Salesforce Platform API バージョン 21.0 ~ 30.0 の廃止
公開日: 2024.09.30
Summer '25 で廃止される Salesforce Platform API バージョン 21.0 ~ 30.0 の概要と影響有無の確認方法についての解説動画です。お客様での調査にお役立てください。
投影資料のダウンロードはこちらから
この記事で学べること
- Summer '25に廃止される API バージョンと種類を知ることができます
- API バージョンの廃止スケジュールを知ることができます
- お客様にて必要な対応を知ることができます
ご存知ですか? Summer ’25 で古い API バージョンが廃止されます
Salesforce では、API の品質およびパフォーマンスを充実させ、改善するために、最初のリリース日からしますが、バージョンのされたり、廃止される場合があります。
そのため、定期的に API バージョンを更新いただくことを推奨しています。
※API バージョンを定期的に更新しましょう(サクセスナビ)も是非ご覧ください
今回廃止対象の API の種類とバージョンは以下のとおりです。
- SOAP:21.0、22.0、23.0、24.0、25.0、26.0、27.0、28.0、29.0、30.0
- REST:v21.0、v22.0、v23.0、v24.0、v25.0、v26.0、v27.0、v28.0、v29.0、v30.0
- Bulk:21.0、22.0、23.0、24.0、25.0、26.0、27.0、28.0、29.0、30.0
注意事項
この廃止には、以下は含まれません
- Apex クラス、Apex トリガ、Visualforce ページ、フロー、プロセスビルダー
- 標準の Salesforce B2B Commerce for Visualforce 製品
- バージョン 30.0 以前のメタデータコンテンツを参照している管理パッケージ
- カスタム Apex REST &
この廃止は以下のものに影響します。
- データローダー
- Web Services Connector
- AJAX Toolkit を介して行われる廃止対象のバージョンが指定された API コールを埋め込んだ Visualforce ページやカスタムボタン、S コントロール
- SForceOfficeToolkit COM インターフェースを介して行われる従来の API コール
- Force.com Toolkit for PHP
- アウトバウンドメッセージによって生成されたペイロードから呼び出された SOAP API
- 最新ではない 接続アプリケーション
廃止スケジュール
Summer ‘25以降、廃止された API バージョンを使用した場合場合、以下のようなエラーが発生します。
- REST API : 「410:GONE」
- SOAP API :「500:UNSUPPORTED_API_VERSION」
- Bulk API :「400:InvalidVersion」
お客様にて必要な対応
「そんな急に廃止と言われても・・・」と戸惑っているシステム管理者の方もいらっしゃるかもしれません。
Salesforce では、システム管理者様宛に、月次で、以下のような 機能廃止ダイジェストメール等でお知らせしています。
※ 終了日は 2025 年 6 月 1 日となっていますが、こちらのナレッジに記載の通り、実際の終了日は Summer ’25 リリース日となります。
(リリース日は Trust サイトにてご確認いただけます)
推奨する対応順序
- 設計書や仕様書などのシステム導入時のドキュメントや、実際のデータ連携実装箇所を調査する
- 外部システムやツール(データローダー等)を使って Salesforce へ接続するアプリケーションの有無とバージョンを確認
- 組織内の開発で AJAX Toolkit 等を使用した実装有無とバージョンを確認
- こちらの資料を参考に、見落としがちな設定を確認
- 追加でご確認いただく手段として、ログイン履歴の確認や API でのアクセス状況をイベントモニタリングログから確認いただくことが可能です。(こちらの P.10 参照)
- 手順1、2で確認した箇所の API バージョンを更新
- [リリース更新] の [テスト実行] を有効化後に、APIバージョンを更新した外部システムやツールを実行 *
- 手順1、2で確認した方法(ログイン履歴等)で、手順4の接続結果を確認
* Winter’25 より、[リリース更新]の[テスト実行]をご利用いただけます。
[テスト実行] 有効化後は、廃止対象の Platform API バージョンの利用は不可となります。具体的には、廃止対象バージョンの API バージョンに対して外部システムからアクセスすると その API コールは失敗、エラーが発生するようになります。
[テスト実行を有効化]をするには、[使用開始] をクリック後の画面で [テスト実行を有効化] をクリックします。
この機能を利用し、外部システムからの API コールをテストをすることができます。
※適用スケジュールまでの間は、いつでも [テスト実行] の有効 / 無効を切り替えることができます。
- Salesforce Platform API バージョン 21.0 ~ 30.0 の廃止(ナレッジ)
- API バージョンを定期的に更新しましょう(サクセスナビ)
- イベントモニタリング(Trailhead)
- API 合計使用量(開発者ガイド)
まとめ
- Salesforce の API は、最初のリリース日から 3 年経過すると廃止になる場合があるので、定期的にバージョンを更新する必要があります
- 機能廃止に関するダイジェストメールが月次で配信されていますので、システム管理者様は必ず確認して下さい
- 廃止対象の API バージョンを使用しているかどうか、使用箇所や実装された詳細については、Salesforce では確認ができないため、利用有無および対応方法については、開発会社や開発担当者様へご確認をお願いします。
公開日: 2024.09.30
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