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この記事で学べることSalesforceが実施しているコア製品(Sales CloudやService Cloudなど)のメンテナンスについて知ることができますメンテナンス通知を受け取るための方法を知ることができますシステムメンテナンス目的システムメンテナンスは、Salesforce サービスをサポートするインフラストラクチャのセキュリティ、可用性、およびパフォーマンスを維持するために実施されます。実施日時Salesforceでは、「優先システムメンテナンス実施時間」(暦月の第 1 週末と第 3 週末)を設けており、可能な限り、その時間内にシステムメンテナンスをスケジュールします。必ずしも月2回メンテナンスを行うわけではなく必要な場合にのみ実施します。日本のお客様の「優先システムメンテナンス実施時間」は、以下の通りです。お客様組織のインスタンスシステムメンテナンス日時(日本時間)AP13、AP16、AP20、AP21、AP26、AP43、A47第1、第3日曜日 午前1時〜5時(ネットワーク機器など、同じ地域内の他のインスタンスと共有のインフラストラクチャのメンテナンスの場合、第1、第3日曜日 午前0時〜4時)AP9、AP10、AP11、AP12、AP14、AP17、AP18、AP19、AP22、AP24、AP25、AP27、AP28、AP44、AP45、AP46、AP48、 AP49、AP50CS6、CS58、CS73、CS111、CS112、CS113、CS114、CS115、CS116、CS117、CS137、CS151、CS152、CS291、CS293、CS294、CS295、CS311、CS312、CS313第1、第3日曜日 午前0時〜4時Hyperforceリージョンシステムメンテナンス日時(日本時間)Japan [JPNx]第1、第3日曜日 午前0時〜4時優先システムメンテナンス実施時間については変更されることがございます。最新の情報は、優先システムメンテナンスのスケジュール(ナレッジ)をご確認ください。月初日が日曜日の月のメンテナンス時間は、第2、第4日曜となります。インスタンスとは、お客様の組織が稼働している場所です。お客様の組織が稼働しているインスタンスはTrust サイトのシステム状況(※)で確認することができます。(※)Salesforceでは、Salesforce製品のシステムパフォーマンスやセキュリティ、メンテナンス計画に関する最新情報をTrust.salesforce.comでリアルタイムに公開しています。お客様組織のインスタンスを確認する方法は、以下の通りです。[私のドメイン]でインスタンスを検索します。[私のドメイン]のURLは、Salesforceにログイン後のブラウザのURLに表示されます。例えば、https://winter21-20201209.lightning.force.com の場合、(.lightningの前の)「winter21-20201209」が[私のドメイン]です。2. 検索結果より、インスタンスは「AP25」だと分かります通知を受け取る方法メール通知メンテナンスがスケジュールされると、Trustサイトのシステム状況ページのメンテナンスカレンダーにメンテナンス実施日時やメンテナンス中のお客様組織の可用性が公開され、 Trust Notification 登録者に Trust Notification メールが送信されます。Trust Notification の登録方法は以下の通りです。先程の検索結果で表示されたインスタンスをクリックします[Subscribe]をクリックします3.メールアドレスを入力し、[Send me a link to sign in/sign up]をクリックしますTrust Notification通知は、メンテナンスがスケジュールされたタイミングのみでなく、メンテナンスの 10 日前とメンテナンスの作業開始/終了時にも送信されます。Salesforceを運用する上で、とても重要な通知になりますので、普段頻繁に確認するメールアドレスを登録するようにしてください。アプリケーション内通知スケジュールされたメンテナンスの約 1 週間前にSalesforce へログインすると、メンテナンス日時をお知らせするポップアップが表示されます。その他通知に関する留意事項お客様にて事前作業が必要なメンテナンス(※1)の場合、メンテナンスの数か月前にシステム管理者様宛(※2)に「Salesforce の製品およびサービスに関するお知らせ」メールで通知します。(※1)インスタンスリフレッシュに備えたネットワーク設定やハードコード化された参照の更新などがあります。(※2)Trust Notificationと異なり、製品コミュニケーションメールはSalesforceのユーザー宛に送信されます。対象となるユーザーは、システム管理者プロファイルのユーザー、もしくは、「ユーザーの管理」および「すべてのデータの編集」権限を持つユーザーです(図A)。宛先アドレスは、Salesforceのユーザー画面に表示される[メール]項目のアドレスです。(図B)(図A)[設定][ユーザー][プロファイル](図B)[設定][ユーザー]社内に管理者が複数いる場合は、その全員がシステム管理者プロファイルであるか、製品コミュニケーションメールを受け取るための権限が付与されているかを確認しておきましょう。なお、緊急システムメンテナンスは、お客様への通知が 1 週間前より後になることがあります。組織が受ける影響メンテナンス中のお客様組織の可用性は、Trustサイトのシステム状況ページで確認することができます。1.Trust サイトのシステム状況ページで自分の組織があるインスタンスを検索してクリックし、[メンテナンス]タブをクリックします。2.[メンテナンスのID]をクリックします3.[可用性]を確認しますメンテナンスの内容によっては停止を伴うこともありますので、お客様の Salesforce 組織のメンテナンス作業 (ソフトウェアのアップグレード、インテグレーションの変更など) は、お客様のインスタンスが対象となる 優先システムメンテナンス実施時間以外にスケジュールするようにしてください。リリースメンテナンスリリースメンテナンスは、以下3つの種類があります。メジャーリリースパッチリリース日次リリース目的いずれも、Salesforce サービスを最新の製品バージョンにアップグレードし、拡張された機能を提供するために実施されます。メジャーリリース新機能の追加や既存機能の拡張、ベータ機能やパイロットプログラムなどを配信します。パッチリリーススケジュールされたアプリケーション修正を配信します。日次リリース臨時のアプリケーション修正を配信します。お客様組織の現在のバージョンは、Trustサイトのシステム状況ページで確認することができます。現在のバージョン Spring’21 Patch 19.14 メジャーリリース Spring'21パッチリリース Patch 19日次リリース 14実施日時1.メジャーリリースメジャーリリースメンテナンスは、1 年に 3 回実施されますメジャーリリースメンテナンスは、実施時期によってSpring’21、Summer’21、Winter’22 のような名前になります(2021年夏のメジャーリリースはSummer'21で、2021年冬のメジャーリリースはWinter'22となります)本番インスタンスがバージョンアップする前に、プレビュー対象のSandboxインスタンスが先にバージョンアップしますインスタンス毎のメジャーリリースメンテナンスの実施時期は以下の通りです。(インスタンスごとに特定の5 分間の実施時間が Trust サイトのシステム状況ページに掲載されます)組織の種類お客様組織のインスタンスリリース月(Spring/Summer/Winter)メジャーリリース実施予定時間枠(JST)Sandbox(プレビュー対象)CS5、CS31、CS57、CS72、CS74、CS75、CS76、CS111、 CS112、CS113、CS116、CS137、CS152、JPN2S、JPN6S、JPN10S、JPN12S、JPN18S、JPN20S、JPN22S、JPN28S1月/5月/9月日曜日 午前1時〜6時Sandbox(プレビュー対象外)CS6、CS58、CS73、CS114、CS115、CS117、CS151、JPN4S、JPN8S、JPN24S2月/6月/10月日曜日 午前1時〜6時本番APx、JPNx2月/6月/10月日曜日 午前1時〜6時2.パッチリリース週次でスケジュールされ、通常は金曜日(日本時間)にリリースされます。可能な限りピーク時間以外にダウンタイムなしでリリースされます。3.日次リリース必要に応じて実施され、どの曜日にも発生する可能性があります。可能な限り、ピーク時間以外にダウンタイムなしでリリースされます。メジャーリリースの通知を受け取る方法システムメンテナンスの通知と同様で、Trust Notification通知と製品コミュニケーションの2種類の方法でお知らせします。メージャーリリースの事前通知の内容製品コミュニケーションメールプレビュー対象のSandbox のアップグレードの約 1 か月前(※)に送信されます。 スケジュールだけでなく、Sandboxプレビューに参加するための手順も含まれます。アプリケーション内通知アップグレードの約 1 週間前にSalesforceへログインすると、リリースの最終のお知らせがポップアップで表示されます。(※)メジャーリリースのスケジュールについては、約1年前からTrust サイトのシステム状況ページ に公開されます。通知はありませんが、Trust サイトのシステム状況ページ でいつでも最新のスケジュールを確認できるようになっています。メジャーリリース当日の通知を受け取るタイミングメジャーリリースの当日、Trust サイトのシステム状況ページ への情報掲載およびリリースプロセスの次の 3 場面にて、Trust Notification 登録者にメールが送信されます。スケジュールされたリリース実施時間の開始 10 分前インスタンスでリリースが稼働した直後すべての新機能が使用可能になった後(通常は、2の数時間後)Salesforce では、メジャーリリース実施後 24 時間以内に、バージョンアップにて段階的に使えるようになるすべての新機能の有効化を完了するように努めております。パッチリリースと日次リリースは、通知はありません組織が受ける影響メジャーリリースリリース実施時間中は、インスタンスが最大 5 分程度使用できなくなります。パッチリリース通常はお客様の操作に影響を与えません。日次リリース通常はお客様の操作に影響を与えません。学習ツール2019-04-24 Salesforce から配信される各種通知に関するウェブセミナーhttps://play.vidyard.com/i3deHYfv4N5wnUbFkLdCG12019-05-30 意外と知らない?!Salesforce の計画メンテナンススケジュールウェブセミナーhttps://play.vidyard.com/W4BKvZco8GQmv3NAYbzeGa製品およびサービスに関するお知らせ(ナレッジ)Salesforce のメンテナンス中、組織にどのような影響がありますか?(ナレッジ)Salesforce Trust ユーザーガイドまとめ(チェックリスト)自社のメンテナンスをスケジュールしてはいけない時間枠(優先メンテナンススケジュール)を理解しました。メンテナンスに関する通知を受け取る準備ができていることを確認しました製品コミュニケーションを受け取るための権限が自分に付与されていることを確認しましたTrust サイト で、自分の組織のインスタンスをSubscribeしました
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この記事で学べることHyperforceの概要Hyperforceとは何か Hyperforceの利点Hyperforceの構成Hyperforce移行時のアクション移行時に確認が必要な内容SandboxのHyperforce移行についてHyperforceの概要Hyperforceは新しい製品や機能の名前ではありません。Hyperforceは皆様ご存知のパブリッククラウドパートナーが提供しているインフラ上に開発・構築された、新しいプラットフォームアーキテクチャ、皆様のSalesforce組織が動く基盤です。新しいHyperforceのアーキテクチャを使うことで、Salesforceは、新しい機能の開発や既存機能の拡張という形で製品のイノベーションと、それをお客様に提供することに注力することができるようになると考えています。それに伴い、私達が最も大切にしているカスタマーサクセス、お客様のビジネスの成功を加速させていけると考えています。上記スライドが、現在皆様の組織が稼働しているファーストパーティのデータセンター(左)とHyperforce(右)の違いのイメージになります。現在は、皆様がご利用のSales CloudやService Cloud、Experience CloudといったCRM製品は、日本のデータセンターで稼働していますが、一部の製品は海外のデータセンターで稼働しており、APIを使用して統合されている場合があります。またファーストパーティと Hyperforce の比較時に注目すべき重要な点は、データセンタープロバイダの進化です。物理インフラストラクチャを独自に実行する必要がなくなり、代わりにパブリッククラウドプロバイダのハードウェア上でサービスを実行します。これにより、独自に制御するレイヤ (プラットフォーム、クラウド、機能) に焦点を絞り、それらの準拠と安全性を確保し、お客様のニーズを満たすことが可能となります。ご参考ナレッジ記事) Salesforce インスタンスの場所自分の Salesforce 組織が使用しているインスタンスを表示するHyperforceの利点は、世界で最も信頼されているパブリッククラウドを使用して、あらゆる場所からビジネスを実行できることです。具体的な利点5点は以下の通りです。データレジデンシーHyperforceでは、ローカルのデータ保存および処理オプションが提供されるため、お客様はローカル規制に準拠することができます。拡張性AWSなどのサービスを利用することで、お客様のビジネスニーズに合わせて、必要な時に拡張性がある状態で最新のハードウェアを利用いただけます。セキュリティHyperforceには、現在のプラットフォームで得たセキュリティに関するベストプラクティスが組み込まれています。また、最小権限による管理、ゼロトラスト原則、Infrastructure-as-Codeなどの業界有数の機能を搭載しており、データは転送時も保管時も暗号化されます。また、Hyperforceには、現在海外のデータセンターで稼働している製品も統合される予定です。これにより全製品に共通して高いセキュリテイを担保できるので、お客様の大切なデータを安全に保護することが可能となります。プライバシーHyperforceは、お客様のデータの透明性と管理を可能にする包括的なプライバシー標準を提供します。最新のプライバシープログラムの認定状況は、「クラウドを対象とするコンプライアンス」のサイトよりご確認いただけます。俊敏性現在、Hyperforceで、ゼロダウンタイムの更新に取り組んでいます。これにより、チームの生産性が向上するだけでなく、競争上の優位性も生まれます。また、AWSとの優れた相互運用性も実現しています。Hyperforceの各種データシートは、「Hyperforce: Public Cloud Infrastructure」(英語)のサイトよりダウンロードいただけます。ご参考ナレッジ記事) Hyperforceのご紹介Hyperforce について - 一般情報と FAQHyperforceのアーキテクチャを説明するに当たり、まずは、現在のファーストパーティとの違いをご説明します。まず、左側が現在のインスタンスを表し、東京と大阪に、それぞれデータセンターがあります。データセンター内には、インスタンス(例:AP49)があり、お客様の組織はそのいずれかに割り当てられます。このインスタンスは、東京と大阪、両方のデータセンターに存在しており、一方が稼働系(Active)、もう一方が待機系(Ready)の状態になっています。データは、稼働系のデータセンターから待機系のデータセンターへレプリケーション(コピー)されています。右側がHyperforceを表し、リージョンとAvailability Zone(AZ)という概念があります。リージョンは地域を表し、リージョンの中に、物理的に分離された複数のというものが存在します。そして、Hyperforceはこれら各AZ上に構築されます。また、Hyperforceでは、インスタンス名はJPN132といった名称に変わります。インスタンスはリージョン内の複数AZによってホストされます。AZの中には、それぞれにアプリケーションサーバとデータベースがあります。そして、AZ:Bはアプリケーションサーバが稼働しており、同時にデータベースも稼働しています。(AZ:Bはアプリケーションサーバとデータベース両方が稼働系という状態です)一方、AZ:AとAZ:Cはアプリケーションサーバは稼働していますが、データベースは待機系になります。待機系のデータベースに対しては更新はできませんが、参照はできる仕組みとなり、変更はログレベルで他の AZ の 2 つのデータベースに非同期に複製されます。上記は3 つの AZ すべてが低遅延ネットワーキングで接続されていることにより、すべてのアプリケーションサーバが最小限の遅延ですべてのデータベースと通信でき、すべてのデータベースがあらゆる変更の最新状態を保持できるため実現可能な構成であり、冗長性と障害回復作業が可能とするために重要な要素になります。例として、AZ:Aが災害で停止した場合、AZ:BとAZ:Cは稼働を継続可能であり、引き続きサービス提供が可能です。AZ:Bが災害等で停止した場合、データベースのノードはAもしくはCが稼働系に切り替わり、引き続きアプリケーションサーバはAZ:AとAZ:Cが動いているので、サービス提供をし続けることが可能です。下記スライドもご確認ください。ご参考ナレッジ記事) Hyperforce について - 一般情報と FAQTrust and Compliance Documentation (信頼コンプライアンスに関するドキュメント)Hyperforce Technical Considerations こちらの「Reliability, Backup, Business Continuity, and Disaster Recovery」で詳細をご確認いただけますHyperforce移行に向けた準備Hyperforceへの移行に際して お客様にご確認頂きたい内容と推奨事項がございます。必要なアクションは、お客様の設定内容やご利用方法によって異なります。Hyperforce への移行は組織移行というメンテナンスと同じ手法であり、これまで10年以上の実績のある手法です。また、厳格な対象資格条件があり、条件を満たしていることを社内で確認しています。既知のリスクがある場合、軽度なものであっても合致する可能性がある場合は、その組織の移行時期を延期いたします。このような資格条件とテストのプロセスにより、既に何千もの組織移行を成功させています。さらに、移行中、技術チームは普段と同じようにHyperforce移行前後で、異常がないかを監視し、万が一異常が検出された場合に備えて堅牢なサポートプロセスを構築し迅速に対応できるように技術チームが待機しています。移行に向けたSalesforce側の準備は万全ですので、安心してHyperforceへ移行いただけます。上記スライドは、お客様の組織がHyperforce移行の対象になった後のプロセスを示しています。前述のように、お客様はご契約のサポートレベルに応じて移行日の約90日前もしくは約30日前に通知メール(サンプル)が送信されます。通知を受信後に準備を始めていただくことも可能ですが、この記事をご覧のお客様におかれましては、すぐに準備を始めていただけますと幸いです。また、普段メンテナンス情報をTrustサイトにてご確認いただいているお客様もいらっしゃると思いますが、移行対象の組織が、インスタンスのごく一部のお客様のみの場合は、Trustサイトにメンテナンス通知が表示されない場合がございます。反対に、Trustサイトで組織移行のメンテナンスが表示されている場合も、システム管理者様がメールが受信されていない場合は、お客様の組織は移行対象ではないということになります。なお、たまに「Salesforce製品およびサービスに関するお知らせ」のメールを受け取ったことがないというお客様がいらっしゃいます。ゴミ箱等に振り分けられていないか、合わせてご確認をお願いいたします。ご参考ナレッジ記事) 組織の移行への準備方法Trust 通知TrustユーザガイドHyperforceへの移行に向けた準備については、以下の参考ページをご参照ください。ハードコード化された参照の更新Hyperforce の IP 許可リスト登録の望ましい代替案Hyperforce 上の Salesforce サービスへの中断しないアクセスを維持するまた、これからHyperforceへ移行する組織では、Hyperforce アシスタントをご利用可能です。メールが手元に届いたら、[設定] > [Hyperforce アシスタント] にアクセスをしていただき、Hyperforce へ移行する準備を始めましょう!ご参考ナレッジ記事) Hyperforce アシスタントを使用した Hyperforce への移行 (正式リリース)それでは、Hyperforce移行に向けて必要なアクションとベストプラクティスを見ていきましょう。上記スライドの内容に該当している場合、Hyperforce移行後に、不都合が生じる場合がございます。移行対象のお客様については、上記に合致しているかどうかを後続のスライドを参考の上、必ず確認をお願い致します。※2~4についてはイメージ図がございます。後続の[Hyperforce移行時に注意を必要とするポイント]をご参照くださいご参考ナレッジ記事) Salesforce Express ConnectHow to Access Salesforce Hyperforce Securely and Reliably with AWS Direct ConnectHyperforceでは、WebブラウザやAPIクライアントは、SNI(サーバ名表示)で指定したホスト固有のHTTPS証明書を使って通信を行うことができるようになっています。SNIでホストを指定しない場合には、あらかじめ用意されているデフォルトの証明書を利用し、証明書の形式は、以下となります。<MyDomain>.my.salesforce.com<MyDomain>--<SandboxName>.sandbox.my.salesforce.com最近のWebブラウザでは特に意識する必要はございませんが、APIクライアントでデフォルト以外のHTTPS証明書を使う場合には、TLSハンドシェーク時のClientHelloメッセージにSNIを含める必要があります。ご参考ナレッジ記事) SNI(サーバ名表示)こちらはExperience CloudサイトやSalesforceサイトをご利用、かつ(www.example.comといった)カスタムドメインをSalesforce CDNではない独自CDNで提供していて、そのCDNがSNI を送信しない設定になっているか、Originの *.force.com ドメイン(※)ではなくカスタムドメインを送信している場合に必要な対応です。該当の設定になっている場合、CDN 側の設定に置いて、SNI による証明書の認証を行わないという設定をして頂く必要がございます。また、ご利用のCDNが利用する証明書の SANs リスト内に*.my.salesforce.com が含まれている事を確認いただく必要があります。CDN側の設定変更ができない場合は、Salesforceの設定オプションを「Salesforce は Salesforce コンテンツ配信ネットワーク(CDN) パートナーを使用してHTTPS を介してドメインを提供します」に変更します。(※)「サードパーティサービスまたは CDN を使用するカスタムドメインの前提条件」に送信すべきドメイン名が纏まっていますのでご確認ください。ご参考ナレッジ記事) SNI(サーバ名表示)上記スライドはIPアドレスを使用したフィルタリング(IPアドレス許可リスト)をされているお客様にご確認をいただきたい事項になります。(Salesforce側の設定ではなく、お客様の会社のファイアウォールや企業ネットワーク、メールフィルターの設定をご確認いただく必要があります)Hyperfroceでは、基本的にIPアドレスは公開されないため、現在IPアドレスを用いたフィルタリングをされている場合は、ナレッジ記事「Salesforce Core サービス - 許可すべき IP アドレスとドメイン」に記載のすべてのIPアドレス範囲に加えて、必須ドメインに含まれるすべてのドメインを許可頂く必要がございます。なお、Hyperforce で IPアドレスを用いたフィルタリングを必須とするビジネス要件もしくはコンプライアンス要件がある場合には、ナレッジ記事「Hyperforce 上の Salesforce サービスへの中断しないアクセスを維持する」をご参照ください。メールに関しても、Salesforceでは、メールセキュリティにIPアドレスを使用することを推奨していないため、ナレッジ記事「Salesforce アプリケーションからのメールを受信できるようにする」を参照いただきIPアドレスの代わりにTLS、SPF、DKIM、DMARC等の標準メールセキュリティプロトコルを使用を推奨いたします。※メールリレーのIPアドレスは、Hyperforceでも引き続き公開されますが、IPアドレスを使用したフィルタリングは非推奨です。ご参考ナレッジ記事) メールセキュリティメカニズムIP アドレスフィルタリングだけに頼ることは、リクエストのソースに基づいて検証するに留まり、実際のリクエストが本物かどうかは検証はできないため、安全性の高いアプローチとは言えません。Salesforce→外部システム方向の連携処理(Apexコールアウトやアウトバウンドメッセージなど)をご利用の際は、IPアドレスフィルタリングではなく、適切な Web サービス認証と承認を行うことを推奨します。外部システム→Salesforce方向の連携処理がある場合は、URL/ドメインを使用したフィルタリングを推奨します。詳細は、ナレッジ記事「Hyperforce の IP 許可リスト登録の望ましい代替案」をご確認ください。ご参考ナレッジ記事) Salesforce Core サービス - 許可すべき IP アドレスとドメインHyperforce 上の Salesforce サービスへの中断しないアクセスを維持する証明書と鍵Salesforce がサポートする SSL 証明書上記スライドはメール送信に関するIPアドレスのフィルタリングについてです。こちらも、前述の内容と同様にSalesforceでは、メールセキュリティにIPアドレスを使用することを推奨していません。メールのフィルタリングをする際は、一般的に使用されているメールセキュリティメカニズム(TSL、SPF、DKIM、DMARC)といった方法を推奨しています。可能であれば、切り替えのご検討をお願いします。なお、メールリレーについてはHyperforceでも引き続き公開されます。しかし、IPアドレスを使用したフィルタリングは非推奨です。ご参考ナレッジ記事) Salesforce アプリケーションからのメールを受信できるようにするご参考ナレッジ記事) Marketing Cloud Connect でテナント固有の OAuth エンドポイントを有効にするエンドポイントをテナント固有のものに更新また、「Hyperforce 上の Salesforce サービスへの中断しないアクセスを維持する」には、Hyperforceで発生中の「一時的な記事の問題」や「他の問題」が纏まっていますので、ご確認ください。Hyperforceに限った内容ではございませんが、Hyperforceへ移行後に大きなコンテンツファイルのプレビューを表示できない場合がございます。このような事象が発生した場合、コンテンツファイルのプレビューを再作成する手順をナレッジ記事「コンテンツファイルのプレビューの問題」で公開しておりますのでこちらをお試しください。Hyperforce移行時に注意を必要とするポイント[お客様の状況]に当てはまる場合は、[対応方法]と[参考資料]をご確認の上、早めの対応をお願いします。※上記図中のリソースは、以下よりダウンロードできますNo.① ⑦⑧⑨⑩11参考資料:Hyperforce 上の Salesforce サービスへの中断しないアクセスを維持するNo.②対応方法:証明書と鍵、Salesforce がサポートする SSL 証明書No.③ 参考資料Salesforce アプリケーションからのメールを受信できるようにするNo.④ ⑥参考資料:Hyperforce における SNI による HTTPS/SSL 接続エラーの解決No.⑤ 参考資料:サードパーティサービスまたは CDN を使用するカスタムドメインの前提条件No.⑦ 対応方法:RFC-3986No.⑨ 対応方法:Marketing Cloud Connect でテナント固有の OAuth エンドポイントを有効にするNo.⑩ 参考資料:Marketing Cloud エンドポイントからテナント固有エンドポイントへの更新: FAQNo.11 対応方法:Root 証明書(Common CA Database)No.11 参考資料:Configure Authentication Server Certificate PinNo.12 参考資料:.NET ドキュメントメンテナンス開始時間になったら、移行の準備が開始されます。実際の移行プロセスが始まる約 30 分前に、組織はリードオンリーモードになり、その後実際の移行が始まります。メンテナンス全体の作業時間は約 3 時間となっており、通常はこの時間内に移行が完了します。移行が完了・成功したことが確認されると、再度組織はリードオンリーモードになり、その後Hyperforce上でお客様組織が稼働しますリードオンリーモードの時間帯は参照のみとなります。外部データをSalesforceに取り込むといったような更新作業は実施いただけないため、社内のメンテナンスや作業日程を事前に確認いただくようお願いいたします。また、Hyperforce移行後に、古いインスタンスの Trust Notification の登録を解除し、新しいインスタンスの Trust Notification に再登録をおすすめいたします。Hyperforceに関する技術的なご質問がございましたら、下記お問い合わせの手順を参考にテクニカルサポートへお問い合わせください。学習ツールここまで様々なリソース(ヘルプやナレッジ等)を交えてご説明をしてまいりましたが、以下は、それ以外の参考資料です。Hyperforce 移行にあたり有益な情報となりますので、ぜひご参照ください。※ 英語原典と相違がある場合は、英語原典を最新情報としてご参照ください組織の移行への準備方法 Hyperforce Technical ConsiderationsHyperforce Data Residency[更新・追記履歴] 2024/9/3 サポートレベルに応じた事前通知メールの説明を追加。全体的な改修を実施。2023/11/21 [Hyperforce移行時に注意を必要とするポイント(4)]を追加2023/7/10 Hyperforceで使用できないサービスから、Salesforce Private Connect を削除2023/5/9 [SandboxのHyperforce移行について]セクションを追加2023/3/7 Hyperforceで使用できないサービスから、カスタムHTTPS証明書を使用するカスタムドメインを削除2023/3/7 Hyperforceの利点を最新化2022/9/27 Hyperforceで HTTP 1.0 のサポートが開始されたため、HTTP 1.0 に関する内容を削除2022/4/5 Hyperforce移行時に注意を必要とするポイントを追加2022/3/3 HyperforceでもメールリレーのIPアドレスは公開されますが、IPアドレスを使用したフィルタリングは非推奨です
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この記事で学べることSalesforce の多要素認証の検証方法検証方法ごとの特長多要素認証の検証方法多要素認証には“お客様が知っている要素”と“持っている要素”を組み合わせていただく必要がございます。ここでは“持っている要素”について、検証方法としてどのような選択肢が用意されているかをご紹介いたします。Salesforce としては現在下図の通り、4 つの検証方法をサポートしております。まず1つ目は、Salesforce Authenticator モバイルアプリケーションという Salesforce が提供しているアプリケーションを使用した方法です。iOSまたはAndroidが利用可能なモバイルデバイスを持っていれば、Salesforceアカウントに無料で簡単に接続できますので、もっともおすすめの方法となります。次に2つ目は、サードパーティ製Authenticatorアプリケーションを利用した方法です。こちらもモバイルデバイスが必要となり、Google Authenticator、Microsoft Authenticator、Authy などのRFC-6238の規格に準拠したアプリケーションであれば認証可能でございます。3つ目は、セキュリティキーを利用した方法となります。会社のポリシー上モバイルデバイスそのものやアプリの利用が制限されている場合もあるかもしれません。その場合、持っている情報としてセキュリティキーを利用することが手段としてございます。最後に 4 つ目は、組み込み認証を利用した方法となります。こちらも、会社のポリシー上モバイルデバイスそのものやアプリの利用が制限されている場合に、持っている情報として組み込み認証を利用することが手段としてございます。なお、多要素認証の認証方法として、SMSテキストメッセージ、電話、電子メールを使用した方法はサポートしておりません。これは、電子メールの認証情報が漏洩したり、テキストメッセージや電話が傍受されたりする可能性を考慮しているためです。悪意のある者が実際のモバイルデバイスや物理的なセキュリティキーを操作することは、電子メールアカウントへの侵入や携帯電話番号のハッキングに比べてはるかに困難であることが理由としてございます。検証方法の選び方まず、現在どのような認証方法を使用しているか確認し、その状況に基づいてどのような方法がよいか下記のフローを用いて確認します。次に、Salesforceで用意している検証方法ごとの特長をご紹介いたします。記載されている情報をご確認いただき、自社に適した検証方法の検討をお願いいたします。なお、自社組織でシングルサインオンを利用している場合については、ご利用中のIDプロバイダの製品仕様をご確認の上、多要素認証の適用をご検討ください。考慮事項やコストを鑑みると、Salesforce Authenticator を使った方法が導入のハードルが低く、始めやすくなっております。利用可能なモバイルデバイスがありましたら、Google Play または App Store からダウンロードできますのでぜひお試しいただけますと幸いです。設定方法については、管理者向け多要素認証クイックガイドをご活用ください!学習ツールSalesforce Authenticator (ヘルプ)Salesforce 多要素認証に関するFAQ 管理者向け多要素認証クイックガイドまとめ検証方法としては大きく分けて4パターンあり、自社に適した方法を選択しましょうSalesforce Authenticator を使った方法が比較的始めやすいです
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この記事で学べること数式項目による画像表示の方法静的リソースについてSalesforceを利用している中で、「優先度に合わせて緑、黄、赤のいずれかのフラグ画像を表示したい」や「プログレスバーを使って進捗をより分かりやすくしたい」と思ったことはありませんか?Salesforceでは、カスタム数式項目を使用して、項目値に合った画像を表示することができます。今回は、ToDoの優先度に合わせてフラグを表示する設定をしてみましょう。操作手順は、大きく次の2つに分けることができます。Salesforceへの画像ファイルアップロードカスタム数式項目の作成数式項目による画像表示の操作手順Salesforceへの画像ファイルアップロードカスタム数式項目で使用する画像は、事前にSalesforceにアップロードされている必要があります。1.[ファイル]タブをクリックします。[ファイル]タブがない場合は、アプリケーションランチャーより選択します。2.画像ファイルをアップロードするライブラリを作成します。[新規ライブラリ]をクリックし、必要情報を入力後、保存します。3.ライブラリに画像ファイルをアップロードします。作成したライブラリを開き、[ファイルを追加]をクリックし、今回使用する3色の画像をそれぞれ追加します。4.ライブラリを必要なメンバーに共有します。ページレイアウトにカスタム数式項目の表示するユーザーに、画像ライブラリへのアクセス権を付与します。5.各画像のURLをコピーします。数式項目に画像URLを含めることで、項目での画像表示を実現します。画像タイトルをクリックしてプレビューを表示します。[画像のアドレスをコピー]をクリックし、画像URLをコピーしておきましょう。なお、数式では、アドレスの”/sfc”以降を使用します。カスタム数式項目の作成1.[設定]|[オブジェクトマネージャ]より「活動」を選択します。2.左サイドバーより[項目とリレーション]を選択し、[新規]をクリックします。画面中央に表示される[新規]より、新たに項目を作成します。項目の詳細は、次のように設定します。・項目の表示ラベル:優先度フラグ・項目名:PriorityFlag・データ型: 数式(戻り値:テキスト)・項目レベルセキュリティ: 任意のプロファイル・ページレイアウト: 任意のページレイアウト・空白値の処理:空白項目を空白として表示・数式:IMAGE( CASE( Priority,”高","/sfc/servlet.shepherd/version/renditionDownload?rendition=ORIGINAL_Png&versionId=0682x000004mKzH&operationContext=CHATTER&contentId=05T2x00000GYVvo","中", "/sfc/servlet.shepherd/version/renditionDownload?rendition=ORIGINAL_Png&versionId=0682x000004mKyj&operationContext=CHATTER&contentId=05T2x00000GYVvj","低", "/sfc/servlet.shepherd/version/renditionDownload?rendition=ORIGINAL_Png&versionId=0682x000004mKzC&operationContext=CHATTER&contentId=05T2x00000GYVOH",""),"Priority Flag")任意のToDoを開くと、優先度に合わせて表示される画像が異なっていることが分かります。さらに、強調表示パネルに追加することで、一目で確認できるようになります。強調表示パネルについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。優先度や進捗項目のリスト値が増えるほど、画像のアップロード作業にかかる工数は増加します。そんなときは、静的リソースを使用しましょう。静的リソースを使用することで、zip形式でファイルをアップロードすることができ、1つずつ画像URLをコピーする必要はありません。静的リソース静的リソースとは、数式項目やVisualforce ページで参照できるコンテンツをアップロードできる機能です。リソースには、zipやjarファイル、画像、スタイルシート、JavaScript、その他のファイルを使用できます。[設定]|[クイック検索]より、「静的リソース」を検索し、選択します。[新規]より、今回使用するzipファイルをアップロードします。数式項目で画像を使用する際は、静的リソース名とzipファイル名、画像名を指定します。"/resource/静的リソース名/zipファイル名/画像名"・数式IMAGE( CASE( Stage ,"要件確認","/resource/ProgressBar/ProgressBar/Bar1.png" , "要件確認" ,"原因調査", "/resource/ProgressBar/ProgressBar/Bar2.png","原因調査","提案事項確認", "/resource/ProgressBar/ProgressBar/Bar3.png","提案事項確認","最終チェック", "/resource/ProgressBar/ProgressBar/Bar4.png","最終チェック","待機", "/resource/ProgressBar/ProgressBar/Bar5.png","待機","完了", "/resource/ProgressBar/ProgressBar/Bar6.png","完了"),"")考慮事項1つの静的リソースのサイズは5MBまで、組織で最大250MBまで使用することができる学習ツール「数式」項目での画像の使用(ヘルプドキュメント)画像リンクの数式サンプル(ヘルプドキュメント)静的リソースの定義(ヘルプドキュメント)まとめリスト値に合わせて画像を表示することで、より簡単に優先度や進捗を確認することができます。設定する数式項目に合わせて適切な機能を活用し、効率的な組織設定を目指しましょう。
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連載:『営業改革のコンパス〜規模に応じたトランスフォーメーションの最適設計〜』vol.1
はじめに 営業改革プロジェクトをどのように進めていけばいいのか、どのような障壁が待ち構えているのか——。 本連載は、セールスフォース・ドットコムに在籍して20年近く、たくさんのお客様とお話しし、さまざまな課題に直面、解決してきたセールスイネーブルメント・シニアディレクターの田崎純一郎が、まだまだ経験者の少ない営業改革プロジェクトに関する情報を整理したいと思い、これまでのアンケート結果や営業改革プロジェクトを成し遂げたお客様のインタビューをもとにまとめたものになります。 営業改革プロジェクトを進めるために知っておきたい知識、また押さえておくべきポイント、さらになぜ営業支援システム(SFA)が必要なのかをご紹介していきます。 今も昔も営業の武器は情報です。顧客情報、案件情報、活動情報の3つの情報を制する営業はより効率的に受注を獲得できます。そして21世紀に情報を扱うにはITは欠かせません。現代のビジネスに適合した情報の取り扱いを営業ができるようになれば、この変化の時代を生き抜くことができます。 また、営業改革には終わりがありません。 新しい技術が生まれれば、経済が変わり、世界が変わります。世界が変われば、顧客も変わります。顧客が変われば、営業も変わらなければなりません。 第1章では、営業改革プロジェクトで解決すべき課題を深掘りしていきます。1,760名のアンケート結果からみた現代の営業組織が抱える課題について分析し、第2章では、なぜ営業力を会社の仕組みにしなくてはならないのか。また、どのように営業情報を管理し活用すればよいかについて取り上げます。第3章では、プロジェクトを進める際のポイントについて解説いたします。 ぜひ営業改革プロジェクトを成功に導いてください。営業改革で解決したい課題は何か - 営業組織の規模と営業改革テーマ 営業改革プロジェクトや営業支援システム(SFA)導入を進める際、多くの方は他社の改革の手法を参考にされると思います。改革の担当者は自社が抱える営業組織の課題や改革テーマと類似している企業を探すために、業種・業態・従業員数・業界内シェア・ビジネスモデルなどさまざまな観点で類似の企業を検索されるでしょう。実際、多くの書籍やインターネット上の記事は業種や規模で企業を分類し、大企業が抱える課題や中小企業特有の解決策、成功事例などを紹介してきました。 しかし、いくつかの記事を見れば気付くでしょう。営業改革の課題や解決策を語る上で出てくるキーワードはほとんどが共通したものです。「属人的な営業」「情報とノウハウの共有」「営業プロセスの標準化」「営業の生産性向上」「SFAの定着化が課題」など、どの記事を見てもあまり違いはありません。 企業規模や業種で分類されてはいるものの、出てくる課題や解決策はどれも同じキーワードです。本当にそうであれば、わざわざ改革の事例を企業規模や業種で探す必要はありません。では、改革の担当者は、自社の参考になる事例をどのような観点で見つければいいのでしょうか? そもそも本当にどんな営業部門も企業規模に関係なく同じ問題を抱えているのでしょうか? 私たちは「営業組織の規模」と「役職」に着目しました。そして、アンケートの分析によっていくつかの発見をしました。営業部門の課題は部門の大きさによって変わる。そして、その解決策の優先順位は役職によって違う。また、改革には順番があり、見積・提案書の共有、案件情報の可視化、そして活動の可視化と顧客データの活用へと進む。複数の営業組織を見てきた方であれば、いたって当たり前の結論かもしれませんが、改革前の営業部門の当事者が、自社の営業組織の課題やステージを客観的に分析することはなかなか難しいことではないかと思い、この連載にまとめました。 営業部門の日々の運営において、営業担当者や営業部門長が直面している課題は「営業組織の大きさ」に密接な関係があります。3階層15人程の営業組織ではなかったような課題が、5階層150人の組織には出てきますし、課題に対する解決策も営業担当者の教育や努力、能力の向上だけではなく、多くの支援部門やITの活用をあわせた方法の重要性が増してきます。 特に大規模組織になればなるほど、仕組みによる底上げとナレッジの再利用の影響力が増します。営業組織内の多数の営業担当者から生まれるデータとそれを生かす営業戦略部門(経営企画、営業企画、営業戦略など)や営業支援部門(マーケティング、インサイドセールス、セールスイネーブルメント、営業推進、業務、セールスエンジニアなど)の力によって、営業の生産性は大きく変わってくるのです。 これらの要素を理解して組織を成長させることができれば、スケールする営業組織を作り出すことができます。残念ながらその仕組みを確立できない場合は、50人ほどの“職人”営業集団が、製品別や地域別に存在し、属人的なやり方に依存する、いわば「中小企業の集合体」としての営業組織になってしまうでしょう。 また、アンケートの分析から、役職(組織上の立場)によっても解決策の優先順位は大きく違うことがわかりました。おそらくこのギャップが「社内の意見がまとまらない原因」であり、プロジェクトの成否を決めるカギにもなるでしょう。営業改革が道半ばで頓挫してしまうのは、組織の上下間での優先順位の違いをそのままにして進めていくことも原因の一つです。トップダウンはトップの意思がダウン(担当者レベルまで浸透)することであり、ボトムアップはボトムの意見をアップ(上層部が納得)させなければせっかくの改革の機運が雲散霧消してしまいます。 これら営業改革のポイントや標準的なステップを理解した上でプロジェクトを進めることで、闇雲に思いついた施策を実施したり、現場と経営者、コンサルタントの板挟みにあいながらプロジェクトを迷走させる確率を大きく減らすことができるのではないかと考えます。企業を成長させるには、製品やサービスだけでなく、営業組織も成長させなければなりません。営業組織の大きさによって直面する課題を理解しておくことで、数年後の次の営業組織へ成長する準備を事前に行っておくことができます。 次回は、営業組織の規模によって課題感はどのように異なるのか、具体的に解説していきます。著者:田崎純一郎(たさき じゅんいちろう)セールスフォース・ドットコムセールスイネーブルメントシニアディレクター————————————————完全版eBookをダウンロード提供中本連載『営業改革のコンパス~規模に応じたトランスフォーメーションの最適設計~』第3章(Vol. 10〜13の記事)は、完全版のeBookにまとめています。ぜひ、下記からダウンロードしてお読みください。【 第3章 ダウンロードはこちら 】Vol. 6~9の記事は第2章の内容になります。第2章のeBookにて完全版を公開しております。ぜひ、下記からダウンロードしてお読みください。【 第2章 ダウンロードはこちら 】Vol. 1〜5の記事は第1章の内容になります。eBookにて完全版を公開しております。ぜひ、下記からダウンロードしてお読みください。【 第1章 ダウンロードはこちら 】連載記事<第1章>Vol. 2 営業マネジメント50人の壁 ― 営業支援システムの導入率からみる営業組織の課題Vol. 3 営業組織の規模によって異なる課題感 ― データの収集と活用Vol. 4 現場が見えなくなる中規模組織Vol. 5 使いこなせていない51名以上の営業組織は「営業案件の可視化やパイプライン管理ができていない」<第2章>Vol. 6 営業活動は不完全情報ゲームVol. 7 営業を“群衆”ではなく“組織”に -情報を使って160時間の使い方を最適化Vol. 8 営業情報は製品中心ではなく「顧客データを中心」にフロントとバックをつなげるVol. 9 作ったものを売る営業から、売れるものを作る会社へ<第3章>Vol. 10 営業改革プロジェクトでは、どんな困難に直面するのか?Vol. 11 チームの結成・メンバーの選定 ~ 方針決定、ビジョンやゴールの設定、価値観のすり合わせVol. 12 情報プラットフォーム(ITシステム)選定 ~ 組織変更の実施、教育・社内トレーニングVol. 13 KPI、データ分析と活用 ~ 定着化と展開<関連セミナーご案内>Salesforceでは、営業改革をサポートするウェブセミナーをご用意しています。あらゆる企業規模・業界において営業マネージャーの方々がどのようにSalesforceを活用すべきかをご紹介します。ぜひご活用ください。https://successjp.salesforce.com/article/NAI-000042
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Sales Emails and Alert (旧Engage) を活用しましょう
Salesforce Engageの機能概要を理解するSalesforce Engageの実装方法を理解するSalesforce Engageの機能概要Salesforce Engageは、Pardotの活用効果を高める有償のアドオン機能です。営業担当がPardotのメールテンプレートを活用したり、適切なタイミング(メール開封・Web閲覧)で見込み客へアプローチができます。当ライセンスをお持ちのお客様は、施策実行前の現段階で実装を完了しておきましょう。代表的な機能は以下の通りで
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アクティブ化とはアクティブ化をする二つの方法アクティブ化とはPardotの最大とも言えるメリットは「Web上の行動を可視化」できることです。Cookie情報を各プロスペクトに紐付けることで、Web上の行動を可視化し、それに応じたマーケティングアプローチを実行できます。お客様が*“製品Aのページを頻繁に見ている”*とわかれば、営業活動による購買確度はグッと高まりますよね。このCookie紐付けにあたる作業が*アクティブ化*です。当記事では、概要と方法をご紹介します。
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この記事で学べることプロダクト毎 (Sales/Service Cloud, Marketing Cloud, Commerce Cloud) の MFA 関連情報が分かります。記載のリンクよりお使いの製品に関する情報をご確認ください。全製品共通* 多要素認証(MFA)コミュニティ 日本*Salesforce 多要素認証のFAQSalesforceへ安全にアクセスするために知っておくべき情報〜多要素認証Core 製品 (Sales/Service Cloud 等)ドキュメント: 多要素認証の管理者ガイドドキュメント: 管理者向けのシステム管理者ガイド[オンデマンド・アクセラレータ] Platform: 多要素認証Webinar: 【より安全にSalesforceへアクセスするための「多要素認証」の設定】 2020/8/28【動画】まだ間に合う!5分で理解、15分で設定するMFA(多要素認証) 2022/10/19 uploadMarketing CloudMarketing Cloud Messaging & Journeysヘルプサイト: 多要素認証ヘルプサイト: Marketing Cloud の多要素認証に関する FAQナレッジ: Salesforce Marketing Cloud における多要素認証 (Multi-Factor Authentication (MFA)) 設定手順Webinar: Marketing Cloud 多要素認証 (MFA) の導入と設定 2020/9/25Video: MFA の設定Marketing Cloud 多要素認証(MFA)対策ガイドSocial Studioヘルプサイト: Understand Multi-Factor Authentication in Social Studioドキュメント: Social Studio 多要素認証機能のご紹介Commerce Cloud多要素認証の導入QuipQuip 多要素認証(MFA)適用に向けたガイドTableauTableauテクニカルサポート情報ページ
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この記事で学べることコラボレーション売上予測を使用し、一連の商談の総積み上げに基づいて、売上を予測する方法コラボレーション売上予測とはコラボレーション売上予測は、パイプラインから商談成立までの販売サイクルの予測と計画において営業チームを支援し、会社全体での販売予想を管理します。[所有者 氏名]、[完了予定日]、[商品ファミリ]といった一連の指標に対する通貨または数量を積み上げて考えます。また、営業担当者の売上予測に対して上司がよりシビアな条件で売上予測をたてることもでき、予測と実績が大幅にずれることを防ぐことができます。売上予測カテゴリ(上図①)は、4つ設定されおり、それぞれ対象商談を集計した金額が表示されます。Closed(クローズ済み):商談成立した商談Commit(達成予測):確実に完了する商談、および成立した商談Best Case(最善達成予測):完了する可能性が高い商談、成立した商談Pipeline(パイプライン):進行中のすべての商談なお、これらの名称は変更できます。詳細情報(上図②)は、売上予測の詳細情報を表示します。詳細を確認したい売上予測金額をクリックすると、集計されている商談の詳細を確認できます。売上予測の設定は、次の4つのステップに分けることができます。コラボレーション売上予測の有効化売上予測階層の設定[売上予測]タブの追加目標値の設定今回は、営業マネージャーとしいて自身のチームの6か月の商談収益を予測するよう設定してみましょう。コラボレーション売上予測の操作手順コラボレーション売上予測の有効化組織で売上予測を有効化します。1.[設定]|[クイック検索]より「売上予測の設定」を検索し、選択します。2.[売上予測を有効化]にチェックを入れ、次のように設定し、保存します。・マネージャによる調整を有効化:True・売上予測の期間:毎月・開始日:当月・表示:6か月・目標を表示:True売上予測階層の設定組織内の売上予測の積み上げ方法と、売上予測を表示、調整できるユーザーを指定します。売上予測マネージャーとして指定されたユーザーは、売上予測階層のそのユーザーより下のユーザーの売上予測と商談を表示することができます。今回の場合、営業マネージャーは、自身のチームに所属する営業担当1から営業担当6の売上予測と商談を確認できます。1.[設定]|[クイック検索]より「売上予測階層」を検索し、選択します。2.[ユーザの有効化]をクリックし、ユーザーを追加します。[売上予測]タブの追加1.[設定]|[クイック検索]より「アプリケーションマネージャ」を検索し、選択します。2.タブを追加するアプリケーションを選択し、ナビゲーション項目より[売上予測]タブを追加し、保存します。目標値の設定ユーザーごとの目標値を設定します。1.[設定]|[クイック検索]より「売上予測目標」を検索し、選択します。2.[目標を表示]をクリックし、設定したいユーザーを選択して[選択した行を編集]から目標を設定します。3.[売上予測]タブを開き、右上の[歯車]マークより、目標値が表示されるよう設定します。売上予測レポートの作成売上予測データは、レポート・ダッシュボードでグラフィカルに表示することが可能です。売上予測レポートを使用するためには、カスタムレポートタイプの作成が必要です。下図のようにカスタムレポートタイプを作成することで、簡単にレポーティングすることができます。例えば、売上予測データを基にグラフを作成することで、チームメンバーすべての売上予測金額合計、月別にまとめた値をレポートで表示することができます。考慮事項コラボレーション売上予測を無効化すると、一部の機能ではデータが消去される可能性があるため、事前にエクスポートする必要がある売上予測種別は最大4つまで有効にできる学習ツールコラボレーション売上予測の概念(ヘルプドキュメント)コラボレーション売上予測に関する考慮事項(ヘルプドキュメント)コラボレーション売上予測レポートの使用に関するガイドライン(ヘルプドキュメント)まとめ売上予測を活用することで、営業収益と数量を簡単に予測することができ、さらに、レポートを作成してグラフィカルに表示することが可能です。機能を有効化して、販売サイクルの予測と計画において営業チームを支援しましょう。
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AppExchangeのアプリでSalesforceをもっと便利に使う
AppExchangeとは、Salesforce上もしくはSalesforceと連携して動くビジネスアプリを提供するマーケットプレイスです。 What is the APPEXCHANGE?(日本語)AppExchangeで提供されているアプリはあらゆる業種、あらゆる業務で Salesforceの拡張を実現することができます。他の部門・業務と連携したい標準機能で解決できない問題がある自社にあったパートナーを見つけたい上記のような時、自社でアプリを開発やカスタマイズすることもできますが、AppExchangeを利用することで手軽にSalesforceに機能を追加・拡張することができます。アプリ導入までのステップ1. 現状を分析し、達成したい目標を決める解決したい問題、対象となる期間を明確化し、予算を決めます。アプリには有料と無料のものがあるので、 予算内で解決したい問題にアプローチできるもの、Salesforce環境に適しているもの、このような点を判断基準にどれが組織に適しているか検討します。2. レビューやトライアル機能の活用各アプリには概要やレビュー、特長などが記載されているので、インストールする前に確認しましょう。アプリによって、機能制限・無料のトライアルなども体験できるので、こちらも活用してみてください。※AppExchange には、機能制限トライアルと無料トライアルの2つのオプションがあります。機能制限トライアルプロバイダが設定した参照のみの Developer Edition 組織でソリューションを体験できます。無料トライアル制限期間内に書き込み可能な Developer Edition 組織でソリューションを体験できます。機能制限トライアルとは異なり、組織をカスタマイズでき、購入を決定した場合はそのまま使用を継続できます。3. テスト環境にインストールするアプリが決まったら、まずはテスト環境 (無償のDeveloper EditionやSandboxなど) にインストールします。インストールすることで、他のインストール済みのアプリケーションや実行済みのカスタマイズに支障が出ないことを確認します。4. 導入効果や活用事例を調査導入後にコスト以上の成果を出せるか組織の「売上」の向上につながるのか導入することで効率化・コスト削減になるのかこのような点を具体的な数値で算出し、どのような使い方をしたら効果を最大限に発揮できるのか、活用事例も参考にしてみましょう。今回はDeveloper Editionに「今日から使えるサクセスダッシュボード Lightning Experience版」をインストールしてみたいと思います。インストール手順1. AppExchangeにログイン検索バーで対象のアプリを検索します。Salesforce環境にログイン後、画面の左上にある [アプリケーションランチャー]|[AppExchangeにアクセス]をクリックしてもAppExchangeにアクセスすることが可能です。2. [今すぐ入手]をクリックしてインストール「このパッケージをどこにインストールしますか?」と表示が出るので、本番環境またはSandboxを選択します。今回はDeveloper Editionにインストールするので、本番環境を選択します。ここで注意です。※インストール先のSalesforce環境を確認しましょう。別の環境にログインしている状態でインストールをしてしまうと、その環境にインストールされてしまうので、別の環境にログインしている場合は必ずログアウトしてからインストールしてください。3. インストールの詳細選択インストールする際にコンポーネント名が競合している場合はどうするか、利用する権限を誰に割り当てるかを、ここで選択します。インストールするユーザが明確でない場合は、[管理者のみのインストール]にしましょう。他のユーザに対してのアクセス権はいつでも付与することができます。インストール結果はシステム管理者にメールでも通知されます。※インストールが完了するまで数分時間がかかります。4. インストール済みパッケージを確認インストールが完了し、環境にログインすると「インストール済みパッケージ」の画面になります。ここでインストールが完了しているかを確認します。パッケージ名から[コンポーネントを表示]をクリックすると、インストールされた内容を確認することができます。5. レポート・ダッシュボードを確認ダッシュボードには新しく「SFDC_Success_Dashboard_LEX」というフォルダが追加されています。「06.商談マネジメント(マネージャ向け)【LEX】」をクリックすると、レポートとダッシュボードがすでに作成されています。これをテンプレートとして活用することで、1から作成する手間が省けますし、初心者ユーザの方でも簡単にレポートとダッシュボードを作成することができそうですね。オススメアプリAppExchangeのサイト上では、Trailblazerのオススメアプリなど、実際の業務でよく使われているアプリが紹介されています。またセールスフォース社員の無償オススメアプリでは、システム管理者の力強いサポートとなる“Sガイダンス”や、検索をより簡単に便利にする“Record Hunter”(通称レコハン)など、カスタマーサクセス部全体で現在ホットなAppExchange無償アプリをご紹介させて頂いています。考慮事項アプリは有料と無料のものがある開発環境など複数の環境を保持している場合、インストール先のSalesforce環境を確認する必要がある学習ツールAppExchange の基礎(Trailhead)AppExchange アプリケーションのインストールができない(ヘルプページ)まとめAppExchange のアプリはすべて、安全基準を満たしベストプラクティスと確認されたうえで公開されているので安心してご利用いただけます。特定業界向けのアプリや拡張アプリなど多数用意されているので、上記オススメアプリなども参考にしながら、組織にあったAppExchangeアプリをぜひ探しみてください。