(2023年8月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
公開日: 2023.08.23
この記事で学べること
- 以下に関する更新情報を毎月ご案内しています。
- Salesforce コア製品に関する重要な技術情報
- バージョンアップ情報やメンテナンス情報
- IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報
- 製品廃止情報
- リリース更新などの重要情報
- セキュリティに関する重要なアップデート
【動画で更新内容を学ぶ】
動画では先月からの更新情報だけをご紹介しています。
※動画は再生画面右下のアイコンより拡大表示や、歯車マークより再生速度の変更が可能です。
更新情報だけではなくて、すべての情報をご覧いただく場合は、「資料ダウンロード」ボタンをクリックしてください。
サクセスナビ上の記事で更新情報をご覧頂く場合は、以下の「記事で更新内容を学ぶ」セクションからご覧ください。
記事で更新内容を学ぶ
本記事は「Salesforceの運用に関するお知らせ」の8月号となります。
こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。
必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。
2023年8月のトピックはこちらです。前月との差分である赤字の部分についてと、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。
まずは製品イノベーションです。
次期バージョンである、Winter’24のリリーススケジュールが公開されました。
日本のお客様向けのインスタンスにおけるWinter'24のリリースは10月15日(日本時間)です。
※上記画面ショットの日付はUS時間です
そしてWinter'24のSandboxプレビューは、日本向けのインスタンスについては8月27日(日本時間)より開始されます。
Sandboxプレビューへ参加希望のお客様の中で、プレビュー対象のインスタンスにSandboxがないという場合には、8月25日午前10時(日本時間)までにSandboxのリフレッシュを完了いただく必要がございます。この時期は、多くのお客様がSandboxをリフレッシュされるため、混み合うことが予想されます。期限の少なくとも 1 週間前までに Sandbox をリフレッシュすることをお勧めします。
またWinter’24の動作をご確認頂くもうひとつの方法として、Winter’24 の新規組織をサインアップできるプレリリースサイトも公開されています。
そして、Winter'24のリリースノートも英語版ではありますがすでに公開されています。こちらも併せてご確認ください。
関連リンク
続いて、Summer'23のリリースノートの更新情報です。
7月18日以降のリリースノートの更新情報の中から、現行動作に影響を与える可能性があるものをピックアップしています。
- AnalyticsBotSession Object Was Removed(AnalyticsBotSession オブジェクトの削除)
Einstein Botのセッション関連のデータが格納されるオブジェクトが変わりました。
新しいオブジェクトはConversationDefinitionSessionオブジェクトです。
セッション関連のデータを参照しているお客様はご承知おきください。
- Quickly Create Full Sandboxes (Generally Available)(Full Sandbox の迅速な作成 (正式リリース))
Hyperforce上に組織をお持ちのお客様向けの情報です。
Full Sandboxをリフレッシュするために要する時間が短縮される機能がリリースされる予定でしたが、そのリリースが延期になりました。
- Get Records from Data Cloud Objects in Flow Builder(Flow Builder での Data Cloud オブジェクトからのレコードの取得)
フローにおいてData Cloudのオブジェクトを利用できるようになりますが、この機能はSummer'23以降、段階的にお客様組織で有効化されていく旨が記載されました。
また、Data Cloudのデータレイクオブジェクトと計算済みインサイトオブジェクトについては、現時点ではフローで利用いただけません。
- Base Component lightning-input Internal DOM Is Changing in Winter '24(Winter '24 での基本コンポーネント lightning-input の内部 DOM の変更)
SalesforceではLightniningコンポーネントにおいてネイティブ Shadow DOM の採用を進めており、Winter’24のリリースではLightning-input コンポーネントの構造を変更することを予定しています。DOMの構造に依存したテストを実装されているお客様はテストの見直しをお願いします。
- Meeting Studio is Being Retired(Meeting Studio の廃止)
Spring’24でMeeting Studioの機能が廃止となる予定です。
Meeting Studioをご利用のお客様は、3rd Partyのビデオ会議ツールのご利用をご検討ください。
- View Knowledge Article Event Data in Event Monitoring Analytics Apps(Event Monitoring Analytics アプリケーションのナレッジ記事ビューイベントデータ)
Event Monitoringをご契約のお客様向けの情報です。
Event Monitoring Analyticsにおいてナレッジ記事の使用状況に関するログが参照できるようになりました。
なお、リリースノートの更新情報をすべてご確認頂く場合は、Summer ’23 更新情報一覧(英語版)をご参照ください。
続いてMFA、多要素認証に関する更新情報です。
まずは、MFAの公開リソースに関する更新情報です。
MFA適用に関するロードマップに更新(7/31)があり、Tableau Cloudに関するMFAの強制適用が完了したことが追記されています。
また、上記スライドにございます通り、MuleSoftにおけるMFA強制適用も8/1に完了しています。
残されているマイルストンとしては、Core Platformに関するもののみとなります。
Core Platformは、Winter '24とSpring '24で引き続き自動有効化が実施されます。
そして強制適用はSummer '24から段階的に実施する予定です。
まだMFAの対応が完了していない場合は、早めにご準備お願いします。
続いて、インフラ強化についてです。
まずはインスタンスリフレッシュについてです。
上記スライドの日程で、日本のお客様がご利用いただいているSandboxと本番環境のインスタンスで、インスタンスリフレッシュが予定されています。
インスタンスリフレッシュの対象組織のお客様にはSalesforceからメール通知が行われておりますので、管理者の皆様は弊社からのメールをご確認ください。また、インスタンスリフレッシュに関する準備につきましては、解説動画をサクセスナビよりご視聴いただけますので、こちらも併せてご確認いただけますようお願いします。
関連リンク
続いて、許可すべきIPアドレスとドメインに関する情報です。
SalesforceのIPアドレスとドメインで許可するのナレッジが、7/26と7/27に更新されています。
今までは、[Experience Cloud の IP 範囲]の表がありましたが、[Salesforce の IP 範囲]の表にマージされました(7/26)
また、[myTrailhead アウトバウンド IP アドレス]が更新されました(7/27)
ナレッジは既に翻訳済みのため、今回の変更は日本語版でもご確認いただけますが、定期的にナレッジを確認いただく際は、翻訳が間に合っていない可能性があるため、英語に切り替えての確認をお勧めします。
そして、Salesforce アプリケーションからのメールを受信できるようにするのナレッジも更新されています。Hyperforceで使用されるメールリレーのIPアドレスに、ITAのIPアドレスが追加されました。
関連リンク
続いて、次期バージョンであるWinter'24で適用予定のリリース更新のご紹介です。
「REST API で呼び出し可能なカスタムアクションの例外が発生した場合のロールバックの適用」のリリース更新は、Winter '24で適用される予定でしたが、Spring '24に延期されました。
また、予定通りWinter '24 で強制適用予定のリリース更新のうち、特に重要なものを2つピックアップしてご紹介します。
まずは拡張ドメインです。
こちらは対応が間に合わない場合の影響が大きな変更となりますので、毎月Heads Upしております。
Winter'24では拡張ドメインの強制適用が予定されています。
強制適用後は、管理者様は拡張ドメインを無効化することができません。
そのため、Winter'24のリリースまでに適用できるようにお客様側でのご準備をお願い致します。
関連リンク
続いて、日本語(カタカナ)の表示ラベルの変更についてです。
こちらも、準備をしていない場合に影響を受ける可能性がございます。
Winter '24で、一部の日本語(カタカナ)の表示ラベルが変更される予定です。
お客様のデータ自体への影響はございませんが、表示ラベル名をもとにした判定処理などをRPA等で実装されている場合には対応が必要です。
変更対象の表示ラベルは、以下公開ナレッジを日本語版に切り替えて、ダウンロードして確認いただけます。該当の実装をされている場合には、早めに、Sandboxプレビューで確認をお願いします。
関連リンク
- Summer ‘23 リリースノート:日本語のカタカナのスタイル変更への備え (リリース更新)
- 公開ナレッジ : Winter '24 日本語(カタカナ)の表示ラベル変更
- サクセスナビ:[日本語(カタカナ)の表示ラベル変更]の準備について
続いて、その他の更新情報です。
こちらも、少し先のリリースになりますが、準備にお時間がかかることが予想されるため、先月に引き続きHeads Upです。
Summer’25のリリースにてClassic Knowledge データモデル(記事タイプ)が廃止となります。
現在記事タイプをご利用のお客様は、Summer’25までにLightning Knowledge 移行ツールをご利用いただき、Lightning Knowledge データモデルへの移行をご計画ください。
Summer’25のリリース以降は、記事タイプで管理されている Knowledgeはご利用不可となる予定なので、ご注意ください。
8月度分の更新情報は以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
公開日: 2023.08.23
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