(2024年1月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
公開日: 2024.01.18
この記事で学べること
- Salesforce コア製品に関する重要な技術情報
- バージョンアップ情報やメンテナンス情報(バージョンアップ以外)、IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報、製品廃止情報、リリース更新などの重要情報
- セキュリティに関する重要なアップデート
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本記事は「Salesforceの運用に関するお知らせ」の1月号となります。
こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。
2024年1月のトピックはこちらになります。本記事では、前月との差分である赤字の部分についてと、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。
最初は製品イノベーションに関する情報です。
まずは次期バーションである Spring’24 のリリースに関する情報です。1月7日より Spring’24 の Sandbox プレビューが開始しております。本番組織に Spring’24 がリリースされる前に、プレビュー Sandbox にて動作確認や新機能の検証等を実施することを推奨しています。また Spring’24 に関する関連リソースとして、Release Site や Release Overview Deck 等が公開されています。これらの情報もご確認いただき、Spring’24 のリリースに向けたご準備をお願いします。
関連リンク
- Salesforce Admins:Admin Release Countdown: Get Ready for Spring ’24
- サクセスナビ : バージョンアップに備えましょう
- オンラインコミュニティ:Release Readiness Trailblazers
- Winter ’24 Pre-Release Site
- Winter ’24 Release note
- Salesforce Sandbox プレビュー手順
- Trustサイト(リリーススケジュール)
- Spring'24 Release Site
- Spring '24 Release Highlights
- Release Overview Deck
- Release in a Box
- Release Feature Matrix
続いて、リリースノートの更新情報です。リリースノートの更新情報のうち、現行動作に影響を与える可能性があるものと注目の機能を抜粋してご紹介します。
現行バージョンであるWinter ’24 のリリースノートの中から、12月18日以降の更新を抜粋してご紹介します。
項番59 : Sandbox へのアクセス権を持つユーザーの選択
Sandboxにアクセス可能なユーザを制限する機能が Winter’24 から利用可能となる予定でしたが、機能のリリースが延期されたことがリリースノートに記載されました。
続いて次期バージョンであるSpring ’24のリリースノートの更新情報です。
項番1 : Experience Improved Performance on More Record Home Pages
多くのオブジェクトがLightning Web コンポーネントに対応していますが、Spring’24 では Field Service で使用される作業指示等のオブジェクトについては Lightning Web コンポーネントに対応しなくなり、それは Field Service Mobile アプリケーションには適用されないことが明記されました。
項番2 : Einstein Conversation Insights
Einstein会話インサイトに関する情報で、言語サポートに関するリリースノートが追加されたことをお知らせしております。
Call Summariesは日本語をサポートしており、Einstein会話インサイトは現時点では日本語をサポートしていません。
またEinstein会話インサイトのダッシュボードのフィルタ機能が強化された旨のリリースノートも追加されました。
項番3 : Auto-End Enhanced Messaging Sessions After No Response
"拡張メッセージングチャネル" または "アプリ内および Web のメッセージング"でメッセージングセッションを開始したあと、顧客からの応答がないまま24時間が経過すると、セッションが"終了"に切り替わる動作になる旨がリリースノートに記載されています。
以上が、リリースノート更新情報からの一部抜粋ですが、関連機能をご利用のお客様はスライドにございますリンクより詳細をご確認ください。またすべての更新情報をご覧頂く場合は、更新情報一覧よりリリースノートをご覧ください。
続いて、Spring '24リリースでのMFAに関する情報です。
MFA Auto-Enablement Concludes for All Remaining Orgs (Release Update)
MFAの自動有効化に関する概要とリソースの情報が纏まっています。
MFA Is Turned On by Default Starting April 2024
2024 年 4 月 8 日以降に作成される新規組織については MFA が自動で有効化された状態となります。
また、既存の本番環境で、過去の自動有効化に含まれなかったすべての組織に対して、Spring ‘24で自動有効化が実施される予定です。(Sandbox 組織は対象外です)この自動有効化には 約 30 日間の猶予期間があり、準備ができていない場合は管理者にて MFA 機能の無効化をすることができますが、MFA の使用は利用規約上必須のため、可能な限り早めに MFA の利用を開始いただくようお願いします。
MFA Enforcement for Salesforce Orgs Is Shifting to In-App Notifications Starting in Summer ’24
当初予定されていた強制適用に代わり、新しく導入される通知モデルに関する情報です。
新しい通知モデルでは Summer'24 以降、組織で MFA 機能が有効となっていない場合、組織の管理者に対して MFA を有効にするよう通知を表示する予定です。詳細は Summer'24 のリリースノートをお待ちください。
UI Text Improvements for the MFA Registration Experience
MFAの認証方法を登録する際の画面内の内容が一部更新される予定です。
Salesforce Authenticator Is Disabled for External Users in Newly Created Orgs
Spring '24 以降に作成された新しい組織では、外部ユーザーはデフォルトでは Salesforce Authenticator を使用できなくなる予定です。有効化にするには、Salesforce カスタマ サポートにご依頼をお願いします。
なお、既存の組織(Spring'24 以前に作成された組織)は影響を受けません。
以下は、すべてSalesforce Authenticatorに関する内容です。
Revert Seamlessly to One-Time Passcodes for Identity Verification in Salesforce Authenticator
Salesforce Authenticator では通常プッシュ通知を利用できますが、サービスの問題でプッシュ通知が利用できないことを検知した場合は、自動的にTOTP認証画面にリダイレクトされるようになる予定です。また、「問題が発生しました」リンクをクリックすると、追加のステップなしにTOTP認証画面に遷移するようになる予定です。
Update the Salesforce Authenticator App to Version 4.1 in Summer ’24
Summer'24 リリースからサポート対象の Salesforce Authenticator の version は 4.1 以上となる予定です。
Salesforce Authenticator version 4.1 のリリースは、2024 年 3 月を予定しています。ユーザー様には、Summer ‘24リリースの前(今年6月)までにApple App Store (iOS) または Google Play (Android) で Salesforce Authenticator アプリを最新版に更新するよう周知をお願いします。
Use Email Verifications to Back Up and Restore Connected Accounts in Salesforce Authenticator
Salesforce Authenticator version 4.0 では、従来 SMS のみだったバックアップについて電子メールアドレスでのバックアップも可能となる予定です
続いて、インフラ強化です。
主に海外のお客様にご利用いただいているインスタンスになりますが、NA100, EU16, UM8のインスタンスで、2月18日(日本時間)にインスタンスリフレッシュが実施される予定です。また、同じ日程で、CS4等のスライドに記載されているSandboxのインスタンスリフレッシュも実施予定です。
インスタンスリフレッシュに関する準備につきましては、解説動画をサクセスナビよりご視聴いただけますので、該当するお客様は内容をご確認いただけますようお願いします。
関連リンク
続いて、次期バージョンであるSpring ‘24で適用予定のリリース更新のご紹介です。
今月からSpring '24のリリースノートをベースにご紹介しています。
まず、MFA Auto-Enablement Concludes for All Remaining Orgs (Release Update) について更新名が変更となっております。リリース更新自体の内容に変更はございません。
その他、それぞれのリリース更新の詳細については割愛させていただきますが、2月のリリースで適用されるリリース更新なので、公開情報をご確認の上で、適用のご準備をお願いします。
関連リンク
こちらについては変更が二点あります。
ゲストユーザーによる承認申請の編集または削除の防止 (リリース更新)、ナレッジの Lightning 記事エディターと記事のパーソナライズを有効化、いずれも強制適用時期がSpring ‘24からWinter ’25へ変更となっております。
関連リンク
続いて、その他の更新です。
こちらは、以前からご紹介している「Salesforce からメールを送信するためのメールアドレスの検証」についてです。
現在のSalesforce ではメールアドレスが未検証であるユーザは、Salesforce からメールが送信できない動作となっています。この動作はシングルサインオン(SSO)をご利用中の組織には適用されていませんでしたが、Spring’24のリリースを以って、SSOをご利用中の組織にも本動作が適用される予定となっています。SSOを利用している、メール送信を行う必要がある、メールアドレスが検証されていない、この3つの条件を満たす場合には、メールアドレスの検証が必要になりますので、本件に対する対応をご検討ください。本件に関する詳細はサクセスナビ「Salesforce からメールを送信するためのメールアドレス検証」に情報を纏めておりますので、ご確認ください。
続いて「
こちらも以前からご紹介している内容となりますが、重要な内容なので再掲載しております。
Google Chromeが サードパーティー Cookie の廃止を予定しており、その廃止が Open CTI の実装に影響を与える可能性がございます。そのため Open CTI を実装しているお客様は開発元にお問い合わせいただき、影響範囲をご確認ください。
関連リンク
こちらも以前からご紹介している「Google Chrome のサードパーティー Cookieの廃止がService Cloud Voiceに影響を与える可能性」についてです。
Google Chromeのサードパーティー Cookie の廃止が、「Service Cloud Voice with Amazon Connect」 と 「Service Cloud Voice with パートナーテレフォニー from Amazon Connect」に影響を与える可能性がございます。本機能をご利用のお客様は、上記にございますとおり、Googleへオプトアウトを依頼するか、ユーザがサードパーティCookie利用に同意する方法を社内に展開するか、どちらかをご検討ください。
関連リンク
続いて、フローへの移行に関する情報です。こちらは前回までは、Summer '23までのタイムラインを載せていましたが、今回、最新情報に更新しタイトルも変更となっております。
現在ワークフロールールとプロセスビルダーは新規作成することができません。それに伴いワークフロールールとプロセスビルダーからフローへの移行ツールが提供されています。Spring ‘24では、フローへの移行ツールがアップデートされ、呼び出し可能なアクション以外のほとんどのアクションで部分的なフロー移行がサポートされるようになりました。詳細は、本スライドのリンクをご覧下さい。
関連リンク
最後にその他の情報です。
本動画や資料に関するアンケートがございます。ぜひみなさまの率直なご意見をお聞かせください。
いただいたご意見をできるだけ反映し、より良いものにしていきたいと考えておりますので、ご協力いただけますと幸いです。
1月度のアップデートは以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
公開日: 2024.01.18
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