データの同期設定
Trail Trackerアプリと同期の設定
公開日: 2022.11.10
当該製品は新規販売を終了しています。
この記事で学べること
- インテグレーションユーザの作成方法
- インテグレーションユーザ作成時の注意事項
- Sales EnablementとSalesforce組織間のデータ同期の設定方法
インテグレーションユーザの作成
Trail Tracker は API 経由で組織とデータを共有するため、組織にインテグレーション目的専用の特別なユーザを作成する必要があります。また、専用ユーザではなく実ユーザをインテグレーションユーザとしてしまうと、退職時にユーザを無効化したり、ログインパスワードの変更の都度、同期の再設定が必要となるため専用ユーザの作成をお勧めしています。
さらに、インテグレーションユーザは、本番組織の有効なユーザである必要があります。
組織に対してログイン以外の追加の権限は必要ありません。そのため、この管理パッケージでインストールされた Trailhead オブジェクト以外のオブジェクトに対する権限がないプロファイルを作成する必要があります。
標準ユーザをコピーし、ユーザ権限 (必須の「API の有効化」を除く)、CRUD 権限、Apex または Visualforce アクセスのような設定エンティティアクセス権をすべて削除します。
インテグレーションユーザにユーザバッジのような Trailhead オブジェクトへのアクセス権を付与するには、「Trailhead Admin」(Trailhead 管理者) 権限セットを割り当てる必要があります。
これにより、このユーザを使用して組織データにアクセスすることは、アクセス権を取得したとしてもできなくなります。また、カスタム権限セットを通じて、「メタデータ API 関数を使用したメタデータを変更」ユーザ権限も割り当てる必要があります。
TRAIL TRACKER権限セットの割り当て
インテグレーションユーザーが、アプリケーションランチャーからTrail Trackerにアクセスできるようにするために、新しい権限セットを割り当てる必要があります。以下権限セットはTrail Trackerのインストール時に自動生成されます。インテグレーションユーザに「Trailhead Admin」の権限セットを付与します。
| 権限セット | 説明 |
| Trailhead Admin | Trailmix を割り当てたり、進行状況や完了率に関するレポートを実行したりするユーザー。 |
| Trailhead Assigner | Trailmix を割り当てたり、進行状況や完了率に関するレポートを実行したりするユーザー。 |
| Trailhead User | 進行状況や完了率に関するレポートを実行するが、Trailmix の割り当ては行わないユーザー。 |
- クイック検索ボックスで「権限セット」と検索し、[権限セット]をクリックします。
- 権限セット一覧から、「Trailhead Admin」を選択します。
- 権限セットをクリックした先の画面で、割り当ての管理 ボタンをクリックします。
- 割り当てを追加 をクリックし、インテグレーションユーザ(同期ユーザ)へ権限セットを付与します。
セキュリティトークンの取得
次に必要になるのは、インテグレーションユーザのセキュリティトークンです。
セキュリティトークンが何か知らない場合や、これまで取得したことがない場合は、次の手順に従います。
右上隅にあるインテグレーションユーザのアバターアイコンをクリックし、[設定] を選択します。
検索項目で、「トークン」を検索し、[私のセキュリティトークンのリセット] をクリックします。
[セキュリティトークンのリセット] ボタンをクリックします。
受信トレイで「Your new Salesforce security token 」(新しい Salesforce セキュリティトークン) という件名の 「support@jp.salesforce.com」からのメールを探します。 これは後のステップで必要になります。
データ同期の設定方法
Salesforce組織にログインし、画面左上のアプリケーションランチャーでTrail Trackerを検索します。
Trail Trackerアプリケーションのタブが画面上部に表示されます。データの同期設定は、「Trailheadの設定」タブから行います。
1.インテグレーションユーザの認証設定
Sales Enablementのデータ同期は、インテグレーションユーザの認証情報を利用して行います。以下の設定を行います。
- 本番組織のインテグレーションユーザのユーザ名/パスワードを設定
- 前のステップで取得したセキュリティトークンを設定
- カスタムドメイン(私のドメイン)を使用している場合はドメインを設定。使用していない場合は空白で可
- 学習状況の追跡対象とするユーザライセンス種別を選択(複数選択可)
[標準]にはSalesforce、Salesforce Platform、Identity などのライセンスが含まれます。社外ユーザ(Community を使用する代理店の方等)の学習状況を追跡したい場合は、“Partner” や “Self-Service” も併せて選択する必要があります。
2.データ同期時刻の設定
Sales EnablementのデータをSalesforce組織側に同期するスケジュール(1日1回)を設定します。
※Salesforce組織のデータ更新はSales Enablementに即時反映されます。同期設定は不要です。
スケジュール済みジョブがある状態で設定をすると以下のエラーとなります。
既に同期のスケジュールが設定されている場合は、以下の操作でスケジュール済みジョブを削除してから再設定します。
画面左上のクイック検索ボックスより、スケジュール済みジョブのメニューを検索します。
検索結果から、「環境」>「ジョブ」>「スケジュール済みジョブ」を選択します。
スケジュール済みジョブの一覧から同期スケジュールのジョブ(Trailhead Reporting)を探し「削除」をクリックします。
3.データ同期ログ取得の設定
Sales EnablementとSalesforce組織間のデータ同期におけるログを取得します。
「デバッグレベル」のリスト内から [ [ERROR Only (エラーのみ)] を選択して、インテグレーション中に発生したエラーのみが取得されるようにします。選択し「保存」します。
学習ツール
まとめ
- データ同期のタイミングは以下の通りです。
- Enablementサイト → Salesforce組織 への同期:1日1回同期(同期時間の設定が必要)
- Salesforce組織 → Enablementサイト への同期:即時同期 (設定不要)
- インテグレーションユーザは、本番組織の有効なユーザである必要があります。
- 同期設定の際は実ユーザの認証情報を使用するのではなく、インテグレーション専用のユーザを作成することを推奨します。
- 同期スケジュールを変更する場合は、スケジュール済みジョブを削除してから再設定が必要です。
公開日: 2022.11.10
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