Spring '25 Marketing Cloudリリースノート斜め読み

公開日: 2025.02.27

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Foward-Looking Statement

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本記事の内容は新機能情報の中から一部抜粋して記載しております。英語版と日本語版の差異があれば英語版を優先するものといたします。また、その他の更新情報などは必ずリリースノートを参照ください。

Marketing Cloud Engagement に関するリリース

Get More Details About Deployed Marketing Cloud Engagement Items with Deployment Summary

概要

Package Manager でパッケージを展開後、サマリーでパッケージ内の各オリジナルアイテムと展開された各アイテムの Object ID と Customer Key を表示できるようになりました。

また、以前の展開の詳細を確認、共有ができる CSV や XLSX ファイルとしてサマリーをダウンロードすることが可能です。

  • 適用範囲:すべての Marketing Cloud Engagementのエディション
  • 適用時期:2025 年 3 月 17 日以降に作成されたパッケージ

追加情報

※適用時期以前に作成されたパッケージには今回の追加情報は含まれません。

Save Time with Marketing Cloud Engagement Package Manager Folder Navigation

概要

Package Manager でパッケージを検索時、Automation Studio、Content Builder、CloudPages、データ拡張機能、Journey Builder のフォルダー検索が可能となりました。

  • 適用範囲:ALL Editions

追加情報

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Intelligence Reports Are No Longer Accessible on Hyperforce

概要

Hyperforce 環境の Marketing Cloud Engagement では Intelligence Report が利用不可となり、代わりに Data Cloud で Data Cloud Report を作成可能となります。Hyperforce以外のMarketing Cloud Engagement環境には影響ございません。

  • 適用範囲:Hyperforce環境
  • 適用時期:2025年1月から

Update Marketing Cloud Engagement Report Data Without Logging a Ticket

概要

Marketing Cloud Engagement Report では、1週間以内であればお客様側で再集計を実施することが可能になります。

この機能は、主に Intelligence Report for MCのデータ不一致を解消するための機能です。

  • 適用範囲:All Marketing Cloud Engagement editions
  • 適用時期:February 2025

追加情報

参考情報) Marketing Cloud アカウントのスタックの場所の検索

上記参考情報にてご自身がご利用のMIDで検索された結果が401, 402, 403 であればHyperforce環境となります。

Improve Audits with an Enhanced Einstein Copy Insights Export File

概要

Einstein Copy Insights の生成 AI エクスポート監査ファイルには、入力値(inputs)、出力値(outputs)、およびユーザーフィードバック(user feedback)を含め、過去90日間の生成コンテンツが追加されます。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Engagement in Corporate and Enterprise editions

追加情報

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Disable Searching for Other Contact Points When a Mobile Number Is Invalid

概要

Disable SMS Fallback Option を有効化することによって、SMS 番号が有効でない場合、従来では該当連絡先の他の電話番号を検索し送信を試みたが、他の電話番号を検索しない挙動とするオプションが追加されました。

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  • 適用範囲:Corporate エディション、Enterprise エディションおよび Journey Builder アドオンをご利用のお客様
  • 適用時期:2025年 2月

追加情報

Journey Builder > SMS Activity から設定可能です。

Enable Default High-Throughput Sending in Journey Builder

概要

新規ジャーニー作成時に High-Throughput Sending (HTS) をデフォルトで有効にできるようになりました。

ただし、既存ジャーニーの新バージョンや、複製して作成されたジャーニーには適用されません。

HTS のデフォルト設定を有効にされたい場合は Salesforce サポートまでご依頼ください。

  • 適用範囲: Corporate エディション、Enterprise エディションおよび Journey Builder アドオンをご利用のお客様

Analyze Your Data Storage Usage

概要

Marketing Cloud Engagement のデータストレージの使用状況を視覚的に分析できる新しい Data Extension Storage ダッシュボードの利用が使用可能になります。

  • 適用範囲:すべての エディション
  • 適用時期:2025年4月から順次

[Setup] > [Data Management] > [Data Extension Storage]

追加情報

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Import from Encrypted File Sources

概要

API で外部ファイルをデータエクステンションにインポートする際、暗号化したファイルも利用可能になりました。

  • 適用範囲:すべての エディション
  • 適用時期:2025年 2月から順次

追加情報

  • Queue and start a one-time data import(Developers ドキュメント)
  • 本リリースに伴う既存機能への影響はございません。
  • 「非対称」の秘密鍵のみサポート対象です。
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Additional File Transfer Location Destinations for AWS S3

概要

さらに多くの異なる地域でデータを管理できるように、ファイル転送可能な AWS S3 の リージョン(領域)を追加しました。
追加されたリージョン名は以下の通りです:

  • Asia Pacific (Hyderabad)
  • Asia Pacific (Jakarta)
  • Asia Pacific (Melbourne)
  • Canada West (Calgary)
  • Europe (Spain)
  • Europe (Zurich)
  • Israel (Tel Aviv)
  • Middle East (UAE)
  • AWS GovCloud (US-East)
  • AWS GovCloud (US-West)

  • 適用範囲:Marketing Cloud Engagement のすべてのエディション
  • 適用時期:2025 年 2 月から順次利用可能

追加情報

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Import Large Amounts of Data Using the Bulk Data Import API 

概要

Bulk Import API を利用することで REST API 経由で大量のステージングデータを非同期で Marketing Cloud Engagement へファイルインポートできるようになりました。この API を利用することでデータエクステンションに対して、非同期でInsert/Upsert/Update することができるようになりました。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Engagement のすべてのエディション
  • 適用時期:2025 年 2 月から順次利用可能

Send Interactive Messages on WhatsApp

概要

Whats app メッセージでインタラクティブメッセージを送信できるようになりました。
リストや返信ボタンを含めることで、ユーザは定義したメニューからオプションを選ぶことができ、素早く返信できます。

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  • 適用範囲:Enterprise edition, Unlimited edition

Send More Engaging Push Notifications

概要

MobilePush SDKをバージョン9.0以降にアップグレードすることで、よりリッチでインタラクティブなプッシュ通知が送れるようになります。

  • カルーセルテンプレートを使用して、複数の製品やプロモーションを表示し、各ページをカスタマイズできます。
  • カスタム通知音が追加できます。
  • 動的なインタラクティブボタンの追加や、小さなアイコンや大きなアイコンをカスタマイズ可能となります。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Engagement のすべてのエディション
  • 適用時期:2025 年 3 月から段階的に利用可能

Get More Send Message Options with Inbox 2.0

概要

Inbox 2.0 では、CloudPage を唯一の選択できるページとして制限されなくなりました。

アプリや Web URL などのさまざまな遷移先から選択し、送信メッセージにパーソナライズされた件名とメッセージ コンポーネントを含めることができるようになりました。

プッシュ配信が失敗した場合やプッシュ通知が誤って閉じられた場合でも、モバイル ユーザーの受信トレイでメッセージにアクセス可能とするオプションもございます。

  • 適用範囲:MobilePush が含まれるすべての Marketing Cloud Engagement エディション
  • 適用時期:2025 年 3 月から段階的に利用可能

Test and Validate Push Messages Before Sending 

概要

簡易的なテスト送信機能により、現在のワークフローを中断することなく、プッシュ通知、アプリ内メッセージ、受信ボックスメッセージの内容、パーソナライズ、デザインを確認できます。本番配信前のテスト配信を円滑に行うことが可能です。

  • 適用範囲:全てのMarketing Cloud Engagement エディション
  • 適用時期:2025年3月から段階的に利用可能

Track Engagement for Near Real-Time User Insights With More MobilePush Events

概要

イベント通知サービス (ENS) で導入された新しい MobilePush イベントを使用して、ユーザー エンゲージメントに関するほぼリアルタイムの更新を受信可能です。

アプリ インストール イベントを使用した場合には、ユーザーが初めてアプリをインストールして開いた場合に通知を受け取れます。

非アクティブ デバイス イベントを使用して、ユーザーがアプリの使用を停止したタイミングを特定可能です。

  • 適用範囲:MobilePush が含まれるすべての Marketing Cloud Engagement エディション
  • 適用時期:2025 年 3 月から段階的に利用可能

追加情報

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Secure a Custom Domain for SMS Link Shortening 

概要

MobileConnect の短縮リンクでカスタム ドメインを使用することが可能となります。現在は Bitly のみですが、新たにカスタムドメインを使用可能になります。

  • 適用範囲:MobileConnect が含まれるすべての Marketing Cloud Engagement エディションに適用
  • 適用時期:2025 年 2 月から段階的に利用可能
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Changes to Data Retention Policy for Send and Engagement Metrics

概要

当初 Marketing Cloud Engagement Data Retention にて予定されていたリリースの延長の情報です。

  • 適用範囲:Email および Report 
  • 適用時期:2025 年 2 月から

Updated Limit for Data Extract Activity Queues

概要

データ抽出アクティビティにて最大 250 件のリクエストまでキューにいれることが可能な上限が設定されます。リクエストが 250 件を超えていた場合の追記のリクエストはリジェクトされ、 250 件以下になるまでキューイングされないこととなります。この機能により、データ抽出アクティビティのパフォーマンス保護が期待されます。

  • 適用範囲:すべてのエディション
  • 適用時期:2025/02/10(CST) 以降


Marketing Cloud Intelligence に関するリリース

Customize Your Marketing Cloud Data Extensions

概要

Salesforce Marketing Cloud Data Extension API コネクタで、直接、データエクステンション内の既存の列の編集や新しい列の追加ができるようになりました。このアップデートにより、より柔軟にデータエクステンションをカスタマイズし、ビジネスニーズにより適した形にすることが可能になります。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Intelligence

Update Apple Search Ads to Version 5

概要

レポートやワークフローを正常に機能させるために、Apple Search Ads API コネクタの Apple Search Ads API をバージョン5 に更新しました。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Intelligence

Deliver Reports Directly to OneDrive SharePoint

概要

レポートの格納対象として SharePoint を指定することが可能になります。

Intelligenceにおいて、今までは SharePoint にレポートを保存するためには、同じ MS 製品である OneDrive を経由しないと保存することができませんでした。

今回のリリースにより、OneDrive を経由せず、SharePoint を直接格納対象として指定することが可能になります。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Intelligence
  • 適用時期:2025/03以降

Expand Your Insights with New Amazon DSP and Ads Fields

概要

Amazon DSP および Ads コネクターから取得されるインテリジェンスデータに関して、Amazon側のAPI仕様に合わせ新たなフィールドが追加されます。お客様側での対応は特に必要ありません。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Intelligence - Connect & Mix 
  • 適用時期:2025-02月末頃 

Data Retrieval and Reporting Processes with X API Connectors Are Changing

概要

最新の X API 仕様に合わせて、「X Ads」、「X Social」、「X Engagement」など「X」関連コネクターのアップデートを行います。このアップデートにより、取得できない&Intelligence サポート対象外になるディメンション、メジャメントがあります。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Intelligence
  • 適用時期:2025/01より順次

The X Public Connector Is Being Retired

概要

X Publicコネクター(Competitiveコネクター)が廃止となります。

新規のデータストリーム取得ができなくなりますが、既存のデータは既存のデータストリームに残ります。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Intelligence
  • 適用時期:2025/01より順次

Update the Google Ads Manager Custom Connector

概要

Google Ads (Custom) のコネクターのアップデート (API Ver v202402 to v202411)

Google広告側からのデータを持ってくる際に、これまで非推奨の形式で持ってきていたフィールドを取得しないようにするためのリリースです。お客様側での対応は特に必要ありません。

  • 適用範囲:Marketing Cloud Intelligence - Connect & Mix 
  • 適用時期:2025-02-22ごろ 

公開日: 2025.02.27

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