"Email Deliverability (メール デリバラビリティ)" の下準備

公開日: 2023.06.29

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ドメイン戦略に基づき設定を進める

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  • SAP ドメインの処理をすすめる
    • SAP ドメイン申請のためのメールを確認

   📌SAP 申請の案内メールのサンプル              📌SAP 申請フォームのサンプル

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    • SAP ドメインで最も利用されているのは「サブドメイン委任」
      • 🧭Tips: サブドメイン委任での SAP ドメイン (例: <SUB>.root-domain.com) を決定する場合、<SUB> に "ma", "mc", "smc" といった配信側の視点で命名するよりも、"message", "contact", "info", "mail" といったエンドカスタマー視点での命名が望ましい。
    • SAP 申請フォーム上での留意点
      • 🧭Tips: 将来、複数 BU を作成する予定がある場合は、SAP 申請フォーム上で "送信者認証を適用するアカウント" では「送信者認証を本アカウントとサブアカウントに適用」(Assign Sender Authentication to this Account and Sub-Accounts)にしておくことを推奨。これにより、子 BU を新規作成した際には既存の SAP ドメインが自動的に引き継がれる。(サポートケースを通じて、子 BU へ SAP 適用を個別にリクエストすることも可能)
      • 🌵Note: SAP 申請の案内メールを受信していない場合、サポートケース経由で再送 (+ 宛先の変更) が可能。
      • 🌵Note: フォームに申請後、その内容をもとに US に所在する “Deliverability Administrator“ 担当者が処理を進めていきます。そのため、プロセスを進める過程では英語でのメールのやりとりが必要。
      • 🌵Note: SAP 申請フォームの内容は、上記の通り US に所在する担当者によって処理を進められるため、日本語の内容が把握できません (特に “補足事項(Additional Comments)“)。フォーム上での記載はすべて英語での記入を。
      • 🌵Note: 専用 IP / 共有 IP どちらがいいか → [Litmus] Dedicated vs. Shared IP
  • Option: “メール送信専用プライベート ドメイン” を追加で利用するかどうか (DNS 周りの知識が必須)
    • 🧭Tips: SAP ドメインでの送信者アドレス (From Address) ではなく、既存で利用中の送信者アドレス、もしくはルート ドメイン (noreply@root-domain.com) と同じ送信者アドレスにしたい
      • 解決方法
        • メール送信専用用プライベート ドメイン(PD) SKU を更に追加する
        • 以下いずれの送信者アドレスであっても送信で利用可能となる
      • 構成例
        • SAP ドメイン > 送信者アドレス: noreply@message.root-domain.com 
        • メール送信専用プライベート ドメイン > 送信者アドレス: noreply@root-domain.com 
          • 🌵Note: DNS 変更を伴うため対象ドメインを管理する側へ変更が可能か事前に確認しておく必要がある。送信専用プライベート ドメイン用途であれば MX は不使用。MX は SAP ドメイン側が担当する。
  • Option: メール送信専用 IP アドレスは追加でさらに必要かどうか
    • 完全に配信完了となるまでに時間的制約の有無 / 大量のモバイル キャリア (例: “@docomo.ne.jp“ ) の有無
    • メール配信量が25万通/月を超えない場合、MC の共有送信 IP アドレスを利用する方が望ましい (ただし共有 IP アドレスを選択した場合は、リトライ時間の変更などは不可となるなど一部制限がかかる)
      • 🌵Note: SAP ドメイン時と同様に追加 IP アドレスの処理も US に所在する “Deliverability Administrator“ 担当者が処理を進めていきます。そのため、プロセスを進める過程では英語でのメールのやりとりが必要となります。
  • SAP ドメインが正しくラッピングされているか外部ツールから確認する

SSL 適用範囲の洗い出し

(1) MC 側で SSL 証明書を購入し、且つ年間の自動更新も MC 側で行う

(2) お客様側で SSL 証明書を購入し、MC にケース経由で提供し適用する (ただし image (Akamai) には適用不可)

上記から (2) を選択された場合、お客様側で毎年リニューアル予定の SSL 証明書 (certificate) を差し替えするためのサポートケースを起票し続けるオペレーションが発生する。

ただし、持ち込みの場合、そのメンテナンスはお客様側での作業になり、期日が近づいても MC 側からリマインダーされることは基本的にありません。

差し替えの依頼がない場合、セキュアを維持できなくなるため、MC 側で自動的に入れ替えを行う場合があります。

いずれにしても、お客様自身で Certificate を用意するのは、実際には社内コスト含め時間/費用いずれの面でも手間ヒマがかかる。よって、特別なセキュリティ上の理由がなければ、Certificate の購入、及び毎年の更新含めて、(1) の MC 側にすべて任せる運用が手離れがよいです。

★ アカウントブランド設定の SSL 証明書

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Marketing Cloud で認証機関から追加コストなしで証明書を購入することをお勧めします。

Marketing Cloud は、調達プロセスのすべての側面を処理し、必要な代替証明書を管理します。...

このオプションに関連する証明書の更新は最も単純で、ほとんどまたは全く操作を必要としません。

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  • SSL 未適用でも影響はない? → SSL は常に必要と考えておくべき
    • 🌵Note: Google Chrome - Blocking Mixed Content の影響
      • 実際の影響 : Chrome x Yahoo Japan Web メーラーの組み合わせではイメージ表示されない。開封トラッキングイメージが呼び出されない (→ 開封結果の取得は不可)。
  • 棚卸しした結果、追加で SAP ドメイン / IP アドレス / プライベートドメイン / SSL が必要みたい...
    • SKU が必要な場合は、弊社担当営業まで。
    • 購入したにも関わらず処理が進行していない (例: 申請周りでのメール (英語) を受け取っていない) 場合、テクニカルサポートまで。 

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🌵Note: 正しく設定されているか必ず最終確認を (数年後に発覚... を避けるためにも)

公開日: 2023.06.29

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