待機にかかった時間の集計 (ミリ秒)。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。EXEC_TIMEエンドツーエンドの Apex 実行時間 (単位: ミリ秒)。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。要求の値が 5 秒を超える場合、同時長時間実行の Apex 制限により、長時間実行の要求と見なされます。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。Apex REST APIイベント種別すべての Apex REST API 要求に関する情報を取得します。項目名説明URI要求を受信しているページの URI。ROWS_PROCESSED要求で処理された行数。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU使用率にカウントされません。DB_CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。要求時にデータベースレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DB_BLOCKSデータベースで発生しているアクティビティ量を示します。この項目の値が高い場合、クエリにインデックスまたは検索条件を追加するとパフォーマンスが向上します。DB_TOTAL_TIMEデータベース往復処理の時間 (ナノ秒単位)。JDBC ドライバー、データベースへのネットワーク、および DB_CPU_TIME で費やされた時間を含みます。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。Apex SOAP イベント種別Web サービス API コールに関する詳細が含まれます。項目名説明CLASS_NAMEApex クラス名。クラスが管理パッケージの一部である場合、この文字列にはパッケージ名前空間が含まれます。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_TOTAL_TIME要求のすべての操作について、データベース処理の待機にかかった時間の集計 (ミリ秒)。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。要求の値が 5 秒を超える場合、同時長時間実行の Apex 制限により、長時間実行の要求と見なされます。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。Apex トリガイベント種別組織で起動されたApexトリガに関する詳細が含まれます。項目名説明TRIGGER_ID起動されたトリガの 15 文字の ID。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_TOTAL_TIME要求のすべての操作について、データベース処理の待機にかかった時間の集計 (ミリ秒)。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。EXEC_TIMEエンドツーエンドの Apex 実行時間 (単位: ミリ秒)。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。要求の値が 5 秒を超える場合、同時長時間実行の Apex 制限により、長時間実行の要求と見なされます。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。非同期レポート実行イベント種別非同期レポート実行イベントは、スケジュールされたレポート要求に対して作成されます。このカテゴリには、ダッシュボードの更新、非同期レポート、スケジュールレポート、分析スナップショットが含まれます。項目名説明REPORT_ID実行されたレポートの 15 文字の ID。ROW_COUNT非同期レポート実行イベントで処理された行数。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_BLOCKSデータベースで発生している活動量を示します。この項目の値が高い場合、クエリにインデックスまたは検索条件を追加するとパフォーマンスが向上します。DB_TOTAL_TIME要求のすべての操作について、データベース処理の待機にかかった時間の集計 (ミリ秒)。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。要求の値が 5 秒を超える場合、同時長時間実行の Apex 制限により、長時間実行の要求と見なされます。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。実行時間が長い同時 Apex 制限イベント種別組織の同時実行制限に達した後に Salesforce によって終了された、組織内の実行時間が長い同時 Apex 要求に関する情報が含まれます。確立された Apex コンテキストが 5 秒間実行される要求は、実行時間が長い同時要求の組織の制限に含まれます (非同期要求は制限に含まれません)。実行時間が長い要求数が 10 (組織のデフォルトの制限) を超えた場合、その他の実行時間が長い要求は終了されます。項目名説明REQUEST_URISalesforce によって終了された実行時間が長い Apex 要求の URI。継続コールアウトサマリーイベント種別トランザクション中に実行されたすべての非同期コールアウト、その応答状況コード、実行時間、および対象の URL エンドポイントに関する情報が含まれます。項目名説明URLコールアウトエンドポイント URL。継続で使用された HTTP 要求数によっては、この項目に最大 3 個のスペース区切り値が含まれる可能性があります。DURATION合計継続時間 (ミリ秒)。外部のカスタム Apex コールアウトイベント種別Salesforce Connect のカスタムアダプタを介した外部データコールアウトを表します。項目名説明ENTITYアクセスされる外部オブジェクトの名前。ACTIONコールアウトによって実行されるアクション(query/upsert/delete)。ROWS_FETCHEDコールアウトによって取得された行の数ROWS結果セットの総レコード数FETCH_MS外部システムからクエリ結果を取得するのに要した時間 (ミリ秒)。THROUGHPUT1 秒間で取得されたレコード数。EXECUTE_MSSalesforce がクエリの準備および実行に要した時間 (ミリ秒)。TOTAL_MSクエリの準備、実行、およびクエリ結果の取得に要した時間 (ミリ秒)外部の OData コールアウトイベント種別Salesforce Connect の OData 2.0 および OData 4.0 アダプタを介した外部データコールアウトを表します。項目名説明ENTITYアクセスされる外部オブジェクトの名前。ACTIONコールアウトによって実行されるアクション(query/upsert/delete)。ROWS_FETCHEDコールアウトによって取得されたレコードの数。コールアウトによって取得されたレコードは、大きな結果セットのサブセットである場合がありますROWS結果セットの総レコード数FETCH_MS外部システムからクエリ結果を取得するのに要した時間 (ミリ秒)THROUGHPUT1 秒間で取得されたレコード数。EXECUTE_MSSalesforce がクエリの準備および実行に要した時間 (ミリ秒)TOTAL_MSクエリの準備、実行、およびクエリ結果の取得に要した時間 (ミリ秒)レポートイベント種別ユーザがレポートを実行したときの動作に関する情報が含まれます。このイベント種別には、レポートのエクスポートイベント種別のすべての活動とその他の活動が含まれます。項目名説明REPORT_ID実行されたレポートの 15 文字の ID。ROW_COUNTレポートイベントで処理された行数。行数が多く、かつ AVERAGE_ROW_SIZE も大きい場合は、ユーザが詐欺目的で情報をダウンロードしている可能性があります。たとえば、競合他社に転職する前にすべてのセールスリードをダウンロードする営業担当などがこれに該当します。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。要求時にデータベースレイヤで実行されている活動量を示します。DB_BLOCKSデータベースで発生しているアクティビティ量を示します。この項目の値が高い場合、クエリにインデックスまたは検索条件を追加するとパフォーマンスが向上します。DB_TOTAL_TIMEデータベース往復処理の時間 (ナノ秒単位)。JDBC ドライバー、データベースへのネットワーク、および DB_CPU_TIME で費やされた時間を含みます。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。フロー実行イベント種別合計実行時間、インタビューの数、エラーの数などの詳細を含む、実行されたフローに関する情報が含まれます。項目名説明FLOW_VERSION_ID実行されたフローバージョンの ID。FLOW_LOAD_TIMEフローのメタデータの読み込みにかかった時間 (ミリ秒単位)。TOTAL_EXECUTION_TIMEすべてのフローインタビューの開始と終了にかかった合計時間 (ミリ秒単位)。Wave パフォーマンスイベント種別Analytics パフォーマンスのトレンドを追跡するのに役立ちます。項目名説明RECORD_IDTableau CRM オブジェクトの Salesforce ID。TAB_IDユーザインターフェースの特定の [分析] タブの ID。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。EPT体験ページ時間 (ミリ秒単位)。Visualforce 要求イベント種別Visualforce 要求に関する詳細が含まれます。要求はブラウザ (UI) から実行できます。項目名説明PAGE_NAME要求された Visualforce ページの名前。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。要求時にデータベースレイヤで実行されている活動量を示します。DB_BLOCKSデータベースで発生している活動量を示します。この項目の値が高い場合、クエリにインデックスまたは検索条件を追加するとパフォーマンスが向上します。DB_TOTAL_TIMEデータベース往復処理の時間 (ナノ秒単位)。JDBC ドライバー、データベースへのネットワーク、および DB_CPU_TIME で費やされた時間を含みます。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。コンソールイベント種別Salesforce コンソールのパフォーマンスと使用に関する情報が含まれます。サイドバーコンポーネントで [コンソール] タブが開かれるたびに、コンソールイベントがログに記録されます。それ以外は、Salesforce Classic の場合と同様に、[コンソール] タブが開かれると、通常のレコードの詳細の表示イベントが記録されます。項目名説明COMPONENT_IDコンポーネントの 15 文字の ID。CONSOLE_IDコンソールの 15 文字の ID。RECORD_IDコンソールに関連付けられたレコードの 15 文字の ID。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_TOTAL_TIMEデータベース往復処理の時間 (ナノ秒単位)。JDBC ドライバー、データベースへのネットワーク、および DB_CPU_TIME で費やされた時間を含みます。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。学習ツールSOAP API開発ガイド:EventLogFile でサポートされているイベント種別ヘルプ : デバッグログの設定トレイルヘッド:Lightning Experience のパフォーマンスの最適化ヘルプ:技術要件とパフォーマンスのベストプラクティスまとめパフォーマンス分析に関するログは、イベントモニタリングのログに記録され、対象のログと項目を確認することにより、パフォーマンス問題がどこで発生しているのか、またどこがボトルネックになっているのか確認することができます。この記事で学べることイベントモニタリングに含まれる2種類のログを理解し、パファーマンス分析のために、確認したいケースごとにどのログのどの項目を参照することにより、ボトルネックやチューニングのポイントを確認することができるか理解できます。
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