これからの検討内容を整理しましょう
公開日: 2023.04.17
この記事で学べること
- 運用開始までにやるべきことの全体像
- これらに取り組むべき理由
この記事のゴール
この記事のゴールは「運用開始までにやるべきことを理解する」ことです。
そのために、以下3ステップで進めていきます。
- セキュリティに関する情報/多要素認証
- 運用開始までに押さえておきたい7つのステップ
- なぜこれらを押さえることが重要なのか
セキュリティに関する情報/多要素認証
私たちSalesforceは、お客様のデータ保護に真摯に取り組んでおります。
セキュリティ脅威がますます一般的になってきている昨今、 お客様が顧客情報やビジネスを守っていくためには、 より強力なセキュリティ対策を実装いただくことが極めて重要になります。
本パートでは、導入初期に必ずご理解いただきたい、
セキュリティに関する3つのご検討事項をご紹介いたします。
1.社内のデータアクセスレベルの制御
攻撃者の標的になるリスクを回避する鍵となるのは、
まず自社のSalesforceユーザのデータアクセスを保護することです。
Salesforceでは、項目レベル、レコードレベル、オブジェクトレベル、組織レベルで様々なアクセスの制御、データの保護のための機能を提供しております。
この機能を利用することで、お客様は利用ユーザのSalesforceへのログインを制御したり、ログインした後の操作や、データの表示についても、各ユーザに適切なレベルのデータアクセスを付与することが可能です。
お客様によるデータの保護を実現するための具体的な機能や設定方法については、
SalesCloud アドミン基礎のエキスパートコーチングでの学習がおすすめです。
まずは動画(Chapter3: ユーザと権限管理)で概要をご確認の上、詳しくはエキスパートコーチングのフォローアップセッションにお申し込みください。
※フォローアップセッションはPremierまたはSignature Success Planをご契約のお客様限定となります。
2.ユーザのログイン制御 〜多要素認証(MFA) 〜
利用ユーザに合わせたデータの保護をしたとしても、
そもそもID・パスワードが漏れてしまうと、情報漏洩してしまうリスクがあります。
ユーザの皆様に多要素認証(MFA)をご利用いただくことで、
Salesforceへのログイン制御をし、安全に製品をご利用いただけます。
多要素認証(MFA)の設定手順に関しては、本サクセスナビ内のMFAページにて詳細をご確認ください。
3.セキュリティに関する情報のご提供 〜Trustサイト〜
Salesforceの「Trust サイト」では、メンテナンス・システム障害について
リアルタイムにお客様へお知らせしています。
気になったタイミングでTrustサイトをご確認頂くことも可能ですが、
情報発信のタイミングでメールで自動通知を受け取ることもできます。
とりわけSalesforceのシステムを管理するお立場の方は、ぜひご登録ください。
その他、セキュリティ関連でのお問い合わせについては、弊社テクニカルサポートでもご対応させていただきます。
テクニカルサポートの活用方法に関しては、次節でお伝えしてまいります。
セキュリティに関する3つのご検討事項を押さえたら、いよいよ運用開始に向けて準備に入っていきましょう。
運用開始までに押さえておきたい7つのステップ
Sales Cloud導入を成功に導くにはいくつかの押さえておきたいステップがあります。
本記事では、運用開始までに取り組んでおくべきことの概観をご説明します。
①事前準備、②計画、③実装、④運用準備と大きな流れがあり、より具体的には以下7つのステップに分解されます。
- <はじめに> これからの検討内容を理解する
- これからSales Cloudの運用を開始するにあたって必要な検討内容や、Salesforceの活用リソースを学んでいきます。
- <基本理解> 基本構造・機能を理解する
- Sales Cloudはカスタマイズ性が高いため、担当者にWeb開発などの専門的な知識がなくとも、現場のニーズに適合したシステムを構築、改修することが可能です。まずはSales Cloudの仕組みの概観を掴みながら、以下3つの基本的な内容を押さえていきましょう。
※ 設定・構築パートナーに実装作業を依頼するなどで、直接設定作業に関わらない場合でも、基本構造・機能をご理解いただくことで、Sales Cloudと日常業務のつながりがイメージしやすくなり、効率の良い構築・運用を行うことができます。
- <計画策定> 活用のゴールを明確化する
- Sales Cloudでデータを活用し、ビジネスの成長に繋げていくためには、
[何を実現したいのか?そのためにどんなデータを収集するのか?]
といった「ゴール」を明確にすることが重要です。
ゴールが明確でないと、入力の手間だけが増えてしまい、結果、期待していた効果に繋がらなくなってしまう可能性があります。
ゴールを定め、そのゴール達成のために最適なデータ分析をすることで、より速く的確な戦略や打ち手を導き出せることになります。
まずは、自社がSales Cloudを導入して実現したい事は何か?を明確にしましょう。 - <要件定義> 管理するデータを検討する
- 活用のゴールが決まったら、次は可視化のためにSales Cloud上でどのようにデータを構成するか整理していきましょう。
ここでは、自社で管理するデータの検討と、必要な設定を定義するためのポイントについて学習し、自社に合った設計をしていきます。
- <実装> データの取り込み・可視化を行う
- 要件定義を終えたら、いよいよ実装を行います。自社にとって最適な入力画面を整え、必要なデータを取り込んだら、可視化の準備をしていきましょう。
目標に対する進捗を管理するため、『レポート・ダッシュボード』を設計します。 - <運用検討> 運用に向けた準備をする
- 実装を終えたら、利用者への展開に向けた運用の準備に入ります。ツールができあがっても、それを実際に利用するユーザーが、運用方法や正しい使い方を理解していなければ、使いこなしていくことは困難です。
運用開始前に検討すべきポイントを理解し、ユーザーに伝えていきましょう。 - <運用開始> 運用後に必要なポイントを理解する
- 効果を出すツールにするためには、運用開始後も継続的に利用ユーザーの活用状況をチェックし、定期的に改善を行う事が重要です。
なぜこれらを押さえることが重要なのか
それでは、なぜこれらを押さえることが重要なのでしょうか。
これらの検討が抜け漏れてしまうと、下図のように「現場が使ってくれない」や「使っているけど効果がでない」といった状況に陥りやすくなってしまいます。
例えば、Sales Cloudを何のために利用するのかがはっきりせず、ただ情報の記録だけを行ってもビジネス成果は創出できません。また利用ユーザーとしても、自分たちの業務にどんなメリットがあるのかが理解できなければ、活用は進みません。
これらの課題を未然に防ぎ、Sales Cloud導入を成功に導くため、
本ステップを含むはじめてガイドの7つのステップを漏れなく学習し、実践していきましょう。
まとめ
運用開始前に必要なステップは理解できましたか?
以下の順序で運用開始に向けた準備を進めていきましょう。
- <はじめに> これからの検討内容を理解する
- <基本機能> 基本構造・機能を理解する
- <計画策定> 活用のゴールを明確化する
- <要件定義> 管理するデータを検討する
- <実装> データの取り込み・可視化を行う
- <運用検討> 運用に向けた準備をする
- <運用開始> 運用後に必要なポイントを理解する
「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
公開日: 2023.04.17
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Sales Cloud 活用7ステップ
-
STEP1. はじめに
-
STEP2. 基本理解
-
STEP3. 計画策定
-
STEP4. 要件定義
-
STEP5. 実装
-
STEP6. 運用検討
-
STEP7. 運用開始