(2022年8月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
公開日: 2022.09.02
この記事で学べること
- Salesforce コア製品に関する重要な技術情報
- バージョンアップ情報やメンテナンス情報(バージョンアップ以外)、IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報、製品廃止情報、リリース更新などの重要情報
- セキュリティに関する重要なアップデート
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本動画は「Salesforceの運用に関する重要なお知らせ」の8月号となります。
こちらの動画では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。
※今月から、技術関連情報とセキュリティ関連情報の区分分けがなくなりました
7月分との差分はこちらです。
Summer'22のリリースノートやWinter'23のリリースに関する更新情報だけではなく、インフラ面での変更点やMFAに関する更新情報もございますので、最後までご覧いただければ幸いです。
前スライドでご紹介した更新内容はこちらのアジェンダの赤字としている箇所となります。
それではそれぞれのご紹介をしていきます。
まずは製品イノベーションです。
こちらではSummer'22リリースノートの更新情報のうち、管理者様に特にご認識いただきたいものを4点ピックアップしてご紹介します。
- これまでアドオンライセンスだったSales Cloud Einstein等の機能が標準でUnlimited Edition と Performance Editionに追加されます
- 注文商品レコードの更新によってその親の注文レコードにも更新が行われた場合、入力規則やApexトリガ、フローなどのロジックが注文レコードで動作するようになります
- 外部へのリダイレクトを許可するURLを[信頼されたリダイレクトの URL] ページから設定できますが、これはSalesforce Classicのみに適用されます
- 8月12日に既に必須化されているもので、フォームをご利用いただくにあたり、カスタムドメインまたは Pardot ランディングページでフォームを使用することをおすすめしています。
各ご案内の詳細につきましては、リリースノートをご参照ください。
関連リンク
続いてWinter'23リリースに関するご案内です。
日本時間で、8/28からWinter'23のSandboxプレビューが開始していますので、本番組織におけるリリースまでにプレビューSandboxにて、Winter’23環境におけるテストを実施いただくことを推奨しています。またWinter'23のリリースノートの英語版も公開されておりますので、プレビューSandboxに併せてリリースノートもご活用いただき、Winter'23の環境をご評価いただければと思います。なお、本番組織におけるWinter'23リリースは10月16日を予定しています。
関連リンク
次は、IE11のサポート終了に関するお知らせです。
こちらはこれまでのご案内と変更はありませんが、重要な内容なので再掲載しています。
Microsoft社がIE11のサポートを終了したことを受けて、Salesforceも今年一杯でIE11のサポートを終了します。
IE11をご利用中のお客様は、サポートされているブラウザへの移行をお願いします。
参考リンク
続いて、Lightning Syncに関する情報です。
Microsoft社は2022年10月に、Exchange Onlineにおいて基本認証を廃止することをアナウンスしています。
そのため、SalesforceにおいてLightning Syncをご利用の場合に、サービスアカウント接続方法を使用していると影響を受けることになります。対応方法など詳細につきましては、参考リソースに情報がございますので、ご確認ください。
関連リンク
ここからはMFAに関する更新情報です。
まずはロードマップです。
Tableau Online におけるMFA強制適用日が改定されています。特権ユーザーについては 10月10日 から 28日の間、全ユーザーに対しては10月31日 から11 月18日の間にMFA強制適用が実施されます。
関連リンク
続いて、Winter'23におけるMFA関連の更新情報です。
こちらのスライドではMFAを自動有効化するリリース更新についてご案内しております。
ユーザ数100未満の組織に対して適用される更新ですので、該当する組織の管理者様は以下関連リンクをご確認ください。
関連リンク
Winter'23におけるMFA関連の更新情報の続きです。
- Salesforce Authenticatorのバックアップに関する更新で、SalesforceのアカウントがAuthenticatorに登録されている場合のみ、Authenticatorのバックアップ/リストアができようになります
- MFAに関するモジュールがTrailheadに追加されます
- お客様組織の[多要素認証アシスタント]メニューに表示される情報が更新されます
関連リンク
続いて、インフラ強化です。
英語版ではありますが、「SalesforceのIPアドレスとドメインで許可する」と「Salesforce アプリケーションからのメールを受信できるようにする」の記事が更新されました。
前者の記事では、DescriptionにHyperforce組織と非Hyperforce組織に関してそれぞれの留意事項が記載されました。
後者の記事では、Hyperforce メールリレーセクションにGBR、イギリスのIPアドレスが追記されました。
続いて、リリース更新についてです。
まず、10月に予定しているWinter’23に関するリリース更新情報です。
リリース更新はお客様組織への影響を及ぼすものもございますので、管理者や開発者の皆様は必ずご確認をお願いいたします。
8月末時点では、下記6点のリリース更新を予定しております。
- 権限セットの期限切れと拡張 UI の有効化
権限セット/権限セットグループに有効期限を割り当てることができます。 - Visualforce JavaScript Remoting の適用を有効化
Visualforce Remoting API では、JavaScript を使用して Apex コントローラのメソッドを Visualforce ページから直接コールします。API を適切に保護するために、コールにより厳格な検証が追加されました。 - Salesforce CPQ のブラウザパフォーマンスの改善の準備
CPQをご利用中のお客様には影響の可能性があり、この更新により、既存のカスタマイズのデザインが変わる場合がありますのでご確認ください。 - 制限されたオブジェクト権限を含む権限セットライセンスに関連付けられた権限セットからゲストユーザの割り当てを削除
ゲストユーザに権限セットを利用している場合に影響受ける可能性がありますので、対象機能をご利用の場合はご確認ください。 - Visualforce 式言語の解析での getter および setter アクセス修飾子の検証
セキュリティ向上のため、Apex プログラム内のget または set メソッドのアクセス修飾子が検証されるようになりました。Visuaforce およびApexをご利用中のお客様はご確認をお願いいたします。 - ユーザの個人情報のより強力な保護の有効化について
こちらについては、以下スライドで説明しております。
拡張個人情報管理設定は、ポータルやコミュニティのユーザーなどの外部ユーザーが、他のユーザーの個人情報にアクセスするのを防ぎます。有効にすると、今後追加する項目は個人情報として分類され、ポータルユーザやコミュニティユーザなどの外部ユーザには表示されなくなります。
項目セットを使用して、どの項目を個人情報として分類して、非表示するかを変更でき、必要に応じて、Winter '23以降に設定を無効にすることもできます。この設定は、従来の「個人情報を非表示」設定に置き換わるものです。
当該機能をご利用のお客様は、ページ右側の「お客様への依頼 」の手順をご確認ください。
関連リンク
また、その他に更新についてです。今回はWinter’23に関連した2つの更新情報をご紹介いたします。
1つ目は、拡張ドメインについてです。
赤字部分に記載している通り、Winter’23でSandboxと無償組織、Spring’23で運用組織への強制適用を予定しております。早めの検証と設定を推奨しておりますので、未設定の方はご確認をお願いいたします。
関連リンク
2つ目は、Spring’22でセキュリティ強化していた「Salesforce メール確認」についてです。
赤字部分に記載している2箇所更新しており、未検証のメールアドレスから送信できなくなる変更はWinter’23からSpring’23に延期され、最新のWinter’23のリリースノートが公開されております。
関連リンク
- Winter’23リリースノート:Verify Your Email Address to Send Email Through Salesforce
- 公開ナレッジ : Spring '22 「 Salesforce メール確認 」という件名の認証メールについて
最後に、機能の廃止についてです。
赤字部分のJDK ロケール形式の廃止が新たに追加となり、来年2月の廃止を予定しております。
Winter '20 より前はデフォルトで、Oracle の Java Development Kit (JDK) によって提供されるロケール形式が Salesforce Platform で使用されていました。Spring '23 で JDK 形式が ICU ロケール形式に置き換えられます。ユーザへのサービスの中断を防止するために、この形式が自動的に有効になる前に採用することをお勧めします。
8月度分のアップデートは以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
公開日: 2022.09.02
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