多要素認証の導入に必要なコスト
公開日: 2021.08.11
この記事で学べること
- 多要素認証を導入する際にコストが発生し得るポイントを大まかに把握することができます。
導入にコストが発生するポイント
多要素認証を導入するためには、いくつかコストがかかる可能性があります。
導入計画時において、どのような点にコストがかかるかを事前に知ることで予算計画を立てやすくできます。
費用が発生する可能性があるものとしては、下記になります。
- 設定費用
- 物理デバイス費用
- モバイルデバイス
- セキュリティキー
※社内のユーザトレーニングやドキュメント作成は除く。
シミュレーションしてみよう
シミュレーション 1
前提状況
- 従業員 10 名 程度
- 従業員はモバイルデバイスを保有している
- 多要素認証の設定は自分たちで実施する
既にモバイルデバイスを従業員の方が持たれており、
設定はご自身で実施可能という場合では追加で発生するコストはありません。
設定を実施し、多要素認証を使い始めてみましょう。
設定方法については下記の記事も併せてご参照下さい。
シミュレーション 2
前提状況
- 従業員100名
- 従業員はモバイルデバイスを保有していない
- 多要素認証の設定は自分たちで実施する
このような場合、
セキュリティーキーをご利用頂く、もしくはモバイルデバイスを持ち込み頂くという二つの選択肢があります。
仮にセキュリティーを利用する場合でセキュリティキーを 1 つ 2000 円とした場合(セキュリティーの価格については各ベンダーへお問い合わせをお願い致します。)、200,000 円 (2000(単価)×100(ユーザ)) の費用がかかります。
モバイルデバイスをご利用頂く場合は社用携帯を配布するのか、
もしくは従業員の私用携帯を持ち込み可とするかで費用に差異が発生いたします。
シミュレーション 3
前提状況
- 従業員 1,000 名
- シングルサインオン利用中だが、シングルサインオン側での MFA は未適用
- 設定は外部委託している
SSOへのMFA適用費用 + 外部委託費 が発生します。
このような場合は、外部委託をされているベンダー様とも相談の上で、見積もりを実施する必要があります。
学習ツール
まとめ
多要素認証を導入する際にコストが発生し得るポイントとしては
- 設定費用
- 物理デバイス費用
の 2 点が考えられます。
自社の状況とシミュレーションの内容を照らしあわせて、導入のご計画をお願いいたします。
公開日: 2021.08.11
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MFA を進め方に沿って理解する
-
STEP1. 学ぶ
-
STEP2. 評価する
-
STEP3. 計画する
-
STEP4. ロールアウトする
-
STEP5. 管理する