(2024年8月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ

公開日: 2024.08.29

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この記事で学べること 

  • Salesforce コア製品に関する重要な技術情報
  • バージョンアップ情報やメンテナンス情報(バージョンアップ以外)、IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報、製品廃止情報、リリース更新などの重要情報
  • セキュリティに関する重要なアップデート

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本記事は「 Salesforce の運用に関するお知らせ」の 8 月号となります。

こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報について、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。

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2024 年 8 月のトピックはこちらです。
本記事では、先月との差分である赤字の部分についてと、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。

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最初は製品イノベーションに関する情報です。

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まずは現行バージョンである Summer ’24 に関する情報です。

Summer ’24 に関する情報を纏めた特設ページがサクセスナビで公開されています。そのページに新機能紹介のための動画が公開され、またその動画に関する資料がダウンロードできるようになりましたので、是非ご覧になってみてください。

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続いて、次期バージョンである Winter ’25 のリリースに関する情報です。

日本のお客様向けのインスタンスについては、10 月 13 日に本番組織へ Winter ’25 がリリースされます。

またその準備としてSandboxプレビューが 8 月 30 日から開始します。プレビューに参加する場合は、期日に間に合うように余裕を持ってSandboxのリフレッシュを実施してください。

また、Winter '25のリリースノートも英語版ではございますが既に公開されております。リリースノートや Sandbox プレビューをご活用いただき、10 月に予定されているWinter '25のリリースに向けたご準備をお願いします。

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続いて現行バージョンである Summer '24のリリースノート更新情報です。今月は 7 月 22 日以降に発生した更新のうち、現行動作に影響を与える可能性があるものや、注目の機能を抜粋してご紹介します。

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No.52 : Get Started with Einstein for Field Service

Field Service 向けの Einstein 機能に関する更新です。

Einstein for Field Service Mobile ライセンスが Einstein for Field Service に名称変更されました。

これにより、すべての Field Service ユーザーが Field Service 向けに提供されている Einstein 機能にアクセスできるようになりました。

No.53 : Test Data Cloud Features in a Sandbox (Beta)

Sandbox に関する情報です。

Sandbox をリフレッシュすると、Data Cloud の設定も複製できる機能がベータ版として提供され、2024 年 7 月から利用可能になります。ただし現時点では、Data Cloud に関するカスタマイズを Sandbox から本番組織へ展開することはできないのでご注意ください。

No.54 : Confirm Access to External Systems When Named Credentials Use the OAuth 2.0 Browser Flow

ブラウザフローでの OAuth2.0 認証に関する情報です。

セキュリティ強化を目的として、ブラウザフローで OAuth 2.0 認証を使用する場合の手順が追加されました。

以前は外部システムでの認証を以って完了となっていましたが、Salesforce 組織の設定画面に戻り、ユーザに代わって外部システムとやり取りすることを確認するという手順が必要になりました。

No.55 : Users Must Approve Access Every Time They Trigger the Device Flow

OAuth 2.0 デバイスフローに関する情報です。

OAuth 2.0 デバイスフローのセキュリティ強化を目的として、フローを開始するためのアクションが完了するたびにユーザにSalesforce へのアクセス許可を求めるようになりました。以前はデータへのアクセス許可の承認が求めれないことがありました。

No.56 : Adopt Updated Content Security Policy (CSP) Directives (Release Update)

コンテンツセキュリティポリシーに関する情報です。

クロスサイトスクリプティングやコードインジェクションなどの攻撃から Salesforce 組織を保護するために、Salesforceではコンテンツセキュリティディレクティブの適用を予定していましたが、適用時期が Winter ‘25 から Spring ’25 へ延期となりました。なお、Salesforceではコンテンツセキュリティポリシー違反を特定するためのプロセスを再調整中です。これにより新たにコンテンツセキュリティポリシー違反が検出される可能性があるため、既にこのリリース更新を適用しているお客様は設定メニューから「信頼済み URL とブラウザーポリシー違反」というページをご覧いただき、最新のポリシー違反状況を確認することを推奨しています。

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No.57 : Better Error Handling for Outdated Pages in Lightning Experience

Lightning ページのエラー処理に関する情報です。

Lightning ページで実行される Java Script のバージョンがサーバのバージョンと異なる場合、以前まではエラーが発生して強制的にページが更新されていました。しかし、この変更により警告メッセージを画面に表示させて、ユーザの都合の良いタイミングでページの更新を促すようになります。この変更は Summer ’24 で段階的に適用されます。

No.58 : Confirm Your Components Use Supported Design System Customizations

UI コンポーネントに関する情報です。

Salesforce ではユーザインターフェースのアーキテクチャを継続的に改善していく計画を立てています。

そして Summer ’24 リリース以降、一部のコンポーネントの内部動作が変更され、レンダリングされる DOM が変更される可能性があります。そのため Salesforce コンポーネントの DOM 要素を CSS や JavaScript で変更したり、Salesforce コンポーネントや CSS を対象とした Lightning ページや Experience Cloud サイトのカスタマイズは控えてください。本件に関する参考情報がリリースノートに記載されているのでご確認ください。

No.59 : Temporarily Opt Out of Google Chrome Storage Partitioning

Google Chrome のストレージ・パーティショニングに関する情報です。

2024 年 9 月まで Google Chrome のストレージ・パーティショニングを無効にする設定があります。

この設定は 9 月 3 日まで Chrome のバージョンが 111 から 126 のユーザにのみ有効となります。

本設定をご利用いただく場合は、Chrome のバージョンを 127 へアップグレードすることは避けてください。

No.60 : Externally Built Models in Einstein Discovery Are Being Retired

Einstein Discovery に関する情報です。

Einstein Discovery でデータを分析するために使用する機械学習モデルについて、外部で構築されたモデルは使用できなくなります。そのため機械学習モデルについては Einstein Discovery の機能を使ってモデルを作成するようにしてください。

No.61 : Limit Who Receives Notifications About Certificate Expiration

証明書の有効期限切れを通知する際に送信されるメールについてです。

「証明書の有効期限通知の受信」の権限を付与することで、ユーザは証明書の有効期限が切れるメールを受信できるようになります。この権限が付与されているユーザが存在しない場合は、システム管理者プロファイルのユーザ、または「すべてのデータの編集」権限を持つユーザにメールが送信されるようになります。

以上が、7 月 22 日以降のリリースノート更新情報から抜粋した情報となります。

すべての更新情報をご覧頂く場合は、更新情報一覧よりリリースノートをご覧ください。

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続いて、インフラ強化に関する更新情報です。

こちらはインスタンスリフレッシュに関する情報で、現在計画されているインスタンスリフレッシュの予定をスライドに記載しています。

主に海外のお客様にてご利用いただいているインスタンスがメインですが、こちらに記載されている日程にて本番組織、Sandbox組織ともにインスタンスリフレッシュが計画されています。

お手元にTrustサイトからメンテナンスの通知が届いているお客様は事前のご準備をお願いいたします。

またインスタンスリフレッシュに関する準備につきましては、サクセスナビにて解説動画をご視聴いただけますので、該当するお客様は内容を是非ご確認ください。

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次にシステムメンテナンスについてです。

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Hyperforce 以外の優先システムメンテナンススケジュールについてです。

こちらは英語版のナレッジをベースに、スライドを最新に更新しております。

日本のお客様がご利用の古いインスタンスの一部が削除されていますので、ご確認をお願い致します。

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こちらは Hyperforce のシステムメンテナンススケジュールになります。

一部、Hyperforce Region が変更になっておりますので、ご確認ください。

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続いて、リリース更新に関する情報です。

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Winter ’25 で強制適用されるリリース更新についてです。

実際に強制適用されるリリース更新については、本番環境の設定画面にある [リリース更新] の画面をご確認ください。

今回は Winter ’25 のリリースノートで更新があった箇所についてご紹介いたします。

まず「Einstein Activity Capture」と 「EmailSimple 呼び出し可能なアクションについてのリリース更新」が追加されています

「更新されたコンテンツセキュリティポリシー (CSP) ディレクティブの採用」についてですが、強制適用時期がWinter’25からSpring25へ延期、リリース更新のヘルプが更新されておりますのでご確認ください。

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こちらでは二点、更新があります。

「Apex によるフローの起動時の共有ルールの適用についてのリリース更新」がキャンセルとなりました。

「メンテナンス計画の頻度の項目からメンテナンス作業ルールへの移行についてのリリース更新」の強制適用時期がWinter ‘25から Winter ’26に延期となっております。

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こちらも更新が二点です。

「Review and Update Settings to Capture Leads from LinkedIn」について、LinkedIn Leadform から Salesforce にリードを同期している場合に、接続している LinkedIn アカウントの再設定についてのリリース更新が追加されています。

フローを実行するためのユーザーアクセスの制限 について、強制適用時期がWinter ‘25からWinter ’26に延期となりました。

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こちらのスライドでは更新が1点あります。

Capture Prompt and Accurate Order Details with New Order Save Behavior」が更新されています。

注文商品を更新した際に、[新規注文の保存時の動作] がカスタムアプリケーションロジックを使用して親注文を更新する処理に関するリリース更新となります。

こちらについては、Winter ’25 以降の新規顧客組織ではデフォルトで有効となります。既存の組織に対しての強制適用時期は現時点で未定です。

その他、それぞれのリリース更新の詳細については割愛させていただきますが、10 月のリリースで適用されるリリース更新なので、公開情報をご確認の上で適用のご準備をお願いします。

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続いて、その他の更新です。

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こちらは以前からお知らせしております、Classic ナレッジデータモデル廃止についてです。

引き続き、Winter ’25 のリリースノートにも記載されていますので、Lightning Knowledge への移行をご計画の際に、是非ご確認ください。

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次は、拡張ドメインに関する今後のロードマップについてです。

今回、ロードマップの更新がございます。

旧URLから新URLへのリダイレクトについてWinter’25で停止予定でしたが、スケジュールが変更となり  Winter ‘25ではSandbox等の非本番組織でのリダイレクトが停止となります。

そして、Spring ‘25で本番組織での旧URLから新URLへのリダイレクトが停止と、スケジュールが変更となりましたので、対応時期などを検討中のお客様はご確認ください。

本件に関する参考情報も更新されております。

拡張ドメインに関するリリースノートが追加され、加えて拡張ドメイン適用前のURLにアクセスしたときのリダイレクト停止についての記事がサクセスナビで新たに公開されております。

こちらも是非、ごらん頂きリダイレクト停止に向けた準備にお役立てください。

関連リンク:

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続いて、「機能の廃止」です。

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こちらでは、Salesforce Platform API バージョン 21.0 ~ 30.0 の廃止についてのサクセスナビが公開されております。

API バージョン廃止の対応について、冒頭の動画で説明させて頂いて降りますので、是非ご覧ください。

関連リンク

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続いて、従来のチャットとLive Agentの廃止です。

こちらは再掲となりますが、重要なお知らせになりますので再度お知らせ致します。

従来のチャットや Live Agent をご利用中のお客様は、既に製品コミュニケーションメールを受けとられていると思います。

これらの機能は、2026 年 2 月 14 日に廃止され、それ以降は機能をご利用いただくことはできません。

そのため、早めにアプリ内および Web のメッセージングへの移行計画を立てていただくことを推奨致します。

アプリ内および Web のメッセージングは、私たちの生活でよく利用している非同期チャットを利用できます。

それ以外にも、双方向でファイルのやりとりができたり、顔文字が使えたりと Live Agent ではできなかった多くの機能をご利用いただけます。

対象のお客様におかれましては、早めのご対応をお願い致します。

関連リンク

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最後に、その他の情報です。

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本動画や資料に関するアンケートがございます。ぜひみなさまの率直なご意見をお聞かせください。

いただいたご意見をできるだけ反映し、より良いものにしていきたいと考えておりますので、ご協力いただけますと幸いです。

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8 月度のアップデートは以上となります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

公開日: 2024.08.29

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