(2024年6月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ

公開日: 2024.06.21

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この記事で学べること 

  • Salesforce コア製品に関する重要な技術情報
  • バージョンアップ情報やメンテナンス情報(バージョンアップ以外)、IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報、製品廃止情報、リリース更新などの重要情報
  • セキュリティに関する重要なアップデート

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本記事は「 Salesforce の運用に関するお知らせ」の 6 月号となります。

こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。

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こちらは、2024年6月のトピックです。
本記事では、先月との差分である赤字の部分についてと、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。

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最初は、製品イノベーションに関する情報です。

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日本時間の 6 月 16 日に、本番環境のインスタンスが Summer ’24 にバージョンアップされました。

それに伴い、サクセスナビに Summer '24リリース注目の新機能 ページが公開されており、リリースノートのななめ読み(膨大なリリースノートから注目度の高いものをピックアップしたもの)などを確認いただけます。

また、7 月には各製品のエキスパートが注目の新機能を解説する動画も追加される予定です。

ぜひ、Summer '24リリース注目の新機能 ページにアクセスしていただき、まだの方はブックマークをお願いします。

関連リンク

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続きまして、Summer '24リリースノートの更新情報です。

今回は5 月 20 日以降の更新情報です。更新情報の中から現行動作に影響を与える可能性があるものと注目の機能を抜粋してご紹介します。

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No. 12、13 Let Einstein Build a Draft Flow for You (Beta)

どちらもEinstein for Flow に関する情報です。

Einstein for Flow を有効にする方法が追加され、リリース時期が Summer ’24 以降に延期されました。

No. 14 Answer Questions Easily with Knowledge and Generative AI

Copilot アクションの使用可能範囲についてです。

Summer ’24 より、[ナレッジを使用して質問に回答] Copilot アクションをボットに接続して、顧客の質問に対して会話風の回答を生成することができますが、本機能を有効にする方法の詳細が記載されました。

なお、現時点では本機能のサポート言語は英語のみです。

No. 15 Einstein for Service Catalog (Beta)

こちらも Copilot アクションに関する情報です。

Einstein for Service Catalog では、Copilot はアクションを使用して顧客にカタログ項目のリクエストを開いたり、カタログ内の項目への URL リンクを提供できますが、本機能はベータサービスであることがリリースノートに記載されました。

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No. 16 Create a Custom UI Solution for Messaging for In-App and Web (Beta)

Live Agent の後継機能である、アプリ内および Web のメッセージングに関する情報です。

アプリ内および Web のメッセージングの新しいデプロイメントタイプに関するリリースノートが追加されました。

アプリ内および Web のメッセージングの API を使用すると、サードパーティのボットやパートナーがサポートするメッセージングソリューションと統合することなどができます。

No. 17 Access the Recent Activity Timeline on the Salesforce Mobile App with Copilot Enabled

Salesforce モバイルアプリケーションに関する情報です。

以前は、Einstein Copilot が有効な場合、Salesforce モバイルアプリケーションで最近の活動タイムラインを表示できませんでしたが、Summer ’24 ではEinstein Copilot が有効な場合でも、リード、商談、取引先、および取引先責任者の最近の活動タイムラインが表示されるようになります。日本語で Copilot を使えるようになる日が待ち遠しいですね!

No. 18 Catch Up On Emails Quickly with Einstein Work Summaries for Email (Generally Available)

機能の名称変更に関する情報です。

Summer ’24 で Einstein 作業概要をメールでも利用可能になりますが、機能名が作業概要 → 作業サマリーに変わります。

これに伴い設定メニューの表示も変わりますので、特にシステム管理者様はご承知おきください。

No. 19 Help Partners Send Personalized Sales Emails Fast

Einstein Sales Emails に関する情報です。

パートナーユーザーが Einstein Sales Emails を利用するために必要なアドオンライセンスが修正されました。

Sales Cloud Einstein ではなく Einstein for Sales が必要です。

No. 20 Ensure Security in Search with Search Manager

検索マネージャーに関する情報です。

検索マネージャーの機密情報を含むカスタム項目に項目レベルセキュリティを適用する機能のリリース時期が延期になる旨がリリースノートの記載されました。

No. 21 Migrate to a Multiple-Configuration SAML Framework (Release Update)

リリース更新に関する情報です。

「複数設定 SAML フレームワークへの移行」というリリース更新の本番インスタンスへの適用時期が Spring ’25 に延期されました。Sandbox は延期せず、Summer ’24 で適用されました。

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No. 22 Download Up to 1 Year of Event Log Files

イベントログファイルに関する情報です。

Summer ’24 で最大過去 1 年分のイベントログファイルをダウンロードできるようになりますが、この機能を利用できるエディションは、Enterprise、Performance、Unlimited Edition のみであることがリリースノートに記載されました。

No. 23 Unify Knowledge from Various Sources in Salesforce (Generally Available)

ナレッジに関する情報です。

統合ナレッジを使うとサードパーティシステムのナレッジを Salesforce に取り込むことができます。

今回のリリースノートの変更では、統合ナレッジに関する Trailhead モジュール(Unified Knowledge: Quick Look)へのリンクが追加されました。ナレッジを使用中、もしくは導入を検討されている場合は、ぜひチェックしてみてください。

No. 24 Grant Access to the Label Object In Custom Profiles To Continue Using To Do List Labels (Release Update)

新しい [リリース更新] に関する情報です。

新しく [カスタムプロファイルで表示ラベルオブジェクトへのアクセス権を付与して引き続き ToDo リストの表示ラベルを使用]というリリース更新が追加されました。詳細は設定画面の[リリース更新]に表示されておりますので、ご確認ください。

No. 25 deaExchange Delivered: Limit Who Receives Notifications About Certificate Expiration

期限切れの証明書に関する通知メールに関する情報です。

Summer ’24 で「証明書の有効期限に関する通知を受け取る」という新しいユーザー権限が追加されます。

この権限により証明書の有効期限切れメール通知を受け取るユーザーをコントロールできるようになります。

今回のリリースノートの更新で、この権限を誰にも割り当てない場合の動作が追加されました。

誰にも割り当てない場合、すべての管理者が証明書期限切れメールを受信し続けることが記載されました。

No. 26 See the Topics That Matter Most to Your Customers with Sales Signals

Einstein 会話インサイトに関する情報です。

Einstein 会話インサイトの Sales Signal の機能は、2024 年 8 月から利用可能となる旨が記載されました。

No. 27 Capture a Scratch Org’s Configuration with Scratch Org Snapshots (Generally Available)

開発者様向けの情報です。

Summer ’24 で、スクラッチ組織のスナップショット機能が正式リリースされますが、

この機能は 2024 年 6 月下旬から順次利用可能になる旨がリリースノートに追加されました。

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続いて多要素認証(MFA)に関する更新情報です。

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MFA に関する FAQ と ロードマップ の英語版に同様の更新が行われています。

Salesforce の全てのクラウド製品において MFA がデフォルトで有効化されていることから、FAQ やロードマップのナレッジが再構成され、これまでの更新履歴が削除されています。

Sales Cloud などの Salesforce Platform 上に構築された製品に対する MFA の自動有効化が Summer ’24 のリリースで実施され、これを以って Salesforce による MFA の適用プログラムは終了します。

関連リンク

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続いて、インフラ強化に関する更新情報です。

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こちらはインスタンスリフレッシュに関する情報で、現在計画されているインスタンスリフレッシュの予定を記載しています。

主に海外のお客様にてご利用いただいているインスタンスがメインですが、こちらに記載されている日程にて本番組織、Sandbox 組織ともにインスタンスリフレッシュが予定されています。お手元に Trust サイトからメンテナンスの通知が届いているお客様は事前のご準備をお願いいたします。

またインスタンスリフレッシュに関する準備につきましては、サクセスナビにて解説動画をご視聴いただけますので、該当するお客様は内容を是非ご確認ください。

関連リンク

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続いて、許可すべき IP アドレスとドメインに関する更新情報です。

こちらでは3つの公開ナレッジを取り上げていますが、2つめにご紹介しているHyperforce に関する公開ナレッジで 5 月 23 日と 24 日に更新が行われています。

このナレッジには Hyperforce における既知の問題をお知らせしている表がございましたが、すべての事象が解消したため、ナレッジから該当の表を削除するという更新が 23 日に行われております。

また、現在は Tableau 製品は Hyperforce 上でのサービス提供を開始しているため、Hyperforce の IP アドレスを使用していない 製品のリストから Tableau を削除するという更新が 24 日に行われています。

関連リンク

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続いて、Summer ’24 で適用されたリリース更新に関する情報です。

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Summer ’24 のリリースで強制適用されたリリース更新についてとなります。

カスタムプロファイルで表示ラベルオブジェクトへのアクセス権を付与して引き続き ToDo リストの表示ラベルを使用」というリリース更新が追加されております。

また、「複数設定 SAML フレームワークへの移行」についてのリリース更新適用時期について、本番組織への適用時期が Spring ’25 と更新されておりますので、こちらもご確認をお願い致します。

その他、既存の動作に影響を与える可能性があるものも含まれておりますのでご確認をお願い致します。

関連リンク

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続いて、その他の更新です。

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こちらは以前からお知らせしております、Classic ナレッジデータモデル廃止についてです。

引き続き、Summer ’24 のリリースノートにも記載されていますので、Lightning Knowledge への移行をご計画の際に、是非ご確認ください。

関連リンク

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次は、機能の廃止に関する情報です。

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機能廃止についての更新情報はないのですが、廃止時期が近づいている機能がございますのでご紹介します。

Google アナリティクス 360 再販の廃止 が、2024 年 7 月と予定されています。

該当機能をご利用のお客様は、ご確認いただけますようお願い致します。

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Salesforce Platform API バージョン 21.0 ~ 30.0 の廃止が、Summer '25(2025 年 6 月)に予定されています。

API の更新作業は、Salesforce 以外のシステムでの作業が必要となり、対応に時間がかかることが想定されます。

対象のお客様には. Salesforce からメール通知も行われております。

内容をご確認のうえ、早めの対応を是非お願い致します。

関連リンク

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こちらは再掲となりますが、重要なお知らせになりますので再度お知らせさせて頂きます。

従来のチャットと Live Agent をご利用中のお客様は、既に製品コミュニケーションメールを受けとられていると思います。

これらの機能は 2026 年 2 月 14 日に廃止され、それ以降は機能をご利用いただくことはできません。

そのため、早めにアプリ内および Web のメッセージングへの移行計画を立てていただくことを推奨します。

アプリ内および Web のメッセージングは、私たちの生活でよく利用している非同期チャットを利用可能です。それ以外にも、双方向でファイルのやりとりができたり、顔文字が使えたりと Live Agent ではできなかった多くの機能をご利用可能です。

このようにより便利な機能をご利用いただけますので、対象のお客様におかれましては、早めの対応をお願い致します。

関連リンク

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最後に、その他の情報です。

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本動画や資料に関するアンケートがございます。ぜひみなさまの率直なご意見をお聞かせください。

いただいたご意見をできるだけ反映し、より良いものにしていきたいと考えておりますので、ご協力いただけますと幸いです。

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6 月度のアップデートは以上となります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

公開日: 2024.06.21

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