購読者管理について正しく理解する
公開日: 2023.06.29
購読ステータスの管理(オプトイン/アウト)を理解する
- Marketing Cloudの購読取り消しのレベルは3種類存在する
- グローバル / プライマリ(アカウント) / リスト:参考リンク
- さらにプライマリ(アカウント)レベルの購読取り消しには、エンタープライズ全体での購読取り消しと、ビジネスユニットごとの購読取り消しがある
- トップの親 BU (= EID) の購読取り消しは必ずエンタープライズ全体での購読取り消しとなり、ビジネスニット単位の購読取り消しはできない
- よって、複数ブランドを持つお客様のベストプラクティスとしては、親 BU は全体を管理するための専用の BU という運用として (親BUから本番のメール配信はしない)、子 BU では個別ブランド専用の BU としてビジネスユニットごとの購読管理にすることを推奨
- 購読取り消しの方法
- メールの “購読取り消し“ には複数の方法がある
- 配信解除用のアドレス “List-Unsubscribe” (iOS メールや Gmail 経由)
- ISP (Internet Service Provider) からのフィードバックループ
- 購読取り消しリンク (ワンクリック購読取り消し)
- プロファイルセンターと購読センター
- 返信メール (キーワードによる購読取り消しが有効な場合)
- MC UI 上からの手動でのステータス変更
- CloudPages での管理(作り込みが必要)
- 購読取り消しを無視して配信し続けると ESP (Email Service Provider) は該当 IP をブロックリストに追加するので注意
バウンスについて理解し設定を確認する
- バウンスと購読者のステータスについて Email Studio でのバウンスメール管理
- バウンス理由一覧:Marketing Cloud のメール送信の不達理由と説明
- バウンスに関して知っておきたいポイント
- リトライ時間の変更が済んでいるか確認する
- 上記リンク先「Email Studio でのバウンスメール管理」に記載のとおり、ソフトバウンスはデフォルトで15分ごと72時間同じメールの再送信を行う。そのためメールの送信開始時間帯によっては、深夜時間帯に購読者がメールを受信する可能性がある
- それを防ぐため、日本向けのメール配信では72時間ではなく4〜6時間への変更を推奨している
- ポケットガイド パッキング編でも触れているが(参照)、もし設定変更がまだの場合はリトライ時間の変更を行う:Marketing Cloud - Deliverability 推奨設定: リトライ継続時間の変更
- 送信先ドメインが docomo でユーザが見つからない場合
- docomoアドレス(@docomo.ne.jp)向けメールで、明らかにメールアドレスが合っているにも関わらずUserUnknownとなった場合は「購読者(携帯を持っている方)の設定による受信拒否」に合致している可能性がある→メールアドレスが存在するのにハードバウンスとして扱われてしまう
- 「バウンス」や「配信不能」の購読者に、むやみにメールを送り続けてはいけない
- 存在しないメールアドレスやスパム判定されたメールを送り続けると、最終的に ISP 側から「迷惑メール配信している」と判断されてブラックリスト入りすることになってしまう
- そのため、購読者ステータスがバウンスや配信不能となっている人に対して、何の判断もせずにステータスをアクティブに上書きして送り続けるような事は避けるべき。結果として全てのメールの配信到達性を下げる事につながってしまう
- 参考:運用開始後はバウンスを必ずモニタリングする
- バウンスを放置すると、ISPからの評価が下がり、本来届くべき人にも届きづらくなる可能性がある(
⛰ STEP 4 : 大量配信の準備をする ) - MCのレポート機能を使い、初回配信はもちろん、定期的にバウンスの率やバウンス理由を確認することは、配信到達率を維持向上させるために重要。定期的な確認を運用として組み込む事を推奨
- バウンスを確認する様々な方法
- 概況を分かりやすく把握:Intelligence Reports for Engagement
- ドメイン別のバウンス状況などを見やすく簡単に表示できる。ただデータが反映されるまでのタイムラグが最大1日強あるため、すぐに結果を確認したいときには不向き
- 送信ジョブ単位でバウンス状況を確認:Email Studioのマイトラッキング (リンク先の「バウンストラッキング」を参照)
- 送信ジョブ単位でドメイン別のバウンス状況を確認:すべてのドメインのメールパフォーマンスレポート または ドメイン別メールパフォーマンスレポート
- 発生したバウンスを一覧出力:Bounceデータビュー
- 購読者別にバウンス状態を確認:Email Studio の すべての購読者 または ステータス別の購読者エクスポート
🌵Note: チャネルのつながりを維持するために
- メールがハードバウンスした場合、今後のメール通知は一切行えない事を意味する。この状況はコンタクトセンターでの電話対応や郵送といったコストを結果的に増大させる
- このような将来起こりうるコストの増加を事前に予防するため、メールが不通に至った顧客に対しSMS(ショートメッセージ)やモバイルPush通知でお知らせするといった方法を取られる企業もある。この通知により顧客自身でメールアドレスを変更するように誘導し、メールチャネルが途絶えることを防いでいる。
公開日: 2023.06.29
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活用7ステップ
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STEP1. 体制
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STEP2. 目的
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STEP3. 設定
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STEP4. 運用
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STEP5. 育成
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STEP6. 施策
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STEP7. 効果測定