(2022年10月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
公開日: 2022.10.27
この記事で学べること
- Salesforce コア製品に関する重要な技術情報
- バージョンアップ情報やメンテナンス情報(バージョンアップ以外)、IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報、製品廃止情報、リリース更新などの重要情報
- セキュリティに関する重要なアップデート
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本記事は「Salesforceの運用に関する重要なお知らせ」の10月号となります。
こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。
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2022年10月のトピックはこちらになります。
本記事では、前月との差分である赤字の部分と、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。
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Winter ‘23のバージョンアップが、10/16に実施されました。
新機能に関するウェブセミナーが、11/8~11にスケジュールされています。
新機能ウェブセミナーの申し込みページへのリンクより、お申し込みができるようになっていますので、奮ってご参加ください。
関連リンク
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続いて、Winter '23リリースノートの更新情報についてです。
9月分と10月分の更新の中で、重要なものをピックアップしています。
Spring '23 での一部のユーザの MFA の自動有効化 (リリース更新)
先月の「Salesforceの運用に関する重要なお知らせ」では、ユーザ数が100名未満の組織において、Winter '23のリリース更新画面にMFAの自動有効化が表示される予定である旨お伝えしました。今回の変更点は、100名未満の条件は使用しなくなった旨が追記されています。そのため、100名以上のユーザ数がいる組織の管理者様も、必ずリリース更新画面をご確認いただけますよう、お願いします。リリース更新にMFAの自動有効化が表示されていたら、Spring '23に自動有効化が行われる予定なので、その前にSalesforceに直接ログインするユーザ様に対するMFAの設定が完了していることをご確認お願いします。
Review Hourly Send Limits for Single Emails
メールコンポーザー(=メールアクション)を使って、外部へメール送信をする場合の、時間毎の新たな制限がついかされたという内容です。今まで、Salesforceの画面から、手動で送信するメールについては、特に制限はありませんでしたが、2022年9月22日以降に新規作成された組織については、1時間毎に250件までという制限ができました。なお、既存の日次送信制限(5000件)は変わりません。
My Domain Login Page Was Changed
[私のドメインの画面に、認証プロバイダーや証明書を使用してログインができるような設定をしている場合に、ログイン ページの表記に変更が加わったという内容になります。変更前後の画面は、リリースノートでご確認いただけます。
より大量の予測をさらにすばやく保存をするというCRMAの機能の正式リリース
大規模な予測の書き戻しが有効になっている時の、デフォルトの制限に関する情報が更新されました。
今まで200万だったものが500万に変更されました。
皆様ご存知の通り、Chattr FreeやChatter Extrnal UserはMFAの対象外です。
そのため、MFAの自動有効化や強制適用の対象にはならない旨が追加されました。
関連リンク
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次は、IE11のサポート終了に関するお知らせです。
こちらはこれまでのご案内と変更はありませんが、重要な内容なので再掲載しています。
Microsoft社がIE11のサポートを終了したことを受けて、Salesforceも今年一杯でIE11のサポートを終了します。
IE11をご利用中のお客様は、サポートされているブラウザへの移行をお願いします。
関連リンク
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続いてはLightning Syncに関する情報です。こちらも新たな情報はありませんが、重要な内容のため再掲載となります。
Microsoft社は2022年10月から、Exchange Onlineの基本認証の廃止をアナウンスしています。
そのため、Lightning Syncの接続方法として、サービスアカウントを使用している場合には、今月中に接続方法の移行が必要です。対応方法など詳細につきましては、関連リンクをご確認ください。
関連リンク
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そして、MFA関連のリソースの更新情報です。
Salesforce 多要素認証に関する FAQ のナレッジが、英語版のみ10/7に更新されています。
また、多要素認証 (MFA) 適用ロードマップ のナレッジが、英語版のみ9/28に更新されています。
関連リンク
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ロードマップの具体的な変更点は、Marketing CloudのInteligence(Datrama)の強制適用が10/6に実施されました。
関連リンク
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MFAのナレッジの変更点は、以下5点です。
#1:ナレッジに、自動有効化と強制適用についての説明のセクションが追加されました
#2:U2Fセキュリティキーに関するセクションが削除されました
#3:リカバリーコードを主要な検証方法として使用すべきではない旨が追記されてます
以下は、パートナー様向けの情報です。
#4:パートナーがお客様のユーザアカウントを使用する場合の MFA の取り扱いについて追記されてます
#5:1 つのユーザアカウントを複数のパートナーが使用する場合のガイダンスが追記されました。詳細は関連リンクに纏められておりますので、パートナーの皆様はご確認お願いします。
関連リンク
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続いてはインフラ強化に関する情報です。最初にインスタンスリフレッシュについてです。
インスタンスリフレッシュは、アップグレードされたインフラストラクチャで構成されているインスタンスにお客様の組織を移動することで、パフォーマンスレベルを維持することを目的としています。
今後の予定として、本番組織ではなく、(主に日本以外のお客様の)Sandboxにおいて2022年11月6日と12月18日にインスタンスリフレッシュが予定されています。
上記スライドに記載されているインスタンスにてSandboxをご利用のお客様は、関連リンクをご確認いただき、ご準備をお願い致します。
関連リンク
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続いて、「Salesforce アプリケーションからのメールを受信できるようにする」のナレッジに更新がありました。ARINで使用されているIPアドレス範囲に新しい範囲が追加されていますので、Salesforce 組織からのメール受信をIPアドレスでフィルタされているお客様はナレッジをご確認ください。また翻訳版ナレッジの更新が完了していないため、詳細につきましては英語版のナレッジをご確認ください。
関連リンク
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続いて今後自動適用が予定されているリリース更新をご紹介します。
Spring'23で自動適用されるリリース更新は、現時点で13個が予定されています。
関連リンク
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リリース更新の中には、お客様組織おけるログインの動作や使用されるURLについて変更が行われる更新、またお客様のカスタマイズについても動作に変更が加わる可能性がある更新がございます。
そのため、事前にお客様組織における影響を確認するためにも、リリース更新の内容をご確認いただき、Sandboxにて動作確認/テストを実施いただくことを推奨しております。今回はこれらのリリース更新のなかで、特にご認識いただきたい更新を2つご紹介します。
関連リンク
- Visualforce JavaScript Remoting API の JsonAccess アノテーション検証の有効化
- Visualforce ページのクロスサイトスクリプティングを防止するための <apex:inputField> 要素の label 属性のエスケープ
- Spring '23 での一部のユーザの MFA の自動有効化
- メンテナンス計画の頻度の項目からメンテナンス作業ルールへの移行
- Experience Cloud ゲストユーザには詳細なフロー権限が必要
- SAML シングルサインオンフレームワークのアップグレード
- ケースメール通知のシステムアドレスとしてデフォルトの No-Reply アドレスを使用
- ユーザコンテキストでの REST API を介したフローの実行
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1つ目は「SAML シングルサインオンフレームワークの更新」です。
こちらは以前にもご紹介いたしましたが、このリリース更新が自動適用されると、 SAMLによるシングルサインオンの動作に影響を与える可能性がございますため、Sandboxでリリース更新を有効にしていただき、動作の事前確認をお願い致します。
関連リンク
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2つ目は拡張ドメインです。
こちらも以前からご紹介しておりますが、最新のブラウザ要件に準拠することを目的として、Salesforce 組織のドメイン形式を更新します。Experience Cloud のような外部公開しているURLを含む複数のURLが更新されるため、Sandbox で拡張ドメインを有効化することによる事前確認を推奨しており、併せて自動適用前に本番環境へ適用することも推奨しております。影響度の高い更新となりますため必ずご確認いただけますと幸いです。
関連リンク
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続いて、機能の廃止についてです。
まずは、Marketing Cloudに関するもので、Thunderhead が組み込まれた従来版の Interaction Studio 製品の廃止です。こちらは2023 年 3 月 1 日に廃止が予定されています。
関連リンク
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続いて、「Salesforce Maps ライブ追跡のサードパーティインテグレーション」です。
こちらは機能の契約期間によって廃止日が変わりますのでご確認ください。
関連リンク
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新たな情報ではございませんが、赤枠に記載の Salesforce Platform APIバージョン 21.0~30.0 の廃止について、影響度の大きい更新の一つですので改めてご紹介させていただきます。
API バージョン21.0~30.0は、既にSummer’22 でサポート終了となっておりましたが、今後は来年2023年6月をもちまして利用不可とすることを予定しております。お客様の利用状況や開発内容によっては、対応に時間がかかる場合もございますので早めの対応を推奨しております。確認方法や対応方法につきまして、ナレッジなどのコンテンツをご用意しておりますのでご確認ください。
関連リンク
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10月度分の更新情報は以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
公開日: 2022.10.27
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