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Winter '25 リリースノート斜め読み (Marketing Cloud)
Marketing Cloud Engagementに関するリリースCross-Cloud ProductsProcess Builder Is Retired for Marketing Cloud Connect概要フローへの移行をサポートするために Marketing Cloud Connect のプロセスビルダーが廃止になります。MCC で使われていたプロセスビルダーのプロセスは自動的にレコードトリガーフローに移行されます。Salesforce アクティビティを使用してオブジェクトにアクセスするジャーニーが停止・公開されたときに発生します。お客様にて特別実施いただく対応はございません。適用範囲:Corporate EditionおよびEnterprise EditionLet Customers Link a Distributed Marketing Send to an Active Campaign概要これまではキャンペーンにキャンペーンメンバーを追加する前に、Distributed Marketing のキャンペーンメッセージからジャーニーを追加する必要がありましたが、キャンペーンメンバー追加後でもジャーニーを追加できるようになります。これにより、作成したキャンペーンにより柔軟性を持たせることができます。適用範囲:Corporate EditionおよびEnterprise Edition追加情報キャンペーンに接続されているジャーニーの変更Personalize Campaign Member Objects概要Distributed Marketing のキャンペーンメッセージを利用したメール送信において、これまではキャンペーンレコードからパーソナライズすることができましたが、その他レコードのフィールドもパーソナライズに使用できるようになります。適用範囲:Corporate EditionおよびEnterprise Edition追加情報エントリソースデータの拡張Einstein and AnalyticsGenerate Marketing Content in Multiple Languages概要Einstein Copy Insightsの件名行と本文作成機能にて 日本語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語が使用可能になりました。ご利用のカルチャーコードが上記いずれかに一致するとその言語が自動的に設定されます。追加情報適用範囲:Marketing CloudのすべてのエディションMonitor AI Content with New Audit Export Feature概要生成AIコンテンツの入力、出力、ユーザーフィードバックを含む過去90日間のAuditデータのエクスポート機能が追加されます。追加情報適用範囲:Marketing CloudのすべてのエディションCustomize Brand Identity at the Business Unit Level概要顧客のエンゲージメントを強化するために、エンタープライズ単位だった独自のブランドアイデンティティを各ビジネスユニットごとに設定できるようになりました。すでにブランドが設定されている場合、既存のブランドの詳細は、Einstein Generative AI および Einstein コピーインサイトが有効になっているすべてのビジネスユニットに反映されます。新しく追加されたビジネスユニットが設定可能になるまでには最大で 1 か月かかることがあります。適用範囲:全ての Marketing Cloud Engagement エディション追加情報ブランド設定Einstein コピーインサイトの設定Journeys and Automations Track Journey Changes with the Journey Audit Log概要ジャーニーの UI からジャーニーの監査ログが確認可能になりました。パブリッシュなどの操作を行ったユーザー名とその日時をご確認いただけます。適用範囲:Corporate および Enterprise にてジャーニーを使用できるお客様に適用されます。追加情報Improve Existing Emails with Journey Builder High-Throughput Sending Recommendations概要Journey Builder の検証で、パフォーマンスに影響する構成の推奨が表示されるようになります。High-Throughput Sending が設定されていない Email アクティビティを含むドラフトまたはアクティブなジャーニーで、パフォーマンス向上のために High-Throughput Sending を設定する推奨が表示されます。適用範囲:Corporate および Enterprise にてジャーニーを使用できる環境追加情報High-Throughput Sending の設定は、各ジャーニーの設定画面にて設定可能です。設定を行う前に次ヘルプページに記載の考慮事項を確認の上、設定有無をご検討ください。Journey Builder の高スループット送信に関する考慮事項Enhance Query Results with Improved Email Attribute Storage概要ジャーニーでは、ジャーニー設定画面から送信先のメールアドレスとしてジャーニーエントリデータと、データデザイナーで紐づけた連絡先データを使用することができます。データデザイナーによる紐づけは、複数のデータエクステンションで複数のリレーションシップを設定できます。今まではリレーションシップのパスの情報を保持していなかったため、その時見つかった最短のルートでたどるメール属性を使用することがありました。今回のリリースにより、ルート自体を保存するようになり、設定したパスのデータを参照するようになります。適用範囲:Corporate および Enterprise にてジャーニーを使用できる環境Get More Accurate Journey Success Rates on the Journey History Page概要ジャーニーの履歴の画面で、これまでアクティビティ名が空のような冗長なレコードが表示されることがありましたが、そういったものを省くようになりました。ジャーニーの History Download API も同等となります。適用範囲:Corporate および Enterprise にてジャーニーを使用できる環境Retrieve Data from Automation Data Views in Real Time概要これまではオートメーション関連のデータビューでは 24 時間以上前のデータしか取得できませんでしたが、実行中のオートメーション含め、リアルタイムでのデータ取得が可能となります。適用範囲:全ての Marketing Cloud Engagement エディションUse Additional SFTP Key Exchange Algorithms in File Transfer Activities概要ファイル転送アクティビティで、SFTPへのSSH通信(SSHキー)において、利用できる鍵交換のアルゴリズムが追加されます。今後の利用可能なアルゴリズムは以下となります(既存分含む)。・diffie-hellman-group1-sha1・diffie-hellman-group14-sha1・diffie-hellman-group14-sha256・diffie-hellman-group-exchange-sha1・diffie-hellman-group-exchange-sha256・ecdh-sha2-nistp256・ecdh-sha2-nistp384適用範囲:例 全ての Marketing Cloud Engagement エディションNew S3 Path Requirements for File Locations概要ファイルの場所にてAWS S3ファイルの保存場所を作成または変更する際、[AWS バケット名] のフィールドに相対パスを含めることができなくなりました。以前は、このフィールドに相対パスを指定することができました。今回のリリースで [AWS バケット名] のフィールドにはバケット名のみを指定し、[AWS 相対パス] のフィールドに相対パスを指定しご利用ください。適用範囲:全ての Marketing Cloud Engagement エディションNew Error Types for File Decryption Issues概要ファイル転送アクティビティでファイルの復号化に失敗した場合、システムエラーとして表示されていましたが今回のリリースでわかりやすくなります。暗号化解除に失敗した旨が表示された場合はお客様側で把握可能となりますので、有効なキーを設定されているかご確認をお願いいたします。適用範囲: 全ての Marketing Cloud Engagement エディション追加情報Correlate Activity Data with Other Views Using the JobID Field概要_AutomationActivityInstanceデータビューで送信が含まれるアクティビティのJobID を取得可能となりました。このJobID項目を用いて他のデータビューと結合することも可能となります。適用範囲:全ての Marketing Cloud Engagement エディション適用時期:すでにリリース済追加情報データビュー: オートメーションアクティビティインスタンスMessagingShorten SMS Links in MobileConnect and Journey Builder概要従来はHyperforceのみでご利用いただけていたトラッキング可能なSMSでのURLの短縮機能において、すべてのお客様環境でご利用いただけるようになります。クリックの結果は「SMSリンクのクリックレポート」より確認できます。注意点として、短縮されたリンクの有効期限は90日となります。90日を過ぎた場合、ページが見つからない旨のエラーが表示されます。適用範囲:MobileConnect利用可能環境追加情報Reuse Template Message Names Across Your WhatsApp Business Accounts概要同じBU 内で、複数の WhatsApp Business accounts(WABAs) で同じテンプレート名が利用できるようになりました。テンプレートを見分けやすくするために、新しいテンプレートのファイル名が、テンプレート作成時に使用した WABA ID とともにコンテンツビルダーに表示されます。既存のテンプレートのファイル名は変更されません。適用範囲:Corporate および Enterprise にて WhatsApp Business Messaging が利用できる環境Marketing Cloud IntelligenceEnhance Your Data by Using the New Criteo API Data Fields概要広告サービスの Criteo(クリテオ)社からデータを取得する API コネクタで広告グループおよびクリエイティブレベルを含む取得可能なフィールドが増え、広告パフォーマンスに関するより深いインサイトの獲得及び更なるキャンペーンの最適化が可能になりました。適用範囲:全ての Marketing Cloud Intelligence アカウント使用方法:[接続&加工] タブからデータストリームを作成または編集し、Criteo API コネクタを選択します。[Extended Properties] セクションの Mapping Form から New Mapping (Enhanced) を選択すると新しいフィールドにアクセスできます。Optimize Your Ad Spend with the Custom DoubleVerify Connector概要デジタル広告のデータ分析サービスである DoubleVerify 社からデータを取得する API コネクタで取得可能なDoubleVerifyのレポートが増え、広告の費用対効果分析やキャンペーン戦略策定力が向上しました。適用範囲:全ての Marketing Cloud Intelligence アカウント使用方法:[接続&加工] タブからデータストリームの新規作成を選択し、Double Verify Custom API コネクタを選択します。Streamline OneDrive Data Management by Using SharePoint概要SharePoint を OneDrive コネクタに追加することで、手動のデータ入力を減らし、ワークフローを簡素化し、生産性を向上させます。適用範囲:全ての Marketing Cloud Intelligence アカウント使用方法:[接続&加工] タブからデータストリームの新規作成を選択し、OneDrive API コネクタを選択します。オプションの [Use Sharepoint] を選択し、SharePoint サイト名を指定します。Gain Deeper TikTok Ad Insights by Using New API Fields概要TikTok Ads API コネクタは、ショップ指標、購入数、ページイベントなどの新しいフィールドとフィルターをサポートするようになり、広告のパフォーマンスを分析する機能が向上しました。適用範囲:全ての Marketing Cloud Intelligence アカウント使用方法:[接続&加工] タブからデータストリームを作成または編集し、TikTok Ads API コネクタを選択します。 [モデルにマッピング] 画面で、新しい TikTok 広告フィールドが選択できます。
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この記事で学べることICUロケール形式の有効化の背景と適用時期ICUロケール形式の有効化における変更点ICUロケール形式の有効化までの推奨アクションICUロケール形式の有効化の方法ICUロケール形式に関するFAQICUロケール形式の採用の背景Salesforce システム管理者は組織のデフォルトのロケールを設定できます。またユーザは個人設定ページで各自が使用するロケールを設定できます。このロケールにより、日付、時刻、通貨、住所、名前、数値などの表示形式(フォーマット)が制御されますこの表示形式について、現在の Salesforce Platform では Java Development Kit (JDK) ロケール形式を使用していますが、JDKロケール形式は定期的な更新がなく、国際標準との差異が発生しています。Salesforceでは、Salesforce Platform を常に最新の国際標準に準拠させる取り組みの一環として、Winter '20 で新しいロケール形式(ICUロケール形式)を採用しました。ICUロケール形式の採用により、世界中の ICU 準拠のアプリケーションとのインテグレーションが向上します。参考情報 : 新しい国際ロケール形式によるグローバル対応ICUロケール形式が有効化される時期Winter'20 のリリース以降に作成された組織では、ICU ロケール形式が既定で有効になっています。Winter'20 のリリース(2019年10月)以前に作成された組織については、JDKロケール形式が使用されています。JDKロケール形式が使用されている組織が ICU ロケール形式を適用できるように、Salesforceでは リリース更新を提供しています。*上記は設定画面のメニューより「リリース更新」を選択したときの画面です。[ICUロケール形式を有効化]の自動適用について、当初はSpring’24を予定しておりましたが、自動適用時期が以下の通り変更となりました。Spring'24のリリースですべての組織で[ICUロケール形式を有効化]を適用をするのではなく、Spring'24以降で段階的に自動適用を進めます。[ICUロケール形式を有効化]が適用される30 ~ 60 日前にSalesforceは管理者様にメールで通知します。[ICUロケール形式を有効化]の段階的な適用はSpring'25のリリースまで継続されます。参考情報 : WInter’24 リリースノート Enable ICU Locale Formats (Release Update)なお、システム管理者様は設定メニューを使用して、[ICUロケール形式を有効化]の自動適用をSpring'25のリリースまで延期させることができます。[ICUロケール形式を有効化]の適用をSpring'25のリリースまで延期する場合は、以下の手順を実施します。設定メニューのクイック検索ボックスに「ユーザーインターフェース」と入力します。「ユーザーインターフェース」をクリックし、設定画面を表示させます。「ユーザーインターフェース」セクションにある「Enable ICU locale formats as part of the scheduled rollout」という設定項目があるので、OFFにします。*この設定はJDKロケール形式が使用されている組織でのみ表示されます。*設定項目の名称は、今後日本語に翻訳される場合があります。参考情報 : JDK ロケール形式の廃止現在JDKロケール形式をご利用中の組織の管理者様は、SalesforceによるICUロケール形式有効化の自動適用を待つのではなく、影響範囲をご確認のうえで、計画的に適用できるようにご準備を進めていただくことを推奨します。組織で使用しているロケール形式の確認方法現在のSalesforce Platformでは、JDKロケール形式とICUロケール形式の両方がサポートされています。Salesforce 組織でどちらのロケール形式が採用されているかを確認するためには「リリース更新」を確認します。▼ICUロケール形式のリリース更新でテスト実行が有効化されている[設定]→[リリース更新]→[要対応]タブを押下。[ICUロケール形式の有効化]の[使用開始]をクリック[この更新は、テストできる状態になりました。]と表示されていたら、テスト実行によりICUロケール形式を利用中。それ以外の場合、組織は JDK ロケール形式を使用しています。▼ICUロケール形式のリリース更新が適用されている[設定]→[リリース更新]→[アーカイブ済み]タブを押下[ICUロケール形式の有効化]の有無を確認。[アーカイブ済み]タブにある[ICUロケール形式の有効化]を確認して、ステップバイステップガイドに従ってテスト実行を完了している場合には、[完了]とマークされており、リリース更新の適用によりICUロケール形式を利用中。参考情報 : 組織が ICU と JDK のどちらのロケール形式を使用しているかの判断ICUロケール形式を有効化したときの変更点ICUロケール形式がSalesforce 組織に適用されることで変更が発生する項目は以下のものがあります。日付(Date)日付時間(Datetime)時刻(Time)通貨(Currency)数字(Number、Integer)すべてのロケールにおいて上記項目で変更が発生するのではなく、ユーザが使用しているロケールによって変更点は異なります。例として、日本語、日本語(日本)、英語(アメリカ)の3つのロケールにおける変更点をご紹介します。ロケール毎の各データタイプ(形式種別)への影響は JDK と ICU ロケール形式の相違点 に掲載されていますが、影響のあるデータタイプは標準画面やカスタム画面では使用されない場合もあります。ICUロケール形式が有効化されたときの動作イメージは次のセクションでご紹介します。参考情報 : JDK と ICU ロケール形式の相違点ICUロケール形式有効化時の動作イメージ「日本語(日本)」のロケールを選択している場合におけるICUロケール形式が適用された際の標準画面のイメージは以下のとおりです。Lightning Experienceの標準画面ではChatterの日付に「Date:Long」のデータタイプが使用されています。そして「日本語(日本)」ロケールの場合、「Date:Long」のデータタイプはICUロケール形式が有効化されたときの形式変更対象なので、表示形式が「2022/03/15」から「2022年3月15日」に変更されていることがわかります。しかし標準画面の他の項目では通常 Short のデータタイプが使用されており、「日本語(日本)」ロケールでは Short のデータタイプは形式の変更がないため、ICUロケール形式が適用されていても表示形式に変更はありません。それでは次に、「日本語(日本)」のロケールを選択している場合におけるICUロケール形式が適用された際のVisualforceページのイメージを見てみます。Visualforceページを使用していたとしても通常は Short のデータタイプが使用されているため、[日本語(日本)]のロケールではICUロケール形式が適用されても表示形式は変わりません。「日本語(日本)」のロケールを使用していた場合の標準画面とVisualforceページを例にして動作イメージをご紹介しましたが、異なるロケールを使用していた場合の例として、「英語(アメリカ)」のロケールを使用していた場合の標準画面の動作イメージをご紹介します。「英語(アメリカ)」のロケールではICUロケール形式の有効化において「Date:Long」は形式変更対象ではなく、「Date Time:Short」が形式変更対象に含まれています。そして日付時間型項目では「Date Time:Short」のデータタイプが使用されているため、該当の項目において、「8/1/2022 12:00PM」から「8/1/2022, 12:00PM」に表示形式が変わっている(カンマが追加されている)ことが確認できます。このように、使用しているロケールによって表示形式が変更される項目が変わっていることが確認できます。Apex クラス/トリガ、および Visualforce ページを使用している場合の留意点ICUロケール形式はAPI バージョン 45.0 以降で使用できます。ApexやVisualforceページなどのカスタマイズで ICU ロケール形式を使用するには、Apex クラス、Apex トリガ、および Visualforce ページを最新の API バージョンに更新します。ApexやVisualforceページなどのカスタマイズが API バージョン 44.0 以前を使用している場合、JDKロケール形式が返されるため、データの整合性の問題やエンドユーザの困惑が発生するなどの影響が発生する可能性があります。 以下に影響例の1つとして、API バージョン 44以前のVisualforceページを使用した場合の例をご紹介します。*この例は[英語 (アメリカ)]ロケールを使用している場合の例です。[英語 (アメリカ)]ロケールでは日付時間項目[Date Time:Short]について影響がありますが、[日本語 (日本)]ロケールでは[Date Time: Short]や[Date:Short]は形式変更対象ではないため、この例に示すパターンのエラーは発生しません)[英語 (アメリカ)]ロケールを使用している場合、[Date Time:Short]は形式変更対象であり、[Date Time:Short]は日付時間型項目で使用されているので、APIバージョン45以降のVisualforceページでは表示形式が変わります。しかし、VisualforceページのAPIバージョンが44以前の場合は、ICUロケール形式が使用できずJDKロケール形式が使用されるため、表示形式が変わりません。APIバージョン44以前のVisualforceページは表示形式が変わらないのですが、Visualforce ページのインライン編集の処理では最新のAPIバージョンが使用されます。つまり、Visualforce ページで apex:detail を使用している場合、インライン編集時にはAPIバージョン44以前でもICUロケール形式を使用します。しかし、APIバージョン44以前のVisualforceページでは、ICUロケール形式が使用できないためエラーが発生します。以上がAPIバージョン44以前のVisualforceページを使用していた場合の影響例です。もう1つ影響例をご紹介します。Apexクラスで以下のメソッドのようにロケール形式に依存するメソッドを使用している場合やLightningコンポーネントで$Localeを使用している場合には、ロケール形式の変更によって影響が出る可能性があります。ロケール形式に依存するApexメソッド例Date.format()Date.parse()DateTime.format()DataTime.parse()DateTime.formatLong() などロケール形式を意識したカスタマイズを実装されている場合、形式の変更により現在のカスタムロジック(文字列の判定など)が正しく動作しなくなる可能性があります。参考情報 : Apex クラス、Apex トリガ、および Visualforce ページの API バージョンICUロケール形式の有効化までの推奨アクションICUロケール形式が適用されると、使用しているロケールによって日付・時刻・通貨等の表示形式が一部変更されます。該当項目を使用した検索条件が利用されている場合(レポート、入力規則など)、なんらかの影響が発生する可能性があります。また、Apex クラス、Apex トリガ、Visualforceページにて、API バージョン44.0以前をご利用の場合はJDKロケール形式が返されるため、エラー等の問題が発生する可能性があります。そのため、事前にSandbox等でICUロケール形式を有効化して動作テストを実施し、Salesforce組織での影響有無を確認の上で、本番環境で有効化することを推奨します。(Salesforceによる自動適用を待つのではなく、管理者様にて事前にテスト/評価、有効化していただくことを推奨します。)動作テストでは、表示上の確認だけではなくVisualforce ページのインライン編集やカスタムコードの挙動、インストール済みパッケージの動作等についても御確認ください。参考情報 : ICU ロケール形式の採用に関する考慮事項ICUロケール形式の有効化の方法ICUロケール形式の有効化は「リリース更新」から実施します。最初にSandboxでICUロケール形式を有効化し、動作テストを実施します。影響がないことが確認されたら、本番環境でICUロケール形式を有効化してください。「リリース更新」を使用してICUロケール形式を有効化する方法は以下のとおりです。1.[設定]→[リリース更新]→[要対応]タブを押下して、[ICUロケール形式の有効化]の[使用開始]をクリック2.[テスト実行を有効化]をクリック。3.[このリリース更新の影響を評価]の「完了」ボタンをクリックし、有効化動作テストにあたっての事前確認事項Salesforce組織で現在使用されているロケールとユーザの確認SOQL クエリを使用して、組織で使用されているロケールと各ロケールのユーザ数を確認し、影響調査や動作テストが必要なロケールの種類を調べます。<SOQLクエリ>SELECT toLabel(LocaleSidKey) LocaleName, LocaleSidKey, Count(id) UserCount FROM User where IsActive=true GROUP BY LocaleSidKey<クエリ実行結果のイメージ>*上記は開発者コンソールを使用してSOQLクエリを実行した結果のイメージです。この結果の例では、日本語/日本語(日本)/英語(アメリカ)が使用されていることが確認できます。参考情報 : 使用中のロケールの判断Apexクラス、Apexトリガ、Visualforceページ のAPIバージョンの確認ICUロケールを適用するには APIバージョンが 45.0以上の必要があります。APIバージョンが45.0未満の場合は、45.0以上に更新します。API バージョン 45.0 以上にアップグレードしない場合、ユーザに「無効な日付と時間です」といったParseException エラーが表示される可能性があります。参考情報 : Apex クラス、Apex トリガ、および Visualforce ページの API バージョンApexクラスで使用しているメソッドの確認Apexクラスで以下のメソッドのように、ロケール形式に依存するメソッドで影響が無いか確認します。Date.format(),Date.parse(),Date.toStartOfWeek(),DateTime.format(),DataTime.parse(),DateTime.formatLong()等影響がある場合は、ロケール形式に依存しないコードとするためのガイドラインを適用します。・標準メソッドを利用 - 日付形式のデータから”月”を抽出する場合は、Dateクラスの month()を利用する。 - 整数値と通貨値は、書式設定する必要が生じるまで書式設定のない整数として処理。 など・値に追加の処理を行う場合、ロケールに依存しない形式を使用・ユーザが選択しているロケール形式へのデータの変換は、そのデータ処理の最後のステップとする。参考情報 : コードでのロケールに依存しないメソッドの使用Lightningコンポーネントの確認$Localeを使用していると、ユーザが選択しているロケール形式が使用されるので、ICUロケール形式の適用によって影響を受ける可能性があります。そのため使用箇所がないか確認します。参考情報 : Lightning コンポーネント開発者ガイドICUロケール形式の有効化に関するFAQQ:ICUロケール形式の有効化後、[日本語(日本)]や[日本語]のロケールを使用した場合、Classicの標準画面では影響がありますか。A:Lightning Experience と Classicで差異はありません。Chatterの投稿時間等では表示形式に変更があります。Q:ICUロケール形式の対象範囲は、REST APIや、SOAP API、Bulk APIも含みますか。A:SOAP/REST/Bulk APIではロケールに依存しないデータ型が使用されます。ただし、Apex クラスを公開するApex SOAP/REST web servicesではロケールに依存するデータ型が使用可能な為、影響がでる可能性があります。Q:ApexやVisualforceを多用しているのですが、全てについてバージョンを上げる対応が必要でしょうか。A:例えばVisualforceページについては、44以下のAPIバージョンのままICUロケールを有効化すると、インライン編集での保存時にエラーが発生する可能性があります。予期せぬ問題が発生しないようにする為に、Sandbox上でAPIバージョンは45以上の新しいバージョンに上げて頂いた上で、動作確認テストを実施して頂く事を推奨しています。APIバージョン44以下のものが残る場合でも、Sandbox上でICUロケール形式を適用しての動作確認テストは十分に実施するようにしてください。Q:ICUロケール形式が強制適用される時期は延長可能ですか。A:Spring'25までであれば、管理者様にて設定画面から延期することが可能です。Q:ICUロケール形式が自動適用されたら、表示内容が変わったり、エラーが表示されるようになるのでしょうか。A:使用するロケールや、カスタマイズ内容によって影響が異なります。ICUロケールが適用された際に本番環境で影響が出ないように、事前にSandboxでの動作確認テストの実施をお願いいたします。
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この記事で学べることなぜAccount Engagementフォームを活用するのかAccount Engagementフォーム関連機能の設定方法この記事のゴールこの記事のゴールは「見込み客獲得・フォローのためのフォーム設定の完了」です。そのために、以下3ステップで進めていきます。Account Engagementのフォームを活用する目的を理解するフォーム関連機能の概要と自社で利用する機能を理解する設定を実施するなぜフォームを活用するのかフォームを活用する目的は大きく2つです。1.新規見込み客情報を取得するため問い合わせ・資料ダウンロード・イベント申し込みなどのフォームを設置し見込み客の会社名、役職、メールアドレスなどの情報を取得します。それによりアプローチ可能な見込み客の総数を増やすことができ、最終的な受注件数の増加に繋がります。2.Web行動が追跡できる見込み客を増やすためAccount Engagementのフォームを通過しCookieと紐付くことで、どの見込み客が自社のどのWebページを見たのかなど、Web上の行動を追跡できるようになります。それにより見込み客の興味関心に合わせたアプローチが可能となります。※プロスペクトとCookieの紐づけについての詳細はこちらの記事をご覧ください。サクセスナビ記事:プロスペクトとCookieの紐づけを理解しましょうこれらの目的のため、以下の視点でフォームを設置できる箇所がないかを検討してみましょう。・すでに自社Webサイトに公開済みの問い合わせフォームなどをAccount Engagementに切り替える問い合わせフォームなど、すでにあるフォームをAccount Engagementに切り替えることも重要です。これにより、ただ見込み客情報を入手するだけなく、見込み客がアクティブプロスペクトとなり、Web上の行動を追跡できるようになります。・新たな入り口(ゲート)を増やすたとえば、自社Webサイトで公開されているお役立ちコンテンツや資料はありませんか?これらをゲート付きコンテンツ※にすることで、新規見込み客を獲得する入り口(ゲート)を増やすことができます。※ゲート付きコンテンツ:閲覧する際にフォーム入力が必要なコンテンツ。新規見込み客獲得の手法として、ホワイトペーパーダウンロードなどで用いられる。具体的な利用シーンとしては以下が挙げられます。問い合わせや資料請求フォームの設置ホワイトペーパーダウンロードの設置イベントの申込みページの設置フォームを活用する目的や活用のイメージがついたら、次はそれを実現する機能を見ていきましょう。フォーム・ランディングページ・フォームハンドラー見込み客獲得のため、Account Engagementではフォーム・ランディングページ・フォームハンドラーの機能を活用します。それぞれの機能の概要を理解し、自社でどのように活用できるか検討していきましょう。○各機能の特徴フォーム問い合わせや申込みなどのシーンで見込み客の情報を取得するための入力フォームです。取得したい項目を任意で設定し、既存のWebページやAccount Engagementで作成したランディングページに設置して使用します。ランディングページAccount Engagement上でコーディング不要で作成できるWebページです。イベント申し込みや資料ダウンロードページなど、マーケティング担当者が一時的に公開したり、随時更新を行うWebページで活用されます。ランディングページ内でイベントや資料などに関する情報を掲載し、ページ内に設置したフォームの入力を促すといった使い方が一般的です。フォームハンドラー外部のフォームをAccount Engagementと連携させるための機能です。すでに自社サイトに設置済みのHTMLフォームをそのまま流用し、見込み客の情報をAccount Engagementに転送できます。既存Webページのデザインやレイアウトを維持したまま利用できます。○利用機能の選び方フォームの実装方法と利用機能の組み合せは3種類です。自社の要件にあった方法を選択しましょう。簡易的なWebページを作成し、フォームを設置する→フォーム+ランディングページ既存Webページに新たにフォームを追加、もしくは既存フォームをAccount Engagementフォームに置き換える→フォームのみ既存のWebページおよびフォームのデザインを変えずにAccount Engagementに情報を送信する→フォームハンドラーフォーム活用のポイントや自社で利用すべき機能は理解できたでしょうか?Account Engagementの機能を用いて見込み客獲得のための入り口を設けることも重要ですが、加えて見込み客のフォーム登録を検知し、リアルタイムに通知や営業フォローを行なう仕組みを作ることも重要です。獲得した見込み客をフォローする仕組みフォームを通じて問い合わせやイベント申込みをした見込み客は、今その瞬間自社への興味関心が高い見込み客であり、タイムリーにフォローを行うことで商談化の可能性がより高くなります。そのために、Account Engagementは誰に、どのように割り当てや通知を行うかを設定することができます。これを活用してタイミングを逃さずにフォローを行うための仕組みを作りましょう。○誰に割り当てるか割り当て先の設定方法は4つあります。見込み客がフォームを通過したらまず社内の誰に割り当てるのが最適か、自社の運用に最も合う割り当て先を選択しましょう。おすすめは「ユーザへの割り当て」です。マーケティングチームや営業マネージャーなど特定の個人に一度割り当てをしてから手動で再振り分けをするケースが一般的です。またその見込み客がすでにSalesforceにリード/取引先責任者としてレコードがある場合、そのレコードの所有者に直接通知を出すことも可能です。○どのように通知を行うか指定された割り当て先に対して通知する方法は2つあります。おすすめは「SalesforceのToDo発行」です。SalesforceレポートでToDoの対応状況を一覧で確認でき、営業担当が漏れなくフォローしているかがわかります。フォーム通過した見込み客をフォローするための仕組みや方法について理解できましたでしょうか?次はいよいよ設定を行っていきましょう!設定方法フォームhttps://play.vidyard.com/Ro3TdP13h5LrnPxLyadouQ詳細かつ最新の情報は以下のサイトをご確認くださいヘルプ記事:フォームの作成ヘルプ記事:フォームのトラブルシューティングとFAQランディングページhttps://play.vidyard.com/W8tnT3s5cKxwAae6PEjXnL最新の情報は以下のサイトをご確認くださいヘルプ記事:ランディングページ用レイアウトテンプレートの作成フォームハンドラーhttps://play.vidyard.com/1RJh4g7AtsPbK4uNfNJ152詳細かつ最新の情報は以下のサイトをご確認くださいヘルプ記事:フォームハンドラーヘルプ記事:フォームハンドラのトラブルシューティングフォームを通過した見込み客のフォロードリル:フォーム通過したプロスペクトを自動で特定の担当者に割り当てる学習ツールより詳しく知りたい方は、エキスパートコーチングのオンデマンド動画をご視聴ください。Premier Success Planをご契約のお客様は、動画視聴後1対1のフォローアップセッションにお申し込みいただけます。エキスパートコーチング:フォームとランディングページの活用まとめ無事にフォームの設置と見込み客フォローのための設定は完了できましたでしょうか?ご不明点やエラーの解消が必要な場合は、弊社テクニカルサポートにお問合せください。弊社サポートエンジニアが貴社のSalesforce/Account Engagement環境を確認の上、具体的な手順をご案内いたします。ナレッジ記事:Salesforce カスタマーサポートへの問い合わせフォームを設置したら、次はさらに効果を高めるためのノウハウを学びましょう!「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べること運用開始までにやるべきことの全体像これらに取り組むべき理由この記事のゴールこの記事のゴールは「運用開始までにやるべきことを理解する」ことです。そのために、以下3ステップで進めていきます。セキュリティに関する情報/多要素認証運用開始までに押さえておきたい7つのステップなぜこれらを押さえることが重要なのかセキュリティに関する情報/多要素認証私たちSalesforceは、お客様のデータ保護に真摯に取り組んでおります。セキュリティ脅威がますます一般的になってきている昨今、 お客様が顧客情報やビジネスを守っていくためには、 より強力なセキュリティ対策を実装いただくことが極めて重要になります。本パートでは、導入初期に必ずご理解いただきたい、セキュリティに関する3つのご検討事項をご紹介いたします。1.社内のデータアクセスレベルの制御攻撃者の標的になるリスクを回避する鍵となるのは、まず自社のSalesforceユーザのデータアクセスを保護することです。Salesforceでは、項目レベル、レコードレベル、オブジェクトレベル、組織レベルで様々なアクセスの制御、データの保護のための機能を提供しております。この機能を利用することで、お客様は利用ユーザのSalesforceへのログインを制御したり、ログインした後の操作や、データの表示についても、各ユーザに適切なレベルのデータアクセスを付与することが可能です。お客様によるデータの保護を実現するための具体的な機能や設定方法については、SalesCloud アドミン基礎のエキスパートコーチングでの学習がおすすめです。まずは動画(Chapter3: ユーザと権限管理)で概要をご確認の上、詳しくはエキスパートコーチングのフォローアップセッションにお申し込みください。※フォローアップセッションはPremierまたはSignature Success Planをご契約のお客様限定となります。2.ユーザのログイン制御 〜多要素認証(MFA) 〜利用ユーザに合わせたデータの保護をしたとしても、そもそもID・パスワードが漏れてしまうと、情報漏洩してしまうリスクがあります。ユーザの皆様に多要素認証(MFA)をご利用いただくことで、Salesforceへのログイン制御をし、安全に製品をご利用いただけます。多要素認証(MFA)の設定手順に関しては、本サクセスナビ内のMFAページにて詳細をご確認ください。3.セキュリティに関する情報のご提供 〜Trustサイト〜Salesforceの「Trust サイト」では、メンテナンス・システム障害についてリアルタイムにお客様へお知らせしています。気になったタイミングでTrustサイトをご確認頂くことも可能ですが、情報発信のタイミングでメールで自動通知を受け取ることもできます。とりわけSalesforceのシステムを管理するお立場の方は、ぜひご登録ください。参考)Salesforce Trustユーザガイドその他、セキュリティ関連でのお問い合わせについては、弊社テクニカルサポートでもご対応させていただきます。テクニカルサポートの活用方法に関しては、次節でお伝えしてまいります。セキュリティに関する3つのご検討事項を押さえたら、いよいよ運用開始に向けて準備に入っていきましょう。運用開始までに押さえておきたい7つのステップSales Cloud導入を成功に導くにはいくつかの押さえておきたいステップがあります。本記事では、運用開始までに取り組んでおくべきことの概観をご説明します。①事前準備、②計画、③実装、④運用準備と大きな流れがあり、より具体的には以下7つのステップに分解されます。<はじめに> これからの検討内容を理解するこれからSales Cloudの運用を開始するにあたって必要な検討内容や、Salesforceの活用リソースを学んでいきます。 Salesforceの特徴を理解 これからの検討内容を整理 活用リソースの種類と使い方を理解<基本理解> 基本構造・機能を理解するSales Cloudはカスタマイズ性が高いため、担当者にWeb開発などの専門的な知識がなくとも、現場のニーズに適合したシステムを構築、改修することが可能です。まずはSales Cloudの仕組みの概観を掴みながら、以下3つの基本的な内容を押さえていきましょう。 基本構造と基本的な用語の理解 カスタマイズの方法 データの分析機能の理解※ 設定・構築パートナーに実装作業を依頼するなどで、直接設定作業に関わらない場合でも、基本構造・機能をご理解いただくことで、Sales Cloudと日常業務のつながりがイメージしやすくなり、効率の良い構築・運用を行うことができます。<計画策定> 活用のゴールを明確化するSales Cloudでデータを活用し、ビジネスの成長に繋げていくためには、[何を実現したいのか?そのためにどんなデータを収集するのか?]といった「ゴール」を明確にすることが重要です。ゴールが明確でないと、入力の手間だけが増えてしまい、結果、期待していた効果に繋がらなくなってしまう可能性があります。ゴールを定め、そのゴール達成のために最適なデータ分析をすることで、より速く的確な戦略や打ち手を導き出せることになります。まずは、自社がSales Cloudを導入して実現したい事は何か?を明確にしましょう。 運用開始に向けて必要な役割の明確化 実現したいことの明確化 運用開始に向けた計画を策定<要件定義> 管理するデータを検討する活用のゴールが決まったら、次は可視化のためにSales Cloud上でどのようにデータを構成するか整理していきましょう。ここでは、自社で管理するデータの検討と、必要な設定を定義するためのポイントについて学習し、自社に合った設計をしていきます。 目標達成のためにやるべきことを計画 商談の流れの整理 必要な設定の理解<実装> データの取り込み・可視化を行う要件定義を終えたら、いよいよ実装を行います。自社にとって最適な入力画面を整え、必要なデータを取り込んだら、可視化の準備をしていきましょう。目標に対する進捗を管理するため、『レポート・ダッシュボード』を設計します。 実装時の注意点の理解 データの取り込み データの可視化(レポート・ダッシュボード)<運用検討> 運用に向けた準備をする実装を終えたら、利用者への展開に向けた運用の準備に入ります。ツールができあがっても、それを実際に利用するユーザーが、運用方法や正しい使い方を理解していなければ、使いこなしていくことは困難です。運用開始前に検討すべきポイントを理解し、ユーザーに伝えていきましょう。 運用ルールの策定 ユーザートレーニングの実施 運用テストと修正<運用開始> 運用後に必要なポイントを理解する効果を出すツールにするためには、運用開始後も継続的に利用ユーザーの活用状況をチェックし、定期的に改善を行う事が重要です。 定着に向けたプランニング 継続的な改善の実施 活用状況のチェックなぜこれらを押さえることが重要なのかそれでは、なぜこれらを押さえることが重要なのでしょうか。これらの検討が抜け漏れてしまうと、下図のように「現場が使ってくれない」や「使っているけど効果がでない」といった状況に陥りやすくなってしまいます。例えば、Sales Cloudを何のために利用するのかがはっきりせず、ただ情報の記録だけを行ってもビジネス成果は創出できません。また利用ユーザーとしても、自分たちの業務にどんなメリットがあるのかが理解できなければ、活用は進みません。これらの課題を未然に防ぎ、Sales Cloud導入を成功に導くため、本ステップを含むはじめてガイドの7つのステップを漏れなく学習し、実践していきましょう。まとめ運用開始前に必要なステップは理解できましたか? 以下の順序で運用開始に向けた準備を進めていきましょう。<はじめに> これからの検討内容を理解する<基本機能> 基本構造・機能を理解する<計画策定> 活用のゴールを明確化する<要件定義> 管理するデータを検討する<実装> データの取り込み・可視化を行う<運用検討> 運用に向けた準備をする<運用開始> 運用後に必要なポイントを理解する次の記事:活用リソースの種類と使い方を理解しましょう「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べることイベントモニタリングに含まれる2種類のログを理解し、パファーマンス分析のために、確認したいケースごとにどのログのどの項目を参照することにより、ボトルネックやチューニングのポイントを確認することができるか理解できます。イベントモニタリングに含まれる2種類のログの違いイベントモニタリングライセンスには、以下2種類のログが含まれます。リアルタイムイベントモニタリング:セキュリティインシデントの発生ログとレコードへのアクセスログイベントモニタリング:イベント発生 / エラー / パフォーマンス分析用のイベントログこの2種類のログの違いの詳細については、以下の記事をご参照ください。イベントモニタリングとはここでは、パフォーマンス分析用のログとしてイベントモニタリングのログを対象に説明しています。パフォーマンス監視の重要性生産性向上を実現するために導入したせっかくのシステムもレスポンスが悪く利用にストレスがあると利用が促進されない場合があります。パフォーマンスはシステムを利用するにあたって重要な要因です。しかしパフォーマンスは様々な要因で劣化してしまいます。例えば、大量データの取り扱い、データベースのインデックス、冗長なロジックのコード、またお客様環境においてもネットワークやクライアントの環境によってもパフォーマンス劣化が発生します。そのため継続的なパフォーマンスの監視はシステムの導入を成功に導くために重要なポイントとなります。イベントモニタリングによるログの取得多くのイベントログに要求の完了にかかった CPU 時間 (CPU_TIME)が記録されます。また、APEX実行に関するログにはデータベースのパフォーマンスに係る数値(DB_TOTAL_TIME)が記録されます。パフォーマンスの問題が発生した際は、イベントログから要求の完了に係ったCPU時間とデータベースの処理にかかった時間を比較することで、パフォーマンス上の問題が独自のコードの部分にあるかデータベースレイヤのどちらにあるか、またはクライアント環境に起因するものか判断することが出来ます。また、大まかに処理に時間がかかった部分を判断した上で、デバッグログの設定をしていただく事でより具体的にどの処理に時間を要したか、効率よく確認をしていく事が可能となります。ヘルプ : デバッグログの設定取得するべきイベントログファイル以下にパフォーマンスに関する調査において参考となるイベントログファイルおよびその項目について例示をします(表中黄色いハイライト部分は、ログ対象のイベントを特定する項目です)。各イベントログファイルの内容については以下をご参照ください。SOAP API開発ガイド:EventLogFile でサポートされているイベント種別Lightning ページビューイベント種別Lightning Experience および Salesforce モバイルアプリケーションでイベントが発生したページに関する情報を表します。Lightning ページビューイベントは、ユーザがアクセスしたページ、そのページにユーザが滞在した時間、ページの読み込み時間を追跡します。Summer ‘22のリリースで、EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION、EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_ERROR_TYPE、および EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_REASONの3項目が追加されました。これらの項目によりページのロードに時間がかかる原因の特定が容易になります。項目名説明PAGE_URLユーザが開いた最上位の Lightning Experience ページまたは Salesforce モバイルアプリケーションページの相対 URL。ページには、1 つ以上の Lightning コンポーネントを含めることができます。複数のレコード ID を PAGE_URL に関連付けることができます。EFFECTIVE_PAGE_TIMEページを読み込んでからユーザがページの機能を操作できるようになるまでにかかった時間 (ミリ秒) を示します。実効ページ時間は、複数の要素 (ネットワーク速度、ハードウェアパフォーマンス、ページの複雑さなど) の影響を受けます。60 秒を超える有効なページ時間が検出された場合、この項目の値は null に設定されます。EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION逸脱が検出されると EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION はtrueを記録します。デフォルト値はfalseです。EFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_REASONページ読み込み時間の逸脱の理由が記録されます。値の意味についてはLightning ページビューイベント種別からAPI version v55.0以降をご確認くださいEFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_ERROR_TYPEこのフィールドはEFFECTIVE_PAGE_TIME_DEVIATION_REASONにPAGE_HAS_ERRORが記録された場合に入力されます。入力されうる値はCUSTOMまたはSYSTEMとなります。・CUSTOM : 顧客システムまたはネットワークに起因するエラー・SYSTEM : セールスフォースに起因するエラーLightning パフォーマンスイベント種別Lightning Experience および Salesforce モバイルアプリケーションのパフォーマンスのトレンドを追跡します。レコードに対するユーザアクションに関する所要時間が把握できます。項目名説明UI_EVENT_SOURCEレコードに対するユーザアクション(作成/編集/削除/参照など)。この項目の値は、ユーザのアクションが 1 つのレコードに対して実行されたか複数のレコードに対して実行されたかを示します。たとえば、read は (レコード詳細ページなどで) 1 つのレコードが参照されたことを示し、reads は (リストビューなどで) 複数のレコードが参照されたことを示します。DURATIONページ開始時刻からの時間 (ミリ秒)。Apex 実行イベント種別実行された Apex クラスに関する詳細が含まれます。項目名説明URI要求を受信しているページの URI。NUMBER_SOQL_QUERIESイベント中に実行された SOQL クエリ数。IS_LONG_RUNNING_REQUEST要求が実行時間が長い組織の同時 Apex 要求の上限にカウントされるか (true)、否か (false) を示します。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU使用率にカウントされません。DB_TOTAL_TIME要求のすべての操作について、データベース処理の待機にかかった時間の集計 (ミリ秒)。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。EXEC_TIMEエンドツーエンドの Apex 実行時間 (単位: ミリ秒)。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。要求の値が 5 秒を超える場合、同時長時間実行の Apex 制限により、長時間実行の要求と見なされます。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。Apex REST APIイベント種別すべての Apex REST API 要求に関する情報を取得します。項目名説明URI要求を受信しているページの URI。ROWS_PROCESSED要求で処理された行数。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU使用率にカウントされません。DB_CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。要求時にデータベースレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DB_BLOCKSデータベースで発生しているアクティビティ量を示します。この項目の値が高い場合、クエリにインデックスまたは検索条件を追加するとパフォーマンスが向上します。DB_TOTAL_TIMEデータベース往復処理の時間 (ナノ秒単位)。JDBC ドライバー、データベースへのネットワーク、および DB_CPU_TIME で費やされた時間を含みます。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。Apex SOAP イベント種別Web サービス API コールに関する詳細が含まれます。項目名説明CLASS_NAMEApex クラス名。クラスが管理パッケージの一部である場合、この文字列にはパッケージ名前空間が含まれます。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_TOTAL_TIME要求のすべての操作について、データベース処理の待機にかかった時間の集計 (ミリ秒)。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。要求の値が 5 秒を超える場合、同時長時間実行の Apex 制限により、長時間実行の要求と見なされます。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。Apex トリガイベント種別組織で起動されたApexトリガに関する詳細が含まれます。項目名説明TRIGGER_ID起動されたトリガの 15 文字の ID。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_TOTAL_TIME要求のすべての操作について、データベース処理の待機にかかった時間の集計 (ミリ秒)。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。EXEC_TIMEエンドツーエンドの Apex 実行時間 (単位: ミリ秒)。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。要求の値が 5 秒を超える場合、同時長時間実行の Apex 制限により、長時間実行の要求と見なされます。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。非同期レポート実行イベント種別非同期レポート実行イベントは、スケジュールされたレポート要求に対して作成されます。このカテゴリには、ダッシュボードの更新、非同期レポート、スケジュールレポート、分析スナップショットが含まれます。項目名説明REPORT_ID実行されたレポートの 15 文字の ID。ROW_COUNT非同期レポート実行イベントで処理された行数。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_BLOCKSデータベースで発生している活動量を示します。この項目の値が高い場合、クエリにインデックスまたは検索条件を追加するとパフォーマンスが向上します。DB_TOTAL_TIME要求のすべての操作について、データベース処理の待機にかかった時間の集計 (ミリ秒)。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。要求の値が 5 秒を超える場合、同時長時間実行の Apex 制限により、長時間実行の要求と見なされます。Salesforce/第三者へのリクエストにかかる時間で、HTTPコールアウト、REST/SOAPコールなどが含まれる場合があります。実行時間が長い同時 Apex 制限イベント種別組織の同時実行制限に達した後に Salesforce によって終了された、組織内の実行時間が長い同時 Apex 要求に関する情報が含まれます。確立された Apex コンテキストが 5 秒間実行される要求は、実行時間が長い同時要求の組織の制限に含まれます (非同期要求は制限に含まれません)。実行時間が長い要求数が 10 (組織のデフォルトの制限) を超えた場合、その他の実行時間が長い要求は終了されます。項目名説明REQUEST_URISalesforce によって終了された実行時間が長い Apex 要求の URI。継続コールアウトサマリーイベント種別トランザクション中に実行されたすべての非同期コールアウト、その応答状況コード、実行時間、および対象の URL エンドポイントに関する情報が含まれます。項目名説明URLコールアウトエンドポイント URL。継続で使用された HTTP 要求数によっては、この項目に最大 3 個のスペース区切り値が含まれる可能性があります。DURATION合計継続時間 (ミリ秒)。外部のカスタム Apex コールアウトイベント種別Salesforce Connect のカスタムアダプタを介した外部データコールアウトを表します。項目名説明ENTITYアクセスされる外部オブジェクトの名前。ACTIONコールアウトによって実行されるアクション(query/upsert/delete)。ROWS_FETCHEDコールアウトによって取得された行の数ROWS結果セットの総レコード数FETCH_MS外部システムからクエリ結果を取得するのに要した時間 (ミリ秒)。THROUGHPUT1 秒間で取得されたレコード数。EXECUTE_MSSalesforce がクエリの準備および実行に要した時間 (ミリ秒)。TOTAL_MSクエリの準備、実行、およびクエリ結果の取得に要した時間 (ミリ秒)外部の OData コールアウトイベント種別Salesforce Connect の OData 2.0 および OData 4.0 アダプタを介した外部データコールアウトを表します。項目名説明ENTITYアクセスされる外部オブジェクトの名前。ACTIONコールアウトによって実行されるアクション(query/upsert/delete)。ROWS_FETCHEDコールアウトによって取得されたレコードの数。コールアウトによって取得されたレコードは、大きな結果セットのサブセットである場合がありますROWS結果セットの総レコード数FETCH_MS外部システムからクエリ結果を取得するのに要した時間 (ミリ秒)THROUGHPUT1 秒間で取得されたレコード数。EXECUTE_MSSalesforce がクエリの準備および実行に要した時間 (ミリ秒)TOTAL_MSクエリの準備、実行、およびクエリ結果の取得に要した時間 (ミリ秒)レポートイベント種別ユーザがレポートを実行したときの動作に関する情報が含まれます。このイベント種別には、レポートのエクスポートイベント種別のすべての活動とその他の活動が含まれます。項目名説明REPORT_ID実行されたレポートの 15 文字の ID。ROW_COUNTレポートイベントで処理された行数。行数が多く、かつ AVERAGE_ROW_SIZE も大きい場合は、ユーザが詐欺目的で情報をダウンロードしている可能性があります。たとえば、競合他社に転職する前にすべてのセールスリードをダウンロードする営業担当などがこれに該当します。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。要求時にデータベースレイヤで実行されている活動量を示します。DB_BLOCKSデータベースで発生しているアクティビティ量を示します。この項目の値が高い場合、クエリにインデックスまたは検索条件を追加するとパフォーマンスが向上します。DB_TOTAL_TIMEデータベース往復処理の時間 (ナノ秒単位)。JDBC ドライバー、データベースへのネットワーク、および DB_CPU_TIME で費やされた時間を含みます。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。フロー実行イベント種別合計実行時間、インタビューの数、エラーの数などの詳細を含む、実行されたフローに関する情報が含まれます。項目名説明FLOW_VERSION_ID実行されたフローバージョンの ID。FLOW_LOAD_TIMEフローのメタデータの読み込みにかかった時間 (ミリ秒単位)。TOTAL_EXECUTION_TIMEすべてのフローインタビューの開始と終了にかかった合計時間 (ミリ秒単位)。Wave パフォーマンスイベント種別Analytics パフォーマンスのトレンドを追跡するのに役立ちます。項目名説明RECORD_IDTableau CRM オブジェクトの Salesforce ID。TAB_IDユーザインターフェースの特定の [分析] タブの ID。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。EPT体験ページ時間 (ミリ秒単位)。Visualforce 要求イベント種別Visualforce 要求に関する詳細が含まれます。要求はブラウザ (UI) から実行できます。項目名説明PAGE_NAME要求された Visualforce ページの名前。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。要求時にデータベースレイヤで実行されている活動量を示します。DB_BLOCKSデータベースで発生している活動量を示します。この項目の値が高い場合、クエリにインデックスまたは検索条件を追加するとパフォーマンスが向上します。DB_TOTAL_TIMEデータベース往復処理の時間 (ナノ秒単位)。JDBC ドライバー、データベースへのネットワーク、および DB_CPU_TIME で費やされた時間を含みます。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。コンソールイベント種別Salesforce コンソールのパフォーマンスと使用に関する情報が含まれます。サイドバーコンポーネントで [コンソール] タブが開かれるたびに、コンソールイベントがログに記録されます。それ以外は、Salesforce Classic の場合と同様に、[コンソール] タブが開かれると、通常のレコードの詳細の表示イベントが記録されます。項目名説明COMPONENT_IDコンポーネントの 15 文字の ID。CONSOLE_IDコンソールの 15 文字の ID。RECORD_IDコンソールに関連付けられたレコードの 15 文字の ID。CPU_TIME要求の完了にかかった CPU 時間 (ミリ秒単位)。この項目は、アプリケーションサーバレイヤで実行されているアクティビティ量を示します。DMLの実行中には、レコードロックや処理中のレコードのロック解除待ち、apexコードのコンパイルなど、(開発者が制御できない)他の動作が行われます。この時間はすべて、CPU時間にカウントされません。DB_TOTAL_TIMEデータベース往復処理の時間 (ナノ秒単位)。JDBC ドライバー、データベースへのネットワーク、および DB_CPU_TIME で費やされた時間を含みます。この項目を CPU_TIME と比較して、パフォーマンス上の問題がデータベースレイヤと独自のコードのどちらで発生しているかを判断します。RUN_TIME要求にかかった時間 (ミリ秒単位)。学習ツールSOAP API開発ガイド:EventLogFile でサポートされているイベント種別ヘルプ : デバッグログの設定トレイルヘッド:Lightning Experience のパフォーマンスの最適化ヘルプ:技術要件とパフォーマンスのベストプラクティスまとめパフォーマンス分析に関するログは、イベントモニタリングのログに記録され、対象のログと項目を確認することにより、パフォーマンス問題がどこで発生しているのか、またどこがボトルネックになっているのか確認することができます。この記事で学べることイベントモニタリングに含まれる2種類のログを理解し、パファーマンス分析のために、確認したいケースごとにどのログのどの項目を参照することにより、ボトルネックやチューニングのポイントを確認することができるか理解できます。
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https://play.vidyard.com/2ws17oUCrGYkdTDs4vJfRv動画で紹介した各リンクは以下よりご確認いただけますSandbox プレビュー(ナレッジ)はこちらCSG公式XアカウントはこちらSalesforceの運用に関する重要なお知らせ(サクセスナビ記事)はこちら新機能Trailblazers分科会「リリースノートと仲良くなろう!読み方のコツ」はこちらオンラインコミュニティ「新機能Trailblazers分科会」へ遷移します。ご利用のSalesforceユーザーID・パスワードによるログインが必要です。「新機能Trailblazers分科会」にご参加いただいていない方は、ログイン後こちらから参加申請をお願いします。この記事で学べること次期バージョンアップに備える方法について知ることができますリリースノートの読み方のポイントを知ることができますSalesforceのバージョンアップって何?みなさまは、Salesforceのバージョンアップ(メジャーリリースと呼ばれる事もあります)について、ご存知ですか?普段の生活で、おそらく頻繁に利用しているインターネットの検索画面やカレンダーの画面などが突然変わる事に気づいた経験はあると思います。それと同じように、Salesforceも定期的に(年3回)バージョンアップ(進化)しています。例えば、2023年6月6日時点のバージョンは、Spring’23 でした。次のバージョンアップ(2023年6月11日)で、Summer'23になります。Salesforceを昔からご利用のお客様は、Classicの画面をご存知だと思います。Classicの時は、画面左上にロゴが表示されていたので、「あ。ロゴが変わった。バージョンが変わったのかな」と気付くこともあったかもしれません。Classicはこんな感じでした。懐かしいですね!Lightning Experienceでは、ログイン後、ホーム画面が表示される前にロゴが表示されるように変わりました。「知らないうちにバージョンアップが行われているなんて、何事だ!!」と怒らないでください。バージョンアップの日程は、バージョンアップの約1年前からTrust サイトのシステム状況ページ に公開されています。(詳細は、Salesforceのメンテナンスを知ろうをご確認ください)Sandboxプレビューって何?Salesforceには、年3回バージョンアップがあることをご紹介しましたが、じゃあ「どんな新機能が出てくるのか?」「便利になるのか?」「自分たちが使っている機能に影響はあるか?」など、色々事前に知りたいことがあると思います。システム管理者の方であれば、ユーザから「なんか画面変わりました・・・?」と聞かれて、慌てて調べる・・・という状況は避けたいですよね?Sandboxプレビューは、本番環境がバージョンアップをする前に、事前にプレビューができるサービスのことです。Sandboxプレビューの詳細については、Sandbox プレビューによる早期アクセス(Trailhead)をご確認くださいプレビューで何するの?じゃあ、プレビューでは、具体的に何ができる/何をすればいいのでしょうか。プレビューに参加する目的バージョンアップでは、新しい機能が追加されたり、既存機能が拡張されたりします。契約している製品に関する情報をリリースノートで確認して、実際の業務で使えそうな便利機能があれば事前に動作確認ができます。使い方の説明動画や資料を作成し、事前にユーザに共有することもできますね!また、開発をしている組織のシステム管理者の方は、バージョンアップ後に自分たちが開発した機能がきちんと動くか気になると思います。そんな時は、プレビュー対象のインスタンスにSandboxを作成しておく(※)ことで、本番のバージョンアップ前に、お客様が開発した機能の動作の事前検証を行っていただくことができるのです!(※)Sandboxプレビューの詳細については、システム管理者宛の製品コミュニケーションメールでお知らせします。製品コミュニケーションについては、製品およびサービスに関するお知らせ(ナレッジ)をご確認ください。 Salesforceでは事前検証していないの?Salesforceでは、本番環境のバージョンアップ前に各種テストに加えて、 Apex ハンマーというプロセスによってすべての Apex テストを自動的に実行します。(ハンマープロセスは組織を選択して実行するため、すべての組織で実行されるわけではありません)Salesforceでは、バージョンアップ前に、検出されたすべての問題を修正するよう努めています。詳細は、Apex 単体テストの開始(Trailhead)をご確認ください。お客様によるテストが必要な理由お客様固有の開発がバージョンアップの影響を受けていないか/想定どおりの動作をしているかを確認できるのは、お客様しかいません!テストをする際は、業務をする上で特に重要な機能を優先して確認をすることを推奨します。テストが必要な開発の例:Apexクラス、トリガ、Visualforceページ、Lightningコンポーネント、外部システムとの連携機能などテストで問題が見つかった場合は、同様の問題が既に報告されていないかをKnown Issuesサイトで確認します。同様の問題が無い場合は、早めに弊社テクニカルサポートへお問い合わせをいただくことで、本番環境がバージョンアップする前に対応ができる可能性が高くなります。※お問い合わせを頂く際は、事前に、その問題がSalesforceのバージョンアップによるものか、お客様のカスタムコードによるものかの切り分けをしていただけますよう、お願いします。詳細は、お問い合わせをする時のポイント (サクセスナビ)をご確認ください。さて、開発をしている組織にとって、Sandboxプレビュー期間を活用した事前テストが重要である点について、ご理解いただけましたでしょうか。ここからは、事前テストをする上で欠かせないリリースノートの読み方についてご紹介します。開発をしていない組織のシステム管理者の方も、リリースノートを参照して、便利な機能がないか確認しましょう!リリースノートの読み方Salesforceのバージョンアップ毎に公開されるリリースノートでは、製品の機能強化や新機能について簡潔に説明しています。リリースノートの種類リリースノートには、HTML 版とPDF 版があります。HTML版:検索や絞り込みで、必要な情報に最短でたどり着くことができます。また、使用される言語はブラウザの設定によって決まります。言語を変更するには、下部にスクロールして [言語を変更] をクリックし、言語を選択します。PDF版:全体を俯瞰して確認することができます。iPadなどのタブレットにダウンロードして、読書のような感覚でページをめくりながら新しい機能を探したいときにいいですね。HTML版の場合、以下で絞り込みができます環境Salesforce ClassicLightning ExperienceモバイルエディションEnterprise EditionUnlimited Edition など機能の影響有効(ユーザ)有効(システム管理者/開発者)システム管理者が有効化する必要ありSalesforceに連絡して有効化製品エリアセールスサービス などリリースノートに記載されている機能はすべて自動で使えるようになりますか?いいえ。機能毎に異なります。バージョンアップ直後に自動で(すべてのユーザ、もしくはシステム管理者や開発者のみに対して)有効化されて使えるようになるものもあれば、(ユーザが使えるようにするために)システム管理者が手動で有効化しなければならないもの、機能を有効化するためにサポートへご連絡を頂く必要があるものなどがあります。これらの情報はリリースノートの機能が使用可能になる方法と状況に纏められています。なお、機能によっては、バージョンアップ(直後ではなく)徐々に機能が有効化されて使えるようになるものもあります。その場合、対象機能のリリースノート詳細画面にその旨記載されます。リリースノートの日本語版リリースノートは、ほぼ毎週のように更新されており、更新内容はリリースノートの変更に追記されます。中にはリリース予定の機能の延期や(リリースノート公開時点では記載がなかった)新機能が追加されたり、機能に関する説明が追加されたりすることがあります。順次翻訳されますが、最新情報は英語のリリースノートを確認するようにしてください。※リリースノートの更新情報は、「Salesforce の運用に関する重要なお知らせ」(サクセスナビ)の中で、重要なものを抜粋してお知らせしていますので、ぜひご覧ください。リリースノートの内容リリースノートは、以下のような構成になっています。Salesforceをご利用中のすべてのお客様に関係する内容(みなさまにご覧頂きたい内容です)サポートされるブラウザSalesforce 全体 など製品/機能毎の内容(ご契約/ご利用中の製品/機能をご確認ください)Analyticsコマースカスタマイズ などリリース更新(みなさまにご覧頂きたい内容です)セキュリティに関する情報を含んでおり、期限が来ると強制的に有効化されるものがあります。リリースノートの使い方リリースノートのボリュームは年々増加しており、そのすべてを確認することは、日々の業務で多忙なシステム管理者のみなさまにとっては難しいと思います。まずは、上記太字にある(みなさまにご覧頂きたい内容)と(ご契約/ご利用中の製品/機能)について確認をしてください。その際、不明点が出てきたら、弊社テクニカルサポートへお問い合わせいただくことで理解の促進にお役立ていただくことができます。また、「知らないだけで、何か活用出来る機能は無いか確認したい」という場合は、機能が使用可能になる方法と状況から探して頂くのがお薦めです。機能が使用可能になる方法と状況には、提供予定の機能がリリースノートの構成に沿って纏まっています。そのため、自分でリリースノートを検索しようにも、「どのようなキーワードで検索すればよいかわからない」という方に最適です。一覧から興味のある機能や聞いたことがある機能を見つけたら、リンクをクリックして詳細説明を確認します。そして、「実際に試してみたい!」という時には、プレビュー中のSandboxでテストをすることができます!リリースノートの確認ポイントサポートされるブラウザSalesforceを利用するためにはブラウザが必要です。自社で利用しているブラウザが記載されているか(引き続きサポート対象であるかを)確認します。Salesforce全体すべてのユーザが毎日使っているであろう「検索」や(契約製品関わらず)使うと便利な「Salesforceアンケート」や「Your Accountアプリケーション」といったSalesforceのオススメ機能の更新情報が含まれます。未使用の便利機能が見つかる可能性がありますので、ぜひチェックしてみてください。AnalyticsAnalyticsには、「CRM Analytics」に関する情報だけでなく、みなさまお使いの「レポートとダッシュボード」の情報も含まれます。こちらも必見の内容です。カスタマイズ(コーディング不要な)ポイント&クリックでカスタマイズできる設定(「Lightningアプリケーションビルダー」など)が含まれます。こちらも多くのお客様にてご利用いただいている(Salesforceとしてもご活用いただきたい)機能に関する情報のため、確認することをおすすめします。開発Lightningコンポーネント、Apex、API、Sandboxなど、開発をしている場合は必見です。この情報と[リリース更新]を元に既存の開発機能に影響するものはないか確認し、テストを行います。モバイルモバイルアプリケーションやMobile Publisherをご利用のお客様はご確認ください。リリース更新特定の時期に強制的に適用される変更や設定変更の情報を記載しており、必読です。セキュリティ・性能・操作性に関わるデフォルト動作の変更や設定変更が含まれるため、[テスト実行]に対応している更新については、事前にSandbox環境で有効化し、その変更が自組織に与える影響範囲の確認をなるべく早めに実施することを推奨します。学習ツールSalesforce リリース準備状況戦略(Trailhead)Advanced Salesforce Release Readiness Strategies(Trailhead)メジャーリリースにおけるテストの考え方(Trailblazer Community)まとめ(チェックリスト)開発をしている場合に、本番環境のバージョンアップ前に、Sandboxプレビューを活用し、事前にテストをすることの重要性を理解しました。リリースノートをすべて確認するのは困難なので、すべてのお客様に共通する内容、現在使用している製品や機能に関する内容、リリース更新を中心に確認しましょう
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この記事で学べること営業部門で使われるchatterの活用方法Salesforceのレコードに紐づくコミュニケーション方法Chatterグループを使った、特定のグループでのコミュニケーションChatterを使ってダッシュボードを他の人に共有する方法本日は営業部門で効果的にChatterを活用頂ける代表的な使い方を3つご紹介します。Chatterを活用した情報共有を行うことで、リード情報や商談情報にすぐにアクセスすることができます。また顧客・案件管理といった営業担当者の活動を可視化することも可能になります。レコード(商談)フィードでのコミュニケーションChatter内で商談に関する情報共有を行うことで対象商談や取引先にワンクリックでアクセスできるため、1つの画面上で知りたい情報を簡単に得ることができます。ここでは例として株式会社A様の商談を使ってコミュニケーションのやりとりを見ていきましょう。[商談]タブから該当レコード[株式会社A]を開きます。商談レコード内のChatter画面に共有したい内容を入力し、[共有]ボタンをクリックします。その後、[Chatter]タブを開くと先ほどの商談レコード内で共有した内容がChatterにも反映されています。自分宛にコメントが届くと、右上のベルマークから確認することができます。これなら投稿に対してコメントがあると、どの画面上で操作をしていても通知にすぐ気づくことができますね。レコード上でコミュニケーションをとることで得ることができるメリットを挙げます。ユーザや商談情報などの各レコードをChatter内で呼び出すことができる自分宛のコメントはバッジ表示により通知してくれるため、タイムリーに返信が可能Chatterでのやりとりは関連するリード情報や商談情報側にも残るので、履歴管理もできる商談情報側での履歴はこのようになります。Chatterグループでの質問や相談Chatterグループではキーワード毎のグループを作ることできます。チームやプロジェクトメンバー間の情報共有をスムーズに行うことができます。ここでは[情報共有]というChatterグループを作成し、次回の社外イベントで配るエコバックの色についてのアンケート、新規顧客の獲得に対する案や対策をグループメンバーに求めてみます。質問では営業担当者1の方がコメントしてくれています。アンケートでは3人が回答してくれていますが、アンケート投稿の右下をみると既読者は4人いますね。このように既読者人数に対して、何人が回答しているのかといった回答率も簡単に確認することができます。Chatterグループで得ることができるメリットを挙げます。質問やアンケートを簡単に作成できる投稿に対して参照(既読)者の回数確認や、いいね!などメンバーの反応を確認しやすい所属チーム用、個別指示用、情報共有用といった必要に応じたグループの使い分けが可能ダッシュボードのグラフをChatterフィードに投稿Chatterフィードに投稿することで最新の活動状況を共有することができます。営業担当者の入力漏れや、異常値や売上進捗などのグラフを営業マネージャーがChatterに投稿することで最新の活動状況を共有することができます。まず[ダッシュボード]タブから対象となるダッシュボードを選択します。コンポーネント右上の[展開]をクリックすると[コンポーネントを共有]が表示されます。[コンポーネントを共有]をクリックすると、選択したダッシュボードとともにコメントも入力して投稿することができます。ここでは@東地区所属チームに今月の目標売上金額をチームメンバーに共有してみました。目標売上金額300万円に対して、現時点では170万円みたいですね。東地区所属チームの営業担当者は残り130万円を目標にすればよいことがわかりました。ダッシュボードをChatterフィードに投稿することで得られるメリットいくつか挙げます。営業担当者の入力漏れや売上進捗などのグラフをグループ内で共有会議で使用する資料や連絡等を、最新の状態で共有以上3つが営業部門での代表的なChatterの活用方法でした。Chatterの場合、フォロー対象がユーザだけではなく、商談のレコードやファイルなどの社内「情報」をフォローできる点が大きな特長です。メールでのやり取りだけですと、顧客や案件情報の詳細を把握するのに限度がありますが、Chatterを活用することで、1つのレコード上で必要となる複数の情報を確認できます。添付ファイルにおいてはメールをさかのぼって探さなくても、該当するレコードにアクセスするだけで簡単にファイルを見つけることもできます。「どのような情報が必要とされているのか」、「誰に共有する情報なのか」といった情報共有の目的を明確にし、最新情報をキャッチアップすることが営業部門でChatterを効果的に活用することにつながります。またChatterはSalesforceモバイルアプリケーションに対応しているので外出先でも簡単に確認可能です。FacebookやTwitterのような感覚でビジネスシーンでも利用できるので、営業部門で是非活用してみてください。考慮事項ダッシュボードをChatterに投稿するには、レポートダッシュボードの事前作成が必要ダッシュボードで[コンポーネントを共有]ボタンを表示するには以下の設定が必要[クイック検索]ボックスに[レポートおよびダッシュボードの設定]と入力し、[ダッシュボードコンポーネントスナップショットを有効化]のチェックボックスをオンにする学習ツールChatterのフィード追跡(ヘルプドキュメント)フィード追跡の有効化(Trailhead)投稿、アンケート、質問の作成Chatter でのダッシュボードコンポーネントの画像の共有(ヘルプドキュメント)Chatter へのダッシュボードコンポーネントのスナップショットの投稿(ヘルプドキュメント)
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Salesforceへ安全にアクセスするために知っておくべき情報〜多要素認証
最終更新日:2022/6/08昨年来の働き方改革や昨今のウィズコロナ時代のリモートワークの増加など、これまでと違った条件下での業務遂行を必要とされる声をあちこちで伺う機会が増えてきました。これまでの就業環境と変わることで関心が高まっているのが「 Salesforce への安全なアクセス」。特にサイバーセキュリティに関わる事案やニュースを日本でも目にする機会が増えてきており「安全性と利便性を確立する上で Salesforce で何ができるのか?」そんなご質問も増えてきている実感があります。そこで今回システム管理者の皆さまに、安全なアクセスを実現するために知っておいていただきたい情報をまとめました。ぜひこちらのサイトを定期的にご確認いただき、安全で安心できる業務環境を構築していきましょう。1.安全なアクセスを実現するための Salesforce とお客様の役割Salesforce に対する安全なアクセスと一言でいっても、その安全なアクセスは製品として何ができるのかなどの「提供されているもの」と、その製品をどう使うのかなど「提供されているものをどう使うか」の視点は欠かせません。この視点を、Salesforce が責任を持って提供すべきものと、お客様が責任を持って確認・判断・実行すべきもの、で表現したのが「Salesforceのセキュリティパートナーシップ」です。Salesforce がその提供する製品において安全なアクセスを実現するための機能を提供し、その機能の利用を判断いただけるような情報を提供し、ある場合にはその機能を標準設定(デフォルト)として提供するなどの提供者としての責任を果たしつつ、お客さまにおいて、それぞれのコンプライアンス基準やセキュリティ基準に準拠した機能を検討・適用・監視・維持していただく活動を通じて、始めて持続的な安全なアクセス環境が実現できる。そんな相互の協力が不可欠な取り組みを表現しています。2.境界防御の先にあるクラウド時代のセキュリティを考慮する [*2] [*3][*4]昨今のサイバー攻撃の方法の多様化や範囲の拡大の影響を考えると、最新のセキュリティ制御機能の理解と評価がお客さまにとってセキュリティ管理の上で重要性を増していることは間違いありません。特に業務システムのクラウドシフトが進むにつれて、従来の境界防御モデル (Firewall や VPN などで「信頼できる接続」によって社内・社外の境界を設けて、不正侵入や情報漏えいを防ぐモデル)だけでは安全性を担保しきれない環境に変わりつつあります。海外では今年 4 月に米国東海岸の 45% の住民に燃料を供給するパイプラインの操業がハッキングにより停止に追い込まれる事例が発生し、日本でもランサムウェアや VPN 環境での情報漏えいなど境界防御だけでは防ぎきれない事例が報告され始めています。この「すべてのユーザ・デバイス・アプリケーション・ネットワークが安全と言えず攻撃される可能性がある」状況に対応する「ゼロトラストモデル」が提唱され、それぞれの要素が脅威にさらされている前提でその防御のための対策が注目され始めており、Salesforce ではその対策要素の一つである IAM(Identity and Access Management) の強化を通じてお客さまに安全なアクセス環境を提供する取り組みを推進しており、その具体的な施策として多要素認証 (MFA : Multi Factor Authentication) の適用を利用規約上必須とし、推進しています。 この取組みの重要性は Salesforce とお客さまだけの関係において重要というものではなく「お客さまの顧客」、例えばCommunity Cloud や Commerce Cloud を通じて提供しているサービス利用者にあたる「お客さまの顧客やパートナー」向けにも安全性と利便性を両立したサービスを提供する手段として注目され始めています。また、多要素認証の推進については Salesforce の外に目を向けても、世間のトレンドとなりつつあります。例えば、先般アメリカではバイデン大統領が 2021/5/12 に連邦政府のサイバーセキュリティ対策として多要素認証及び暗号化を採用する大統領命令に署名をしました。併せて、Google 社が多要素認証のデフォルト化を検討したり、 Twilio 社も必須化のアナウンスを出すなど、海外のトレンドとしては多要素認証のデフォルト化が進んでいます。スプートニク 日本ニュース 2021年6月8日 通常の過失:職員のミスでコロニアル・パイプラインがクラッキングSecurity Magazine 2021年5月13日 President Biden signs executive order to strengthen U.S. cybersecurity defensesSecurity Magazine 2021年5月10日 Google wants to enable MFA by defaultTwilio BLOG 2020年12月3日 Twilio Account Login Change: Mandatory Two-Factor Authentication一方、日本においても 経済産業省が全国の企業におけるサイバー攻撃実態や被害事例とりまとめた情報に記載されているようなリスト型攻撃による不正ログイン事案の継続的発生とその対応策としてのセキュリティ強化策の示唆や、“ID・パスワードのみ利用可能な会員制サイトやクラウドメールアカウント等が、流出したID・パスワードのリストを利用した「リスト型攻撃」により不正ログインされる事案が継続的に発生”“ログイン機能に二段階認証や二要素認証を導入することでウェブサイトへのアクセスに関わるセキュリティを強化したり、個人情報の機微度に応じて分割して管理し、データへのアクセス権別に設定するなどのシステム構造の見直しが大切に。”情報処理推進機構の“情報セキュリティ 10大脅威 2021”の組織向けの第2位 標的型攻撃による機密情報の窃取にて指摘されている状況は、3位・4位・8位・10位の脅威と複合して、窃取されたユーザID・パスワードによる不正アクセスリスクは「信頼できるネットワーク環境下」においても増加しており、ログインユーザの保護の簡易かつ効果的な方法の一つとして多要素認証に注目が集まってきています。“企業や民間団体そして官公庁等、特定の組織から機密情報等を窃取することを目的とした標的型攻撃が継続して発生している。攻撃者は新型コロナウイルスの感染拡大による社会の変化や、それに伴うテレワークへの移行という過渡期に便乗し、状況に応じた巧みな手口で金銭や機密情報等を窃取する。”日本経済新聞 2020年8月24日 記事 VPN脆弱性対応、日本企業に隙「ゼロトラスト」不可欠日本経済新聞 2020年8月25日 記事 VPN情報流出、懸念されるリスクは?経済産業省 2020年6月12日 報告書 昨今の産業を巡るサイバーセキュリティに係る状況の認識と、今後の取組の方向性についての報告書を取りまとめました より 昨今の産業を巡るサイバーセキュリティに係る状況の認識と今後の取組の方向性について(概要版)(PDF形式:1,057KB)情報処理推進機構 2021年3月25日 情報セキュリティ 10大脅威 2021 併せて、弊社の外部ブログにも多要素認証の重要性について記事を投稿させて頂いております。こちらも併せてご参照下さい。不正ログインを99.9%防止「多要素認証」の重要性 3.現在の利用状況と利用可能なセキュリティ制御機能を理解し評価するSpring’ 22 時点で Salesforce が多要素認証の機能を提供可能な製品は、次の製品を含む、Salesforce Platform 上に構築あれたすべての製品: Sales Cloud、Service Cloud、Analytics Cloud、B2B Commerce Cloud、Experience Cloud、Industries 製品 (Consumer Goods Cloud、Education Cloud、Financial Services Cloud、Government Cloud、Health Cloud、Manufacturing Cloud、Nonprofit Cloud、Philanthropy Cloud)、Marketing Cloud—Audience Studio (旧 DMP)、Marketing Cloud—Pardot、Platform、Salesforce Essentials、Salesforce Field Service、パートナーソリューションB2C Commerce CloudHerokuMarketing Cloud—DatoramaMarketing Cloud—Email Studio、Mobile Studio、Journey BuilderMarketing Cloud—SocialMuleSoft Anypoint PlatformQuip 製品Tableau Onlineです。[*1]他のすべての Salesforce 製品でも積極的に多要素認証の機能の開発に取り組んでおり、他の製品で 利用可能になった時点でリリースノートにてお知らせする予定です。多要素認証やセキュリティ強化の対象となった機能については、各製品のリリースノートやヘルプ記事などを通じてその機能概要の説明や設定方法をご案内しておりますが、特に注力している多要素認証の概要や設定になどに関する情報はウェブセミナーや Trailblazer Community などを通じて英語だけでなく日本語でのガイダンス資料やデモ動画を提供し、お客さまの理解や評価に役立つ情報発信に努めています。参考リソースをご参照いただきご活用いただければと思います。4.適用・展開を計画する最新のセキュリティ管理と機能をお客さま環境に適用・展開する方法は、「製品機能の理解」「セキュリティ管理の現状把握」「適用タイムラインの決定」を行う事前準備、事前準備に基づいて「特権的ユーザ数の最小化」「パイロットユーザへの適用」「パイロットユーザからの学び」を行う試行段階、試行段階の教訓を踏まえた全社適用に向けた「役員コミュニケーション計画」「ユーザとのコミュニケーション計画」「変更管理計画」を策定するオーソドックスな段階的展開が実行における課題や計画の実現性を高めるうえで望ましいと方法と考えています。この計画に基づいてユーザへの「適用推進キャンペーン」など通じた適用推奨、その適用進捗を確認するため履歴設定やレポートやビューなどの監視設定、設定した監視情報のダッシュボード等を通じた定期的な適用状況監視により計画の進捗確認と適用促進を繰り返す事も不可欠の要素と言えます。これらの適用準備や展開監視を支援するツールとして「セキュリティ管理の現状把握」にはセキュリティ状態チェック機能、「監視設定」や「適用状況監視」には2FAダッシュボードなどがSales Cloud、Service Cloud、Platformなどで利用可能ですので、これらツールを利用することも忘れずに覚えておきましょう。セキュリティ状態チェック(ヘルプ記事)2FAダッシュボード(AppExchange)5.SalesforceへのアクセスにおけるMFA要件 [*2]認証ユーザの認証情報取得への攻撃が昨今さらに強くなっている環境における、安全なアクセスを担保する手段として2022 年2 月より Salesforce へのアクセス時に MFA を要件とする旨のご案内を 2021 年 2 月に配信させていただきました。このアクセス要件は、認証ユーザにおけるセキュリティを複数の認証要素を用いることで担保するソリューションおよび情報を、前述のセキュリティパートナーシップにおけるSalesforceの責任においてお伝えするものです。この MFA 要件は「UI経由でログインする Salesforce の Internal User」を対象(*1)に、Salesforce へのアクセス時に知っている情報 (ユーザ ID とパスワード) 以外の要素での追加認証 (Authenticator や Hardware Key など各個人が持っている情報など) を必須とする内容となっています。この対象ユーザの UI 経由のログインは、単純に Salesforce のログイン画面 (UI) にユーザ名とパスワードを入力する最もシンプルな形態の場合には、その入力後に持っている情報 (Authenticator や Hardware Key など)を利用して本人を認証する事を意図していますが、複数システムを利用されているお客様においては別システムにおける ID とパスワード認証を経てその認証情報を Token などの形態で Salesforce に連携させることでログインを完結させる SSO(Single Sign-On *2) を利用されるお客様も少なからずいらっしゃいます。この外部での認証情報をもって Salesforce にアクセスされているお客様においても、その外部認証時における多要素認証を実施いただいた上で Salesforce にアクセスいただく (前述のセキュリティパートナーシップにおけるお客様の責任に該当する内容) 事がセキュリティ担保の上で不可欠となりますが、その適用状況(外部認証における多要素認証の適用)に関しては現時点で弊社で判断可能な内容ではございません(*3) ので、弊社にてその準拠状況を監視ならびに制御するもの、できるものではなく、お客様のビジネスにおける安全性確保の観点においてご対応いただきたい内容と考えています。(*1) 組織外の認証ユーザとなる Experience Cloud の外部ユーザ、Chatter Free や外部 Chatter ユーザ、E-Commerce のユーザ、および認証が発生しないゲストユーザ、システム間連携のために利用される都度 UI ログインが発生しない API やIntegration 用ユーザは必須要件の対象外(*2) Reverse Proxy など代理認証も広義での SSO と定義される場合もありますが、SAML や OpenID Connect などによる外部認証を SSO と定義しており、代理認証は Salesforce への通常の UI 経由のログインとして扱われるため Salesforce 側での MFA が必要(*3) SSO で利用される OpenID Connect は、amr 属性 (Authentication Method Reference) でMFAの利用可否をSpring’21から Salesforce で識別可能。SAML においても将来的に AuthContext 属性によって MFA 適用された SSO を識別可能にする予定考慮事項本ブログは定期的に更新されます。毎月一度は必ずご確認ください。最後にいかがでしたでしょうか。今回ご紹介した Salesforce への安全なアクセスの基本知識については、Trailhead で学習することも可能です。検討の基礎知識の再確認の意味でも、こちらのモジュールを完了させておきましょう。Trailheadで自己学習ユーザ認証 / Identityの基本 / セキュリティの基本参考リソース [*1]Salesforceのセキュリティの基本(ヘルプ記事)Spring’21 IDとアクセス管理(リリースノート :更新)Salesforce セキュリティガイド(開発者ガイド)Salesforce 多要素認証のFAQ(ヘルプ記事 : 更新[*1] )Marketing Cloud の多要素認証に関する FAQ (ヘルプ記事)* MFA - Getting Started *(Trailblazer Communityの多要素認証のグループ : 英語)管理者向けガイド多要素認証(MFA)設定マニュアル (日本語)多要素認証の管理者ガイド(日本語)管理者向けのシステム管理者ガイド (日本語)Admin Guide to Multi Factor Authentication(English)動画Webセミナーの資料と動画(Trailblazer Community へのログイン要)2020年8月28日 開催 より安全にSalesforceにアクセスするための「多要素認証」の設定2020年9月25日 開催 Marketing Cloud 多要素認証 (MFA) の導入と設定Marketing Cloudの多要素認証の設定 (動画解説)多要素認証がアカウントへのアクセスを保護する仕組み (CCで日本語字幕選択可能)Salesforce Authenticator の概要(CCで日本語字幕選択可能)アクセラレータウェブセミナー[オンデマンド・アクセラレータ] Platform: 多要素認証 (オンデマンド録画 : New)資料[JP]Social Studio 多要素認証機能のご紹介信頼性の高いCommerce Cloudの設計 多要素認証の導入 ステップガイド改定[*1] Spring’22 での対応状況を踏まえて更新[*2] 2021年2月にご案内の”【重要】多要素認証への対応のお願い”の送信に基づく追記[*3] 海外の事例を追加 [*4] 弊社公開ブログ記事を追加
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毎日、活発に質疑応答が行われているSalesforceのオンラインコミュニティ「質問広場」をご覧になったことはありますか。いつもチェックしていて、質問したいけれど「こんな簡単な内容でもいいんだろうか」と気後れしている方もいるかもしれません。しかし、その心配は不要です。今回は、積極的に質問広場に投稿してくださっているTrailbrazerのおふたりが登場。深田電機株式会社で次世代システム移行プロジェクトマネージャーを務める大坪啓二さん、そして、ぴたデジ株式会社代表取締役として企業のITコンサルティングをされている俣江幸治さんです。質問広場の特徴やメリット、魅力、そして、おふたりがどのように活用されているかを伺いました。特徴1「質問も回答も、おおいに活発」深田電機株式会社 次世代システム移行プロジェクト プロジェクトマネージャー 大坪 啓二氏「仕事柄いろんなコミュニティに参加していますが、Salesforceのオンラインコミュニティがいちばん活発だと思います」と語るのは大坪さん。「開発ベンダーの参加者が多いコミュニティではそもそも質問が少ないし、社外秘情報に触れることになるのか回答も少ないんです。逆にユーザー側の参加者が多いと回答できる方が少ないケースもあります。その点、Salesforceのコミュニティはベンダー側もユーザー側もいろんな立場の方が参加されていて、誰もが自由に、そして気楽に発言できる場が整っており、発言がとても活発です」大坪さんが質問広場の特徴として挙げるのは、ひとつの質問に対して、“いろんな回答が一気に集まる”ことです。なかには「コンサルティング料を払っていないのに、ここまで丁寧に!」と驚くような回答者もいるそう。「みなさんが実体験をもとに回答しているので、説得力もあるし、読んでいるだけでも勉強になります」。質問広場の意見交換が活発である理由を、俣江さんは「変な回答をするひとがいないから」だと考えます。「その質問は前に出たとか簡単すぎるとか、批判的なコメントをするひとがいないのがSalesforceのコミュニティの特徴だと思います。だから、みんな安心して参加できるんだと思いますよ」特徴2「参加者は総務・管理部門の担当者が多い」ぴたデジ株式会社 代表取締役 俣江 幸治氏さらに俣江さんは特徴として“参加者のバランス”を挙げます。「参加者の70〜80%が総務や管理部門の担当者の方だと思います。ITの専門部署ではなく、普段は総務や管理などの仕事がメインの方たちです。社内の利用者のみなさんから出る、なかには“わがまま”と呼べるような(笑)、いろんな要望を一手に引き受けて、社内には相談できる相手もおらず一人で頑張っている……。そこに共感できるひとが多いんだと思いますよ」。そう語る俣江さんは「IT活用によって特に中小企業を元気にしたい」という想いで2019年に起業しました。東北ユーザ会の立ち上げにもかかわり、当初の活動はユーザ会がメインでした。しかしコロナ禍の自粛でリアルに集まる活動ができなくなったとき、リモートでもできることは何かと考えオンラインコミュニティに積極的に参加するようになったそうです。「Salesforceのコミュニティには、時には驚くような人が参加している」というのは大坪さんです。「私たちシステムに携わる人間にとってはスーパースターのような存在の方が回答しているのを見つけたんです」。大坪さんの憧れの方は “ゴールデンフーディ”のみなさん。Salesforceを活用してさまざまな活動に貢献した方々で、日本ではたった4人しかいません。「日本のシステム開発の歴史をつくってきたような方ですから驚きました。Salesforceのイベントでリアルにお会いできたときは本当に嬉しかったですね」。情報システムに精通した開発の猛者から、IT専門外なのに突然社内でIT担当に抜擢された入門者まで、キャリアも立場も幅広い方々が参加されているのがSalesforceのコミュニティの最大の特徴かもしれません。特徴3「悩みの範囲が、非常に広い」俣江さんははじめてコミュニティに参加したとき、質問広場で取り上げられている課題の幅の広さに驚いたといいます。ITコンサルタントとして数多くの企業のITシステムを任されている俣江さんでさえ初めて知ることも多いそうで、「質問広場の回答の3分の1くらいは新しい情報です。いわゆるマニュアル的な基本の回答ではなく、みなさんの実体験から生まれた活用法なので、それぞれ独自の解決策で、なるほどそういう方法もあったかと感心することが多いですね」。未知の分野の質問については「自分にとっても深い学びになるから」とサンプルコードまで書いて丁寧に回答することもあるそうです。はじめて質問するときのコツここまで読んで、ぜひコミュニティに参加したいと思われた方も多いでしょう。とはいえ、はじめて質問を投稿するにはハードルは高いかもしれません。おふたりに質問のコツを伺いました。エラーメッセージのスクリーンショットを添付する開発の問題なら、プログラムも添付する氏名・社名・顔写真もぜひ掲載を。親近感が増しますさらに大坪さんは「エラーメッセージのコピー&ペーストの添付があれば、調べる場合に助かります」とアドバイス。俣江さんは「何を実現したいのか?それを実現したいのはなぜか?この2つもぜひ知りたい。目的がわかれば、ご本人が考えているストレートな解決方法だけでなく、他の解決方法が見つかることもあります。解決に至る道はひとつではありません」そして、ぜひ覚えておいていただきたいのは、質問広場は“夕方以降に活発になる”こと。大坪さん曰く、「みなさん朝から午後にかけては自分の仕事をして、夕方にコミュニティをチェックする傾向があるんだと思います」。だから、朝いちばんに質問して、午後になってもなかなか回答がつかないと不安になるかもしれませんが、その心配はないそうです。海外のオンラインコミュニティ「Answers」とは全世界のSalesforceの利用者が対象のコミュニティ「Answers」もおすすめしたいと大坪さんはいいます。「英語でのやりとりですが、新しいサービスのリリース直後は日本ではまだ話題になっていない機能についても、いちはやく取り上げられていて参考になります。世界中の人が参加しているのでAnswersは質問に対する回答のスピードが速いという特徴もあります」またAnswersでは、もっともよい回答にベストアンサーがつくことが、回答するモチベーションになると大坪さん。「私は投稿内容を理解するのに翻訳する必要があるので、なかなか世界のスピードに追いつくのは難しいです。でもずっと見ていると、海外は文字化けなどのトラブルに弱いという傾向がみえます。ここは日本が強い分野なので、海外の課題を日本の技術で解決できれば素晴らしいなぁと考えています」みなさん、いかがでしょうか。ずっと気になっていたけれど相談できる相手がおらず、未解決のままだったという課題があれば、ぜひ一度、質問広場に投稿してみてください。コミュニティのみなさんから、さまざまな回答が寄せられるかもしれません。※ 本記事は2021年1月時点の情報です関連情報Trailblazer Communityへの参加方法:Trailblazer Communityの利用を開始する質問広場:こちらAnswers:こちら関連記事#1 アイデアとつながりの宝箱! リーダーが語る、ユーザ会の魅力とは?#3 人と人が繋がるイベントを目指して〜Japan Dreamin' 2021 開催レポート#4 Trailblazerが実践するキャリアの描き方〜Japan Dreamin’ 2021 クロージングキーノート
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アイデアとつながりの宝箱!リーダーが語る、ユーザ会の魅力とは?
Salesforceが運営をサポート、各地域のユーザの皆さんが積極的に運営・活動しているユーザ会では、Salesforceを活用するうえで役立つノウハウやスキルの共有が行われています。今回は、まだ参加されたことのない方にもユーザ会のメリットをお伝えするべく、神奈川ユーザ会のリーダーである 横浜ライト工業株式会社 営業部の浜口優さんにSalesforce カスタマーサクセス統括本部 カスタマーサクセスプログラム部 治田がお話を伺いました。01 ユーザ会の第一印象浜口さんは営業部長をつとめながら、社内の情報システムも担当。Salesforce導入窓口となり、運用を取り仕切っています。そんな浜口さんがまず何より驚いたのは“ユーザ会”の概念そのものでした。横浜ライト工業株式会社 営業部 部長 浜口 優氏「建設業界では業者同士のつながりはあっても、お客さま同士のつながりはまずありません。参加している皆さんが、惜しげもなく自社の成功事例を発表する、いわば手のうちを見せ合っていることにも驚きました。ユーザ会では、他社の活用方法を知ることで、自社に活かせる情報が入手できるんです。今までの価値観であれば他社には教えたくない成功事例、ノウハウを教えてくれます。良い事例を持ち合って共に発展しようとする考え方にはびっくりしました」ユーザ会では、浜口さんの言葉通り“惜しげもなく”さまざまな成功ノウハウやSalesforceの具体的な活用法やスキルが共有されています。オフラインで開催されていた際は、その後の懇親会で個々に質問が飛び交い盛り上がり、さらに活発な対話に発展していくのが通例です。治田曰く「米国ではユーザ会(ユーザグループ)という概念はなく、ユーザに限らずSalesforceに興味・関心のある人であればどなたでも参加いただけるコミュニティグループしか存在しません。ユーザ会は日本独自のもので、実際に日々Salesforceを業務で使っている方々が活用事例や情報を共有するとても価値のある場となっています」。自分の得た知識や情報を共有するユーザ会は、お互いに楽しくわいわい言い合いながら、スキルアップもキャリアアップもできる場。浜口さんにとってユーザ会のメンバーは、“仲間”のような存在です。02 ユーザ会のしくみを活用したエピソード活用事例をお互いに発表しあうスタイルに感動した浜口さんは、ご自身の業界でも活用しています。「建設業の同業者の集まりに地元の建設団体があります。毎月の定例会ではいつも外部講師を呼んでいたのですが、ユーザ会にヒントを得て、参加者が持ち回りで成功事例を発表したり、参加者が講師をするようにしたんです。それまでは、そんな例はなくてとても新鮮で、参加者にも評判がよく、今も続いています」さらに浜口さんはマンションの管理組合、自治会の運営にもユーザー会で得たノウハウ活用しているそうです。「Salesforceで得たデジタル管理ツールの最新情報や知識は、いろんな場面で役に立つんです。管理組合、自治会などの運営方法についても、アドバイスできることもあるんですよ」03 参加するメリット「ユーザ会にはGoogleでは見つけられない情報がある」と浜口さんは断言します。「参加するメリットは、大規模な取り組みの成功事例だけでなく、すぐに使えるSalesforceの活用方法を入手できることです。たとえば、複数の案件を表示させるためには“リストビュー”機能を利用していますが、新機能として登場した“分割ビュー”を利用することにより、たった1クリックで案件詳細を表示させることができるようになる、といった活用のヒントです。聞いてから、すぐ社内で共有しました。単純なことですが、これを知っているだけで現場の利用者にとっては大きな時短につながります。機能説明の情報はあっても利用シーンと合わせた、いわゆる“使い方”の例は、ネット検索や書籍では絶対出てこないような具体的ですぐ使える情報がユーザ会にはいっぱいあるんです」治田が言うには「“Salesforce活用のヒント”はユーザ会のテーマとしてよくあがります。加えて、誰かが“困っている”と言えば、参加者からいろんな解決策がどんどん出てくることがユーザ会の特徴でもあります。皆さん具体的な事例で解説してくださるので、非常にわかりやすいです」。04 発表するメリットもちろん聞いているだけでも、さまざまなスキルや情報が得られますが、「発表する方にも大きな成長がある」と浜口さんはご自身の体験から実感しているそう。「発表用の資料をつくるために、自社の作り込み、設計を振り返って整理していたら、気付かないうちに自分自身の理解が深まったんです。誰かに自社の作り込みを伝えたい時には、伝えたい事以上により深く、広く考え、整理、理解する事が必要です。3教えるには10知っておかなければ教えられない、といった感覚です。“これがやりたかったんだ!”と当初の目的などを思い返すうちに、“これは他にも使えるんじゃないか”と新たな発想も生まれました。振り返って総括することは重要ですが、日々の仕事ではなかなか時間が取れません。発表の場があってこそですね」発表を聞く側のメリットだけでなく、発表者にも大きなメリットがある。両者がWin-Winの関係にあるのがユーザ会だと浜口さんは考えています。ちなみに浜口さんが得たのは、建設工事の工程管理のために導入したSalesforceを、工事台帳、つまりお金の管理にも活用するアイデアでした。その後もちろん実現されました。「Salesforceは良くも悪くもゴールがありません。やり方次第でなんでもできると私は思っています」05 オンライン開催でも大切にしたい“繋がり”コロナ禍以降、ユーザ会はリアル開催からオンライン開催に移行しました。オンライン開催になって、時間と距離の制約がなくなり、以前より大勢の方が参加できるようになりました。しかし「リアルにしかない良さもあった」と浜口さん。「リアル開催時は発表を聞くだけでなく、その後の懇親会で発表者に直接いろんな質問ができます。あちこちに雑談の輪ができて、そこから新しいアイデアなどが生まれます。飲みながら“それ、いいね!”と盛り上がるなど、創造的な場になっていましたね。リアルの懇親会では、“そこでしか得られない思い出”を共有できるような人との出会いがあり、とても大切です。技術がいくら進化しても、使うのは人。やはり人と人のつながりが大事だと思うからです。残念ながら現状のオンライン上のユーザ会では、気軽に雑談というわけにはいかず寂しい状況ではあります。今後はいろんな機能を効果的に使って、創造性の高い雑談の場をつくっていけるよう計画しています」06 運営側の今後の取り組みSalesforce カスタマーサクセス統括本部 カスタマーサクセスプログラム部 治田 恵美オンライン開催の現状について治田も課題をもっています。「昨年2月以降オンライン開催となり、場所を問わずテーマ、製品、地域別のさまざまなユーザ会へご参加いただける状況となりました。これまで物理的な距離がネックになっていた方は、この機会に、ぜひ参加してみてください。しかし一方で、対面でのネットワーキング機会が損なわれ、開催回数が少なくなってしまったユーザ会もあります。今後の課題としましては、ユーザ会同士が自身の運営ノウハウやコツを共有する場の提供と、対面と同じレベルのユーザ同士の意見交換の場の創出が必要だと感じています」最後に、まだユーザ会に参加したことのない方へ浜口さんからメッセージをいただきました。「ぜひ参加して、いろいろな技を盗んでください!そして、いつかは事例発表をしてみてください!自分ひとりでは出てこないアイデア、仕組みがたくさんあり、皆さんが惜しげもなく教えてくれます。そして、自分が発表する時は自分自身の作り込みを見直す、とてもよいきっかけになります」まずは実際に参加して、“ネット検索にも出てこない”情報に驚いて、ぜひ自社の成功へとつなげてください。皆さんの地域で開催されているユーザ会のイベントはこちらから。こちらをご覧ください。※ 本記事は2021年1月時点の情報です関連記事#2 共感できる仲間がいる。わからないことは、どんどん質問を!#3 人と人が繋がるイベントを目指して〜Japan Dreamin' 2021 開催レポート#4 Trailblazerが実践するキャリアの描き方〜Japan Dreamin’ 2021 クロージングキーノート
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(2023年7月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
この記事で学べること以下に関する更新情報を毎月ご案内しています。Salesforce コア製品に関する重要な技術情報バージョンアップ情報やメンテナンス情報IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報製品廃止情報リリース更新などの重要情報セキュリティに関する重要なアップデートhttps://play.vidyard.com/DMtvBRmFGLB41a2qQGRuwd?【動画で更新内容を学ぶ】動画では先月からの更新情報だけをご紹介しています。※動画は再生画面右下のアイコンより拡大表示や、歯車マークより再生速度の変更が可能です。更新情報だけではなくて、すべての情報をご覧いただく場合は、「資料ダウンロード」ボタンをクリックしてください。資料をダウンロードサクセスナビ上の記事で更新情報をご覧頂く場合は、以下の「記事で更新内容を学ぶ」セクションからご覧ください。記事で更新内容を学ぶ本記事は「Salesforceの運用に関するお知らせ」の7月号となります。こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。2023年7月のトピックはこちらです。前月との差分である赤字の部分についてと、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。まずは製品イノベーションです。こちらはSummer23 リリースに関する情報です。サクセスナビの[Summer '23リリース注目の新機能]ページに製品毎の新機能の紹介動画が追加されました。各製品の活用支援のエキスパートが注目機能をピックアップしており、設定方法や使い方を含めてご紹介しています。現在ご利用中の製品の動画をぜひご視聴ください。関連リンクThe 360 Blogサクセスナビ : バージョンアップに備えましょうSummer '23新機能 特設ページオンラインコミュニティ:Admin Trailblazers、Release Readiness TrailblazersプレリリースサイトリリースノートRelease Overview Deck、Release in a BOXSummer '23 Release Highlights続いて、Summer'23のリリースノートの更新情報です。UI 要素の色のコントラストの改善Summer ‘23で、Web アクセシビリティガイドラインに合わせてタブの色などが変更されました。リリースノートに変更箇所の一覧が記載されていますが、今回のリリースノートの更新では、そこにカスタムオブジェクトが追加されました。より多くのダッシュボード検索条件を使用してビューの焦点を絞るUnlimited Editionをご契約の組織ではダッシュボードの検索条件を5つまで設定できるという内容のリリースノートだったのですが、今回のリリースノートの更新では、そこにPerformance Editionが追加されました。画像、リッチテキスト、ダッシュボードのウィジェットを使用した視覚化の拡張Unlimited Editionをご契約の組織では、画像やリッチテキストをダッシュボードに追加できるというリリースノートだったのですが、今回のリリースノートの更新では、そこにPerformance Editionが追加されました。組織の共有メールアドレスを誰が使用できるかを制御組織のメールアドレスを作成した際、今まではすべてのユーザに使用を許可するか、または特定のプロファイルのユーザに許可するかの2つの選択肢でしたが、Summer '23から権限セットを用いた制御ができるようになりました。今回のリリースノートの更新では権限セットの手順が追加されました。Lightning Experience で 3 個の今後のミーティング時間を提案動的活動コンポーザからの迅速なミーティング要請の送信ミーティングに利用可能な時間の設定Summer '23から、Salesforce のメールコンポーザやOutlook/Gmail インテグレーションで、ミーティング調整のメールをお客様へ送信する際、1クリックで3つの利用可能な時間枠をメール本文に挿入できるようになりました。今回のリリースノートの更新では、本機能を使用するために必要なユーザ権限が追加されました。ロケール形式の変更への準備Summer '23から、116のロケールで週の開始日が変更されました。週の開始日が変更されたロケールの一覧はナレッジに公開されています。今回のリリースノートの更新では、この変更が適用されるのはICUロケール形式をご利用中の組織のみであることが記載されました。The CASESAFEID Function Has ChangedCASESAFEID関数は、15桁のSalesforce IDを18桁に変換してくれます。Summer '23から、15桁のSalesforce IDが有効な場合のみ変換するようになる予定でしたが、リリースノートから削除されました。Winter '24 で廃止される未使用の U2F セキュリティキー多要素認証(MFA)関連の更新です。MFAの検証方法にセキュリティキーをご利用いただいてる場合に注意が必要です。Winter '24 で、WebAuthn 標準に更新されていない U2F セキュリティキーのサポートを終了します。この変更が行われると、U2Fセキュリティキーを使用して Salesforce にアクセスできなくなります。リリースノートには、Winter ’24 リリースの前にU2F セキュリティキーを使用してSalesforceにログインをすることで、自動でWebAuthn 認証を使用するように更新される旨が記載されていました。今回のリリースノートの更新で、Winter '24 リリースの前にU2F セキュリティキーを使用してSalesforceにログインをしていない場合の対応方法が追記されました。具体的には、キーの再登録(キーの切断もしくは削除をした後に再接続)が必要になります。Salesforce Code Analyzer Scan Reports Now Required with Certain AppExchange Security ReviewsISVパートナー様に関連する情報です。管理パッケージに関するAppExchangeのセキュリティレビューの前に、Salesforce Code Analyzerによるスキャンレポートが必須になったというリリースノートが追加されました。Sandbox ライセンスコンプライアンスプロセスの変更Summer '23から組織のSandbox の割り当て数を超えた状態でご利用の場合は、お客様へ通知をさせていただき、超過したSandboxの中で、最も長く使用されていない Sandboxをロックし、その期間が 60 日を超えた 場合Sandboxを削除するというプロセスが段階的にリリース予定でした。それが2023年の秋頃まで延期されました。なお、リリースノートの更新情報をすべてご確認頂く場合は、Summer ’23 更新情報一覧(英語版)をご参照ください。続いてMFA、多要素認証に関する更新情報です。サクセスナビのMFA特設ページから、MFAセミナー動画を参照可能になりました。セミナー動画は2部構成になっています。1本目は、Salesforce Authenticatorを利用してMFAを実装する場合に、システム管理者様の設定手順をまとめたものです。2本目は、エンドユーザ様の設定手順をまとめたものです。MFAの必要性は認識しているけれど、マニュアル作成の時間がないという場合には、ぜひ2本目の動画を社内展開していただき、皆様の会社のセキュリティ向上にお役立てください。次に、MFAのロードマップですが、Tableau CloudのMFA強制適用が完了しました。今後の予定ですが、MuleSoftのMFA強制適用が8月に始まります。Core Platformは、Winter '24とSpring '24で引き続き自動有効化が実施されます。強制適用はSummer '24から段階的に実施する予定です。まだMFAの対応が完了していない場合は、早めのご準備をお願いします。続いて、インフラ強化についてです。まずはインスタンスリフレッシュについてです。日本のお客様にご利用頂いているSandboxインスタンス、そして本番組織のインスタンスの両方でインスタンスリフレッシュが予定されています。対象のインスタンスは以下の通りです。Sandboxインスタンス:CS6, CS58, CS73日時 : 2023/9/17 (JST)本番組織インスタンス:AP0, AP3, AP4, AP5, AP6, AP7, AP8, AP15日時 : 2023/11/19 (JST)インスタンスリフレッシュの対象組織のお客様にはSalesforceからメール通知が行われておりますので、管理者の皆様は弊社からのメールをご確認ください。また、インスタンスリフレッシュに関する準備につきましては、解説動画をサクセスナビよりご視聴いただけますので、こちらも併せてご確認いただけますようお願いします。関連リンクインスタンスリフレッシュメンテナンスインスタンスリフレッシュ、組織移行、継続的サイト切り替えって?インスタンスリフレッシュの概要と準備(動画付きの解説あり)続いて、許可すべきIPアドレスとドメインに関する情報です。本スライド内の上から2つ目にございます、Hyperforceに関する公開ナレッジに更新があります。Service Cloud Voiceに関する既知の問題の記載に更新があり、北米のデータセンターをご利用中の組織における影響が追記されています。追記内容は、日本のデータセンターの組織をご利用中のお客様には影響がないものとなっています。本スライド内の上から3つ目にございます、メール連携のための公開ナレッジにも更新があります。ナレッジにはメールリレーで使用されるIPアドレスが記載されていますが、 [USA]と[DEU]のリージョンに関してIPアドレスが追加されています。また、[ARIN]のIPアドレス範囲から複数のIPアドレス範囲が削除されていますので最新のIPアドレス範囲をナレッジにてご確認ください。なお、これらの更新については、英語版のナレッジに最新情報が記載されていますので、最新情報は言語を英語に切り替えてナレッジをご覧いただければと思います。関連リンク許可すべき Salesforce の IP アドレスとドメインHyperforce 上の Salesforce サービスへの中断しないアクセスを維持するSalesforce アプリケーションからのメールを受信できるようにする続いて、次期バージョンであるWinter'24で適用予定のリリース更新のご紹介です。リリース更新については1点だけUpdateがあります。Identity Connectに関する更新です。Identity ConnectとはMicrosoft Active Directory とユーザ情報を連携するための機能ですが、バージョン 3.0.1.2はサポートが終了しているため、Winter’24以降はセキュリティパッチが提供されません。現在の最新バージョンは 7.1.5になりますので,Identity Connectをご利用のお客様はできるだけ早めのアップグレードをご検討ください。続いて、その他の更新情報です。まずは拡張ドメインです。Winter'24では拡張ドメインの強制適用が予定されています。強制適用後は、管理者様は拡張ドメインを無効化することができません。拡張ドメインは影響度の大きい更新であるため、Winter'24のリリースまでに適用できるようにお客様側でのご準備をお願い致します。なお、サクセスナビにて拡張ドメインの解説も行っておりますので、参考情報としてご覧ください。関連リンク拡張ドメインのスケジュールチェックリストSalesforce の拡張ドメインに関するよくある質問最後に、Classic ナレッジ データモデルの廃止です。少し先のリリースとはなりますが、Summer’25のリリースにてClassic Knowledge データモデルが廃止となります。Classic Knowledge データモデルとは「記事タイプ」を使用したナレッジの管理方法です。Summer’25のリリースにて記事タイプで管理されている Knowledgeは利用できなくなりますので、Classic Knowledge のデータモデルをご利用のお客様はSummer’25までにLightning Knowledge 移行ツールをご利用いただき、Lightning Knowledge データモデルへの移行をご計画ください。7月度分の更新情報は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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👤この文章の対象者👤主に、Marketing Cloud Engagementを使って施策を企画、実行、運用、改善を行なわれる方向けの情報となります。ただし、データ連携に関連する部分はシステム部門の方と連携していただく必要がある場合があります。データや配信環境の準備が整ったら、いよいよメールの作成と送信の準備を行いましょう。全体の流れは以下の通りです。全体の流れ送信用、及びテスト用データエクステンションを準備するメールを作成する内容をプレビューしてテスト送信する送信の設定をする送信前の最終確認をする送信状況の確認をする1. 送信用、及びテスト用データエクステンションを準備する送信を行うために、送信用のデータエクステンションを用意します。このデータエクステンションには、少なくとも、送信対象となる顧客のコンタクトキー(≒購読者キー)(*)を格納する必要があります。送信用データエクステンションが存在しない場合は、空のデータエクステンションを作成してデータを入れるか、既存のデータエクステンションにデータフィルター、またはSQLを使って対象者を作成してください。🧭 確認場所:Email Studio>Email>購読者>データエクステンション🧭 確認場所:Contact Builder>データエクステンション(どちらからも確認、作成可能です)送信用データエクステンションのチェックポイント送信に使用=はい となっている購読者のリレーションシップ にコンタクトキーとなるべき値が入っているフィールドにコンタクトキーがある。ただし、フィールドの名前自体はただのラベルなので「ContactKey」や「コンタクトキー」と入っていなくても問題ありません。(*)Email StudioやAutomation Studioから送信する場合、デフォルトの設定では、送信時、データエクステンションに格納されたメールアドレスではなく、「すべての購読者」にあるメールアドレスが利用されます。そのコンタクトキーに対して初めて送信する場合は、そのデータエクステンションに格納されたメールアドレスが利用されます。なお、Journey Builderでの送信では、そのジャーニー内で指定したデータエクステンションからメールアドレスを利用して送信します。詳しくは、以下のリソースをご参照ください。エキスパートコーチング: 「メールの構築と送信クイックスタート」(動画)Salesforce Help: 「データエクステンションへの送信時の [すべての購読者] のメールアドレスの更新動作」テスト送信用データエクステンションを準備する送信を行う際、パーソナライゼーション(顧客固有の情報。名前やポイント数、会員ランクなど)の確認や、レイアウト崩れなどがなく意図したコンテンツが送信できる状態であるかを、テスト向けの宛先を格納したテスト用データエクステンションに送信して確認することを推奨しています。Content Builderには、テスト送信の機能がありますが、ここで利用できるデータエクステンションは、上記画面で「テストに使用=はい」となっているデータエクステンションのみです。実際に利用するデータエクステンションと全く同じ設定(フィールドの名前やデータの種別など)を持つデータエクステンションに、テスト用のデータを入れてテスト送信をします。本番送信で使用するデータエクステンションをコピーして作成すると簡単です。本番に使用するデータエクステンションは、「テストに使用=いいえ」となっていることが多いため、この設定を編集してください。テスト用と本番用を混同することがないよう、名前付けのルールや保存先のフォルダに留意してください。データエクステンションを作成する新たに空のデータエクステンションを作成する場合は、以下のリソースを参考にして作成してください。Salesforce Help: 「Email Studio でのデータエクステンションの作成 」Salesforce Trailhead: 「データエクステンションについて」既存のデータエクステンションからフィルターする場合は、以下のリソースを参考にしてください。エキスパートコーチング: 「メールのセグメント化の設定と自動化」(動画)Salesforce Help: 「データエクステンションからの Marketing Cloud データフィルターの作成」2. メールを作成するContent Builderを使ってメールを作成します。HTML形式のメールや、パーソナライゼーションを行う場合も、ノーコードで作成可能です。詳しい手順は、以下のリソースを参考にしてください。エキスパートコーチング: 「メールの構築と送信クイックスタート」(動画)Salesforce Help: 「Content Builder の使用開始」Salesforce Trailhead:「Content Builder の基本」Salesforce Trailhead:「Content Builder の機能」3. 内容をプレビューしてテスト送信するContent Builderにあるプレビューとテスト送信機能を利用して、意図したコンテンツを送信できる準備ができているかを確認します。プレビューのチェックポイント件名、コンテンツなどが正しく表示されているか正しい送信用データエクステンションを指定して、各種属性情報が正しく表示されているかレイアウト崩れが起こらないかモバイルビューでもレイアウト崩れや意図せず非表示となっているものがないかプレーンテキスト版が正しく作成できているかテスト送信のチェックポイント:送信者名やメールアドレス、件名、プリヘッダー、コンテンツが正しく表示されているか送信対象とするデバイスやメールクライアントでレイアウト崩れなどが起こらないか動的なコンテンツが正しく表示されているか4. 送信の設定をするメールを送信するには、いくつかの選択肢があります。最適な送信方法を選択して送信設定を行います。Email Studio主に単発のメール送信を行う場合に利用します。Automation Studio定期配信を行う際に利用するケースが一般的です。大量送信をする場合にも用いられます。Journey Builder主にシナリオベースの送信時に利用されますが、単発送信を簡単に行う機能もあります。トリガー送信顧客の行動に合わせてリアルタイムに自動送信されるメールですAPIAPIを介してメールを送信する仕組みをご用意しています。送信方法に関して、理解を深めたい方は以下のリソースがお勧めです。Marketing Cloud Journey Builder 実装ガイドエキスパートコーチング: 「Journey Builderクイックスタート」Salesforce Trailhead: 「Journey Builder の使用開始」Salesforce Trailhead: 「Journey Builder の基本」5. 送信前の最終確認をするいよいよ本番送信を行う準備です。どの機能を使って送信するかによって確認箇所が変わりますが、以下の観点を参考にしてみてください。テスト送信で、コンテンツや件名など、対象となるデバイスやメールクライアントで正しく表示できることを確認済み送信に利用するデータエクステンションを正しく選択しているデータエクステンションのレコード数(=送信対象者数)は想定通りである送信に利用されるメールアドレスを理解しているJourney Builder:選択可能Email StudioおよびAutomation Studio:「すべての購読者」のメールアドレスに送信。ただしそのコンタクトキーに対して初送信の場合は、送信用データエクステンションにあるメールアドレスを利用。(設定により、データエクステンションのメールアドレスを常に利用することも可能)スケジュールは正しく設定されている。定期配信の場合は終了のタイミングも確認している。また、それまでに必要なデータの更新もスケジュールされている。万が一、送信を止めなくてはいけない場合、どこから止めるかを理解しているただし、以下のように停止した場合も、すでにメール送信のキューに入ってしまった場合には送信が行われます。Journey Builder:停止が可能ですAutomation Studio:停止が可能ですEmail Studio:停止が可能です万が一、送信後にリンクの差し替えを行う必要がある場合、どこから変更をするか理解しているHTML形式など、一部のメールにおいてリンク先の差し替えを行うことができます。リンク切れや間違いがあった場合に便利です。6. 送信状況の確認をするEmail Studioの「トラッキング」から、リアルタイムに送信状況を確認することができます。これにより、エラーなく送信ができているかを初動確認することができます。ただし、バウンスや購読者ベースのデータについては確定に数時間かかることがあります。送信結果を、開封やクリックなどを含めて確認したい場合には、レポート機能がお勧めです。「3-4 データの整理と活用について」をご確認ください。さらに理解を深めたい方は、以下のリソースがおすすめです。Marketing Cloud Engagement ポケットガイド (2) - 初めてのメール編● ● ●「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら