Account Engagement マーケティングデータ共有機能について

便利な使い方

公開日: 2023.04.06

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この記事で学べること

  • Account Engagement Advanced エディション以上で利用可能な「マーケティングデータ共有」機能について理解する
  • 「マーケティングデータ共有」機能を利用して、Account Engagement アカウントに同期する Salesforce レコードの選択・制御方法を理解する

はじめに

Account Engagement を利用するにあたり、CRM としての Salesforce にあるリードまたは取引先責任者レコードを、プロスペクトレコードとして MA ツールである Account Engagemen へ同期させることで、マーケティング活動から営業活動まで一気通貫で業務を遂行したり、リード獲得から商談成立までのマーケティング ROI 分析が可能となります。

Salesforce で作成されたリードまたは取引先責任者レコードを Account Engagement へプロスペクトとして同期させるには、以下の条件を満たす必要があります。

  • Account Engagement 側のコネクターが接続済みであること
  • Account Engagement 側のコネクター設定にて「Salesforce でプロスペクトがリードまたは取引先責任者として作成されている場合は、Account Engagement にプロスペクトを自動的に作成する」オプションが有効化であること
  • Salesforce リードや取引先責任者レコードにメールアドレスが入力されていること

デフォルトでは、上記条件を満たす全てのリードや取引先責任者レコードが、コネクター接続中の Account Engagement ビジネスユニット(複数の場合はいずれか)へ同期されますが、B2B/B2C ビジネスモデル別、商品・サービスのブランド別などの理由から、マーケティング活動を行う対象のレコードのみを適切なビジネスユニットへ同期させたい場合もあります。

そこで活用できるのが、Advanced エディション以上で利用可能な マーケティングデータ共有 機能です。

マーケティングデータ共有の仕組み

マーケティングデータ共有機能は、Salesforceに作成したリードと取引先責任者レコードを、Account Engagement へ同期させるか否か、また、複数のビジネスユニット を利用する環境においてはどのビジネスユニットに同期させるかを制御する機能です。

具体的には、各ビジネスユニットのコネクター設定における定義と、作成する Salesforce レコード側のマーケティングデータ共有制御用の項目の値によって、同期の有無や同期先ビジネスユニットを制御します。

イメージ図:

また当機能は、Account Engagement の Advanced エディション以上で利用可能です。

設定の流れは以下の通りです。


*注意

設定後、ルール定義や制御用のレコードの項目値に応じて、各ビジネスユニットの既存プロスペクトがごみ箱にアーカイブされたり、別ビジネスユニットに新規作成されるなど広く同期処理が実行されますため、作業は業務影響の少ないタイミング(休日夜間など)での実施をお勧めします。


  • Salesforce の リード と 取引先責任者、商談オブジェクトおよび任意でカスタムオブジェクトそれぞれに対して、マーケティングデータ共有の条件指定用項目を作成する(ヘルプ)(既に同期先ビジネスユニットや非同期を指定可能な値を持つ項目(例:レコードタイプや担当部署など)がある場合はその利用も可能)
    • リードと取引先責任者オブジェクトの両方に同じ名前(ラベル名およびAPI参照名)で作成する
    • 意図しない値の入力を防ぐため [値セットで定義された値に選択リストを制限します] オプションを有効にした選択リスト型の利用を検討する(例:値1=BU1、値2=BU2、値3=DoNotSync)
    • 必要に応じて、デフォルト値の定義 (レコード作成後に同期先を選択する運用の場合は、デフォルト値を未同期用の値(例:DoNotSync)にする、など)を検討する(ヘルプ
    • インテグレーション(コネクター)ユーザーに対し、当該項目への編集権限を付与する(ヘルプ
    • AccountEngagementと同期設定されている項目はMDS条件に利用できないため、Account Engagement 側には項目は作成しない
  • Salesforce 各レコードのマーケティングデータ共有用の項目に、希望する同期先ビジネスユニットや未同期を指定する値を正確に入力する
    • 一括更新を行う場合は インポートウィザード または データローダ などの一括更新機能を利用する
    • 値は、同期させたい対象ビジネスユニットを示すもの(非同期を指定するための値がある場合はその値)で、正確に入力する
  • ビジネスユニット(複数ある場合は全て)でコネクターを一時停止する
  • ヘルプを参考に、各ビジネスユニットの Salesforce コネクター設定にて、マーケティングデータ共有を設定する
    • 定義できるルール形式は、カスタム項目|一致する|<値> のみ
    • 定義できるルールは、オブジェクトごとに 1 ルールのみ
    • 1-e に記載の通り、マッピング済みの項目は選択不可
  • ビジネスユニット(複数ある場合は全て)でコネクターを再開する

設定例:

考慮事項(詳細はこちら

*画像クリックで拡大可能

学習ツール

まとめ

本記事では、どの Account Engagement ビジネスユニットにどの Salesforce レコードを同期させる、あるいはさせない制御を可能とするマーケティングデータ共有機能について解説しました。

運用方法や他社事例などについてご質問がございましたら、 Account Engagement(旧Pardot) 日本 グループまたは質問広場~初心者から上級者まで~ 日本 グループにてご質問ください。

なお、当機能は Advanced エディション以上向けとなりますため、ライセンスのアップグレードなどご検討の際は弊社担当営業までお問い合わせください。

個別の技術的なご質問がございましたら、ヘルプ & トレーニングより弊社サポートへお問合せください。

便利な使い方

公開日: 2023.04.06

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