アクセスログの参照ガイド
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目次
この記事で学べること
イベントモニタリングに含まれる2種類のログを理解し、確認したいケースごとにどのログを参照することにより、どういった情報を確認することができるか理解できます。
イベントモニタリングに含まれる2種類のログの違い
イベントモニタリングライセンスには、以下2種類のログが含まれます。
- リアルタイムイベントモニタリング:セキュリティインシデントの発生ログとレコードへのアクセスログ
- イベントモニタリング:イベント発生 / エラー / パフォーマンス分析用のイベントログ
この2種類のログの違いの詳細については、以下の記事をご参照ください。
ここでは、確認をしたいケースごとにどのログを参照すべきか、リアルタイムイベントモニタリングのログを中心にまとめています。
ケース1:ユーザがどこからログインしているのか確認したい
LoginEventを調べることによって、ユーザがいつ、どのIPアドレス(国/都市)、ブラウザ、アプリケーション、OS(及びバージョン)からログインしたを確認することができます。各ログには、ユニークなLoginKeyが記録されますが、LoginKeyはその後のイベントログに記録されるため、LoginEventの該当ログレコード確認することにより、レコードがどのような環境からアクセスされたのか詳しく確認することができます。
ケース2:ユーザがどのレコードを参照したのか確認したい
LightningUriEvent(Salesforce Classic環境の場合は、UriEvent)を調べることによって、ユーザがいつどのレコードにどのような操作(参照/作成/更新/削除)にてアクセスしたか確認することができます。なお、作成または編集操作については、開始と終了の2つのログが記録されるため、その差から作業に要した時間も把握可能です。ただし、編集についてはデータの更新履歴は記録されません。こちらは項目履歴管理もしくは、項目監査履歴を使用を検討してください。
ケース3:ユーザがどのレコードをレポート出力したのか確認したい
ReportEventを調べることによって、ユーザがいつレポート機能によって、どのエンティティ(取引先等)のどのレコードのどの項目を出力したか、またエクスポートしたか出力件数を含めて確認することができます。なおこちらは、保存されなかったレポートの実行結果および、編集中にプレビューで表示されたレコードも含みます。
ケース4:ユーザがどのレコードをリストビューで一覧したのか確認したい
ListViewEventを調べることによって、ユーザがいつリストビュー機能によって、どのエンティティ(取引先等)のどのレコードのどの項目を出力したか確認することができます。
ケース5:ユーザがAPIでどのレコードにアクセスしたのか確認したい
ApiEventを調べることによって、API経由でユーザがどのサービスからどのクエリ(Query/QueryAll/QueryMore)によって、どのエンティティ(取引先等)のどのレコードのどの項目が出力されたのか確認することができます。なお、クエリ以外(UpdateやDeleteなど)のAPIイベントは記録されません。
ケース6:ユーザがどのファイルをダウンロードしたのか確認したい
こちらは、現状リアルタイムイベントモニタリングでは記録されません。
Lightning Experienceの画面でレコードに添付したファイル、Chatterに添付したファイル、ライブラリにアップロードしたファイルは、イベントモニタリングのコンテンツ転送イベント種別(ContentTransfer) を調べることによって、ユーザがどのファイルをアップロード、ダウンロード、プレビューしたか確認することができます。
Classic の画面からレコードに添付したファイルおよび ドキュメントに格納されているファイルは、イベントモニタリングのドキュメント添付ファイルのダウンロードイベント種別を調べることによって、ユーザがどのファイルをダウンロードしたのか確認することができます。
学習ツール
- Trailhead - リアルタイムイベントモニタリング
- プラットフォーム開発者ガイド - リアルタイムイベント監視オブジェクト
まとめ
保存されているデータに対するユーザのアクセスログは、ファイルを除きリアルタイムイベントモニタリングのログに記録され、対象のログを確認することにより、ユーザがいつデータにアクセスしたか確認することができます。
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