(2023年7月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
公開日: 2023.07.28
この記事で学べること
- 以下に関する更新情報を毎月ご案内しています。
- Salesforce コア製品に関する重要な技術情報
- バージョンアップ情報やメンテナンス情報
- IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報
- 製品廃止情報
- リリース更新などの重要情報
- セキュリティに関する重要なアップデート
【動画で更新内容を学ぶ】
動画では先月からの更新情報だけをご紹介しています。
※動画は再生画面右下のアイコンより拡大表示や、歯車マークより再生速度の変更が可能です。
更新情報だけではなくて、すべての情報をご覧いただく場合は、「資料ダウンロード」ボタンをクリックしてください。
サクセスナビ上の記事で更新情報をご覧頂く場合は、以下の「記事で更新内容を学ぶ」セクションからご覧ください。
記事で更新内容を学ぶ
本記事は「Salesforceの運用に関するお知らせ」の7月号となります。
こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。
必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。
2023年7月のトピックはこちらです。前月との差分である赤字の部分についてと、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。
まずは製品イノベーションです。
こちらはSummer23 リリースに関する情報です。
サクセスナビの[Summer '23リリース注目の新機能]ページに製品毎の新機能の紹介動画が追加されました。各製品の活用支援のエキスパートが注目機能をピックアップしており、設定方法や使い方を含めてご紹介しています。現在ご利用中の製品の動画をぜひご視聴ください。
関連リンク
続いて、Summer'23のリリースノートの更新情報です。
- UI 要素の色のコントラストの改善
Summer ‘23で、Web アクセシビリティガイドラインに合わせてタブの色などが変更されました。リリースノートに変更箇所の一覧が記載されていますが、今回のリリースノートの更新では、そこにカスタムオブジェクトが追加されました。 - より多くのダッシュボード検索条件を使用してビューの焦点を絞る
Unlimited Editionをご契約の組織ではダッシュボードの検索条件を5つまで設定できるという内容のリリースノートだったのですが、今回のリリースノートの更新では、そこにPerformance Editionが追加されました。 - 画像、リッチテキスト、ダッシュボードのウィジェットを使用した視覚化の拡張
Unlimited Editionをご契約の組織では、画像やリッチテキストをダッシュボードに追加できるというリリースノートだったのですが、今回のリリースノートの更新では、そこにPerformance Editionが追加されました。 - 組織の共有メールアドレスを誰が使用できるかを制御
組織のメールアドレスを作成した際、今まではすべてのユーザに使用を許可するか、または特定のプロファイルのユーザに許可するかの2つの選択肢でしたが、Summer '23から権限セットを用いた制御ができるようになりました。今回のリリースノートの更新では権限セットの手順が追加されました。 - Lightning Experience で 3 個の今後のミーティング時間を提案
- 動的活動コンポーザからの迅速なミーティング要請の送信
- ミーティングに利用可能な時間の設定
Summer '23から、Salesforce のメールコンポーザやOutlook/Gmail インテグレーションで、ミーティング調整のメールをお客様へ送信する際、1クリックで3つの利用可能な時間枠をメール本文に挿入できるようになりました。今回のリリースノートの更新では、本機能を使用するために必要なユーザ権限が追加されました。 - ロケール形式の変更への準備
Summer '23から、116のロケールで週の開始日が変更されました。週の開始日が変更されたロケールの一覧はナレッジに公開されています。今回のリリースノートの更新では、この変更が適用されるのはICUロケール形式をご利用中の組織のみであることが記載されました。
- The CASESAFEID Function Has Changed
CASESAFEID関数は、15桁のSalesforce IDを18桁に変換してくれます。Summer '23から、15桁のSalesforce IDが有効な場合のみ変換するようになる予定でしたが、リリースノートから削除されました。 - Winter '24 で廃止される未使用の U2F セキュリティキー
多要素認証(MFA)関連の更新です。MFAの検証方法にセキュリティキーをご利用いただいてる場合に注意が必要です。Winter '24 で、WebAuthn 標準に更新されていない U2F セキュリティキーのサポートを終了します。この変更が行われると、U2Fセキュリティキーを使用して Salesforce にアクセスできなくなります。リリースノートには、Winter ’24 リリースの前にU2F セキュリティキーを使用してSalesforceにログインをすることで、自動でWebAuthn 認証を使用するように更新される旨が記載されていました。今回のリリースノートの更新で、Winter '24 リリースの前にU2F セキュリティキーを使用してSalesforceにログインをしていない場合の対応方法が追記されました。具体的には、キーの再登録(キーの切断もしくは削除をした後に再接続)が必要になります。 - Salesforce Code Analyzer Scan Reports Now Required with Certain AppExchange Security Reviews
ISVパートナー様に関連する情報です。管理パッケージに関するAppExchangeのセキュリティレビューの前に、Salesforce Code Analyzerによるスキャンレポートが必須になったというリリースノートが追加されました。 - Sandbox ライセンスコンプライアンスプロセスの変更
Summer '23から組織のSandbox の割り当て数を超えた状態でご利用の場合は、お客様へ通知をさせていただき、超過したSandboxの中で、最も長く使用されていない Sandboxをロックし、その期間が 60 日を超えた 場合Sandboxを削除するというプロセスが段階的にリリース予定でした。それが2023年の秋頃まで延期されました。
なお、リリースノートの更新情報をすべてご確認頂く場合は、Summer ’23 更新情報一覧(英語版)をご参照ください。
続いてMFA、多要素認証に関する更新情報です。
サクセスナビのMFA特設ページから、MFAセミナー動画を参照可能になりました。セミナー動画は2部構成になっています。
1本目は、Salesforce Authenticatorを利用してMFAを実装する場合に、システム管理者様の設定手順をまとめたものです。
2本目は、エンドユーザ様の設定手順をまとめたものです。
MFAの必要性は認識しているけれど、マニュアル作成の時間がないという場合には、ぜひ2本目の動画を社内展開していただき、皆様の会社のセキュリティ向上にお役立てください。
次に、MFAのロードマップですが、Tableau CloudのMFA強制適用が完了しました。
今後の予定ですが、MuleSoftのMFA強制適用が8月に始まります。Core Platformは、Winter '24とSpring '24で引き続き自動有効化が実施されます。強制適用はSummer '24から段階的に実施する予定です。まだMFAの対応が完了していない場合は、早めのご準備をお願いします。
続いて、インフラ強化についてです。
まずはインスタンスリフレッシュについてです。
日本のお客様にご利用頂いているSandboxインスタンス、そして本番組織のインスタンスの両方でインスタンスリフレッシュが予定されています。対象のインスタンスは以下の通りです。
- Sandbox
- インスタンス:CS6, CS58, CS73
- 日時 : 2023/9/17 (JST)
- 本番組織
- インスタンス:AP0, AP3, AP4, AP5, AP6, AP7, AP8, AP15
- 日時 : 2023/11/19 (JST)
インスタンスリフレッシュの対象組織のお客様にはSalesforceからメール通知が行われておりますので、管理者の皆様は弊社からのメールをご確認ください。また、インスタンスリフレッシュに関する準備につきましては、解説動画をサクセスナビよりご視聴いただけますので、こちらも併せてご確認いただけますようお願いします。
関連リンク
続いて、許可すべきIPアドレスとドメインに関する情報です。
本スライド内の上から2つ目にございます、Hyperforceに関する公開ナレッジに更新があります。
Service Cloud Voiceに関する既知の問題の記載に更新があり、北米のデータセンターをご利用中の組織における影響が追記されています。追記内容は、日本のデータセンターの組織をご利用中のお客様には影響がないものとなっています。
本スライド内の上から3つ目にございます、メール連携のための公開ナレッジにも更新があります。
ナレッジにはメールリレーで使用されるIPアドレスが記載されていますが、 [USA]と[DEU]のリージョンに関してIPアドレスが追加されています。また、[ARIN]のIPアドレス範囲から複数のIPアドレス範囲が削除されていますので最新のIPアドレス範囲をナレッジにてご確認ください。
なお、これらの更新については、英語版のナレッジに最新情報が記載されていますので、最新情報は言語を英語に切り替えてナレッジをご覧いただければと思います。
関連リンク
続いて、次期バージョンであるWinter'24で適用予定のリリース更新のご紹介です。
リリース更新については1点だけUpdateがあります。Identity Connectに関する更新です。
Identity ConnectとはMicrosoft Active Directory とユーザ情報を連携するための機能ですが、バージョン 3.0.1.2はサポートが終了しているため、Winter’24以降はセキュリティパッチが提供されません。現在の最新バージョンは 7.1.5になりますので,
Identity Connectをご利用のお客様はできるだけ早めのアップグレードをご検討ください。
続いて、その他の更新情報です。
まずは拡張ドメインです。Winter'24では拡張ドメインの強制適用が予定されています。強制適用後は、管理者様は拡張ドメインを無効化することができません。拡張ドメインは影響度の大きい更新であるため、Winter'24のリリースまでに適用できるようにお客様側でのご準備をお願い致します。なお、サクセスナビにて拡張ドメインの解説も行っておりますので、参考情報としてご覧ください。
関連リンク
最後に、Classic ナレッジ データモデルの廃止です。
少し先のリリースとはなりますが、Summer’25のリリースにてClassic Knowledge データモデルが廃止となります。Classic Knowledge データモデルとは「記事タイプ」を使用したナレッジの管理方法です。
Summer’25のリリースにて記事タイプで管理されている Knowledgeは利用できなくなりますので、Classic Knowledge のデータモデルをご利用のお客様はSummer’25までにLightning Knowledge 移行ツールをご利用いただき、Lightning Knowledge データモデルへの移行をご計画ください。
7月度分の更新情報は以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
公開日: 2023.07.28
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