Tableau × Salesforceで営業データを即座に可視化!分析スターターキットで始めるデータ活用

公開日: 2025.09.30

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こちらの記事はSalesforceをご利用中のお客様に向けた記事です。

Salesforceは、顧客情報から商談の進捗、営業活動の履歴まで、ビジネスのあらゆるデータを記録する「営業活動の心臓部」です。しかし、日々蓄積される膨大なデータを、本当にビジネスの成長に活かしきれているでしょうか?

  • 「標準レポートで現状は把握できるけれど、なぜその結果になったのか、次のアクションはどうすべきかが見えてこない…」
  • 「分析したいデータは山ほどあるのに、レポート作成に手間取ってしまい、結局、限られた視点での分析しかできていない…」

もしそう感じているなら、それはSalesforceのポテンシャルをまだ最大限に引き出せていない証拠かもしれません。

本記事では、Tableauを活用してSalesforceデータをより深く、多角的に分析するためのソリューションとして、私たちが開発した「Tableauスターターキット」をご紹介します。

導入支援を通じて見えてきた、お客様が抱える共通の課題と、それを解決するスターターキットの具体的な活用方法について解説します。

オンデマンドウェビナーでは、ダッシュボードの使用方法や分析スターターの利用手順を含め、説明を動画でわかりやすくご紹介しています。

参考:
営業データを即座に可視化!分析スターターキットで始めるデータ活用

1. なぜSalesforce標準レポートでは不十分なのか?

Salesforceの標準レポートは、現在の状況を把握するには非常に便利です。しかし、より複雑なビジネスの問いに答え、データドリブンな意思決定を行うには、限界があります。

A. 固定された分析の視点

標準レポートは、あらかじめ設定された軸とフィルターに沿ってデータを表示するため、分析の切り口が限定されてしまいます。

例えば、「今期の売上トレンド」は把握できても、「なぜ特定の地域で売上が停滞しているのか」といった深掘り分析を行うには、別のレポートを複数作成し、手動でデータを組み合わせる手間が発生します。これでは、分析の思考が途切れ、迅速な意思決定が難しくなります。

B. 自由なドリルダウンができない

ビジネスの成果は、複数の要因が複雑に絡み合って生まれます。「なぜある営業担当の成績が伸びているのか」「なぜ特定の商談が停滞しているのか」といった問いを掘り下げるには、標準レポートを超えるアプローチ、つまり数字の裏にある「なぜ」を、直感的な操作で掘り下げる必要があります。

C. データ量や視覚化の限界

標準レポートでは、一度に表示できるデータ量に制限があったり、計算式のカスタマイズが限られています。これにより、全体の傾向を俯瞰的に捉えることが難しく、重要な示唆を見落としてしまうリスクがあります。

一方、Tableauを使えば、これらの課題をすべて解決し、以下のような分析が可能になります。

  • 直感的な操作による多角的な分析:ダッシュボード上でフィルターやドリルダウンを自由に行い、データをあらゆる角度から掘り下げられます。
  • 動的な分析軸:事前に定義された項目だけでなく、様々な切り口でデータをクロス分析し、新たな洞察を得ることができます。
  • 無制限のデータ量と豊富な可視化オプション:データ量の制限なく、棒グラフ、折れ線グラフ、マップなど、目的に応じて最適な形で情報を可視化できます。

例えば、営業マネージャー向けの「サマリーダッシュボード」を使えば、チーム全体のパフォーマンスを俯瞰しつつ、成績が好調な担当者、苦戦している担当者、その背景にある具体的な要因分析までを、クリックひとつで深掘りできます。これにより、個別の課題に合わせた効果的なアドバイスやコーチングが可能になります。

参考:【徹底解説】何が違うの? Salesforce 標準ダッシュボードと Tableau(タブロー)のデータ分析


2. Tableau × Salesforce 分析スターターキットとは?

私たちが開発した「Tableau ×Salesforce 分析スターターキット」は、Salesforceの既存ユーザーが、Tableauの強力なデータ分析機能をすぐに体験できるための、すぐに使えるダッシュボードです。

これは、商談、取引先、ユーザーといったSalesforceの代表的な標準オブジェクトを、Tableauで効果的に可視化するよう設計されています。

このキットの最大の特長は、導入の手軽さにあります。

ダウンロードしたダッシュボードをお手元のTableau Desktopで開き、お客様のSalesforce環境に接続するだけで、データが自動的に読み込まれ、わずか数分で高度な営業分析ダッシュボードが手に入ります。

このスターターキットは、これまで高く感じられていた「データ可視化のハードル」を劇的に下げ、お客様自身がデータの価値を体感する最良のきっかけを提供します。

主な特長

すぐに使える手軽さ

  • Salesforce 環境に接続するだけで Tableau ダッシュボードが利用可能。
  • 導入のハードルが低く、短期間で効果を体感できる。

標準ダッシュボードを超える分析力

  • 無制限のドリルダウンやフィルターで多角的な要因分析が可能。
  • 「なぜ売上が伸びないのか」「どの地域・担当に課題があるのか」を具体的に特定できる。

営業成果に直結

  • チームパフォーマンスの見える化により、改善点を迅速に把握。
  • フォロー優先度が高い商談を特定し、取りこぼしを防止。

成功体験から本格活用へ

  • まずは小さく始めて「見える化」の価値を実感。
  • 成功体験をきっかけに、自社データや全社的なデータ活用に展開しやすい。


ダッシュボード構成

「サマリーダッシュボード」、「商談ダッシュボード」の2つで構成されています。

サマリーダッシュボード (ウェビナー 05:37~)

このサマリーダッシュボードは、売上や受注の主要指標を前年と比較し、どこが伸び、どこに課題があるかを即座に把握できる分析ツールです。

年度累計で進捗を追跡し着地見込みを確認できるほか、月別の実績からシーズナリティや営業活動の強弱も読み取れます。さらに、地域・業種・製品・担当者ごとの成果を前年と比較することで、改善が必要な領域や重点領域を明確化できます。フィルター機能により、特定の月・業種・地域に絞り込んだ分析も可能で、営業戦略や施策検討に直結する具体的な示唆を得られるのが特長です。

商談ダッシュボード (ウェビナー 10:12~)

この商談ダッシュボードは、進行中の商談を多角的に把握し、マネージャーが「どの担当者・案件を優先フォローすべきか」を直感的に判断できるよう設計されています。

担当者や業種ごとの商談数と受注率を比較すればフォローが必要な領域を特定でき、大型商談TOP10の一覧では会社にとって最もインパクトの大きい案件を把握できます。また、金額規模と経過日数を組み合わせた可視化により「高額だが停滞している案件」や「完了予定日が迫っている重要案件」を早期に特定し、失注リスクを未然に防ぐアクションにつなげられます。

さらに、グラフ上で気になる案件をクリックするだけで長期化リストに追加できるため、重点的なフォロー対象を抜け漏れなく管理できるのも特長です。

つまり、このダッシュボードは「高額・重要な商談のリスクを見極め、マネージャーの注力ポイントを即座に明確化するための管理ツール」といえます。


3. 分析スターターキット導入手順(セルフサービス化)

Tableau Public の該当ページからワークブックをダウンロードします。

赤枠で示したデータソースをクリックします。

Tableauで「データソース」タブからSalesforceにサインインし、アカウントにログインします。

「設定用シート」で、御社の会計年度開始月を選択します。

「設定用シート」の「[本日日付]」を編集し、TODAY()に変更します。

「設定用シート」の「日付設定」を本日の日付に変更します。

「設定用シート」で、御社のフェーズを「進行中(フェーズ初期)」「進行中(フェーズ後期)」「受注」「失注」の4つのグループに分類します。

「設定用シート」の「Salesforce URL」に、御社環境のURLを入力します。


4. 発生しうるトラブルとその解決方法

トラブル例1:フィールド名の不一致 (ウェビナー 29:01~)

ワークブックで使用しているフィールド名と、Salesforce 側のフィールド名が異なる場合があります。

例えば、ワークブックでは「金額」となっていても、Salesforce では「売上」というフィールド名になっているケースです。

この場合、Salesforce にログインした際にフィールドの不一致が原因でエラーとなり、可視化が正しく表示されないことがあります。

解決方法:

  1. エラーとなっているフィールド(例:「金額」)を右クリック
  2. [参照の置換] を選択
  3. Salesforce 側の正しいフィールド名(例:「売上」)に置き換える

トラブル例2:「業界」などが全てNULLとして表示される (ウェビナー 30:50~)

スターターキットでは営業分析で往々にして用いられる地域・業種・製品・担当者などの分析軸をあらかじめ設定しています。

しかし、お客様によってはSalesforce上でこれらの項目にデータを入力していない場合があります。

このようなケースでは下記のようにデータがNULLとして表示され、有用な可視化ができない場合があります。

解決方法:

(例) 「業種」がNULLで表示されているため、「取引先名」で置き換えたい場合

  1. NULLが表示されているシートへ移動
  2. データペインから「取引先名」を見つける
  3. 「取引先名」を行に配置された「業種」の真上にドラッグ&ドロップ
  4. 行に配置された「取引先名」を右クリック > 並べ替え
  5. プルダウンから「フィールド」を選択 > 「降順」を選択 > フィールド名に「変数切替_今年度」を設定

トラブル例3:データ量が膨大でパフォーマンスが悪い (ウェビナー36:20~)

パフォーマンスが悪い場合、取り込むデータ量を減らすことが最も効果的です。

例えば直近3年分のデータのみを取り込むような設定が可能です。

解決方法:

  1. 「設定シート」に移動
  2. ツールバー > データ > データソース名 > データソースフィルターの編集
  3. 追加 > 「完了予定日」をダブルクリック > 相対日付をダブルクリック
  4. 「開始日」を3年前の年度開始日に設定

トラブル例4:Salesforce接続時にエラー「37CE01A3」が発生して接続できない

導入手順「ステップ3:Salesforceへの接続」にて、お客様のSalesforce環境に接続しようとした際、エラーコード「37CE01A3」が発生するケースがあります。

その場合Salesforce側の設定を変更する必要があります。

Salesforce管理者と協力して、下記ナレッジベースの「解決策」に記載の設定項目を有効にしてください。

ナレッジベース:

エラー「37CE01A3 No details available」(詳細を使用できません) で Tableau Desktop から Salesforce データに接続できない


【ご確認事項】スターターキットのサポートとカスタマイズについて

このスターターキットは、Tableauの導入メリットを迅速に体感いただくために特別に開発されたものです。

  • テクニカルサポートについて: 本ダッシュボードに関するご質問や、導入後のトラブルシューティングは、弊社のテクニカルサポートの対象外となりますのでご了承ください。
  • カスタマイズについて: お客様のビジネスに合わせたより高度な分析や、項目の追加、ダッシュボードのカスタマイズが必要な場合は、弊社の有償コンサルティングチームにご相談いただくことが可能です。専門のコンサルタントが、お客様のデータ活用を次のステップに進めるお手伝いをいたします。詳細は弊社の担当営業までご連絡ください。

本ブログで解説した手順を通じて、Tableauの価値を存分にお試しいただければ幸いです。
オンデマンドウェビナーでは、ダッシュボードの使用方法から分析スターターの利用手順まで、設定の流れを動画でわかりやすくご紹介しています。

参考:営業データを即座に可視化!分析スターターキットで始めるデータ活用


【お知らせ】Tableau × Salesforce 活用事例と最速導入ガイドウェビナー開催

本ブログで紹介したスターターキットは、データを「即座に可視化」する強力なツールです。このツールを最大限に活用し、ビジネス成果を最大化するための実践的な答えを、成功事例ウェビナーで探りましょう。

▶︎講演内容

お客様の成功事例(第1~3講演):

  • 営業から顧客サポートまでをデータでつなぎ、顧客体験と成果を向上させるデータドリブンなCRM活用。
  • 商談記録ツールから脱却!Salesforceへのインプット価値を最大化し、売上予測精度を劇的に向上させた営業DX。
  • Tableauを使った多角的なマーケティング分析により、成約に繋げる分析手法とモニタリングの考え方。

即座に始める導入法(第4講演):

  • 本ブログで紹介した「スターターキット」を使い、営業KPIや失注リスク分析を誰もがすぐに始めるための具体的な手順と活用法をご紹介。

お客様事例で成功の「Why(なぜ)」を、第4講演で「How(どうやって)」を学ぶことで、

実践の道筋が明確になります。

CRM活用をさらに深めたい方、営業データの分析に関心のある方は、ぜひご参加ください。

▶︎ ウェビナーの詳細・お申し込みはこちら:

【実践】CRMデータの価値を上げ、企業成長に繋げるデータドリブン戦略

公開日: 2025.09.30

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