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取引先との間に発生した商談/案件は「商談」オブジェクトを使って管理します。進行中の商談はもちろん、過去の商談も参照できますこの記事で学べること商談オブジェクトではどのようなことができるのか商談オブジェクトの活用方法商談の入力・更新方法商談を使って案件管理を行う商談オブジェクトとは、製品やサービスを取引先に販売する案件管理の際に、必要な情報を管理することができるオブジェクトです。商談に関する情報を一画面に表示するだけでなく、効率的に営業を進める様々な機能が用意されています。商談オブジェクトを利用する上でポイントとなるのはフェーズの設計です。顧客の購買・意思決定のプロセスにあわせてフェーズを設計し、それぞれのゴールと、営業の活動を具体的に定義しましょう。商談を入力する「新規商談」を入力するたとえば、新規案件のニーズを把握したら、その取引先のページを開いて「商談」の「新規」をクリック。商談名のほか、 金額や確度、フェーズなどを入力して最後に「保存」を押します。 「商談」を参照する追加した商談は取引先のページの関連リストで商談名を選んで確認 できます。 商談を更新する商談の情報を編集する取引先のページまたはナビゲーションメニューの「商談」から管理したい商談を選び、プロセスに応じて「フェーズ」 「金額」「完了予定日」などの情報を編集します。右上の「編集」をクリックまたは「詳細」タブを選んで「鉛筆のアイコン」 を選択します。フェーズを変更するプロセスに応じてフェーズを変更するには、フェーズを選択してから「現在のフェーズとしてマー ク」をクリックします。なお、現在のフェーズによって「確度」の 数値は自動で変わります。 商談を終了する商談を終了する場合は「クローズ済み」→「クローズ済みフェーズを選 択 」をクリックし、「商談成立」または「不成立」を選んで「保存」を押します。 それではSalesforceの商談オブジェクトの利用方法を、以下の学習ツールで学びましょう。学習ツール1.<動画> 標準オブジェクトシリーズ「商談」(07:59)こちらの動画はもう観ましたか?商談を進める上で重要な、進捗管理、行動管理、営業分析のポイントを学びましょう。https://play.vidyard.com/DWXqeQ6UcGBQFr3YFEvxmr.html*画面右下の歯車マークより再生スピードが変更可能です2.<動画>オンデマンドSales Cloud 商談の管理(1:17:21)商談管理を導入する前に、組織の営業プロセスを整理することが必要です。ここでは、商談管理のベストプラクティスと、商談画面の効果的な活用方法を確認してみてください。資料はこちらからダウンロードできます。https://play.vidyard.com/KxPsNbakJ2ky5RPMeLJfUb.html*画面右下の歯車マークより再生スピードが変更可能ですさらに便利に:AppExchangeの活用AppExchangeは、世界で最も信頼されているビジネスSaaSアプリのマーケットプレイスです。あらゆる業務の効率を上げ、期待を超える結果に導く様々なアプリを見つけることができます。What is the APPEXCHANGE?(日本語)これまでExcelでデータ運用をしていた方や、データ入力・更新作業を頻繁に行う方は、ExcelのようなインターフェースでSalesforceのデータ管理ができるアプリの活用をぜひご検討ください。参考記事はこちら→【お役立ちアプリ】商談を入力する・更新するまとめ商談管理のポイントは以下のとおりです;フェーズは顧客の購買・意思決定プロセスで設計するフェーズ毎にゴールと営業の活動を具体的に定義するワークスペースやKanbanなどの機能を効果的に活用するまた営業改革シリーズのウェブセミナーでは、専用のワークシートを使って商談マネジメントの肝となる「商談フェーズ」の設計方法をご紹介しています。本記事で商談の基本的な使い方を理解したら、こちらのウェブセミナーもぜひご覧ください。https://successjp.salesforce.com/article/NAI-000042
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この記事で学べることなぜAccount Engagementフォームを活用するのかAccount Engagementフォーム関連機能の設定方法この記事のゴールこの記事のゴールは「見込み客獲得・フォローのためのフォーム設定の完了」です。そのために、以下3ステップで進めていきます。Account Engagementのフォームを活用する目的を理解するフォーム関連機能の概要と自社で利用する機能を理解する設定を実施するなぜフォームを活用するのかフォームを活用する目的は大きく2つです。1.新規見込み客情報を取得するため問い合わせ・資料ダウンロード・イベント申し込みなどのフォームを設置し見込み客の会社名、役職、メールアドレスなどの情報を取得します。それによりアプローチ可能な見込み客の総数を増やすことができ、最終的な受注件数の増加に繋がります。2.Web行動が追跡できる見込み客を増やすためAccount Engagementのフォームを通過しCookieと紐付くことで、どの見込み客が自社のどのWebページを見たのかなど、Web上の行動を追跡できるようになります。それにより見込み客の興味関心に合わせたアプローチが可能となります。※プロスペクトとCookieの紐づけについての詳細はこちらの記事をご覧ください。サクセスナビ記事:プロスペクトとCookieの紐づけを理解しましょうこれらの目的のため、以下の視点でフォームを設置できる箇所がないかを検討してみましょう。・すでに自社Webサイトに公開済みの問い合わせフォームなどをAccount Engagementに切り替える問い合わせフォームなど、すでにあるフォームをAccount Engagementに切り替えることも重要です。これにより、ただ見込み客情報を入手するだけなく、見込み客がアクティブプロスペクトとなり、Web上の行動を追跡できるようになります。・新たな入り口(ゲート)を増やすたとえば、自社Webサイトで公開されているお役立ちコンテンツや資料はありませんか?これらをゲート付きコンテンツ※にすることで、新規見込み客を獲得する入り口(ゲート)を増やすことができます。※ゲート付きコンテンツ:閲覧する際にフォーム入力が必要なコンテンツ。新規見込み客獲得の手法として、ホワイトペーパーダウンロードなどで用いられる。具体的な利用シーンとしては以下が挙げられます。問い合わせや資料請求フォームの設置ホワイトペーパーダウンロードの設置イベントの申込みページの設置フォームを活用する目的や活用のイメージがついたら、次はそれを実現する機能を見ていきましょう。フォーム・ランディングページ・フォームハンドラー見込み客獲得のため、Account Engagementではフォーム・ランディングページ・フォームハンドラーの機能を活用します。それぞれの機能の概要を理解し、自社でどのように活用できるか検討していきましょう。○各機能の特徴フォーム問い合わせや申込みなどのシーンで見込み客の情報を取得するための入力フォームです。取得したい項目を任意で設定し、既存のWebページやAccount Engagementで作成したランディングページに設置して使用します。ランディングページAccount Engagement上でコーディング不要で作成できるWebページです。イベント申し込みや資料ダウンロードページなど、マーケティング担当者が一時的に公開したり、随時更新を行うWebページで活用されます。ランディングページ内でイベントや資料などに関する情報を掲載し、ページ内に設置したフォームの入力を促すといった使い方が一般的です。フォームハンドラー外部のフォームをAccount Engagementと連携させるための機能です。すでに自社サイトに設置済みのHTMLフォームをそのまま流用し、見込み客の情報をAccount Engagementに転送できます。既存Webページのデザインやレイアウトを維持したまま利用できます。○利用機能の選び方フォームの実装方法と利用機能の組み合せは3種類です。自社の要件にあった方法を選択しましょう。簡易的なWebページを作成し、フォームを設置する→フォーム+ランディングページ既存Webページに新たにフォームを追加、もしくは既存フォームをAccount Engagementフォームに置き換える→フォームのみ既存のWebページおよびフォームのデザインを変えずにAccount Engagementに情報を送信する→フォームハンドラーフォーム活用のポイントや自社で利用すべき機能は理解できたでしょうか?Account Engagementの機能を用いて見込み客獲得のための入り口を設けることも重要ですが、加えて見込み客のフォーム登録を検知し、リアルタイムに通知や営業フォローを行なう仕組みを作ることも重要です。獲得した見込み客をフォローする仕組みフォームを通じて問い合わせやイベント申込みをした見込み客は、今その瞬間自社への興味関心が高い見込み客であり、タイムリーにフォローを行うことで商談化の可能性がより高くなります。そのために、Account Engagementは誰に、どのように割り当てや通知を行うかを設定することができます。これを活用してタイミングを逃さずにフォローを行うための仕組みを作りましょう。○誰に割り当てるか割り当て先の設定方法は4つあります。見込み客がフォームを通過したらまず社内の誰に割り当てるのが最適か、自社の運用に最も合う割り当て先を選択しましょう。おすすめは「ユーザへの割り当て」です。マーケティングチームや営業マネージャーなど特定の個人に一度割り当てをしてから手動で再振り分けをするケースが一般的です。またその見込み客がすでにSalesforceにリード/取引先責任者としてレコードがある場合、そのレコードの所有者に直接通知を出すことも可能です。○どのように通知を行うか指定された割り当て先に対して通知する方法は2つあります。おすすめは「SalesforceのToDo発行」です。SalesforceレポートでToDoの対応状況を一覧で確認でき、営業担当が漏れなくフォローしているかがわかります。フォーム通過した見込み客をフォローするための仕組みや方法について理解できましたでしょうか?次はいよいよ設定を行っていきましょう!設定方法フォームhttps://play.vidyard.com/Ro3TdP13h5LrnPxLyadouQ詳細かつ最新の情報は以下のサイトをご確認くださいヘルプ記事:フォームの作成ヘルプ記事:フォームのトラブルシューティングとFAQランディングページhttps://play.vidyard.com/W8tnT3s5cKxwAae6PEjXnL最新の情報は以下のサイトをご確認くださいヘルプ記事:ランディングページ用レイアウトテンプレートの作成フォームハンドラーhttps://play.vidyard.com/1RJh4g7AtsPbK4uNfNJ152詳細かつ最新の情報は以下のサイトをご確認くださいヘルプ記事:フォームハンドラーヘルプ記事:フォームハンドラのトラブルシューティングフォームを通過した見込み客のフォロードリル:フォーム通過したプロスペクトを自動で特定の担当者に割り当てる学習ツールPremier Success Planをご契約のお客様は、1対1のセッションにお申し込みいただけます。エキスパートコーチング:フォームとランディングページまとめ無事にフォームの設置と見込み客フォローのための設定は完了できましたでしょうか?ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce/Account Engagement環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせフォームを設置したら、次はさらに効果を高めるためのノウハウを学びましょう!「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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👤この文章の対象者👤主に、Marketing Cloud Engagementを使って施策を企画、実行、運用、改善を行なわれる方向けの情報となります。ただし、データ連携に関連する部分はシステム部門の方と連携していただく必要がある場合があります。データや配信環境の準備が整ったら、いよいよメールの作成と送信の準備を行いましょう。全体の流れは以下の通りです。全体の流れ送信用、及びテスト用データエクステンションを準備するメールを作成する内容をプレビューしてテスト送信する送信の設定をする送信前の最終確認をする送信状況の確認をする1. 送信用、及びテスト用データエクステンションを準備する送信を行うために、送信用のデータエクステンションを用意します。このデータエクステンションには、少なくとも、送信対象となる顧客のコンタクトキー(≒購読者キー)(*)を格納する必要があります。送信用データエクステンションが存在しない場合は、空のデータエクステンションを作成してデータを入れるか、既存のデータエクステンションにデータフィルター、またはSQLを使って対象者を作成してください。🧭 確認場所:Email Studio>Email>購読者>データエクステンション🧭 確認場所:Contact Builder>データエクステンション(どちらからも確認、作成可能です)送信用データエクステンションのチェックポイント送信に使用=はい となっている購読者のリレーションシップ にコンタクトキーとなるべき値が入っているフィールドにコンタクトキーがある。ただし、フィールドの名前自体はただのラベルなので「ContactKey」や「コンタクトキー」と入っていなくても問題ありません。(*)Email StudioやAutomation Studioから送信する場合、デフォルトの設定では、送信時、データエクステンションに格納されたメールアドレスではなく、「すべての購読者」にあるメールアドレスが利用されます。そのコンタクトキーに対して初めて送信する場合は、そのデータエクステンションに格納されたメールアドレスが利用されます。なお、Journey Builderでの送信では、そのジャーニー内で指定したデータエクステンションからメールアドレスを利用して送信します。詳しくは、以下のリソースをご参照ください。オンライン動画: 「メールの構築と送信クイックスタート」Salesforce Help: 「データエクステンションへの送信時の [すべての購読者] のメールアドレスの更新動作」テスト送信用データエクステンションを準備する送信を行う際、パーソナライゼーション(顧客固有の情報。名前やポイント数、会員ランクなど)の確認や、レイアウト崩れなどがなく意図したコンテンツが送信できる状態であるかを、テスト向けの宛先を格納したテスト用データエクステンションに送信して確認することを推奨しています。Content Builderには、テスト送信の機能がありますが、ここで利用できるデータエクステンションは、上記画面で「テストに使用=はい」となっているデータエクステンションのみです。実際に利用するデータエクステンションと全く同じ設定(フィールドの名前やデータの種別など)を持つデータエクステンションに、テスト用のデータを入れてテスト送信をします。本番送信で使用するデータエクステンションをコピーして作成すると簡単です。本番に使用するデータエクステンションは、「テストに使用=いいえ」となっていることが多いため、この設定を編集してください。テスト用と本番用を混同することがないよう、名前付けのルールや保存先のフォルダに留意してください。データエクステンションを作成する新たに空のデータエクステンションを作成する場合は、以下のリソースを参考にして作成してください。Salesforce Help: 「Email Studio でのデータエクステンションの作成 」Salesforce Trailhead: 「データエクステンションについて」既存のデータエクステンションからフィルターする場合は、以下のリソースを参考にしてください。エキスパートコーチング: 「Automation Studio」Salesforce Help: 「データエクステンションからの Marketing Cloud データフィルターの作成」2. メールを作成するContent Builderを使ってメールを作成します。HTML形式のメールや、パーソナライゼーションを行う場合も、ノーコードで作成可能です。詳しい手順は、以下のリソースを参考にしてください。オンライン動画: 「メールの構築と送信クイックスタート」Salesforce Help: 「Content Builder の使用開始」Salesforce Trailhead:「Content Builder の基本」Salesforce Trailhead:「Content Builder の機能」3. 内容をプレビューしてテスト送信するContent Builderにあるプレビューとテスト送信機能を利用して、意図したコンテンツを送信できる準備ができているかを確認します。プレビューのチェックポイント件名、コンテンツなどが正しく表示されているか正しい送信用データエクステンションを指定して、各種属性情報が正しく表示されているかレイアウト崩れが起こらないかモバイルビューでもレイアウト崩れや意図せず非表示となっているものがないかプレーンテキスト版が正しく作成できているかテスト送信のチェックポイント:送信者名やメールアドレス、件名、プリヘッダー、コンテンツが正しく表示されているか送信対象とするデバイスやメールクライアントでレイアウト崩れなどが起こらないか動的なコンテンツが正しく表示されているか4. 送信の設定をするメールを送信するには、いくつかの選択肢があります。最適な送信方法を選択して送信設定を行います。Email Studio主に単発のメール送信を行う場合に利用します。Automation Studio定期配信を行う際に利用するケースが一般的です。大量送信をする場合にも用いられます。Journey Builder主にシナリオベースの送信時に利用されますが、単発送信を簡単に行う機能もあります。トリガー送信顧客の行動に合わせてリアルタイムに自動送信されるメールですAPIAPIを介してメールを送信する仕組みをご用意しています。送信方法に関して、理解を深めたい方は以下のリソースがお勧めです。Marketing Cloud Journey Builder 実装ガイドオンライン動画: 「Journey Builder クイックスタート」Salesforce Trailhead: 「Journey Builder の使用開始」Salesforce Trailhead: 「Journey Builder の基本」5. 送信前の最終確認をするいよいよ本番送信を行う準備です。どの機能を使って送信するかによって確認箇所が変わりますが、以下の観点を参考にしてみてください。テスト送信で、コンテンツや件名など、対象となるデバイスやメールクライアントで正しく表示できることを確認済み送信に利用するデータエクステンションを正しく選択しているデータエクステンションのレコード数(=送信対象者数)は想定通りである送信に利用されるメールアドレスを理解しているJourney Builder:選択可能Email StudioおよびAutomation Studio:「すべての購読者」のメールアドレスに送信。ただしそのコンタクトキーに対して初送信の場合は、送信用データエクステンションにあるメールアドレスを利用。(設定により、データエクステンションのメールアドレスを常に利用することも可能)スケジュールは正しく設定されている。定期配信の場合は終了のタイミングも確認している。また、それまでに必要なデータの更新もスケジュールされている。万が一、送信を止めなくてはいけない場合、どこから止めるかを理解しているただし、以下のように停止した場合も、すでにメール送信のキューに入ってしまった場合には送信が行われます。Journey Builder:停止が可能ですAutomation Studio:停止が可能ですEmail Studio:停止が可能です万が一、送信後にリンクの差し替えを行う必要がある場合、どこから変更をするか理解しているHTML形式など、一部のメールにおいてリンク先の差し替えを行うことができます。リンク切れや間違いがあった場合に便利です。6. 送信状況の確認をするEmail Studioの「トラッキング」から、リアルタイムに送信状況を確認することができます。これにより、エラーなく送信ができているかを初動確認することができます。ただし、バウンスや購読者ベースのデータについては確定に数時間かかることがあります。送信結果を、開封やクリックなどを含めて確認したい場合には、レポート機能がお勧めです。「3-4 データの整理と活用について」をご確認ください。さらに理解を深めたい方は、以下のリソースがおすすめです。Marketing Cloud Engagement ポケットガイド (2) - 初めてのメール編● ● ●「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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多要素認証(MFA) 導入後に発生する可能性がある事象と事前にご理解頂きたいポイント
この記事で学べること多要素認証 (MFA) 導入後に発生する可能性のある事象日々のオペレーションやビジネスを止め無いために事前にご理解頂きたい MFA 利用のポイント背景Salesforce の 2022年2月より MFA の利用を必須化に伴い、非常に多くのお客様に MFA を利用して安全に Salesforce をお使い頂けております。利用の増加に伴い MFA 導入後のトラブルに関するお問い合わせも増えております。この記事では MFA 導入後に発生する可能性がある事象と日々のオペレーションやビジネスを止め無いために理解しておいて頂きたい点を紹介させて頂きます。MFA の運用を検討する一助となれば幸いです。多要素認証 (MFA) 導入後に発生する可能性のある事象Salesforce の MFA 導入後に発生する可能性のある事象として下記のような点が挙げられます。何らかの障害(例:Salesforce の障害、お使いのスマートフォンの機器/通信障害)の影響で Salesforce の MFA を認証できない認証に必要なデバイスが紛失した・壊れたいずれの場合でも複数の認証要素(例: スマートフォンで Salesforce Authenticator + セキュリティキー)をあらかじめ登録する事でリスクを低減頂けます。特にシステム管理者様については少なくとも 2 つ以上の検証方法を登録頂く事をビジネスを止めないためのベストプラクティスとして推奨させて頂いております。MFA を有効化した後でシステム管理者がロックアウトされないようにするには?アクセス回復計画を準備して、通常の検証手段にアクセスできなくなった場合にシステム管理者が実行できる手順を用意しておいてください。次のベストプラクティスを検討してください。・各システム管理者は、少なくとも 2 つの検証手段を登録する必要があります。・バックアップセキュリティキーは、金庫など、職場の安全な場所に保管します。・ユーザと MFA 設定を管理する権限を持つアカウントを少なくとも 2 つ用意します。こうすることで、一方のアカウントがロックアウトされても、他方のアカウントを使用してアクセスを回復できます。通信障害等で Salesforce Authenticator の プッシュ通知が来ない場合通信障害や Salesforce の障害等が発生した際によく頂くお問い合わせとして Salesforce Authenticator の プッシュ通知が来ず認証ができないというご相談を頂きます。このような場合、下記のヘルプサイトに記載のように Salesforce Authenticator に表示されている 6 桁のコードでも Salesforce にログイン頂く事が可能な場合がございますので、まずこちらを一度お試し下さい。Salesforce Authenticator のトラブルシューティングブラウザ上に表示される Salesforce のモバイルデバイスの確認ページで、「お困りですか?」をタップしてから、「別の検証方法を使用してください」をタップします。SalesforceAuthenticator からの 6 桁のコードを入力します。これは、電話がオフラインの場合でも機能します。下記操作手順のステップとなりますので、ご参照下さい。(*Summer’22 リリース時点の画面キャプチャとなります。)お困りですか?をクリックします「別の検証方法を使用して下さい」をクリックします「認証アプリケーションからのコードを使用」をクリックします表示される画面の「確認コード」に Salesforce Authenticator に表示されている 6 桁のコードを入力し、「検証」をクリックします補足:SSO (Single Sign On) を利用されているお客様最後に蛇足とはなりますが Salesforce の MFA 必須化に伴い複数のアプリケーションをご利用のお客様では SSO を導入され SSO の ID プロバイダーでの MFA を利用されるお客様も増加いたしました。直接 MFA とは関連いたしませんが Salesforce のベストプラクティスでは SSO を利用されているお客様におかれましても管理者の方については ID プロバイダーでの障害発生時に備えて直接ログインの経路を残す事が推奨されております点、ご認識置き頂き、一部のユーザーについては並行して Salesforce への直接ログイン頂く経路と MFA の設定をして頂きますとトラブル時の対応がスムーズになるかと存じます。ご参照いただければ幸いです。 シングルサインオンの FAQhttps://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.sso_tips.htm&type=5&language=jaメモ:Salesforce システム管理者のログイン認証情報は無効にしないことをお勧めします。システム管理者は、ユーザ名とパスワードを指定して直接 Salesforce にログインできる必要があります。これは、SSO 停止などの問題に対応できるようにするためです。学習ツール今から始める Salesforce MFA対策セミナー(MFA導入事例)https://play.vidyard.com/pNUeSkRji6hjjpwiRk2Xdq.html実際に導入後にトラブルが発生したお客様にて、どのように対応されたかという点が事例が公開されております。ご参照下さい。MFA サポートプランの設定https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.mfa_establish_support_plan.htm&type=5&language=jaMFA の運用計画を検討頂く際にご参照下さい。まとめこの記事では MFA の導入後に発生する可能性があるトラブルに対して、(特に管理者について) 2 つ以上の検証要素をあらかじめ準備頂く事が継続的なビジネスの運営に有効である旨を説明させて頂きました。また、通信障害や Salesforce で障害が発生した際に Salesforce Authenticator をお使いのお客様からよく頂戴するご質問としてプッシュ通知が来ず認証できないという点がありますが、そのような場合は Salesforce Authenticator の画面上に表示されます 6 桁のコードを入力することでログインいただける可能性がある旨、説明させて頂きました。上記の情報等を踏まえて、MFA 導入後の運用を円滑に進めて頂ければ幸いです。
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この記事で学べることAccount Engagement APIを利用する方法Account Engagement API利用に関する注意点はじめに本記事では、Account Engagement APIを利用する方法についてご紹介します。まず、Account Engagement APIを使用するためには、Account Engagementへのアクセス権を持つSSO対応済みのSalesforceユーザーにより、Salesforceのユーザー認証を成功させる必要があります。Salesforceのユーザー認証が完了すると、アクセストークンが発行されますので、そのアクセストークンを利用してAccount Engagement APIを実行します。事前に必要な設定内容、実際にAccount Engagement APIを実行する方法について、以下に手順をご紹介します。※APIの呼び出し元となるプログラムの実装については開発範囲となるため、具体的な実装方法や開発物のトラブルシューティングに関してはサポート対象外となります。設定方法1. 接続アプリケーションの作成手順Account Engagement APIを使用する事前準備として、SalesforceユーザーによるOAuth認証を行うために、Account Engagement API用の「接続アプリケーション」の設定を作成します。設定手順は以下のステップになります。1. Salesforceの画面右上の[設定]をクリックします。2.クイック検索で「アプリケーションマネージャー」と検索し、[アプリケーションマネージャー]メニューを開きます。 3.[新規接続アプリケーション]ボタンをクリックします。4.接続アプリケーション名・API参照名・連絡先のメールアドレスを設定します。5.APIセクションで[OAuth 設定の有効化]にチェックを入れます。6.[コールバック URL]を設定します。たとえば、https://my.example.com/myapp のようなURLを設定しますが、ブラウザーベースの認証フローを使用しない場合、入力されたURLは使用されません。7.[選択した OAuth 範囲]セクションで、[Pardot サービスを管理(pardot_api)]を選択して[追加]します。リフレッシュトークンの使用など、より複雑なシナリオとなる場合は、他のスコープも選択します。※[サポートされる認証フローに Proof Key for Code Exchange (PKCE) 拡張を要求]が有効な場合は、認証の際にcode_challengeパラメータが必要となります。上記対応が特に必要ではない場合は、[サポートされる認証フローに Proof Key for Code Exchange (PKCE) 拡張を要求]を無効にしてお試しください。8.設定を保存します。2. OAuth認証実行に必要な情報の取得SalesforceユーザーによるOAuth認証を実行する際に必要となる以下の情報を取得します。コンシューマー鍵コンシューマーの秘密Account EngagementビジネスユニットIDSalesforceユーザーのログイン情報<コンシューマー鍵とコンシューマーの秘密の確認手順>1.Salesforceの画面右上の[設定]をクリックします。2.クイック検索で「アプリケーションマネージャー」と検索し、[アプリケーションマネージャー]メニューを開きます。3.先程作成したAPI用の接続アプリケーションの行へ移動し、右端の逆三角アイコンより[参照]を選択します。4.API (OAuth 設定の有効化)セクションの[コンシューマーの詳細を管理]ボタンをクリックします。5.[コンシューマー鍵]の値をコピーして記録します。6.[コンシューマーの秘密]の値をコピーして記録します。<Account Engagement ビジネスユニットIDの確認手順>1.Salesforceの画面右上の[マーケティング設定]をクリックします。2.クイック検索で[ビジネスユニット]と検索し、[ビジネスユニット設定]メニューを選択します。3.APIを利用するAccount Engagementアカウントの[ビジネスユニットID]の値をコピーします。<Salesforceのログイン認証を実行するユーザーの確認>1.Account Engagement Lightning Appを使用してAccount Engagementにアクセスできるユーザー、または「Salesforceでログイン」を使用してpi.pardot.comにログインできるユーザーを用意します。2.1のユーザーについて、Salesforceへのログイン情報を確認します。3. Salesforce OAuth認証の実行ステップ2で取得した情報を元にSalesforceユーザーの認証を行い、アクセストークンを取得します。以下のステップでは、参考までにAPI開発ツールの「Postman」を利用してサンプルをご紹介します。POST URL:https://login.salesforce.com/services/oauth2/token?format=jsongrant_type:passwordclient_id:<コンシューマー鍵>client_secret:<コンシューマーの秘密>username:<SalesforceユーザーのUsername>password:<Salesforceユーザーのパスワード>4. Account Engagement APIの実行OAuth認証に成功すると、レスポンスとしてアクセストークンの値が返却されます。そのアクセストークンの値を[Authorization]ヘッダに設定し、併せてAccount EngagementビジネスユニットIDの値を[Pardot-Business-Unit-Id ]ヘッダにそれぞれ設定することで、Account Engagement APIの実行が可能となります。※[Authorization]の設定値としては、「Bearer」と「アクセストークンの値」の間に半角スペースが必要であり、「Bearer xxxxxxxxxxx」のような形式となります。こちらは、API バージョン5のVisitor Activity Queryを実行した際のイメージ画面となります。※参考ドキュメントhttps://developer.salesforce.com/docs/marketing/pardot/guide/visitor-activity-v5.html#visitor-activity-queryAccount Engagement API利用に関する注意点APIの呼び出し元となるプログラムでは、APIドキュメントに定義されているエラーコードを考慮したハンドリングが必要です。APIバージョンの違いについてAPI バージョン 3[1 つのメールアドレスに対して複数のプロスペクトを有効化]が無効であり、同一のメールアドレスを持つプロスペクトの複数作成が許可されていないアカウントの場合、バージョン3をご利用ください。API バージョン 4[1 つのメールアドレスに対して複数のプロスペクトを有効化]が有効であり、同一のメールアドレスを持つプロスペクトを複数作成できるアカウントの場合、バージョン4をご利用ください。API バージョン 5バージョン5では、利用対象のオブジェクトやオブジェクトに対する操作が追加されており、[1 つのメールアドレスに対して複数のプロスペクトを有効化]が有効になっているかどうかに関わらず、ご利用いただけます。ご契約のAccount Engagementエディション毎にAPIの日次コール制限数が設けられている点にご注意ください。リリース情報に関しましては、最新のリリースノートや開発者ドキュメントをご確認ください。参考Account Engagement API Quick Start(開発者ドキュメント)Marketing Cloud Account Engagement API: クイックルック(Trailhead)まとめ本記事では、Account Engagement APIを利用する方法を解説しました。運用方法や他社事例などについては、質問広場~初心者から上級者まで~ 日本 グループまたは Account Engagement(旧Pardot) 日本 グループにてご質問ください。
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この記事で学べることSalesforce のレコードを表示・更新する方法Salesforce のリストビューを表示・更新する方法※本機能はQuip Advancedエディションをご契約のお客様がご利用可能な機能です。※Salesforce のレコードを表示・更新するQuipではSalesforceのレコード情報を表示することができます。レコード情報を最新化したい場合もわざわざSalesforceのレコードを開く必要はありません。Quip上でレコードの値を変更し、 Salesforceへ同期させることも簡単に行うことができます。Quipを通じてチームメンバーとSalesforceレコードの最新状態を簡単に共有することが可能になります。Salesforce上の値を表示させる方法はいくつかご用意しております。ここでは、まずレコードの各項目情報をQuip上に埋め込んで表示する方法、Salesforceのレコード情報をリンク形式で表示する方法をご紹介します。<レコードの各項目情報をQuip上に埋め込んで表示する方法>Salesforceレコードの項目は以下画像のように表示されます。例えば取引先情報をまとめるQuipを作成した際にこの機能を利用すると取引先にある各項目の詳細をすぐに確認することができます。レコードを表示する手順を見ていきます。1. Quip上で@を入力し、Salesforce レコードの「挿入」をクリックします。2. 取引先から表示したい任意のレコードを選択し、「レコードを選択」をクリックします。3. Quip上にSalesforceのレコード情報が表示されました。続いて更新方法を見ていきましょう。4. 変更したい値にカーソルを当て、ペンアイコンをクリック後、データを変更します。5. 「Salesforceに保存」をクリックします。6. Salesforce側のレコードを更新します。本機能ではSalesforce側のレコードを開かずに、Quip上の更新でレコードの最新化を行うことが可能です。<Salesforceのレコード情報をリンク形式で表示する方法>続いてご紹介する機能ではSalesforceのレコード情報をリンク形式で表示させることが可能です。以下画像のように表示されます。例えば商談情報をまとめたQuipを作成する際に取引先の詳細情報を埋め込む必要はないものの、いつでも詳細を確認できるようにしたい場合があるかもしれません。その際にこの機能を使用すると、取引先名をリンクの形式で表示することができます。さらにリンク部分にフォーカスを当てると、取引先の詳細情報が表示され、さらに値を更新することも可能です。変更内容はSalesforceに同期することができます。レコードを表示する手順を見ていきます。1. Quip上で@を入力し、Salesforceデータメンションの「挿入」をクリックします。2. 対象のレコードを検索し、「選択」をクリックします。3. QuipにSalesforceのレコード情報がリンク形式で表示されました。続いて更新方法を見ていきましょう。4. 商談名が表示され、カーソルを当てると商談の詳細が確認できます。「See All Fields」をクリックします。5. レコードの詳細が表示されたら、「レコードを編集」をクリックします。6. 完了予定日を変更します。(変更不可項目はグレーアウトされます)7. 「Salesforceに保存」をクリックします。8. Salesforce側のレコードを更新します。Salesforce側のレコードを開かずに、Quip上の更新でレコードの最新化を行うことが可能です。Salesforce のリストビューを表示・更新するSalesforceのリストビューをインポートするとQuip上で表示や更新が可能です。複数レコードを参照したい場合にSalesforceリストビューをご活用いただけます。また、Salesforce上ではログインしているユーザ自身のみが参照可能な「私の〇〇」リストビューをQuip上で共有することで、複数ユーザと共有可能となります。Salesforceリストビューでは以下画像のように表示されます。Quip上で値を更新し、Salesforceへ同期させることも可能です。リストビューを表示する手順を見ていきます。1. Quip上で@を入力し、Salesforce リストの「挿入」をクリックします。2. 「レコードリスト」を選択し、「次へ」をクリックします。3. 商談(Opportunities)>私の商談の順にクリックし、「OK」をクリックします。4. 表示したい項目を選択した列に追加し、「OK」をクリックします。5. Quipにリストビューの情報が表示されました。続いて更新方法を見ていきましょう。6. 変更したい値にカーソルを当て、変更します。7. 「Salesforceに保存」をクリックします。8. Salesforce側のレコードを更新します。Salesforce側のレコードを開かずとも、Quip上の更新でレコードの最新化を行うことが可能です。学習ツール<ヘルプ>Salesforce ライブアプリケーションhttps://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.anywhere_live_apps.htm&type=5上記ご紹介しております機能についてのヘルプ記事となります。<ヘルプ>Salesforce データメンションhttps://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.quip_data_mentions.htm&type=5上記ご紹介しております機能についてのヘルプ記事となります。まとめSalesforceのレコードやリストビューを表示・更新する機能を理解し、まずは使ってみることが大切です。Quipからでも効率的にSalesforceのレコードを最新化させることができます。QuipとSalesforceを連携させ、業務効率化を図っていきましょう!
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(2024年2月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
この記事で学べることSalesforce コア製品に関する重要な技術情報バージョンアップ情報やメンテナンス情報(バージョンアップ以外)、IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報、製品廃止情報、リリース更新などの重要情報セキュリティに関する重要なアップデート動画で更新内容を学ぶhttps://play.vidyard.com/qJJatinQTvnMpK2a6b2ZWk全ての資料をダウンロードして学ぶダウンロードはこちら記事で更新内容を学ぶ本記事は「Salesforceの運用に関するお知らせ」の2月号となります。こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。2024年2月のトピックはこちらになります。本記事では、前月との差分である赤字の部分についてと、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。まずは、製品イノベーションに関する情報です。日本のお客様向けのインスタンス(APx、JPNx)が2月11日にSpring ‘24になりました。サクセスナビに「Spring '24リリース 注目の新機能」ページが公開されています。既に、注目機能のななめ読みを参照いただけますが、来月には各製品のエキスパートが注目機能を紹介する動画が追加される予定なので、ぜひブックマークをして楽しみにお待ちください。関連リンクSalesforce Admins:Admin Release Countdown: Get Ready for Spring ’24サクセスナビ : バージョンアップに備えましょうサクセスナビ:Spring '24リリース注目の新機能オンラインコミュニティ:Release Readiness TrailblazersSpring '24 Release noteSalesforce Sandbox プレビュー手順Trustサイト(リリーススケジュール)Spring'24 Release SiteSpring '24 Release HighlightsRelease Overview DeckRelease in a BoxRelease Feature Matrix続いて、リリースノートの更新情報です。Spring ‘24のリリースノートの更新情報のうち、現行動作に影響を与える可能性があるものと注目の機能を抜粋してご紹介します。今月は、1月9日以降の更新の抜粋になります。No.4 Create From Lookup Changes参照項目の動作に関する内容です。参照項目からレコードを作成する際に「保存 & 新規」ボタンが表示されなくなります。参照項目以外からのレコード作成画面では引き続き「保存 & 新規」ボタンは表示されます。No.5 Control Your Data Prep Concurrency AllocationCRM Analyticsに関する情報です。Spring '24からAnalyticsの設定画面に、[データフローとレシピ間での同時実行制限の共有を有効にします]オプションが追加されました。今回のリリースノートの更新では、それを設定するためにはCRM Analytics Plusのライセンスが必要である旨が追加されました。No.6 Address Your Users’ Connection Issues Quickly by Seeing Org ID and Username in NotificationsEinstein 活動キャプチャに関する情報です。Einstein活動キャプチャの[接続状況通知]をONにしている場合、状況通知メールの本文に、組織IDとユーザー名が表示されるようになりました(以前のメール本文に含まれていたのは組織名のみでした)。なお、この変更はアプリケーション内通知には適用されません。No.7 Unify Your Organizational Knowledge Across Sources in Salesforce (Beta)ナレッジに関する情報です。Spring '24から、SharePoint等のサードパーティシステムのナレッジをSalesforceに統合するUnified Knowledgeのベータ版がリリースされる予定でしたが、2024年2月23日から本番およびプレビュー対象のインスタンスのSandboxで有効にできる旨がリリースノートに追加されました。No.8 Encrypt Fields Used to Train Generative AI Models生成AI関連の情報です。プラットフォーム暗号化の機能について、自然処理言語トレーニング モデルに入力されたデータを暗号化できる旨がリリースノートに追加されました。No.9 Return to the Record Page with Record Create on Custom Quick Actionsクイックアクションにおける保存後のナビゲーションの変更に関する情報です。以前は、カスタムクイックアクションからスタックモーダル経由でレコードを作成すると、新しく作成されたレコードページにリダイレクトされていましたが、Spring'24では、保存後のナビゲーションが発生しなくなりました。レコードを保存すると、クイックアクションのトリガーとなったレコードページにリダイレクトされます。No.10 Removed: Help Partners Streamline Communication with Personalized Sales Emails生成AIに関する情報です。Spring ‘24より、Einstein Sales Emails(取引先責任者とリード向けのパーソナライズされたメールをAIが生成してくれる機能) をExperience Cloudサイトでの利用可能になる予定でしたが、削除されました。No.11 The Cloud Security Website Is Being Retired弊社のセキュリティに関するサイトの情報です。Cloud Securityサイト(https://security.my.salesforce-sites.com/)を公開してましたが、当社のコンテンツライブラリの質を向上させる取り組みの一環として、2024年2月初旬に閉鎖されました。上記サイトに掲載されていた情報の代替リソースはリリースノートに纏められておりますので、ご確認ください。No.12 Resolve and Deflect Issues with Einstein Search Answers (Generally Available)生成AIに関する情報です。リリースノートに、Search Answerは英語の記事のみをサポートすることが明記されました。また、Search Answerは2024年2月末から順次利用可能になる予定です。No.13 Use Work Summaries in More Languagesこちらも、生成AIに関する情報です。複数言語で作業要約を利用できるチャネルはチャットのみであることが明記されました。No.14 Update Sharing Settings for the Operating Hours Object営業時間オブジェクトの共有設定に関する情報です。Spring '24で、営業時間オブジェクトの共有設定ができるようになりました。認証されていない (ゲスト) ユーザーが営業時間オブジェクトのデータにアクセスをする要件がある場合には、共有ルールを手動で作成する必要があります。また、 Salesforce Scheduler 経由で 営業時間オブジェクト にアクセスする場合、enableDepriveSoqlAccessGuestUserOrgPrefというメタデータAPIのフィールドをTrueに設定する必要があります。No.15 Unlock the Power of AI with Einstein Studio生成AIに関する情報です。Einstein Studioの使い方を明確にしました。Einstein Studio タブでは、予測および生成 AI を強化する AI モデルを管理することができます。No.16 Salesforce Ant Migration Tool End of Life開発者様向けの情報です。SalesforceのAnt移行ツールは、Spring '24で廃止される予定です。廃止後も、Ant移行ツールを利用することはできますが、新しい機能は更新されず、サポートされません。メタデータの変更を管理するには、Salesforce CLIに切り替えてください。No.17 Record Access Is Secure by Default after Enabling Digital Experiencesロールを利用可能なコミュニティユーザライセンスをご利用中のお客様向けの情報です。2024年2月8日以降に作成された Salesforce 組織でデジタルエクスペリエンスを有効にした後のロールの変更に関するリリースノートを追加しました。2024年2月8日以降に作成されたSalesforce組織では、デジタルエクスペリエンスを有効にした後も、共有ルールやその他の機能によってロールおよび内部下位グループと共有されたレコードは、その内部ユーザのみがアクセスできます。2024年2月8日以前に作成された組織では、内部ユーザーと共有されたレコードは外部サイトユーザーにも自動的に公開されるため、外部ユーザーアクセスの変換ウィザードを使用してアクセスを確保する必要があります。(No.18~20は、Salesforce Back Upに関する情報です)No.18 Back Up New Data On DemandSalesforce Backupアプリケーションのバージョン2.13では、自動バックアップだけでなく、任意のタイミングで増分バックアップを取得できるようになります。No.19 Control Formula Field Data Backups at the Object Levelオブジェクト毎に数式項目のバックアップを取得することができるようになりました。No.20 Back Up Files and Attachmentsファイルと添付ファイルをバックアップに含めることができるようになりました。No.21 Allow the New Setup Domain to Ensure Access to Salesforce Setup Pages設定画面用の新しいドメインが追加される予定です。後述の[その他の更新]セクションで詳細を解説します。No.22 Use Dynamic Forms on Pinned Region Pagesアプリケーションビルダーに関する情報です。ヘッダー等が固定されたテンプレートを使用するLightningレコードページで動的フォームが使用できる旨のリリースノートが追加されました。No.23 Use Einstein Conversation Insights with Microsoft Teams and Google MeetEinstein会話インサイトに関する情報です。Spring ’24から、ビデオプロバイダーとしてMicrosoft TeamsとGoogle Meetを使用可能になる予定でしたが、Google Meetとのインテグレーションは2024年2月下旬に可能になることが明記されました。No.24 Enforce Rollbacks for Apex Action Exceptions in REST API (Release Update)リリース更新に関する情報です。「REST API で Apex アクションの例外が発生した場合のロールバックの適用」というリリース更新の強制適用時期が、Spring ’24 から Spring '25に修正されました。以上が、リリースノート更新情報からの一部抜粋ですが、関連機能をご利用のお客様はスライドにございますリンクより詳細をご確認ください。またすべての更新情報をご覧頂く場合は、更新情報一覧よりリリースノートをご覧ください。続いて、多要素認証(MFA)に関する情報です。Spring’24が適用されたことにより、これまで MFA の自動有効化が実施されていなかった組織に対して、MFA が自動有効化されました。この自動有効化は30日の猶予期間があり、MFAの準備ができていない場合、管理者様は組織のMFAを無効化することができます。しかしMFA適用は利用規約上必須なので、早めの対応をお願い致します。関連リンク残りのすべての組織での MFA 自動有効化の完了 (リリース更新)2024 年 4 月から MFA がデフォルトでオンにSummer ’24 より Salesforce 製品への MFA の適用がアプリケーション内通知に移行続いて、インフラ強化です。インスタンスリフレッシュですが、今回は多くの更新がございます。まず、2月18日に計画されていたインスタンスリフレッシュは実施されましたが、EU16インスタンスについてはキャンセルとなり、別日程で実施される予定です。次に、新たにインスタンスリフレッシュの計画が追加されているのでご案内します。上記スライドに記載されている日程にて本番組織、Sandbox組織ともにインスタンスリフレッシュが計画されており、日本のお客様にご利用いただいている「AP」で始まるインスタンスも計画の対象に含まれています。お手元にTrustサイトから通知が届いているお客様もいらっしゃると思います。メンテナンス情報はTrust通知にて把握することができますので、Trust通知の登録をされていない管理者様はサクセスナビをご覧いただき、事前登録をお願いします。また、インスタンスリフレッシュに関する準備につきましては、解説動画をサクセスナビよりご視聴いただけますので、該当するお客様は内容をご確認いただけますようお願いします。関連リンクインスタンスリフレッシュメンテナンスインスタンスリフレッシュ、組織移行、継続的サイト切り替えって?インスタンスリフレッシュの概要と準備続いて、許可すべきIPアドレスとドメインに関する情報です。「SalesforceのIPアドレスとドメインで許可する」のナレッジが1月15日と2月6日に更新されています。ARINとRIPEのそれぞれのリージョンでIPアドレス範囲が追加されていますのでご確認ください。Hyperforceに関するナレッジ「Hyperforce 上の Salesforce サービスへの中断しないアクセスを維持する」も1月16日と2月9日に更新され、ストリーミングAPIの要件が削除、また、W3School の HTML URL エンコーディングリファレンスへのリンクが追加されています。そして、「Salesforce アプリケーションからのメールを受信できるようにする」のナレッジも1月24日に更新され、一部IPアドレスが除外されています。詳細は、対象ナレッジの英語版の改版履歴をご確認ください。次にシステムメンテナンスについてです。Hyperforce以外の優先システムメンテナンススケジュールについてです。こちらは英語版の公開ナレッジを基に、対象インスタンスを最新に更新しております。日本のお客様がご利用のインスタンスについても古いインスタンスを削除し、新しいインスタンスが追加されていますので、ご確認をお願い致します。関連リンク優先システムメンテナンスのスケジュールSalesforce のメンテナンス中、組織にどのような影響がありますか?Trustサイト続いて、リリース更新に関する情報です。こちらのスライドは2月にリリースされた Spring’24 において適用されたリリース更新と、Spring'24以降に段階的に適用されるリリース更新の一覧です。リリース更新の適用によって以前と動作が変わっている機能もございますので、今回適用されたリリース更新の内容を改めてご確認ください。関連リンクSpring '24 リリースノートの更新情報商談の暗黙的な子共有を保存しないことによる取引先共有の再適用の迅速化の実現 (リリース更新)ICU ロケール形式の有効化 (リリース更新)サクセスナビ : ICUロケール形式の有効化Visualforce JavaScript Remoting API の JsonAccess アノテーション検証の有効化 (リリース更新)Apex RestResponse ヘッダーの RFC 7230 に基づく検証の適用 (リリース更新)MFA Auto-Enablement Concludes for All Remaining Orgs (リリース更新)こちらのスライドは次期バージョンである Summer’24 で適用予定のリリース更新です。リリース更新の中には重要な更新が含まれています。一部ご紹介させていただきますと、例えば、別のSalesforce組織へのリダイレクトを制御するものや、組織のメールアドレスで許可されたプロファイルを設定しないとメールが送信できなくなるもの、複数のSAMLフレームワークを適用するための更新など、Summer’24 リリースの前に管理者様にご確認いただきたい更新がございます。Summer’24 は6月にリリースされますので、それぞれの更新に関するヘルプ記事をご確認いただき、適用のご準備をお願い致します。関連リンクSpring '24 リリースノートの更新情報信頼済みの組織間リダイレクトのみを許可 (リリース更新)組織のプロファイル設定を優先するために EmailSimple 呼び出し可能なアクションを有効化 (リリース更新)複数設定 SAML フレームワークへの移行 (リリース更新)フローへの入力として会話インテリジェンスルール名を引き渡し (リリース更新)ボットユーザーコンテキストでフローの実行 (リリース更新)メール-to-ケースのメールコンポーザー向けの Lightning エディターへの移行 (正式リリース) (リリース更新)続きまして、その他の更新です。こちらでは、Salesforce組織で使用されているURLの一部が更新されることをご案内いたします。URLが更新されるのは、Salesforceの画面の右上からアクセスする「設定」ページのURLで、「設定」ページのURLが「*.salesforce-setup.com」のURLに更新されます。この更新はすべての組織に一括で適用されるのではなく、段階的に適用を進めていく予定となっております。お客様のネットワーク環境において、アクセスできるサイトをドメインで制御している場合、「設定」ページにアクセスできるようにするため、該当ドメインを許可するように設定をお願い致します。関連リンク新しい設定ドメインの許可必要なドメインを許可Understand How Google's Privacy Sandbox Initiative Impacts Salesforce続いて、機能の廃止についてです。機能廃止についての更新情報はないのですが、廃止時期が近づいている機能がございますのでご紹介します。Salesfore for Outlook の機能廃止が 2024年6月で予定されています。該当機能をご利用のお客様は、Outlook インテグレーションやEinstein 活動キャプチャへの移行をご検討ください。関連リンクSalesforce 製品 & 機能の廃止最後にその他の情報のお知らせです。こちらでは、サクセスナビにAI特設ページが開設されたことをご紹介しております。こちらの特設ページでは、AI は Salesforce でどのように実現されるのか、AI を導入していくためにはどのようなステップを踏めばいいのかといった、AI に関する解説情報をご案内していますので是非ご一読いただければと思います。本動画や資料に関するアンケートがございます。ぜひみなさまの率直なご意見をお聞かせください。いただいたご意見をできるだけ反映し、より良いものにしていきたいと考えておりますので、ご協力いただけますと幸いです。2月度のアップデートは以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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SalesforceによるセキュアなWebアプリケーション開発と開発における責任共有モデル
この記事で学べること・SalesforceがどのようにセキュアなWebアプリケーション開発をしているか、脆弱性対策を実施しているかが理解できる・Webアプリケーション開発におけるSalesforceとお客様の責任分界点が理解できる1. はじめにSalesforceが提供するSaaS とPaaSにおいてプラットフォーム部分はSalesforceの責任範囲であり、一方、利用者のアカウント管理、認証、、パスワードポリシーの設定、お客様のデータへのアクセス管理と監視等はお客様の責任範囲になりますが、このブログではWebアプリケーションの開発、特に脆弱性におけるお客様とSalesforceの責任分界点について説明します。Salesforceが提供するSaaS とPaaSでは以下の2つの部分に分割されます。・プラットフォームの標準部分・プラットフォームの標準部分上にお客様が追加した部分「プラットフォームの標準部分」におけるセキュアなWebアプリケーション開発と脆弱性診断と対応はSalesforceが責任を負います。一方、「プラットフォームの標準部分上にお客様が追加した部分」におけるセキュアなWebアプリケーション開発と脆弱性診断と対応はお客様が責任を負います。2. Salesforceが責任を負う範囲「プラットフォームの標準部分」におけるセキュアなWebアプリケーション開発と脆弱性診断と対応はSalesforceが責任を負います。「プラットフォームの標準部分」におけるセキュアなWebアプリケーション開発については、Salesforceは昨今のセキュリティ・バイ・デザイン、シフトレフトの考え方を採用し、セキュア開発ライフサイクル(SSDL)に従い、脅威モデリング、セキュアコーディング、静的コードスキャン(SAST)、DAST、ファジングテストを実施し、計画・設計、開発、テストのすべてのフェーズにおいて脆弱性等のセキュリティを考慮したWebアプリケーションの開発をしています。そのため、SalesforceはWebアプリケーションの開発段階で、以下のようなOWASP Top 10脆弱性をはじめとする様々な脆弱性の対策を実施しています。・SOQLインジェクション・クロスサイトスクリプティング(XSS)・クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)・コマンドインジェクション・HTTP/メールヘッダーインジェクション・ディレクトリトラバーサル・セッションハイジャック・クリックジャッキング等Salesforceのセキュア開発ライフサイクル(SSDL)の概要につきましては下記ホワイトペーパーをご確認ください。https://compliance.salesforce.com/en/faqs-and-white-papers「Salesforce Secure Development Lifecycle Overview」しかし、日々あらたな脅威、脆弱性が発見されているため、Webアプリケーションの開発段階での脆弱性対策だけでは十分ではありません。そのため、製品のリリース後、SalesforceはWebアプリケーションの「プラットフォームの標準部分」における第三者機関による脆弱性診断/ペネトレーションテストを定期的に実施しております(実施頻度は製品によって異なりますが、Salesforce Servicesの場合、年3回です)。お客様はこの第三者機関による脆弱性診断/ペネトレーションテストの直近のサマリーレポートをSalesforceのコンプライアンスサイトからダウンロードいただき、診断結果をご確認頂くことが可能です。また、発見された脆弱性につきましてはSalesforceの基準に従って、迅速に対応しています。また、Webアプリケーション自体の脆弱性対策だけではなく、システムが利用しているコンポーネントについても、SalesforceのTrustチームがベンダーやその他のソースからの脆弱性に関する警告とパッチリリースに関する通知を常にモニターし、脆弱性情報を一元管理し、対応の要否を検討しています。具体的には、システムに対する脆弱性の重大度とリスクに依存しますが、セキュリティパッチは直ちに展開するようにスケジュールされる場合や、適切な計画メンテナンス間隔まで実施延期される場合があります。また、適用せずに代替の方法でセキュリティコントロールを行う場合もあります。以上がSalesforceが責任を負う「プラットフォームの標準部分」におけるセキュアなWebアプリケーション開発と脆弱性対策になります。続いて、お客様が責任を負う範囲についてご説明します。3. お客様が責任を負う範囲「プラットフォームの標準部分上にお客様が追加した部分」におけるセキュアなWebアプリケーション開発と脆弱性診断と対応はお客様が責任を負います。 お客様がノーコードまたはローコードを含むカスタム開発部分においてセキュアなWebアプリケーション開発を行っていただくために、Salesforceは以下の様々なガイドライン、ツールをご提供しております。お客様は、これらのガイドライン、ツールを使用し、お客様自身でセキュアな開発、定期的なセキュリティチェックを実施していただく責任があります。Apex および Visualforce 開発のセキュリティガイドラインSecure Coding Guidelines (英語)Security Tips for Apex and Visualforce Development (英語)ソースコードスキャナ(Checkmarx)※Apex、Visualforceのソースコードスキャン。 SOQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング、クロスサイトリクエストフォージェリ等を検出可能。12ヶ月ごとに360000行は無償でご利用可能セキュリテ状態チェック※クロスサイトスクリプティング等の脆弱性の簡易チェック機能があります。Salesforce Optimizer※過剰なアクセス権限を付与していないか等を検出する機能があります。しかし、日々あらたな脅威、脆弱性が発見されているため、Webアプリケーションの開発段階での脆弱性対策だけでは十分ではありません。そのため、お客様によるカスタム開発部分につきましては、お客様自身で脆弱性診断を実施していただくことを推奨しております。お客様が脆弱性診断を実施していただく手順はこちらのリンクに記載しておりますが、その中のSecurity Assessment Agreement(SAA)に診断の際の禁止事項、診断実施可能タイミング等の注意事項を記載しておりますので、こちらの内容を十分ご理解いただいた上で、診断の実施をお願い致します(診断の事前申請は不要です)。また、お客様によるカスタム開発の責任はお客様に帰属するため、お客様の脆弱性診断で発見されたお客様によるカスタム開発部分の脆弱性につきましては、お客様にて修正等の対応を実施していただく必要があります。一方、お客様の脆弱性診断で「Saelsforce提供のプラットフォームの標準部分」の脆弱性を発見された場合は、Salesforce(security@salesforce.com)にご報告をお願い致します。その際にSalesforceへ連携していただく情報につきましてはこちらのリンクをご参照下さい。また、CookieへのHttpOnly属性の付加、セッションハイジャック対策のためのセッションタイムアウトの設定等、お客様が設定可能な項目もございますので、こちらにつきましては以下のリンクをご参照下さい。https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000318378&type=1https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.admin_sessions.htm&type=5
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https://play.vidyard.com/2ws17oUCrGYkdTDs4vJfRv動画で紹介した各リンクは以下よりご確認いただけますSandbox プレビュー(ナレッジ)はこちらCSG公式XアカウントはこちらSalesforceの運用に関する重要なお知らせ(サクセスナビ記事)はこちら新機能Trailblazers分科会「リリースノートと仲良くなろう!読み方のコツ」はこちらオンラインコミュニティ「新機能Trailblazers分科会」へ遷移します。ご利用のSalesforceユーザーID・パスワードによるログインが必要です。「新機能Trailblazers分科会」にご参加いただいていない方は、ログイン後こちらから参加申請をお願いします。この記事で学べること次期バージョンアップに備える方法について知ることができますリリースノートの読み方のポイントを知ることができますSalesforceのバージョンアップって何?みなさまは、Salesforceのバージョンアップ(メジャーリリースと呼ばれる事もあります)について、ご存知ですか?普段の生活で、おそらく頻繁に利用しているインターネットの検索画面やカレンダーの画面などが突然変わる事に気づいた経験はあると思います。それと同じように、Salesforceも定期的に(年3回)バージョンアップ(進化)しています。例えば、2023年6月6日時点のバージョンは、Spring’23 でした。次のバージョンアップ(2023年6月11日)で、Summer'23になります。Salesforceを昔からご利用のお客様は、Classicの画面をご存知だと思います。Classicの時は、画面左上にロゴが表示されていたので、「あ。ロゴが変わった。バージョンが変わったのかな」と気付くこともあったかもしれません。Classicはこんな感じでした。懐かしいですね!Lightning Experienceでは、ログイン後、ホーム画面が表示される前にロゴが表示されるように変わりました。「知らないうちにバージョンアップが行われているなんて、何事だ!!」と怒らないでください。バージョンアップの日程は、バージョンアップの約1年前からTrust サイトのシステム状況ページ に公開されています。(詳細は、Salesforceのメンテナンスを知ろうをご確認ください)Sandboxプレビューって何?Salesforceには、年3回バージョンアップがあることをご紹介しましたが、じゃあ「どんな新機能が出てくるのか?」「便利になるのか?」「自分たちが使っている機能に影響はあるか?」など、色々事前に知りたいことがあると思います。システム管理者の方であれば、ユーザから「なんか画面変わりました・・・?」と聞かれて、慌てて調べる・・・という状況は避けたいですよね?Sandboxプレビューは、本番環境がバージョンアップをする前に、事前にプレビューができるサービスのことです。Sandboxプレビューの詳細については、Sandbox プレビューによる早期アクセス(Trailhead)をご確認くださいプレビューで何するの?じゃあ、プレビューでは、具体的に何ができる/何をすればいいのでしょうか。プレビューに参加する目的バージョンアップでは、新しい機能が追加されたり、既存機能が拡張されたりします。契約している製品に関する情報をリリースノートで確認して、実際の業務で使えそうな便利機能があれば事前に動作確認ができます。使い方の説明動画や資料を作成し、事前にユーザに共有することもできますね!また、開発をしている組織のシステム管理者の方は、バージョンアップ後に自分たちが開発した機能がきちんと動くか気になると思います。そんな時は、プレビュー対象のインスタンスにSandboxを作成しておく(※)ことで、本番のバージョンアップ前に、お客様が開発した機能の動作の事前検証を行っていただくことができるのです!(※)Sandboxプレビューの詳細については、システム管理者宛の製品コミュニケーションメールでお知らせします。製品コミュニケーションについては、製品およびサービスに関するお知らせ(ナレッジ)をご確認ください。 Salesforceでは事前検証していないの?Salesforceでは、本番環境のバージョンアップ前に各種テストに加えて、 Apex ハンマーというプロセスによってすべての Apex テストを自動的に実行します。(ハンマープロセスは組織を選択して実行するため、すべての組織で実行されるわけではありません)Salesforceでは、バージョンアップ前に、検出されたすべての問題を修正するよう努めています。詳細は、Apex 単体テストの開始(Trailhead)をご確認ください。お客様によるテストが必要な理由お客様固有の開発がバージョンアップの影響を受けていないか/想定どおりの動作をしているかを確認できるのは、お客様しかいません!テストをする際は、業務をする上で特に重要な機能を優先して確認をすることを推奨します。テストが必要な開発の例:Apexクラス、トリガ、Visualforceページ、Lightningコンポーネント、外部システムとの連携機能などテストで問題が見つかった場合は、同様の問題が既に報告されていないかをKnown Issuesサイトで確認します。同様の問題が無い場合は、早めに弊社テクニカルサポートへお問い合わせをいただくことで、本番環境がバージョンアップする前に対応ができる可能性が高くなります。※お問い合わせを頂く際は、事前に、その問題がSalesforceのバージョンアップによるものか、お客様のカスタムコードによるものかの切り分けをしていただけますよう、お願いします。詳細は、お問い合わせをする時のポイント (サクセスナビ)をご確認ください。さて、開発をしている組織にとって、Sandboxプレビュー期間を活用した事前テストが重要である点について、ご理解いただけましたでしょうか。ここからは、事前テストをする上で欠かせないリリースノートの読み方についてご紹介します。開発をしていない組織のシステム管理者の方も、リリースノートを参照して、便利な機能がないか確認しましょう!リリースノートの読み方Salesforceのバージョンアップ毎に公開されるリリースノートでは、製品の機能強化や新機能について簡潔に説明しています。リリースノートの種類リリースノートには、HTML 版とPDF 版があります。HTML版:検索や絞り込みで、必要な情報に最短でたどり着くことができます。また、使用される言語はブラウザの設定によって決まります。言語を変更するには、下部にスクロールして [言語を変更] をクリックし、言語を選択します。PDF版:全体を俯瞰して確認することができます。iPadなどのタブレットにダウンロードして、読書のような感覚でページをめくりながら新しい機能を探したいときにいいですね。HTML版の場合、以下で絞り込みができます環境Salesforce ClassicLightning ExperienceモバイルエディションEnterprise EditionUnlimited Edition など機能の影響有効(ユーザ)有効(システム管理者/開発者)システム管理者が有効化する必要ありSalesforceに連絡して有効化製品エリアセールスサービス などリリースノートに記載されている機能はすべて自動で使えるようになりますか?いいえ。機能毎に異なります。バージョンアップ直後に自動で(すべてのユーザ、もしくはシステム管理者や開発者のみに対して)有効化されて使えるようになるものもあれば、(ユーザが使えるようにするために)システム管理者が手動で有効化しなければならないもの、機能を有効化するためにサポートへご連絡を頂く必要があるものなどがあります。これらの情報はリリースノートの機能が使用可能になる方法と状況に纏められています。なお、機能によっては、バージョンアップ(直後ではなく)徐々に機能が有効化されて使えるようになるものもあります。その場合、対象機能のリリースノート詳細画面にその旨記載されます。リリースノートの日本語版リリースノートは、ほぼ毎週のように更新されており、更新内容はリリースノートの変更に追記されます。中にはリリース予定の機能の延期や(リリースノート公開時点では記載がなかった)新機能が追加されたり、機能に関する説明が追加されたりすることがあります。順次翻訳されますが、最新情報は英語のリリースノートを確認するようにしてください。※リリースノートの更新情報は、「Salesforce の運用に関する重要なお知らせ」(サクセスナビ)の中で、重要なものを抜粋してお知らせしていますので、ぜひご覧ください。リリースノートの内容リリースノートは、以下のような構成になっています。Salesforceをご利用中のすべてのお客様に関係する内容(みなさまにご覧頂きたい内容です)サポートされるブラウザSalesforce 全体 など製品/機能毎の内容(ご契約/ご利用中の製品/機能をご確認ください)Analyticsコマースカスタマイズ などリリース更新(みなさまにご覧頂きたい内容です)セキュリティに関する情報を含んでおり、期限が来ると強制的に有効化されるものがあります。リリースノートの使い方リリースノートのボリュームは年々増加しており、そのすべてを確認することは、日々の業務で多忙なシステム管理者のみなさまにとっては難しいと思います。まずは、上記太字にある(みなさまにご覧頂きたい内容)と(ご契約/ご利用中の製品/機能)について確認をしてください。その際、不明点が出てきたら、弊社テクニカルサポートへお問い合わせいただくことで理解の促進にお役立ていただくことができます。また、「知らないだけで、何か活用出来る機能は無いか確認したい」という場合は、機能が使用可能になる方法と状況から探して頂くのがお薦めです。機能が使用可能になる方法と状況には、提供予定の機能がリリースノートの構成に沿って纏まっています。そのため、自分でリリースノートを検索しようにも、「どのようなキーワードで検索すればよいかわからない」という方に最適です。一覧から興味のある機能や聞いたことがある機能を見つけたら、リンクをクリックして詳細説明を確認します。そして、「実際に試してみたい!」という時には、プレビュー中のSandboxでテストをすることができます!リリースノートの確認ポイントサポートされるブラウザSalesforceを利用するためにはブラウザが必要です。自社で利用しているブラウザが記載されているか(引き続きサポート対象であるかを)確認します。Salesforce全体すべてのユーザが毎日使っているであろう「検索」や(契約製品関わらず)使うと便利な「Salesforceアンケート」や「Your Accountアプリケーション」といったSalesforceのオススメ機能の更新情報が含まれます。未使用の便利機能が見つかる可能性がありますので、ぜひチェックしてみてください。AnalyticsAnalyticsには、「CRM Analytics」に関する情報だけでなく、みなさまお使いの「レポートとダッシュボード」の情報も含まれます。こちらも必見の内容です。カスタマイズ(コーディング不要な)ポイント&クリックでカスタマイズできる設定(「Lightningアプリケーションビルダー」など)が含まれます。こちらも多くのお客様にてご利用いただいている(Salesforceとしてもご活用いただきたい)機能に関する情報のため、確認することをおすすめします。開発Lightningコンポーネント、Apex、API、Sandboxなど、開発をしている場合は必見です。この情報と[リリース更新]を元に既存の開発機能に影響するものはないか確認し、テストを行います。モバイルモバイルアプリケーションやMobile Publisherをご利用のお客様はご確認ください。リリース更新特定の時期に強制的に適用される変更や設定変更の情報を記載しており、必読です。セキュリティ・性能・操作性に関わるデフォルト動作の変更や設定変更が含まれるため、[テスト実行]に対応している更新については、事前にSandbox環境で有効化し、その変更が自組織に与える影響範囲の確認をなるべく早めに実施することを推奨します。学習ツールSalesforce リリース準備状況戦略(Trailhead)Advanced Salesforce Release Readiness Strategies(Trailhead)メジャーリリースにおけるテストの考え方(Trailblazer Community)まとめ(チェックリスト)開発をしている場合に、本番環境のバージョンアップ前に、Sandboxプレビューを活用し、事前にテストをすることの重要性を理解しました。リリースノートをすべて確認するのは困難なので、すべてのお客様に共通する内容、現在使用している製品や機能に関する内容、リリース更新を中心に確認しましょう