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この記事で学べること導入効果の測定方法自社の活用状況の診断方法この記事のゴールこの記事のゴールは「課題や改善のポイントを把握するための自社活用状況の診断方法を理解する」ことです。そのために、以下2ステップで進めていきます。Salesforce導入効果の着眼点Salesforce活用診断の利用Salesforce導入効果の着眼点Salesforceの導入効果を測る上では、時系列比較と利用者間比較の2つの軸でチェックいただくことをおすすめします。それぞれの比較について、詳しく見ていきましょう。下図は売上の方程式を示している図です。売上は、案件数 × 成約率 × 単価 / 時間(コスト)で表すことができます。この数値を、四半期や毎月など決められたタイミングでチェックし、時系列で各KPIが伸びているか(改善できているか)を計測していきましょう。※案件数や成約率などは、自社で定めたKPIに置き換えて計算をしてください。次に、Salesforceを積極的に利用しているチームと、そうでないチームの結果を比較する方法です。自社で定めたKPIを人別に可視化し比較することで、Salesforceの導入効果を検証することが可能です。Salesforce活用診断の利用Salesforceを利用しても、なかなか効果が出ていないと感じたり、どこに課題があるのかわからないと感じた際は、「Salesforce活用診断」をぜひご利用ください。https://play.vidyard.com/tS72VcHDu4tULxKtXEmCgN.html15個の質問に答えていただくことで、自社の活用状況を把握し、活用のボトルネックになっている原因を特定できます。また、課題を解決するために取り組むべき内容を簡単に把握することができます。まとめこれでSales Cloud活用のステップは完了です。Salesforceを活用して成果を上げるためには、事前準備/設定だけで終わらず、継続的に改善していくことが重要です。Salesforce活用診断を定期的に利用しながら効果的に改善し、成果の最大化へと繋げていってください。ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べること運用開始後にやるべきことシステムや運用の改善におけるポイントこの記事のゴールこの記事のゴールは「運用開始後に何をすべきかを理解する」ことです。そのために、以下3ステップで進めていきます。運用開始後の進行イメージ運用改善の進め方システム改善におけるポイント運用開始後の進行イメージ運用開始までにさまざまな検討と実装を行いましたが、運用開始後の定期的な改善も極めて重要です。Salesforceは状況の変化に合わせて、設計・運用を改善し続けることで、業務に合ったシステムであり続けることが可能です。そのため、ステップ3の「運用開始に向けて必要な役割を明確にしましょう」で決定した役割は、運用開始後も継続して担っていただくことが必要です。運用開始後の進行イメージを参考に、定例会議の目的と頻度、アジェンダ検討し、PDCAサイクルを回していきましょう。※担当、時間は参考です。自社の役割に応じて適宜ご変更ください。※重要なのは定期的に改善の会議を設定することです。運用改善の進め方1.行動の変化を起こすためのサクセスマップの作成状況の変化に合わせてシステムを最適化していくということは、同時に目標や目標達成に向けた戦略や活動についても定期的に見直しを行い改善をしていく必要があります。「目標達成のためにやるべきこと検討しましょう」では、運用開始に向けて早期に着手するための手法をご案内しましたが、運用改善や新年度など節目となるタイミングで、目標達成に向けた計画をアイデアベースで持ち寄りながら整理するためのサクセスマップを利用することをおすすめいたします。サクセスマップについての説明や作成の流れはこちらの記事の動画にて詳しくご説明しております。2.現場からの改善要望・意見を収集し改善を行う経営層・マネジメントの目線で「いかに目標達成を実現させるか」というサクセスマップを用いた改善方法に加え、利用ユーザ目線で「現場からの改善要望・意見を収集」を行い、日々の業務により浸透をさせていくという改善方法も併せて実施しましょう。要望・意見の受け付け方はさまざまですが、Salesforce上で受け付ける場合は、要望受付用のChatterグループを作成したり、要望を管理するカスタムオブジェクトを作成することで、Salesforce上に要望を蓄積し管理することができます。Salesforce上ではなく、SlackなどのチャットツールやExcel/スプレッドシートで要望を受け付けても問題ありません。その際は、以下のように一覧として管理することをおすすめします。要望・意見を受け付けたら、優先順位をつけて対応していきましょう。参考までに、2つの優先順位づけ方法をご紹介します。まず1つは、ビジネスへの影響度と実装難易度の二軸で優先順位を決める方法です。ビジネスの影響度が高く、実装難易度が低い要望から対応します。次に、SalesforceのChatter機能を活用する方法です。「いいね!」の数が多い投稿が、多くのユーザーが賛同している要望をみなして優先的に対応します。システム改善におけるポイント現場の要望・意見を受け付けて改善することは大事ですが、すべてをSalesforceに反映すればいいというわけではありません。現場からのリクエストのたびにSalesforceの入力項目を増やせば、逆に使い勝手の悪いシステムになる可能性があります。また、声の大きい利用ユーザーや部署だけの要望を受け付けていると、特定の利用ユーザーや部署だけが使いやすいシステムになってしまう可能性もあります。そのため、収集した要望・意見をシステムに反映する基準や、反映した後の利用ユーザーへの説明方法など、ルールをしっかり定義しておきましょう。学習ツール本内容に関して、より詳しく知りたい場合は、「"成功"の秘訣シリーズvol.4 業務改善の進め方」のオンデマンド動画をご視聴ください。オンデマンド動画:"成功"の秘訣シリーズvol.4 業務改善の進め方以下の設定に関しては、エキスパートコーチングのオンデマンド動画もご視聴ください。Premier Success Planをご契約のお客様は、動画視聴後1対1のフォローアップセッションや個別セッションにお申し込みいただけます。・カスタムオブジェクトの作成:Platform : オブジェクト設計の基礎・Chatterの利用:社内ユーザへのChatter定着化支援(※個別セッションのみ)AppExchangeについてはこちらのWebページをご参照ください。まとめSalesforceは運用開始後も継続的に改善することが重要です。運用開始後も定例会議を実施しながら、より良いシステムへと改善し、成果創出へとつなげていきましょう。ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ次は、いよいよ最後の章です!自社の活用状況を診断するための方法を理解しましょう!次の記事:自社の活用状況を診断しましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べることSalesforceを組織で定着させるために何が必要か定着度合いを測る指標と運用計画のポイントこの記事のゴールこの記事のゴールは「定着に向けた計画の策定方法およびポイントを理解する」ことです。そのために、以下3ステップで進めていきます。Salesforceを組織で定着させるためのポイント定着度合いを測る指標運用計画の策定Salesforceを組織で定着させるためのポイントCRM/SFAにおける運用の課題として多くあがるのが、「利用ユーザが入力しない」「マネージャーがデータをチェックしない」「二重管理や二重入力が発生している」などです。早期定着化のためには、Salesforceを現場で利用し始めてから3ヶ月の間で、これらの課題を未然に防ぐための適切なアクションを起こすことが重要です。定着度合いを測る指標Salesforceの定着度合いをどのような指標で測るのかを整理することで、利用状況を可視化することが可能になります。「目標達成のためにやるべきことを検討しましょう」で整理をしたKPIとは区別して、定着度合いを測るKPI(運用KPI)を検討しましょう。運用計画の策定運用KPIを策定するにあたって、3ヶ月後に目指す姿から逆算して、指標を決めるのがおすすめです。3ヶ月の計画を立てたら、週単位で具体的にどのようなKPIを追っていくのかを検討しましょう。複数部門でSalesforceを活用する場合は、部門ごとにKPIを設定することで、どの部門があまり定着していないのかなども分析できるようになります。また、目標を決めることで、入力状況がいいのか、どれくらい達成しているのかを明確にすることができます。KPIのトラッキングに関しては、ぜひKPIトラッキングシートをご利用ください。※トラッキングシートフォーマットはこちらからダウンロードいただけます。学習ツール本内容に関して、より詳しく知りたい場合は、「"成功"の秘訣シリーズVol.2 早期に定着化を実現するポイント」のオンデマンド動画をご視聴ください。オンデマンド動画:"成功"の秘訣シリーズVol.2 早期に定着化を実現するポイントレポートとダッシュボードの実際の作成と活用の方法についてはエキスパートコーチングのオンデマンド動画をご視聴ください。Premier Success Planをご契約のお客様は、動画視聴後1対1のフォローアップセッションにお申し込みいただけます。エキスパートコーチング:Sales Cloud : レポート&ダッシュボードクイックスタート○サクセスダッシュボード運用KPIを可視化するためのサンプルレポート・ダッシュボード集もご用意しております。パッケージをインストール後にこれらのダッシュボードを自社向けに少し変更するだけですぐに活用が可能です。利用方法は下記URLをご参照ください。資料ダウンロード:今日から使えるサクセスダッシュボード【Lightning Experience版】インストールページ:今日から使えるサクセスダッシュボード Lightning Experience版注意点インストールにはシステム管理者権限が必要ですサポート対象外ですまとめSalesforce定着に向けた計画の策定方法およびポイントは理解できましたでしょうか?短期間でSalesforceを“定着“するためには、運用を開始してから最初の3ヶ月が勝負です。本記事を参考に、運用計画を策定していきましょう!ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ次は、継続的な改善を実施していくためのポイントを学んでいきましょう!次の記事:継続的な改善を実施しましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べること運用テストのポイント操作性向上に活用いただける機能・コンテンツこの記事のゴールこの記事のゴールは「運用テストを実施し、リリース前に利用ユーザからの指摘事項を改善する」ことです。そのために、以下4ステップで進めていきます。運用テストとは運用テストの準備運用テストのチェックポイント指摘事項への対応※運用テストの実施には以下が前提となります。Salesforceの入力画面が設定できている運用ルール(入力ルール)が作成できているまだ完了していない場合には、はじめてガイドの記事である「実装時の注意点を理解しましょう」、「運用のルールを策定しましょう」をそれぞれご参照の上、ご対応ください。運用テストとはこれまで、プロジェクトメンバーを中心に入力画面を設定してきましたが、運用テストでは、実際の利用ユーザが一連の入力・更新作業を行い、実際の業務に沿った運用が可能か?その操作性や使用感に大きな問題がないか確認します。このテストを実施せず運用開始した場合、設定時に想定していた業務の流れと実際の運用が合わず、入力や更新作業が利用ユーザの負荷になってしまい、結果として不満や要望の声が一度に多く寄せられることになり、定着化までにより多くの時間を要することになります。事前に利用ユーザの代表者複数名にてテストし、主要な問題点を改善することで運用開始後の混乱を防ぎましょう。運用テストの準備テスト実施に当たり、以下について検討します。誰が運用テストを実施するか組織の規模や導入する部署数にもよりますが、テストユーザを2〜3名選出ください。社歴の長いベテランメンバーに協力いただくことをおすすめします。運用テスト対象のオブジェクトテストを行うオブジェクトを特定します。営業業務であれば、取引先責任者、商談、活動等があげられます。チェックポイント利用ユーザに確認してほしい項目を定義します。詳細はこれからご説明します。運用テストのチェックポイント運用テストの際に、利用ユーザが意識すべきポイントを利用シーン別に記載します。入力・更新編入力項目数運用ルール(入力・更新ルール)を踏まえ、作成・更新時に入力する項目数が適切か確認します。指摘例)日次入力が求められる活動にX個以上の入力は現実的ではない 等項目の配置・導線入力時の導線が適切か確認します。具体的には、入力タイミングが同じ項目などはまとめて配置できているか等を確認します。指摘例)取引先責任者作成時に入力する”氏名”と”住所”の項目配置が離れており、入力しづらい 等必須項目レコード作成時には入力できない項目が必須項目になっていないか確認します。指摘例)”予算状況確認”項目が必須項目になっているが、商談作成時には必ずしも予算状況が把握できていない 等検索編必要な情報へのアクセス(リストビュー)担当する取引先や進行中の商談等、リストビューを使って必要なレコードにすぐにアクセスできることを確認します。指摘例)進行中商談のうち特定フェーズの商談を確認する必要があるが、用意されたリストビューでは確認できない 等必要な情報へのアクセス(レポート・ダッシュボード)定例会議で確認する内容や、業務上利用ユーザが確認しなければならない情報がレポート・ダッシュボードに含まれているか確認します。指摘例)担当者ごとの商談数が確認できず、新規案件のアサイン時に判断できない 等共通編用語の違い業務上使用している用語とSalesforce上の表記の違いにより、混乱しないか確認します。指摘例)業務上”案件”と呼んでいるが、Salesforce上では”商談”になっている 等チェックポイントを洗い出せたら、対象となるオブジェクトや上記チェックポイントをリスト化し、事前に運用テストを実施するユーザへ配布しましょう。※下図はチェックシートの例です。指摘事項への対応運用テスト実施により利用ユーザから複数の指摘事項が寄せられるはずです。事前によくある指摘事項と、その対応例について学習し、指摘事項に備えましょう。(※)マークが付いているものは詳細を学習いただけるコンテンツをご紹介していますので、後述の”設定方法”のリンクから設定方法をご確認ください。入力項目数が多すぎるダッシュボードで使用している項目や、業務上必要な項目以外に不要な項目がないか再度見直す。部署や役職によって表示する項目を変更することで、表示項目数を削減する。(ページレイアウトの追加)(※1)特定の項目が入力された場合、関連する項目を自動更新する。(数式項目の利用)(※2)デフォルト項目値を指定し入力負荷を下げる(※2)クイックテキストを使用する。(※2)項目の配置・導線が悪く入力しづらい入力のタイミングが同じ項目は近くに配置する。項目の種別や使用するユーザごとにセクションを区切る(※3)リストビューから項目の一括更新を使用する。(※2)クイックアクションを使用する。(※2)必要な情報へのアクセスが悪い(リストビュー)リストビューを新規追加し、必要なメンバーが使用できる状態にする。(※2)リストビューのKanban、分割ビューを使用する。(※2)必要な情報へのアクセスが悪い(レポート・ダッシュボード)レポートダッシュボードを作成・更新する。(※4)Salesforce上の表記と業務上の用語が異なる 項目名称やオブジェクト名称を変更する。(※5)その他にも、さまざまな機能がありますが、運用開始までに時間の制約があることを踏まえ、比較的設定に時間を要さない機能を抜粋しています。まずは以下の”設定方法“からぜひご確認ください。設定方法本内容に関して、より詳しく知りたい場合は以下のコンテンツをご利用ください。サクセスナビ記事:見る人によって画面や項目を出しわけようオンデマンド動画:少しの工夫で劇的に変化!作業効率向上を実現するSalesforce標準機能(入力編)ヘルプ記事:ページレイアウトでの新しいセクションの作成サクセスナビ記事:レポート・ダッシュボードの使い方ヘルプ記事:オブジェクト、タブ、項目の表示ラベルの名称変更まとめ運用テストのポイントは理解できましたか?以下の点を改めて整理しておきましょう。運用テストでは、利用ユーザが、その操作性や使用感に大きな問題がないか確認する運用テスト実施にあたり、誰がテストを実施するか/対象オブジェクト/チェックポイントについて検討する設定知識を学び、想定される指摘事項への対応策も想定するご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ次は、定着に向けた計画を策定しましょう!次の記事:定着に向けた計画を策定しましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べることトレーニングで伝達すべき内容トレーニングに向けた必要な準備この記事のゴールこの記事のゴールは「ユーザトレーニングで伝達すべき内容を理解し、準備に着手できる状態になる」ことです。そのために、以下3ステップで進めていきます。トレーニングとはトレーニングで伝達すべき内容トレーニングに向けた準備トレーニングとは「トレーニング=操作説明」とイメージしてしまいますが、ここでいうトレーニングは単なる操作説明ではありません。Salesforce運用開始に向けたトレーニングは、利用目的や利用シーンをしっかりと伝達し、利用ユーザに腹落ちして使用してもらうことを目的とします。操作説明だけのトレーニングになると、なぜSalesforceを使うべきか利用ユーザが理解・腹落ちできず、操作説明をしてもなかなか定着しません。トレーニングは操作説明だけでなく、必ず利用目的や利用シーンを伝達できる構成としましょう。トレーニングで伝達すべき内容トレーニングで伝達すべき内容は大きく以下の6つです。①経営層からのコミットメント経営層自らSalesforce導入が組織の課題解決のために必要な全社的な取り組みであることを利用ユーザへ発信します。経営層からのコミットメントには、以下のような内容が含まれます。中長期的な会社のビジョン/目標ビジョン/目標の達成に向けた組織における課題Salesforce導入の背景、目的Salesforce導入による期待また、経営層を巻き込み、経営層自らがSalesforceを活用することで、利用ユーザに入力メリットを訴求できるといった副次的な効果も期待できます。経営層に協力を取り付けることができたら、別途経営層/マネージャー層に対する「ダッシュボード説明会」を企画し、参加を依頼しましょう。経営層が参加することでマネージャー層の参加も促すことができ、コミュニケーションルールの定着が期待できます。Salesforceの定着化には上層部のSalesforce活用は必須となりますので、ぜひ検討ください。②導入目的・実現プランの説明経営層からのコミットメントにて発信した課題感やSalesforceへの期待を踏まえ、どのように課題解決(もしくは業務改善)に繋げるのか、解決の方向性やそれを把握するための導入目的・実現プランについて説明します。※「目標達成のためにやるべきこと検討しましょう」で戦略やアクション(行動)を検討している場合、検討結果を流用できる場合もあります。また、ここではSalesforceのメリットについて訴求することも重要なポイントです。Salesforceの利用目的を理解しても、利用ユーザの心理として入力負荷が増加するのは喜ばしくありません。入力負荷が上がる印象を持てば、その後の定着化にも影響します。利用ユーザにとって、Salesforce導入が決して作業負荷を上げるだけではないことを強調するために、Salesforce導入により”やめられること”について説明します。これにより利用ユーザの抵抗感を下げます。”やめられること”の具体例としては、以下のようなものがあります。既存のExcel管理票への入力マネージャーがメンバーを呼び止めて案件状況を都度確認する定例会議内で各メンバーが順番に案件状況を共有する資料や顧客情報を共有フォルダからかき集める特に、Excelによる案件管理を実施していた場合、以下のような煩わしい作業は”やめられること”です。案件の確度がいつの間にか変更されており、担当者に背景を確認する更新日がわからないため、担当者と進捗状況を棚卸しする月次・年次などの集計時、入力データの誤りや集計時の数式などの誤りを修正する③運用ルールの説明「運用のルールを策定しましょう」で作成した運用ルールについて説明します。利用ユーザは、入力の目的を理解した状態で、いつ、何をどのように入力するかを確認します。④利用手順運用ルールに沿った入力を行う上で、必要な操作方法について説明します。商談を例に取れば、どのように新規商談を作成するのか、また、どのように商談を検索し更新するのか、実際の画面操作やマニュアル等を使って説明します。初回の操作演習では、特に利用ユーザがつまづく点が多いので以下のような準備をしておくといいでしょう。トレーニングまでに初回ログインを済ませてもらう(ログイン履歴から確認)当日はPCの持参などそれぞれがログインできる状態で参加をするよう告知実地で開催の場合、席次は事前に決めておく録画の準備ここでも、単なる操作説明に終始せず、Salesforce活用によるメリットを訴求することを意識してください。Salesforceには作業効率を上げるために十分な機能が備わっています。ぜひ後述の”学習コンテンツ”を使って機能について学習いただき、メリットの訴求を意識ください。⑤展開スケジュール実際にデータ入力を開始し、過去のExcel案件表を廃止するまでのスケジュールや、運用開始後の機能改善予定があれば共有します。段階的に稼働するようなプロジェクトの場合にもここで説明します。⑥問い合わせ方法問い合わせ先はChatterグループがおすすめです。過去の問い合わせ情報を残せるため、利用ユーザは過去の問い合わせ内容を検索することができます。ただしログイン関連の問い合わせの場合、利用ユーザはChatterを利用できない状態にあるので、別途問い合わせ先を指定する必要があります。下図イメージで問い合わせ先を整理ください。トレーニングに向けた準備上述のトレーニングを実施する場合、それぞれ以下の準備作業が必要です。経営層からのコミットメント経営層の巻き込み導入目的・実現プランの説明「目標達成のためにやるべきこと検討しましょう」の確認と実施”やめられること”(Salesforce活用によるメリット)の整理運用ルールの説明「運用のルールを策定しましょう」の確認と実施利用手順作業効率向上を実現する標準機能の学習操作演習に向けた準備展開スケジュール展開スケジュールの整理問い合わせ方法問い合わせ方法の整理学習ツール本内容に関して、より詳しく知りたい場合は以下のコンテンツをご利用ください。オンデマンド動画:“成功”の秘訣シリーズVol.2 早期に定着化を実現させるポイントサクセスナビ記事:入力を簡略化する機能を活用して、手入力の時間を減らそうオンデマンド動画:少しの工夫で劇的に変化!作業効率向上を実現するSalesforce標準機能(入力編)オンデマンド動画:少しの工夫で劇的に変化!作業効率向上を実現するSalesforce標準機能 (参照・共有編)まとめユーザトレーニングで伝達すべき内容は理解できましたか?以下の内容を改めて整理しておきましょう。トレーニングは以下6つの構成で実施①経営層からのコミットメント②導入目的・実現プランの説明③運用ルールの説明④利用手順⑤展開スケジュール⑥問い合わせ方法トレーニングにより利用ユーザに腹落ちしてもらうことで、入力の目的意識を醸成するユーザにとってのメリットについても訴求し、入力への抵抗感を少なくするご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ次は、運用テストと修正について学びましょう!次の記事:運用テストと修正を行いましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べること運用ルールとはなにかなぜ運用ルールが必要なのか運用ルールの作成イメージこの記事のゴールこの記事のゴールは「運用ルールの必要性・作成方法を理解し、ルール作成に着手いただく」ことです。そのために、以下3ステップで進めていきます。運用ルールとはなぜ運用ルールは必要なのか運用ルールの作成イメージ運用ルールとは運用ルールは、日々の業務でSalesforceを利用する上で「誰が」「いつ」「何を」「どのように」確認/入力するのかを定めたものです。なぜ運用ルールは必要なのか運用ルールは”Salesforceの定着化”した状態を、具体的に定義したものです。運用開始前に定着化した状態を描けなければ、Salesforceの定着化は実現できません。ここでいう”Salesforceの定着化”とは入力・更新されたデータを定期的にマネージャーがチェックし、コミュニケーションをしている状態を指します。日々更新されるデータをマネージャーが確認し、部下の状態に合わせたアドバイスすることで、メンバーの行動を変え、効果創出を実現します。もし、運用ルールを作成していないと、以下のようにマネージャーはSalesforceを見なくなり、部下はさらに入力しなくなるという悪循環に陥ってしまう可能性があります。マネージャーは入力状況がバラバラで、部下の状況を正しく把握できない部下はせっかく入力したデータが活用されず、入力の目的意識が薄れるSalesforceを定着化させ効果を創出するためにも、日々どんな場面で利用するのかを定義した運用ルールが重要になります。運用ルールの作成イメージコミュニケーションルールと入力・更新ルールの作成イメージをそれぞれご紹介します。また、この2つのルールをもとにいつコミュニケーションが行われ、そのためにはいつまでに情報を最新化する必要があるのかを1週間の流れの中で整理した運用フローについてもご紹介していきます。コミュニケーションルール「データの可視化を行いましょう」で作成したレポート・ダッシュボードは、マネージャーに効果創出のためにどんなマネジメントを行えば良いかの気付きを与えてくれます。ただ、そのレポート・ダッシュボードを初めて見るマネージャーにとっては、そこからどのような情報を確認し、活用すればいいのかすぐにはわかりません。(これまでレポート・ダッシュボードを使用したことがない人には、特に難解なものに見えるはずです)運用開始後、スムーズにマネージャーが情報を活用できるように、ダッシュボードの各グラフから何を確認して、どのようなコミュニケーションをとってほしいのかを明確にしましょう。コミュニケーションルールはダッシュボードごとに作成することをおすすめします。入力・更新ルール運用開始後、利用ユーザは入力・更新ルールを都度確認し、データの入力・更新を行うことになります。スライドやスプレッドシートなどを使用して、ひと目で「誰が」「いつ」「何を」「どのように」入力・更新するのかを定めるのがおすすめです。「マニュアルの更新が追いつかないので改善を後回しにする」「マニュアルが更新されず実画面とあっていない」といった運用でよくある課題を未然に防ぐためにも極力シンプルにすることを心がけましょう。オブジェクトごとに入力・更新ルールを作成していきます。下図は入力・更新ルールの一例です。商談のように、フェーズを管理する情報の場合、下図のように各フェーズで何を入力してほしいかを定義すると、利用ユーザは入力時に混乱が少なくなります。運用フローこれまで、コミュニケーションルールと入力・更新ルールにより、マネージャーのデータ活用や利用ユーザの入力をそれぞれ定義する方法をお伝えしてきました。最後に、この2つのルールを、1週間の流れの中でいつ実施していくのか、データ活用とデータ入力・更新との関係性も含めて整理しましょう。これにより、利用ユーザのデータ入力に対する目的意識が明確になり、入力を更に促すことができます。例えば、週次の営業会議でマネージャーがデータを確認しフィードバックする場合、下図のような運用フローにまとめることができます。学習ツール本内容に関して、より詳しく知りたい場合は、「"成功"の秘訣シリーズVol.2 早期に定着化を実現するポイント」のオンデマンド動画をご視聴ください。オンデマンド動画:"成功"の秘訣シリーズVol.2 早期に定着化を実現するポイントまとめ運用ルールの必要性・作成方法は理解できましたでしょうか?改めて運用ルールのポイントを以下にまとめています。運用ルールは”Salesforceが定着化した状態”を定義したものであり、効果創出のためには必要不可欠な要素運用ルールは入力・更新ルール、コミュニケーションルールの2つがあり、それぞれ作成が必要ひと目で「誰が」「いつ」「何を」「どのように」入力するのか確認できるよう作成するご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ運用ルールを作成したら、次はそのルールをどのように現場へ展開するか学びましょう!次の記事:ユーザートレーニングを実施しましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べることレポート・ダッシュボードの作り方この記事のゴールこの記事のゴールは「データの可視化機能と可視化手順を理解する」ことです。そのために、以下3ステップで進めていきます。データを可視化する機能各種機能(リストビュー・レポート・レポート)の作り方今日から使えるリソースSalesforceのデータを可視化する機能データを可視化する主な方法は主に3つあります。機能の違いについて詳しく学びたい場合は「データ分析の機能を理解しましょう」もご確認ください。次からはそれぞれの作成方法を解説していきます。各種機能(リストビュー・レポート・レポート)の作り方リストビューの作り方リストビューは表示したい内容に応じてデータを絞り込むことができます。レポートの作り方○レポート作成イメージレポートでの表示方法には3つの形式があります。1行1レコードで表示する「表形式」や、特定の項目でグルーピングを行う「サマリー形式」や「マトリックス形式」があります。レポート作成を行うときに検討すべき内容と手順は次の通りです。○レポート作成ステップどのレコードを抽出するのか?どういった条件のレコードを抽出するのか?どの項目をレポートに表示するのか?どの項目を元にグルーピングするのか?どの数値を集計するのか?○レポートの作り方作成手順は次の通りです。1.どのレコードを抽出するのか?2.どういった条件のレコードを抽出するのか?3.どの項目をレポートに表示するのか?4.どの項目を元にグルーピングするのか?5.どの数値を集計するのか?ダッシュボード作成方法○ダッシュボード作成イメージダッシュボードとは複数のレポートを一つにまとめ、各種状況を1画面で確認ができる可視化ツールです。1つの画面上に複数のデータをさまざまなグラフで可視化ができます。ビジネスに関連する指標を並べれば、全体を俯瞰でき意思決定や進捗管理に便利です。ダッシュボードを作成するためには元となるレポートを用意する必要があります。このとき元となるレポートはサマリー形式もしくはマトリックス形式で作成しておきます。○ダッシュボードの作り方作成手順は次の通りです。1.[ダッシュボード] タブで、[新規ダッシュボード] をクリックします2.「+コンポーネント」をクリックして、表示するデータを含むソースレポートを選択します3.必要に応じて、表示させるグラフの種類や各種設定を行います 【補足】グラフのX軸・Y軸・グループ・積み上げ基準4.必要に応じて、ダッシュボードコンポーネントの位置やサイズをカスタマイズしますダッシュボードで表示すべき推奨内容作成したいダッシュボードがまだ決まっていない場合、まずは次の情報がわかるダッシュボードの作成をおすすめします。○ダッシュボード作成例ダッシュボード作成において重要なポイントは、データを見たときにどのような気づき・判断を得ることができると良いかになります。下記の作成例を参考に、可視化したいダッシュボードから逆算して必要な項目を整理していきましょう。今日から使えるリソース○無料パッケージ「今日から使えるサクセスダッシュボード」自社の活用に合わせてカスタマイズ可能な無料のパッケージをご用意しています。定着から活用フェーズのお客様まで役立つダッシュボードです。○ダッシュボードに含まれる内容(一部)サクセスダッシュボードは、社内ユーザのログインおよびデータ蓄積状況や、管理職・個人向けの営業管理、および異常値管理に関するダッシュボードがまとまっています。パッケージをインストール後にこれらのダッシュボードを自社向けに少し変更するだけですぐに活用が可能です。利用方法は下記URLをご参照ください。資料ダウンロード:今日から使えるサクセスダッシュボード【Lightning Experience版】インストールページ:今日から使えるサクセスダッシュボード Lightning Experience版注意点インストールにはシステム管理者権限が必要ですサポート対象外です学習ツールレポートとダッシュボードの実際の作成と活用の方法についてはエキスパートコーチングのオンデマンド動画をご視聴ください。Premier Success Planをご契約のお客様は、動画視聴後1対1のフォローアップセッションにお申し込みいただけます。エキスパートコーチング:Sales Cloud : レポート&ダッシュボードクイックスタート○レポートドリルドリル形式でいろいろなレポートの作り方を習得いただけます。見たいデータをレポートで表示するための練習問題と設定手順を含む解説をご用意しています。サクセスナビ記事:レポートドリルその他、ご参考動画や記事などをご用意しています システム管理者のためのSalesforce基礎 Vol.3 データの見える化をしよう〜レポート・ダッシュボード〜(オンデマンド動画) いまからはじめるデータ分析(レポート入門編)(サクセスナビ記事) リストビューの作成、レポート、ダッシュボード(ヘルプ記事) まずはやるべき Trailhead:レポート&ダッシュボード基礎編(Trailhead)まとめデータの可視化機能と可視化手順を理解できましたでしょうか?ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせレポートやダッシュボードを使ったデータの可視化ができたら、次は運用の検討を行っていきましょう!次の記事:運用のルールを策定しましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べること2種類のデータ一括登録ツールの特長と使い方この記事のゴールこの記事のゴールは「データの一括登録方法を理解する」ことです。そのために、以下2ステップで進めていきます。データの登録方法データ一括登録ツールの特徴と使い方データの登録方法Salesforceへデータを登録するための方法には主に2通りの方法があります。手動で登録する方法とデータを一括でインポートする方法です。Salesforceに大量のデータを登録したい場合、データを1 件ずつ手動で入力や更新をするのは時間がかかります。そこで予め用意されているデータ一括登録ツールを使用することで、データ登録の作業が簡単になります。データを一括登録できるツールには、データインポートウィザードとデータローダの2種類があります。データ一括登録ツールの特徴と使い方データインポートウィザードの特徴データインポートウィザードを使用すると、あらかじめ用意したCSVファイルをアップロードし、取引先、取引先責任者、リード、キャンペーンメンバー、カスタムオブジェクトなどへ容易にデータをインポートできます。(Database.com Edition以外の)すべてのエディションでご利用可能で、一度にインポートできるレコードの最大数は5万件です。特徴は、取引先と取引先責任者を同時に(互いを関連付けた状態で)インポート出来る点です。そのため、これからSalesforceにデータを投入して使い始めるお客様には、最適な機能です。※データインポートウィザードで商談をインポートすることはできません。商談をインポートする場合はデータローダを使用します。データローダの特徴データローダを使用すると、あらかじめ用意したCSVファイルを使用して(レコードのインポートのみでなく)更新や削除、エクスポートができます。一度に操作できるレコードの最大数は、5百万件です。データローダは英語のクライアントアプリケーションで、PCにツールのインストールが必要です。Windows端末をご利用の場合は自動化(バッチモード)も利用できます。データローダは、データインポートウィザードでは対応していない商談等のオブジェクトにも使用できますが、複数のオブジェクトに対して一度に作業を行うことはできません。互いに関連しているデータをインポートする場合は、親オブジェクト → 子オブジェクトの順番でインポートをする必要があります。また、データローダはAPIを消費しますので、上限を超過しないように注意が必要です。詳細は、API 要求の制限と割り当てをご確認ください。データインポートウィザードの使い方データインポートウィザードの画面操作については、以下の動画をご確認ください。オンデマンド動画:システム管理者のためのSalesforce基礎シリーズ Vol.2 データを一括で登録しようデータローダの使い方データローダの画面操作については、以下の記事をご確認ください。 初めてのデータローダ 〜Insert編〜(サクセスナビ記事) 初めてのデータローダ 〜Update編〜(サクセスナビ記事) データローダ 〜Upsert編〜(サクセスナビ記事) 初めてのデータローダ 〜Delete編〜(サクセスナビ記事) 初めてのデータローダ Export編(サクセスナビ記事) 初めてのデータローダ Export All編(サクセスナビ記事)データローダのバッチモードについては、バッチモードでの実行 (Windows のみ)をご確認ください。学習ツールより詳しく知りたい方は以下をご確認ください。 データの Salesforce へのインポート(ヘルプ記事) データ管理(Trailhead)まとめデータ一括登録方法を理解できましたでしょうか?ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせデータが取り込めたら、次はデータの可視化方法を学びましょう!次の記事:データの可視化を行いましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べること運用開始に向けた実装時の注意点活用しやすくするための工夫・アイデアこの記事のゴールこの記事のゴールは「運用開始に向けた実装時の注意点、活用をしやすくするための工夫・アイデアを理解する」ことです。そのために、以下3ステップで進めていきます。可能な限り標準機能で実装する必要最低限な項目を実装する実装におけるステップと、実装時の工夫・アイデア可能な限り標準機能で実装するSalesforceには最初から用意されている標準機能と自由に定義して設定ができる機能があります。その中で、Salesforceでは最初から用意されている「標準オブジェクト」や「標準項目」を使用することを推奨しています。標準機能を使うべき理由導入にかかる初期投資を削減できるSalesforceの年3回のバージョンアップの恩恵を受けられるAppExchange(機能を拡張するためのアプリ)の価値を最大限に利用できる表示する名称変更例えば「リード」「商談」など標準オブジェクトや標準項目を使いたいが、聞き馴染みのない名称で活用推進に不安が残る場合は、画面表示する名称だけを変更設定することもできます。ほとんどの標準オブジェクトや標準項目については、画面表示する名称を利用ユーザが日常的に使っている用語に変更設定することができます。標準機能をベースに利用ユーザが閲覧する名称だけ変更する方法もご検討ください。ヘルプ記事:オブジェクト、タブ、項目の表示ラベルの名称変更必要最低限な項目を実装する既存のツールやExcelをベースにSalesforceの入力画面を設計するときには注意が必要です。理由は主に2つあります。既存のツールと全く同じ設計をしても、ツールが変わる分入力負荷や使いずらさが増すだけSalesforceのデータ構造を考慮せずに設計されてしまうため集計の工数が増える入力の負荷が高いなどの理由から運用開始後に再度、Salesforceを構築し直す判断が必要な場合も少なくありません。可視化・分析した情報は何なのか?目的に応じて必要最低限な入力項目に絞って実装することが重要です。実装におけるステップと、実装時の工夫・アイデア実装における推奨のステップは以下の通りです。次に、実施ステップに沿って標準機能を使った実装時のアイデアをご紹介します。1.最低限必要な項目を絞り込む○必要な項目だけを表示する必要最低限の項目として「ダッシュボードでの計測に使う予定の項目」や「業務上必要な項目」などに厳選して画面表示設定をしましょう。2.画面レイアウトを整える○画面レイアウトに補足説明を加える各項目の言葉の定義などをヘルプテキストやページレイアウトの設定で補足説明をすることができます。○不要なアクションを非表示にする画面レイアウトをシンプルにする方法として自社で使う機能だけを表示する方法もあります。ヘルプ記事:ページレイアウト3.負荷の少ない入力/管理方法を選択する○デフォルト値項目値にデフォルトの入力フォーマットを指定することで、ユーザが手入力しなければならない情報の一貫性向上と入力負荷の軽減が期待できます。ヘルプ記事:デフォルト項目値○クイックアクション特定のタイミングで更新が必要なレコードについて、編集が必要な項目を一まとめにし入力工数を減らす工夫ができます。ヘルプ記事:クイックアクション○リストビュー編集したい項目をまとめて編集することができます。ヘルプ記事:リストビューの作成○モバイル活用モバイルの活用が可能な場合は、外出先からでも活動入力ができるように設定を行いましょう。ヘルプ記事:Salesforce モバイルアプリケーション4.入力規則により抜け漏れ・ミスを防止する○入力規則項目の入力必須設定を行うことで、抜け漏れや入力ミスを未然に防ぐことが可能です。ヘルプ記事:入力規則条件に合致したときだけ特定の項目を入力必須にする以上、自社の運用に取り入れることができそうな実装の工夫・アイデアはありましたでしょうか?本章の内容も踏まえて、[Sales Cloud]初期設定チェックリストに沿った初期設定を進めていきましょう!学習ツールより詳しく知りたい方は、エキスパートコーチングのオンデマンド動画をご視聴ください。Premier Success Planをご契約のお客様は、動画視聴後1対1のフォローアップセッションや個別セッションにお申し込みいただけます。・項目の作成や、ページレイアウトに関するエキスパートコーチング: Sales Cloudクイックスタート・モバイルの設定に関するエキスパートコーチング:はじめよう:モバイル・クイックスタート(※個別セッションのみ)まとめ活用推進・定着に向けた実装時の注意点・工夫の仕方について理解できましたでしょうか?ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ実装時の注意点を理解できたら、次はデータの取り込み方法を学びましょう!次の記事:データの取り込みを行いましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べること運用を開始するために必要な設定と設定方法この記事のゴールこの記事のゴールは「自社に必要な設定を明確にする」ことです。そのために、以下ステップを進めていきます。運用を開始するために最低限必要な設定運用を開始するために最低限必要な設定ステップ2「基本構造・機能を理解する」で、Salesforceの基本構造や、データ分析の機能についてご紹介をしましたが、本章では具体的にどのような設定が必要なのかを整理し、設定方法を学んでいきます。下記リンクにある「[Sales Cloud]初期設定チェックリスト」では、運用を開始するために最低限必要な設定と、設定方法をまとめています。もし、初期設定を設定・構築パートナーにて実施される場合は、自社の設定と照らし合わせて、その設定が必要な理由をご確認ください。[Sales Cloud]初期設定チェックリスト▼イメージ画像(一部抜粋)学習ツールより詳しく知りたい方は、エキスパートコーチングのオンデマンド動画をご視聴ください。Premier Success Planをご契約のお客様は、動画視聴後1対1のフォローアップセッションにお申し込みいただけます。・項目の作成やページレイアウト:Sales Cloudクイックスタート・商談の設定:商談の管理・レポート/ダッシュボード作成:レポート&ダッシュボード クイックスタートまた、初期設定マニュアルや、すぐに使える商談/活動管理ダッシュボードをパッケージ化した、「速攻利用パッケージ」もご用意しております。まずは汎用的な内容でもすぐにSalesforceを使い始めたい場合は、ぜひご利用ください。「速攻利用パッケージ」ご利用方法まとめ自社に必要な設定は整理できましたか?また、設定方法は理解できましたか?ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ次は、本章の内容を踏まえて実装していくにあたっての注意点を学んでいきましょう!次の記事:実装時の注意点を理解しましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べること自社の商談を整理する際のポイントこの記事のゴールこの記事のゴールは「商談の流れを整理するポイントを理解する」ことです。そのために、以下3ステップで進めていきます。商談フェーズの概要商談フェーズを管理する効果商談フェーズの設計方法商談フェーズの概要営業マネジメントをするにあたって、商談フェーズを定義し、それにそってマネジメントすることは大変重要です。商談フェーズを定義することで、その商談が今どういった状況なのか?、その商談の受注の確率はどれくらいなのか?を把握し、売上予測を立てたり、マネジメントとして必要な支援を検討することができるようになります。商談フェーズが定義されていない、または曖昧になっていると、下図のように、事実と願望が区別できず、正しく売上予測が立てられなかったり、上司がメンバーを支援する上での具体的な打ち手がわからなくなってしまう恐れがあります。実際にセールスフォース・ジャパンでも以下のように8段階フェーズで商談の進捗を管理し、マネジメントを行なっています。商談フェーズを管理する効果商談フェーズ管理の効果は成約率、達成行動の実現、そしてコーチングと大きく3つあります。【成約率】商談フェーズを定義し、営業担当が各フェーズでやるべきことが整理されると、チーム全体の営業活動の標準化と改善が期待できます。やるべきことというのは、チーム内の最善の方法やトップセールスの行動を商談フェーズに落とし込むことを意味しています。トップセールスの行動を全員がやれるようにし、成約率の向上を目指します。【達成行動の実現】なかなか成果が上がっていない営業担当などは、標準化されたフェーズ管理を行うことで、自身が詰まりやすいフェーズがどこなのか、トップセールスの成功体験をもとにしたフェーズ管理を通して自らが体感することで、それぞれに合った改善点が明確になり、達成行動の実現につながります。【コーチング】商談フェーズが正しく管理できることにより、例えば、個々の営業の得意なフェーズや苦手なフェーズ、商材ごとの停滞するフェーズなどが可視化できます。マネジメントはこの可視化された情報をもとに、結果だけではなく、プロセスに対するコーチングも可能となります。商談フェーズの設計方法まずは成約率を高める商談フェーズの構成要素を理解しましょう。それぞれの構成要素を詳しく見ていきます。①フェーズごとのゴール②フェーズごとの顧客の状況③フェーズごとの営業活動④フェーズを前進させる基準学習ツール商談フェーズ設計に役立つワークシートもご用意しています。ぜひ自社の商談フェーズ設計にお役立てください。ワークシートは こちら からダウンロードできます。本内容に関して、より詳しく知りたい場合は、「営業改革シリーズ Vol.3 商談フェーズの設計をしよう」のオンデマンド動画をご視聴ください。オンデマンド動画:営業改革シリーズ Vol.3 商談フェーズの設計をしよう商談の標準機能や設定方法、および商談を効率的に管理する方法については、エキスパートコーチングのオンデマンド動画をご視聴ください。Premier Success Planをご契約のお客様は、動画視聴後1対1のフォローアップセッションにお申し込みいただけます。エキスパートコーチング:商談の管理まとめ自社の商談の流れを整理するポイントは理解できましたでしょうか。ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ次は、最低限必要な設定を学んでいきましょう!次の記事:必要な設定を理解しましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べること目標達成のためSalesforceで可視化すべきこと可視化に向けた検討方法この記事のゴールこの記事のゴールは「目標達成のためにやるべきことを検討する」ことです。そのために、以下3ステップで進めていきます。目標を決める目標達成に向けた戦略を決める戦略を進めるためのアクション(行動)を決める目標を決める「実現したいことを明確にしましょう」ではSalesforceで何を実現したいのか、そして「運用開始に向けた計画を立てましょう」では実現性、影響度の観点から検討しリリース計画を立てました。Salesforceで成果を上げるためには、ただデータを蓄積・分析するだけではなく蓄積されたデータを見たときに何をすべきか「行動の変化」を促すことが重要となります。行動の変化を起こし、成果に繋げるためには何を成し遂げれば良いのか、ここでは直近一年間で実現したい目標値を設定します。大抵の場合は営業部門の年間予算をイメージいただくと思いますが、年度末まであと半年、3ヶ月とSalesforceの運用開始のタイミングによって期間が変わってくるかと思います。例えば、年度末まであと3ヶ月という状況で運用を開始した時に、どこまでSalesforceが貢献できたといえるでしょうか?そこで下図のように直近一年間で実現したい目標値(年間予算)に対して、現時点の見通し(予想される着地金額や件数)を引いたものをSalesforceで目指す目標として設定します。目標達成に向けた戦略を決める目指すべき目標が決まったら「とにかく頑張ろう」・・・とやみくもに行動をしても、全く効果がないとはいいませんが、それが果たして適切な行動といえるのか、Salesforceを導入した効果といえるのか、なかなか評価ができません。経験や勘も大切ですが、ここでは「行動の変化」を促すための戦略的なアクション(取り組む方向性)を検討します。一般的に売り上げを構成する要素として[商談の数][受注の確率][1件あたりの単価]のいずれかが高まれば、売上は上がるといわれています。それぞれに対して戦略を立てるのも重要ですが、まずはより自社の商談において影響が高いであろう要素を選択し戦略を立ててみましょう。戦略の方向性が定ったら、次は新規顧客開拓なのか既存顧客への提案なのか、それとも特定の顧客に注力をするのか、また、提案する商材は新商材なのか既存商材なのか[顧客のカテゴリ][商材カテゴリ]を検討していきます。このような順序で、目標達成に向けて有効な戦略を検討しましょう。慣れないうちは1つの戦略に絞って検討することをおすすめしますが、多くても戦略は3つまでに絞りましょう。※戦略が多すぎると情報の把握が困難になり、利用ユーザがやるべきことも増えすぎてしまい効果に繋がりにくくなるためです。戦略が決定したら、設定した目標に対してどのくらいの成果が出れば良いのかの評価指標(KPI)を検討しますが、データが蓄積されたときに[戦略が順調に進んでいるかどうかの判断ができる]ことが重要となりますので、経営会議で報告を行うような細かな数値設定である必要はありません。戦略を進めるためのアクション(行動)を決める 戦略が定まったら最後にその戦略を進めるために日々何をすべきかの具体的なアクション(行動)を決定していきますが、ここでは大きく[量を増やすのか][質を高めるのか]の2つの軸で検討を進めます。アクションの軸が決定したら、次に[いつ][誰が][誰に][何を][どのくらい]行うべきなのか、より具体化をしていきます。学習ツール本内容に関して、より詳しく知りたい場合は、「営業改革シリーズ Vol.1 効果を出すための準備をしよう」のオンデマンド動画をご視聴ください。オンデマンド動画:営業改革シリーズ Vol.1 効果を出すための準備をしようまとめこれで目標達成に向けてどのような戦略を取り、具体的にどんな行動を取るべきかが整理できました。ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせ次は、本章で整理した内容をもとに、目標達成のために実際にどのような流れで商談を進めていくのかを検討していきましょう!次の記事:自社の商談の流れを整理しましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら