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👤この文章の対象者👤主に、Marketing Cloud Engagementを使って施策を企画、実行、運用、改善を行なわれる方向けの情報となります。ただし、データ連携に関連する部分はシステム部門の方と連携していただく必要がある場合があります。データや配信環境の準備が整ったら、いよいよメールの作成と送信の準備を行いましょう。全体の流れは以下の通りです。全体の流れ送信用、及びテスト用データエクステンションを準備するメールを作成する内容をプレビューしてテスト送信する送信の設定をする送信前の最終確認をする送信状況の確認をする1. 送信用、及びテスト用データエクステンションを準備する送信を行うために、送信用のデータエクステンションを用意します。このデータエクステンションには、少なくとも、送信対象となる顧客のコンタクトキー(≒購読者キー)(*)を格納する必要があります。送信用データエクステンションが存在しない場合は、空のデータエクステンションを作成してデータを入れるか、既存のデータエクステンションにデータフィルター、またはSQLを使って対象者を作成してください。🧭 確認場所:Email Studio>Email>購読者>データエクステンション🧭 確認場所:Contact Builder>データエクステンション(どちらからも確認、作成可能です)送信用データエクステンションのチェックポイント送信に使用=はい となっている購読者のリレーションシップ にコンタクトキーとなるべき値が入っているフィールドにコンタクトキーがある。ただし、フィールドの名前自体はただのラベルなので「ContactKey」や「コンタクトキー」と入っていなくても問題ありません。(*)Email StudioやAutomation Studioから送信する場合、デフォルトの設定では、送信時、データエクステンションに格納されたメールアドレスではなく、「すべての購読者」にあるメールアドレスが利用されます。そのコンタクトキーに対して初めて送信する場合は、そのデータエクステンションに格納されたメールアドレスが利用されます。なお、Journey Builderでの送信では、そのジャーニー内で指定したデータエクステンションからメールアドレスを利用して送信します。詳しくは、以下のリソースをご参照ください。エキスパートコーチング: 「メールの構築と送信クイックスタート」(動画)Salesforce Help: 「データエクステンションへの送信時の [すべての購読者] のメールアドレスの更新動作」テスト送信用データエクステンションを準備する送信を行う際、パーソナライゼーション(顧客固有の情報。名前やポイント数、会員ランクなど)の確認や、レイアウト崩れなどがなく意図したコンテンツが送信できる状態であるかを、テスト向けの宛先を格納したテスト用データエクステンションに送信して確認することを推奨しています。Content Builderには、テスト送信の機能がありますが、ここで利用できるデータエクステンションは、上記画面で「テストに使用=はい」となっているデータエクステンションのみです。実際に利用するデータエクステンションと全く同じ設定(フィールドの名前やデータの種別など)を持つデータエクステンションに、テスト用のデータを入れてテスト送信をします。本番送信で使用するデータエクステンションをコピーして作成すると簡単です。本番に使用するデータエクステンションは、「テストに使用=いいえ」となっていることが多いため、この設定を編集してください。テスト用と本番用を混同することがないよう、名前付けのルールや保存先のフォルダに留意してください。データエクステンションを作成する新たに空のデータエクステンションを作成する場合は、以下のリソースを参考にして作成してください。Salesforce Help: 「Email Studio でのデータエクステンションの作成 」Salesforce Trailhead: 「データエクステンションについて」既存のデータエクステンションからフィルターする場合は、以下のリソースを参考にしてください。エキスパートコーチング: 「メールのセグメント化の設定と自動化」(動画)Salesforce Help: 「データエクステンションからの Marketing Cloud データフィルターの作成」2. メールを作成するContent Builderを使ってメールを作成します。HTML形式のメールや、パーソナライゼーションを行う場合も、ノーコードで作成可能です。詳しい手順は、以下のリソースを参考にしてください。エキスパートコーチング: 「メールの構築と送信クイックスタート」(動画)Salesforce Help: 「Content Builder の使用開始」Salesforce Trailhead:「Content Builder の基本」Salesforce Trailhead:「Content Builder の機能」3. 内容をプレビューしてテスト送信するContent Builderにあるプレビューとテスト送信機能を利用して、意図したコンテンツを送信できる準備ができているかを確認します。プレビューのチェックポイント件名、コンテンツなどが正しく表示されているか正しい送信用データエクステンションを指定して、各種属性情報が正しく表示されているかレイアウト崩れが起こらないかモバイルビューでもレイアウト崩れや意図せず非表示となっているものがないかプレーンテキスト版が正しく作成できているかテスト送信のチェックポイント:送信者名やメールアドレス、件名、プリヘッダー、コンテンツが正しく表示されているか送信対象とするデバイスやメールクライアントでレイアウト崩れなどが起こらないか動的なコンテンツが正しく表示されているか4. 送信の設定をするメールを送信するには、いくつかの選択肢があります。最適な送信方法を選択して送信設定を行います。Email Studio主に単発のメール送信を行う場合に利用します。Automation Studio定期配信を行う際に利用するケースが一般的です。大量送信をする場合にも用いられます。Journey Builder主にシナリオベースの送信時に利用されますが、単発送信を簡単に行う機能もあります。トリガー送信顧客の行動に合わせてリアルタイムに自動送信されるメールですAPIAPIを介してメールを送信する仕組みをご用意しています。送信方法に関して、理解を深めたい方は以下のリソースがお勧めです。Marketing Cloud Journey Builder 実装ガイドエキスパートコーチング: 「Journey Builderクイックスタート」Salesforce Trailhead: 「Journey Builder の使用開始」Salesforce Trailhead: 「Journey Builder の基本」5. 送信前の最終確認をするいよいよ本番送信を行う準備です。どの機能を使って送信するかによって確認箇所が変わりますが、以下の観点を参考にしてみてください。テスト送信で、コンテンツや件名など、対象となるデバイスやメールクライアントで正しく表示できることを確認済み送信に利用するデータエクステンションを正しく選択しているデータエクステンションのレコード数(=送信対象者数)は想定通りである送信に利用されるメールアドレスを理解しているJourney Builder:選択可能Email StudioおよびAutomation Studio:「すべての購読者」のメールアドレスに送信。ただしそのコンタクトキーに対して初送信の場合は、送信用データエクステンションにあるメールアドレスを利用。(設定により、データエクステンションのメールアドレスを常に利用することも可能)スケジュールは正しく設定されている。定期配信の場合は終了のタイミングも確認している。また、それまでに必要なデータの更新もスケジュールされている。万が一、送信を止めなくてはいけない場合、どこから止めるかを理解しているただし、以下のように停止した場合も、すでにメール送信のキューに入ってしまった場合には送信が行われます。Journey Builder:停止が可能ですAutomation Studio:停止が可能ですEmail Studio:停止が可能です万が一、送信後にリンクの差し替えを行う必要がある場合、どこから変更をするか理解しているHTML形式など、一部のメールにおいてリンク先の差し替えを行うことができます。リンク切れや間違いがあった場合に便利です。6. 送信状況の確認をするEmail Studioの「トラッキング」から、リアルタイムに送信状況を確認することができます。これにより、エラーなく送信ができているかを初動確認することができます。ただし、バウンスや購読者ベースのデータについては確定に数時間かかることがあります。送信結果を、開封やクリックなどを含めて確認したい場合には、レポート機能がお勧めです。「3-4 データの整理と活用について」をご確認ください。さらに理解を深めたい方は、以下のリソースがおすすめです。Marketing Cloud Engagement ポケットガイド (2) - 初めてのメール編● ● ●「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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👤この文章の対象者👤主に、Marketing Cloud Engagementを使って施策を企画、実行、運用、改善を行なわれる方向けの情報となります。ただし、データ連携に関連する部分はシステム部門の方と連携していただく必要がある場合があります。購読者管理とは顧客データをMarketing Cloud Engagementに入れて準備が整ってきたら、購読者管理について考えていきましょう。ここでの購読者管理とは、各顧客(購読者)が送信許可しているメールなどのメッセージを、正しい送り先に送ることができるようデータを管理していくことです。例えば、顧客から購読解除のリクエストが行なわれた場合は、それ以降のメールは送信されないようにデータを正しく管理していく必要があります。この購読者管理が正しく行なわれないと、顧客からの信頼が落ちてしまう可能性があるだけでなく、メール受け取り側(ISP)からの評価が下がり、送れるメールの通数が制限されたり、最悪の場合には完全にブロックされてしまい、同じドメインを持つ別の顧客へのメール送信に影響を与える可能性があります。この動きは、昨今、より顕著になってきており、メールを受信する人の権利を保護するためにも正しくデータの管理を行う必要があります。まず初めに:Marketing Cloud Engagementにおいてメール送信は2種類に大別されますメールを送信する際に、以下の2つの送信分類から、いずれかを選択します。環境によっては、カスタムで作成されたその他の送信分類があるかもしれませんが、それらについても以下の2つのいずれかの種別が選択されています。この送信分類を正しく使い分けることが重要です。送信分類は、以下の場所から作成、確認することができます。🧭 確認場所:セットアップ>プラットフォームツール>機能設定>Email Studio>送信分類コマーシャル製品やサービスに関するマーケティングメール顧客の了解(オプトインやパーミッション等と言われることがあります)を得て、メールを送信Email Studio > 購読者 > すべての購読者のリストや、パブリケーションリストを使って管理トランザクショナル上記以外のお知らせで、購読の意思に関わらず広くお知らせする必要があるメール契約や約款の変更、パスワード変更やフォーム送信などの確認のためなどに使用されることがある(下図)Journey Builderでのメール送信で「Default Commercial」を選択した画面参考Salesforce Trailhead: 「送信方法の選択」購読者のステータス管理についてコマーシャルメールを送信するためには、前述の通り顧客の同意が必要です。それらを管理するための一般的な方法の一つとして、「すべての購読者」には、ステータスというカラムが用意されています。購読者の各ステータスの定義については、こちらをご参照ください。Salesforce Help: 「Marketing Cloud の拡張された購読者機能を備えた購読者」また、送信するメールの種類が複数に及ぶとき、「すべての購読者」では管理しきれないユースケースがあります。例えば、「マンスリーメールマガジン」は購読したくないが、時々来る「新製品のお知らせ」は購読したい、というような複数のメール種別を個別に管理したい場合です。(「すべての購読者」を使うと、コマーシャルメールのすべてに一律でそのステータスが適用されるため)そのような時には、「パブリケーションリスト」を使って、購読管理を行うことができます。また、データエクステンションにメール種別ごとの購読許可状況を含め、送信時にそのデータエクステンションを参照してリスト抽出を行うケースもあります。このように、購読管理をどのように行うかは、メールの種類やデータ連携の状況により最適解が異なります。一般的には、導入時に将来的な拡張を考慮して購読管理の方法を決めて実装を行います。購読取り消しの方法についてどのような方法で、購読取り消しが行われるのでしょうか。この章では、様々な購読取り消しの方法についてご紹介します。購読者ご本人が解除することももちろん可能ですが、貴社にて代わりに購読解除をすることもできます。配信解除用のアドレス “List-Unsubscribe” (iOS メールや Gmail 経由)コマーシャルメールに自動的に使用されるメールのヘッダーに含まれる記述により、メーラーの機能を使って簡単に購読停止ができる機能です。購読取り消しリンク (ワンクリック購読取り消し)Content Builderの「システムのスニペット」にある「購読取り消しセンター」をメール本文に差し込むことにより、購読解除リンクとして機能します。ISP (Internet Service Provider) からのフィードバックループ購読者からの苦情をMarketing Cloud Engagementにフィードバックする仕組みで、一部のISPのみが対象ですプロファイルセンターと購読センター複数のメール種別について購読管理を行うためにMarketing Cloud Engagementが用意しているシンプルなデフォルトの機能ですが、デザインのカスタマイズ性はあまり高くありません。購読を管理するための「マイページ」をCloudPagesで公開し、管理プロファイルセンターを自社ブランドを反映した柔軟な形で公開するための選択肢です。開発による作り込みが必要です。Salesforce Trailhead:「プリファレンスの識別」返信メール 管理キーワードによる購読取り消しが有効な場合に利用可能です。例えば、貴社から送信したメールに対して、顧客が「Unsub」と入力して返信した際に購読取り消しをすることができます。日本ではあまり浸透していない機能です。Marketing Cloud Engagement画面上「すべての購読者」からの変更(管理者による変更)🧭 確認場所:Email Studio>購読者>すべての購読者画面上からの変更(個別の購読者をすぐに画面上で変更したい場合に便利です)ファイルインポートによる更新(複数の購読者への変更適用時に便利です)Automation Studioで自動更新(貴社保有のCRMなどで管理しているステータスを「すべての購読者」に定期的に反映したい場合に便利です)さらに詳しく知りたい方はこちらのリソースがおすすめです。Salesforce Help: 「購読者のオプトアウト方法」Marketing Cloud Engagement ポケットガイド (1) - セットアップ編Marketing Cloud Engagement ポケットガイド (2) - 初めてのメール編バウンスについて購読者の管理をする上で、購読の取り消しと同じくらい重要なのが、バウンスです。バウンスには様々な種類がありますが、共通しているのはどれも「購読者に届かなかった」という結果です。例えば、ハードバウンスは、「そのメールアドレスが存在しなかった」というエラーですが、そういったメールアドレスに対してメールを送り続けると、最終的に ISP 側から「迷惑メール配信している」と判断されて評価が下がり、最悪の場合ブロックされてしまいます。ブロックされたドメインの他の顧客に対してメールが届かなくなるだけでなく、送信に共有IPアドレスを使っている場合には、そのIPを使っている別の事業者にも影響が出る可能性があります。こういったことを防ぐ措置として、Marketing Cloud Engagementでは、購読者に対してバウンスが数が規定に条件に達すると「すべての購読者」のステータスが、「保留」となり、送信不可の購読者となります。特に、メール送信ツールの載せ替えなどで、顧客データをステータス込みでインポートしてご利用される場合には、うっかり「保留」ステータスを「アクティブ」に書き換えて送ってしまうことのないようご留意ください。では、どのような種類のバウンスがあり、注意事項があるのかご紹介いたします。ハードバウンスソフトバウンスブロックバウンステクニカルバウンス不明バウンスそれぞれの具体的な説明や、考えられる対策はこちらのリソースをご覧ください。Salesforce Help: 「Email Studio でのバウンスメール管理」さらに詳しいバウンス理由は、トラッキングのデータからAutomation Studioを使って取得することができます。Salesforce Help: 「Marketing Cloud のメール送信の不達理由と説明」Salesforce Help: 「Automation Studio のトラッキングの抽出構成」Salesforce Help: 「バウンス」購読者管理について、さらに詳しく理解したい方は以下のリソースがおすすめですMarketing Cloud Engagement ポケットガイド (1) - セットアップ編エキスパートコーチング:「メールの構築と送信クイックスタート」エキスパートコーチング:「データと連絡先の管理(初級)」配信到達率とは配信到達率とは、送信したメールのうち、どれくらいのメールが実際に購読者(顧客)のメールボックスに届くか、ということを表した言葉です。デリバラビリティ(deliverability)と呼ぶこともあります。下図の青い矢印で示した通り、まずはISPやモバイルキャリアに届いて、そこからエンドユーザーである購読者に届けるという2段階に分けて整理することができます。配信到達率を確認するには、メール送信時に特定のドメインにおいてソフトバウンスが多く発生していないかを確認する必要があります。特に、送信を開始したばかりの場合には、注意を払う必要があります。配信到達率に関する設定について、より理解を深めたい方はこちらのリソースがおすすめです。Salesforce Help: 「メールの配信到達性の設定」Salesforce Help: 「Email Studio のメールの配信到達性に関するベストプラクティス」Salesforce Help: 「メールのレピュテーションと到達性の用語解説」● ● ●「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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👤この文章の対象者👤主に、Marketing Cloud Engagementを使って施策を企画、実行、運用、改善を行なわれる方向けの情報となります。ただし、データ連携に関連する部分はシステム部門の方と連携していただく必要がある場合があります。必要な設定が環境に適用されたら、データ連携を行いましょう。Marketing Cloud Engagementにデータを連携する上で最も重要なのが、「コンタクトキー(連絡先キーとも呼ばれます)」です。コンタクトキーを決めたら、連携するデータを整理し、全ての顧客データに対してそのコンタクトキーが関連づけられるようにします。コンタクトキー(連絡先キー)を決めるコンタクトキー(翻訳ブレで連絡先キーと記載されることもあります。)とは、Marketing Cloud Engagementの中で顧客を特定するもので、全ての顧客に対してユニークな値を設定する必要があります。同じ値を違う複数の人に振り分けることはできません。コンタクトキーとして貴社でどんな値を利用するか、選択することができます。例えば、基盤システムで使っている顧客識別番号であったり、マイページにログインするためのログインIDのような値であることが一般的です。以下の図は、メール、モバイルアプリプッシュ(MobilePush)、SMSメッセージ(MobileConnect)を送信するにあたり、それぞれのチャネルで固有のデータテーブルを持ち、顧客(レコード)を管理している例です。「ABC002」というコンタクトキーにより、「Yamada Taro」さんのメールアドレスは「taro@sample.net」であり、DeviceIDは「463ADD312CAE」であり、Mobile Phoneは「818012345678」であることが特定できます。つまり、チャネルを跨いで同一人物を特定することができています。このように、ABC00*のようなコンタクトキーの値を決めるには、今後のチャネルやデータの拡張性を考慮する必要があります。(Emailのテーブルである「All subscribers」では「Subscriber Key」と表記されています。厳密には違うものですが、ここでは簡易性を重視して同じものと捉えていただいて問題ありません)メールアドレスをコンタクトキーにした場合、メールアドレス情報がない顧客(例えばLINEキャンペーンで獲得した顧客など)を登録する際にイレギュラーなコンタクトキーを登録することとなり、データが必要以上に複雑になり、運用にも大きな負荷をかける可能性があります。また、メールアドレスは登録後に変わる可能性もあるため、できる限りメールアドレスではなく企業で管理している値をコンタクトキーに選択したほうが良いとされます。また、MC ConnectでSales CloudやService Cloudなどと接続をしている場合は、CRM側で採番するSalesforce IDがコンタクトキーとして適用されます。これにより、クラウドを跨いで同一人物を特定することができます。さらに詳しくコンタクトキーへの理解を深めたい方は以下のリソースをご確認ください。参考:Marketing Cloud Engagement ポケットガイド (1) - セットアップ編エキスパートコーチング:「データと連絡先の管理」Salesforce Help: 「Marketing Cloud の購読者キー」Salesforce Trailhead: 「Marketing Cloud Engagement 連絡先管理」Salesforce Trailhead: 「データモデルの設計」データ取り込みから、送信、結果分析までの流れを把握コンタクトキーが決まったら、データの中心核が決まったも同然です!ここから顧客に関係するデータ(例えば、名前、メールアドレス、住所、会員ランク、保持ポイント、購買情報など)や、製品やサービス(製品カタログ、画像URL、価格表など必ずしも顧客に紐づかないデータも)など、必要なデータをMarketing Cloud Engagementに連携する準備を始めましょう。以下の図は、大まかなMarketing Cloud Engagementの利用の流れです。取り込むデータを決める (Data-In)Marketing Cloud Engagementを使って、1:1コミュニケーションをしたい!という場合には、多くの場合、上図「リスト抽出」にあるように、条件に当てはまる顧客を取り出して、送信対象となる顧客を抽出する必要があります。このため、データを連携する際には、運用を意識してデータを連携する必要があります。例えば、顧客の過去の購買データを参照して、Aという製品を1000円以上、1年以内に購入した、関西地方の人で、明日が誕生日の人にだけ、特定のメールを送りたいとします。この時、購入製品、購入金額、最終購入日、居住エリア、誕生日がコンタクトキーに紐づいて特定できるようになっている必要がありますが、すべてがバラバラのデータエクステンションに入っていたら(実際にはそんなことはないと思いますが!)、SQLを書いてデータを繋ぎ合わせる必要があります。これを毎度行うには、担当者のスキルによっては運用に負荷がかかる可能性があります。これが、もし3つまでのテーブルであったら、SQLを書かなくてもデータフィルターを使ってデータを取得することができ、SQLを書くことのできない方が運用担当になっても、継続することができます。このように、セグメントなどに使う重要なデータは利用しやすい状態で連携をすることが非常に重要となります。また、最近ではSalesforce Data Cloudのように、Marketing Cloud Engagement外部で抽出をして、Marketing Cloud Engagementに連携するケースもあります。どこで抽出作業をするのが良いかは、データの持ち方や運用方法によって最適解が異なりますので、運用と将来の拡張性を考慮してご検討ください。データを取り込む方法として、主要なデータインポート方法 及び Salesforce製品連携の方法を以下にご紹介いたします。MC Connect Sales CloudやService CloudなどからCRMデータを連携します。参考本はじめてガイド:3-2 アカウントの設定Salesforce Help: 「同期データソースの実装のベストプラクティス」インポートウィザード (手動) データエクステンションに直接データを手動インポートします。参考Salesforce Trailhead: 「購読者データのインポート」Salesforce Help: 「Marketing Cloud データエクステンションへのデータインポート」インポートアクティビティ(Automation Studioを使った自動化)SFTPにあるファイルを特定の時刻、またはSFTP上の特定の場所にファイルが置かれたら、指定したデータエクステンションにインポートします。参考Salesforce Help: 「外部ファイルを使用したリストまたはデータエクステンションの更新」Data CloudData Cloudで作成したセグメントを有効化して、データエクステンションに取り込みます参考Salesforce Help: 「Marketing Cloud 有効化対象の作成」PersonalizationPersonalizationのデータをデータエクステンションに取り込みます参考Salesforce Help: 「Integrate Personalization with Automation Studio」(英語)APIデータ連携を行うために、RESTとSOAPの両方を用意しています。参考Salesforce Trailhead: 「Marketing Cloud Engagement API」Salesforce Developers: 「Marketing Cloud Engagement APIs and SDKs」本はじめてガイド:3-2 アカウントの設定リストの抽出について、さらに理解を深めたい方はこちらのリソースがおすすめです。エキスパートコーチング:「メールのセグメント化の設定と自動化」Salesforce Trailhead: 「セグメンテーションツールの概要」Salesforce Help: 「SQL クエリアクティビティを使用したデータの取得とセグメント化」Salesforce Trailhead: 「SQL を使用したデータのクエリ」Marketing Cloud Engagement上で生成されるデータを把握するMarketing Cloud Engagementで生成されるデータとは、なんでしょうか。それは、主にメールなどを送信した結果データです。例えば、送信したメールの開封数やクリック数、または特定の顧客が開封したメールやクリックしたリンクなどです。その他、様々なログも生成、格納されています。Marketing Cloud Engagementの画面上から確認できるものもあれば、SQLを使って呼び出す必要のあるデータもあります。以下に挙げたポイントは機能の一部であり、すべてを網羅しているわけではありませんが、それぞれの特色を簡単にご紹介します。まずは、配信結果の確認方法5つをご紹介します。レポート:施策の結果を日々確認し、報告や改善に使うことができます。複数の送信を1画面で確認可能です。Analytics Builder > Intelligence Report予め用意されたダッシュボードを使って、メール、MobilePushなど複数チャネルからの送信に関するデータを確認することができます。ジャーニーごとにバージョンと送信アクティビティの結果を一元管理することもできます。ピボットテーブルを使って、比較的柔軟にレポートを作成することもでき、カスタム指標などにも対応しています。レポートをスケジュール配信するなどしてエクスポートが可能です。Intelligent Report Advanceではクエリなどで、顧客個別のデータを確認することもできます。Analytics Builder > Reports (2024年4月現在Hyperforce版ではご利用いただけません)テンプレート化(「カタログ」と呼ばれています)されたフォーマットのレポートの抽出条件を選択し画面表示、またはファイルへの出力でデータを確認します。トラッキング:シンプルな画面でメール送信の結果を確認することができます。1画面で1送信の結果を確認します。Email Studio > Email > トラッキング送信ジョブごとに、送信数や各バウンス、到達数、開封数、クリック数、クリックされたリンク一覧などを確認することができます一部のデータにおいて、CSVなどで手動エクスポートすることができます標準トラッキングJourney Builder > Automation Studioクエリをかかずに、Automation Studioの機能を使ってトラッキングデータを抽出し、SFTPへのファイル出力を行います。ファイル形式や含む項目などは予め決まっており、その中で少しカスタマイズをすることができます。さらに自由度の高い形式で抽出を希望の場合は、下記の「データビュー」から抽出します。データビューJourney Builder > Automation StudioクエリアクティビティでデータテーブルからSQLでデータを取得し、データエクステンションに格納します。その後、データエクステンションをSFTPにエクスポートすることができます。複数のデータビューから組み合わせて自由にファイルの構成を行うことができます。API上記機能について、さらに理解を深めたい方は、以下のリソースがおすすめです。エキスパートコーチング:「レポートとトラッキング」Salesforce Help:「Marketing Cloud でのデータ収集のベストプラクティス」Salesforce Help: 「Automation Studio でのデータエクステンションの抽出」Salesforce Trailhead: 「レポートの実行と結果のトラッキング」Salesforce Trailhead: 「Intelligence Reports for Engagement」Salesforce Trailhead: 「SQL を使用したデータのクエリ」続いて、配信した結果からEinsteinが生成したデータや、ログのご紹介です。Einstein Engagement Scoringが生成するデータEinstein(機械学習)が顧客ごとにエンゲージ状況に基づいて各顧客のエンゲージメントスコアを計算し、該当のデータエクステンションに格納します。エクスポートも可能です。Einstein Engagement Scoringについて理解を深めたい方は以下のリソースがおすすめですエキスパートコーチング:「Einstein 機能概要」Salesforce Trailhead: 「Einstein Engagement Scoring in Marketing Cloud Engagement」送信ログメール送信時に生成される動的な情報をデータエクステンションに格納することができます。送信ログについて理解を深めたい方は以下のリソースがおすすめですSalesforce Trailhead: 「Marketing Cloud Engagement の送信ロギング」Salesforce Trailhead: 「送信ログを使用したデータの収集」● ● ●「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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👤この文章の対象者👤Marketing Cloud Engagementをご利用開始されるお客様、利用部門やブランドの拡張などでMarketing Cloud Engagementの環境改変をお考えの方向けの情報となります。それ以外の方は、ご利用の環境の理解を深めるためのご参考までにご参照ください。前回までの設定で、環境(ビジネスユニット)とドメイン周りの理解を深めることができました。続いて、利用開始に必要なその他の設定についてご紹介します。なお、以下の内容は、Hyperforce版Marketing Cloud Engagementでは一部異なる可能性があります。ビジネスユニット環境設定Marketing Cloud Engagementにアクセスするユーザーとそのロール、セキュリティについて🧭 確認場所:セットアップ>管理>ユーザーユーザー ユーザーを作成して、アクセスできるビジネスユニットやロールを指定しますロールで指定した権限から個別ユーザーに対して例外の変更を加える場合もこちらの「権限」から行いますあまりに多くの例外をユーザーごとに設定すると管理が煩雑になりますロールいくつかのデフォルトロールと、カスタムで作成できるロールがあります全ての機能を利用するには、「管理者」および「Marketing Cloud管理者」が必要です原則として、必要なツールや項目だけへのアクセスに制限した状態から、必要に応じてアクセスを解放していく方法を推奨しています多要素認証 (MFA) もしくは SSOユーザー名とパスワードの他に、2つ目の認証を必要とする多要素認証(MFA)、または貴社システムの認証と統合するシングルサインオン(SSO)が必須ですMFAには、認証コードをモバイルアプリで取得する方法やセキュリティキーを利用するなど、様々な方法があります。モバイルアプリを使用する場合は、会社携帯に該当アプリをインストールすることが貴社のセキュリティ上問題ないかなど、事前確認が必要ですSalesforce Authenticatorアプリを使った場合の例データ連携の準備Marketing Cloud Engagement SFTP (*2024年4月現在、Hyperforce版には提供されておりません)データをSFTPでファイル連携する場合、SFTPのユーザー作成が必要です。SFTPは、ビジネスユニットと一緒に提供されています。🧭 確認場所:セットアップ>管理>データ管理>FTPアカウントSFTP ユーザーアカウント作成方法Salesforce提供のSFTP以外を利用する場合 SFTPについてさらに詳しく理解したい方は、以下のリソースがおすすめです。Marketing Cloud Engagement ポケットガイド (1) - セットアップ編クロスクラウド連携Marketing Cloud Connect (通称 MC Connect)Sales CloudやService Cloudなどと連携して、データをクラウド間でシンクすることができます。Salesforce IDがMarketing Cloud Engagementでのコンタクトキー(連絡先キーとも呼ばれます)となり、クラウドを跨いで個人を特定することができます。例えば、Service Cloudで作成された新しいリードや取引先責任者が自動的にMarketing Cloud Engagementに連携されて、メール送信などが可能となります。逆に、Marketing Cloud Engagementから送信したメールに対しての開封やクリックなどの情報をService Cloudなどに返すこともできます。これにより、カスタマーサポートでエージェントが見ている画面にそのお客様への過去のマーケティング履歴とそれに対する反応を表示することができます。(連携するデータ粒度は設定が可能です)その他にも、いろいろな機能があります。MCConnectについてさらに詳しく理解したい方は以下のリソースがおすすめです。Salesforce Trailhead: 「Marketing Cloud Connect の設定」Marketing Cloud Connect実装ガイドDistributed MarketingSales Cloud やService Cloudから、Marketing Cloud EngagementのJourney Builderを起動して、パーソナライズされたメッセージを送ることができます。例えば、あらかじめJourney Builderで新規顧客へのウェルカムジャーニー(1日おきに合計3通送信など)を実装しておくと、担当営業がSales Cloudから、そのお客様への個別メッセージなどを追加して有効化することで、そのジャーニーが起動し、そのお客様へパーソナライズされたウェルカムジャーニーを提供することができます。担当営業は、Sales Cloudの画面のみを操作すれば良いので業務負荷も軽減します。Distributed Marketingについてさらに詳しく理解したい方は以下のリソースがおすすめです。Salesforce Trailhead: 「Distributed Marketing の機能」Salesforce Trailhead: 「Distributed Marketing の管理」API連携データ連携を行うためのAPIを用意しており、REST 又は SOAP でアクセスします。APIについてさらに詳しく理解したい方は以下のリソースがおすすめです。Salesforce Trailhead: 「Marketing Cloud Engagement API」Salesforce Developers: 「Marketing Cloud Engagement APIs and SDKs」メール送信関連の設定Marketing Cloud Engagementはアメリカで開発された製品ですが、日本を含め世界中のお客様に安心してご利用いただけるよう各国の商習慣や言語の違い、技術的、システム的な特性を考慮して様々なカスタマイズをご用意しています。一般的な設定を含め、日本のお客様に推奨する設定についてご紹介します。日本向けのメール配信で有効化が望ましい設定 (いずれもテクニカル サポート ケース経由で有効化)メール本文に対する BASE64 / Quoted-Printable 有効化 (ビジネスユニット単位) 一部のキャリアドメインへの送信をする際に、メッセージが長すぎることによるソフトバウンスを軽減する仕組みです。特定ドメインに対するスロットリング (ビジネスユニット単位)携帯キャリアドメインなど、特に日本に多い特徴として、受け入れ側のサーバーで一定の時間内に受け取る通数を制限しているケースがあります。これを上回って送信した場合、Marketing Cloud Engagementでは、受け入れられなかった分をリトライをして届けようと試みます。このリトライにより、受け入れ側からスパム扱いを受けてしまうことがあるため、ドメインごとに時間ごとの送信上限数を設けておき、リトライが極力起こらないように調整をかけることを「ドメインスロットリング」と言います。バウンスリトライ時時間 (IP アドレス単位)上述の通りリトライを行うとき、デフォルト設定では72時間の間リトライを続けます。これにより、例えば朝10時に送信したメールに対してリトライを続けて12時間後に受け入れた場合、同日22時にメールが届くことになります。夜間にメールが届くことを回避するために、このリトライの時間を4-6時間へ短縮をする設定をすることができます。専用IPアドレスのみに適用が可能です。共有 IP アドレスを選択されている場合は適用できません。その他の設定ウェブ解析ツール (例: Google Analytics UTMパラメータ) を使って、メールからの流入で発生したコンバージョンの計測などを行う場合は、パラメーターマネージャーの Web Analytics コネクタ上でトラッキングパラメーターを設定します。 (ビジネスユニット単位) 🧭 確認場所:セットアップ>管理>データ管理>パラメータ管理Einstein各種有効化🧭 確認場所:セットアップ>プラットフォームツール>EinsteinMarketing Cloud Engagementでも、いくつかのEinstein機能をご提供しております。これらの多くは送信データを必要とします。そのため、なるべく早い段階で有効化を行い、貴社独自のデータ蓄積を行い良質なデータでEinsteinをご利用いただけるようご準備いただくことを推奨します。多くの場合、上記の確認場所から各種Einsteinへの有効化を行い、データの分析が開始されます。通知管理Marketing Cloud Engagementでは、様々な場面で指定された方に通知を送信します。エラー発生時の通知Automation Studio のオートメーションのスキップ/エラー/完了の通知🧭 確認場所:Journey Builder>Automation Studio>各オートメーションの「アクティビティ」タブ データのインポートやエクスポート、SQLやフィルター、メール送信など様々なアクティビティを自動化する機能であるAutomation Studioでエラーなどが起こった際にメール通知を受け取る仕組みです。アラートマネージャー の通知🧭 確認場所:セットアップ>設定>会社の設定>アラートマネージャーAutomation Studioのみでなく、Journey BuilderやEmail Studioから送信したメールに対してエラーが発生した際にメール通知を受け取る仕組みです。製品に関するお知らせ製品コミュニケーションメール仕様変更、メンテナンス、製品の廃止など影響の大きい情報をメールでお送りしています。お客様側でご対応いただく必要のある項目が含まれることもあるため、非常に重要なお知らせです。こちらは、「管理者」 / 「Marketing Cloud 管理者」のロールをお持ちの方にお送りしています。このような情報を受け取る必要がある方は、ロールのご確認を今一度お願いいたします。Trust - Status Marketing Cloud Engageサービスの可用性とパフォーマンスを確認することができます。ご利用中のビジネスユニットに付けられた固有の識別番号をMIDと呼び、Marketing Cloud Engagement画面な右上のビジネスユニットの名前の横に表示されています。 MIDはお客様の環境に関する通知を受け取るときに必要となります。メモしておくことをおすすめします。Marketing Cloud Engagementの構成として、複数のDB(データベース)が各スタックに存在しています。スタックとは、データセンターに相当します。ご利用中のDBの検索方法は、以下のドキュメントを参考にしてください。Salesforce Trailhead: 「Marketing Cloud Engagement ステータスを確認する」Salesforce Help: 「Marketing Cloud アカウントのスタックの場所の検索」次の流れで予めメールアドレスの登録をすることで、影響がある可能性がある時に通知をメールで受信することができます。https://status.salesforce.com/ にアクセスをする検索ボックスにMIDを入力してエンターをクリックする(下図)My MIDとして MID/DB#の形で表示されるのでそちらをクリックする右上に表示される「Subscribe」をクリックし受信するメールアドレスを入力する● ● ●「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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Marketing Cloud Engagement の環境について
👤この文章の対象者👤Marketing Cloud Engagementをご利用開始されるお客様、利用部門やブランドの拡張などでMarketing Cloud Engagementの環境改変をお考えの方向けの情報となります。それ以外の方は、ご利用の環境の理解を深めるためのご参考までにご参照ください。エディション、ビジネスユニット構成の確認ご利用中のMarketing Cloud Engagementエディションで、どのような機能がご利用いただけるかご確認ください。なお、各機能、用語についての解説はこちらのヘルプページでもご確認いただけます。Marketing Cloud Engagementエディション一覧(英語)Marketing Cloud Engagementでは、「ビジネスユニット」(BU)という環境でデータやアクセス権限を管理し、マーケティング活動を行うことができます。(上図)「Northern Trail Outfitters」と「myNTO Rewards」「NTO Kids」3つのビジネスユニットが表示されています。アクセス権のないビジネスユニットは表示されません。例えば、複数のブランドを持つ企業では、ブランドごとにビジネスユニットを作成して、Aというブランドが持つ顧客データとそこにアクセスをするマーケター、Bというブランドが持つ顧客データとマーケターのアクセスをコントロールします。各ビジネスユニットは独立しており、「親」のビジネスユニットの下に連なる形で構成されます。親は「エンタープライズ」と呼ばれることもあります。また、テスト環境として別のビジネスユニットを持つこともあります。もちろん、ビジネスユニットを1つのみ使って運用されるケースもあります。ビジネスユニットとその構成についてもう少し深く理解したい方は、以下のリソースがおすすめです。Salesforce Help: 「Marketing Cloud のビジネスユニット」Salesforce Trailhead:「ビジネスユニットの管理」Marketing Cloud Engagement ポケットガイド (1) - セットアップ編Salesforce Help: 「Adopting Marketing Cloud Business Unit」(英語)ドメイン戦略の決定Marketing Cloud Engagementを利用開始するまでに、その他にも重要な設定項目があります。例えば、メールを送信する際に、送信元のメールアドレス(ドメイン)は何とするか、Marketing Cloud Engagementの機能の一つであるCloudPagesを使ってランディングページを公開する場合、どんなドメインを使用するか、などです。これらは、追加購入いただく必要がある可能性があります。まず、どんな設定項目があるのかを見てみましょう。Sender Authentication Package (SAP)以下のドメインを設定し、ブランディングを行います。この設定を行わないと、Salesforceのデフォルトのドメインが使用されるため、例えばメールを受信した人がランディングページを開いたときに表示されるURLを見て「違う会社のサイトに移動した?」と思われてしまう可能性もあります送信元のメールアドレスドメインCloudPagesで公開したランディングページのドメインメール内に使用する画像のドメインクリック数をトラッキングするためのドメイン「Webページとして表示」に使うドメインメール送信元に使用するドメインに対して、SPF, DKIM, DMARCなどの必要な認証も行います。これにより信用を高め、到達率の向上をはかります返信メール管理を設定し、貴社から送信したメールに対して顧客から返信をされた際の挙動を設定します1つの専用IPアドレスの提供SSL以下においてSSLを設定して、セキュアな通信を行いますCloudPagesで公開したランディングページのドメインメール内に使用する画像のドメインクリック数をトラッキングするためのドメイン「Webページとして表示」に使うドメインプライベートドメインSAPで設定したドメインに追加して、別のドメインでメール送信やCloudPagesを利用したいときに追加設定します。例えば、SAPで設定した通常利用するドメインに追加して、あるキャンペーンのみで使う特別なドメインを追加設定することができます。追加の専用IPアドレス主に、日本国内の携帯キャリアドメインなどへの送信において、送信できる時間あたりの通数が制限されているため、複数のIPアドレスを使ってタイムリーな送信を行う場合に設定します。ドメイン戦略やSSLの詳しい情報は、以下のリソースがおすすめです。Marketing Cloud Engagement ポケットガイド (1) - セットアップ編Salesforce Help: 「Marketing Cloud メール用の Sender Authentication Package」● ● ●「活用7ステップ」全体に戻りたい場合はこちら
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この記事で学べることファーストパーティクッキーとサードパーティクッキーの違いを理解するファーストパーティトラッキング機能とその考慮事項を理解するはじめにAccount Engagementでは、WEBサイトにトラッキングコードを設置することで、WEBサイトを訪問されたことをトラッキングすることが可能です。このトラッキングの記録には、ユーザーが利用するブラウザー上に保持されるクッキー情報が利用されます。トラッキング用のクッキーにはファーストパーティーとサードパーティーの2種類ありますが、近年ChromeやFirefoxなどブラウザ提供各社によるプライバシー対策強化によって、サードパーティクッキーに対する規制が強化される流れがあり、Webマーケティングを行う側も対応が求められています。そこで本記事では、ファーストパーティクッキーとサードパーティクッキーの違い、Account Engagementにおけるそれらの扱い方について解説します。クッキー(Cookie)とはクッキーとは、WEBサイトへアクセスを行った際に一時的なデータを記録する仕組みです。クッキーは大きく分けて2種類あり、それぞれ「ファーストパーティクッキー(1st Party Cookie)」「サードパーティクッキー(3rd Party Cookie)」と呼ばれています。ファーストパーティクッキーとはファーストパーティクッキーとは、ユーザーが実際に訪問したWEBサイトのドメインから発行されるクッキーであり、ユーザーやブラウザーからブロックされる可能性は低くなっています。たとえば、WEBサイトのドメインが「aaa.com」の場合、「aaa.com」から発行されるクッキーがファーストパーティクッキーとなります。ファーストパーティクッキーは、実際に訪問しているサイトのドメインから発行されるため、ユーザーやブラウザーからクッキーの利用がブロックされる可能性は低くなります。サードパーティクッキーとは一方、サードパーティクッキーとは、ユーザーが実際に訪問していないドメインから発行されるクッキーです。たとえば、WEBサイトのドメインが「aaa.com」の場合、Webサイト上に設置された広告媒体などを経由して「zzz.net」というドメインで発行されるのが、サードパーティクッキーとなります。このように、ドメインを横断したユーザの行動履歴を保持するため、マーケティング分野ではリターゲティング広告などで広くサードパーティクッキーが利用されています。ファーストパーティトラッキング機能についてAccount Engagementでは、従来よりファーストパーティクッキーとサードパーティクッキーを併用してトラッキングを行ってきました。しかし近年は、プライバシー保護の観点によりブラウザー側の規制などが進み、サードパーティクッキーの利用が制限される場面が多くなっています。そこで、Account Engagementでも任意のドメインでファーストパーティクッキーによるトラッキングを可能とする機能が提供されました。ファーストパーティクッキーによるトラッキングを行うことで、WEBサイト上のアクティビティをより確実に追跡し、アクティブな見込み客の発掘・育成に活用しましょう。設定方法ファーストパーティトラッキング機能を有効化する方法、トラッキングコードの実装方法については、初期設定ガイドにて詳細な手順をご確認ください。ファーストパーティトラッキング機能に関する考慮事項2023 年 2 月 13 日以降にAccount Engagementのアカウントを作成された場合、デフォルトでファーストパーティトラッキング機能が有効になっています。WEBサイトのルートドメインとトラッカードメインのルートドメインが一致している場合に限り、ファーストパーティクッキーによるトラッキングが可能になります。ファーストパーティクッキーのトラッキングが可能なパターンWEBサイトのドメイン: aaa.com (ルートドメイン aaa.com )トラッカードメイン: go.aaa.com (ルートドメイン aaa.com )ファーストパーティクッキーのトラッキングが不可のパターンWEBサイトのドメイン: aaa.com (ルートドメイン aaa.com )トラッカードメイン: go.bbb.com (ルートドメイン bbb.com )ファーストパーティトラッキング機能を有効にした場合でも、サードパーティクッキーを併用することは可能です。ドメインを横断したトラッキングを目的とし、サードパーティクッキーを併用されたい場合は、ファーストパーティトラッキング機能有効化の際に下記2つのオプションのチェックを有効にします。サードパーティクッキーをファーストパーティトラッキングと併用サードパーティトラッキングを使用学習ツールヘルプ:クッキーとアクティビティトラッキングヘルプ:ファーストパーティトラッキングへのアップグレードヘルプ:ファーストパーティトラッキングに関する考慮事項サクセスナビ:初期設定を完了しましょうサクセスナビ:アクティブ化を理解しましょうまとめ本記事では、クッキーの種類やAccount Engagementにおけるファーストパーティトラッキング機能について解説しました。運用方法や他社事例などについてご質問がございましたら、 Account Engagement(旧Pardot) 日本 グループまたは質問広場~初心者から上級者まで~ 日本 グループにてご質問ください。個別の技術的なご質問がございましたら、ヘルプ & トレーニングより弊社サポートへお問合せください
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この記事で学べること効果測定をする場合はどこを見るべきかこの記事のゴールこの記事のゴールは効果測定はどこを見ればできるかを理解することです。レポートの種類レポートはAnalytics Builderの中に存在しており、メインの利用にはIntelligence ReportsとReportsの2種類がありますIntelligence Reports:Intelligenceと連携した可視化に優れたレポート。ダッシュボード複数が用意されており、ピヴォット機能があるため必要なデータを出力することが可能Reports:決められたテンプレートが複数あり、みたい数字に合わせたテンプレートを選択しデータを出力することが可能レポートの利用方法MC Tipsの中で資料と動画を用意しておりますので、そちらから確認可能です。※リンク飛び先はMC Tipsのご紹介ページに飛びます。その中にある参加URLより参照可能資料Intelligence Reports:Intelligenceレポートで確認する(NEW!!) を参照Reports:標準レポートで確認する を参照動画Intelligence Reports、Reports 共にF列にあるReports入門を参照ユーザー講演動画実際に効果測定を共有いただいたユーザー講演動画がございますのでぜひ参照してみてください。https://play.vidyard.com/8qEPCvoxipTxEgR7wEpejnまとめ効果測定はどこから確認するか理解できましたか?施策を回していく上で効果測定はあとまわしにしがちですが、忘れずに確認しましょう。
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この記事で学べること活用までのステップ何からしておくべきかこの記事のゴールこの記事のゴールは活用までにどんなステップがあるか理解することです。この記事では体制に関してまでをフォローいたします。活用ステップ全体像弊社がご案内している活用までのステップを紹介します。ステップを大きく4つのフェーズに分けており、”ご契約直後(準備期間)”、”構築期間中(準備期間)”、”稼働初期”、”定着化/改善”があります。特に初めのフェーズである”ご契約直後(準備期間)”は重要です。最初のフェーズである”ご契約直後(準備期間)”にある2つのステップは体制と目的・目標の明確化ですが、実は活用が進みにくい企業の実に7割が課題としてあげるステップとなります。この2つのステップはぜひ決めましょう。体制を決めるでは、ここでどんな体制が必要かご案内いたします。役割は大きく5つあり、同じ方が複数の役割を担っても構いませんので、人に役割を定めて可視化しましょう。こちらから資料をダウンロードできますので、実際に記入してみてください。ユーザー講演動画実際に体制などを共有いただいた講演動画がございますのでぜひ参照してみてください。https://play.vidyard.com/XPJj6qb7aW2my89ep3iPto目的・目標の明確化次のステップでご紹介しておりますのでこちらを参照してください。まとめ活用するために必要なステップは理解できましたか?活用がうまくできない企業の多くが体制と目的・目標を明確にしていない事が多いので忘れずに決めましょう。
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(2023年6月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
この記事で学べることSalesforce コア製品に関する重要な技術情報バージョンアップ情報やメンテナンス情報(バージョンアップ以外)、IP アドレスフィルタリングをしている場合に必要なIPアドレス範囲に関する情報、製品廃止情報、リリース更新などの重要情報セキュリティに関する重要なアップデート動画で更新内容を学ぶhttps://play.vidyard.com/gmr5nhcSYK3igoV4Txtqxt全ての資料をダウンロードして学ぶダウンロードはこちら記事で更新内容を学ぶ本記事は「Salesforceの運用に関するお知らせ」の6月号となります。こちらの記事では、メンテナンス情報や技術情報、セキュリティ関連情報の構成で、特に重要な更新情報をピックアップしてご紹介いたします。必要なアクションをお客様にいち早く気づいていただくことを目的としていますので、毎月必ずご確認いただけますと幸いです。2023年6月のトピックはこちらになります。本記事では、前月との差分である赤字の部分についてと、特に重要な情報をピックアップしてご紹介します。まずは製品イノベーションです。6月11日に、日本のお客様が利用しているインスタンスがバージョンアップして、Summer '23になりました!サクセスナビに、Summer '23リリース 注目の新機能 ページを公開中です。来月には、今までの新機能ウェブセミナーに代わる、新機能の動画を公開予定です。ぜひ、今のうちに新機能ページをブックマークしておいてください。関連リンクThe 360 Blogサクセスナビ : バージョンアップに備えましょうSummer '23新機能 特設ページオンラインコミュニティ:Admin Trailblazers、Release Readiness TrailblazersプレリリースサイトリリースノートRelease Overview Deck、Release in a BOXSummer '23 Release Highlights続いて、Summer ’23 のリリースノートの更新情報をご紹介します。ここでは、5月22日以降のリリースノートの更新情報の中から、現行動作に影響を与える可能性があるものをピックアップしてご紹介していきます。全ての更新情報をご覧頂く場合は、スライド左下の「Summer '23更新情報一覧」の英語版をご確認お願いします。No. 10 REST API で呼び出し可能なカスタムアクションの例外が発生した場合のロールバックの適用 (リリース更新)2回更新が入っています。5/22強制適用のスケジュールが変わりました。元は Winter ’24 の予定でしたが、Spring ’24 に変更されました。6/12より更新内容がわかりやすいように、英語のリリース更新名が変わりました。スライドに新旧両方の名前を記載しています。「似たような名称だけど、同じリリース更新ですか?」というご質問をいただくことがあるので、こちらで共有となります。No. 11 サイトでのゲストユーザのオブジェクト、レコード、項目へのアクセスの確認[設定]画面に、「ゲストユーザー共有ルールアクセスレポート」というメニューが新しく追加されました。このレポートで、管理者様はゲストユーザーが共有ルールからどのレコードにアクセスできるかを確認できます。サイトを外部公開する時や、外部公開している既存サイトの設定変更をする時など、本レポートを参照して、意図しないレコードへのアクセス権が付与されていないかを簡単に確認することができますので、ぜひご利用ください。No. 12 Lightning アプリケーションの CSRF トークンのセキュリティの機能強化 (リリース更新)2回更新が入っています。5/29Sandboxは変わっていませんが、本番環境のみ、強制適用のスケジュールがWinter '24に延期になりました。6/12このリリース更新はLightning Outには適用されない旨が追記されました。No. 13 関連リストでの一括クイックアクションを使用した生産性の向上 (ベータ)現行動作に影響を与える類の情報ではありませんが、とても便利なベータ版機能です。注目度が高いと思いますので、共有します。関連リストにクイックアクションを追加する方法の記載が、より明確になりました。もし、Sandboxで設定を試してみたものの、関連リストに追加したアクションがうまく表示できなかったという場合には、関連リストの種別を[拡張リスト]に変更して表示の確認をお願いします。No. 14 The Ref ID Format for Email-to-Case Changed現在メール to ケースをご利用のお客様にとって重要な情報です。2回更新が入っています。6/5メール to ケースで使用されているRef IDの新しい形式の説明が追加されました。6/12この変更はWinter ‘24にリリースされる予定である旨が追記されましたメール to ケースのRef IDについては、新しいLgithningメールスレッドへの移行が推奨されています。Lgithningメールスレッドは、Salesforceのセキュリティ標準に適合する方法で作成されるトークンベースのスレッドのことです。設定画面の[リリース更新]から有効化できますので、まだ古いRed IDをご利用のお客様は、まずはSandboxで有効化して動作をご確認いただき、本番環境へ適用の準備を進めてください。No. 15 Lightning Knowledge 移行ツールの実行Classic Knowledgeの実装におけるカスタムソリューションがある場合には、リファクタリングする必要性があることが追記されました。ClassicナレッジのデータモデルはSummer '25(2025年6月)で廃止される予定のため、それまでに、移行ツールを実行いただく必要がございます。その移行ツールを実行する前に、記事タイプを参照するVisualforce ページや Apexクラスなどのカスタムソリューションがあれば、それらを変更いただく必要があるという内容になります。No.16 Hyperforce アシスタントを使用した Hyperforce への移行Hyperforce Assistantの使用方法が更新されました。お客様組織のHyperforceのアップグレードの日程が確定しなくても、Hyperforce Assistantを利用可能であることが記載されました。続いて、多要素認証(MFA)に関する更新情報です。「Salesforce 多要素認証に関するFAQ」ナレッジに、英語版のみですが、6月1日に更新が入っています。更新内容は、以下の通りです。更新箇所は3つあります。いずれも、データローダのOAuthログインに関する内容です。データローダにログインする際、ユーザ名とパスワードを入力する方法は、以下2種類あります。OAuthPassword Authenticatonデフォルトでは、OAuthが選択されており、ブラウザのログイン画面が表示されて、ユーザ名とパスワードを入力し、MFAが有効な場合は検証要素が求められます。その検証要素として、セキュリティキー、組み込み認証(Windows Hello、Touch ID、Face ID等)はサポートされていない旨が明記されました。次は、インフラ強化に関する情報です。まずは、インスタンスリフレッシュです。多くの日本のお客様の組織が稼働する下記のインスタンスでインスタンスリフレッシュが予定されていましたが、一旦キャンセルになり、今年中に再度スケジュールされる予定です。2023/8/20(JST) : AP0, AP3, AP4, AP5, AP6, AP7, AP8, AP152023/8/6(JST) : CS5, CS6, CS31, CS57, CS58, CS72, CS73, CS74, CS75, CS76新しい日程はTrustサイト、および、Salesforceからお客様へメールで通知をさせていただきます。また、インスタンスリフレッシュに必要な準備についてまとめた動画をサクセスナビよりご視聴いただけます。念の為、ご確認いただけますようお願いします。関連リンクインスタンスリフレッシュメンテナンスインスタンスリフレッシュ、組織移行、継続的サイト切り替えって?インスタンスリフレッシュの概要と準備(動画付きの解説あり)続いて、許可すべきIPアドレスとドメインに関する情報です。「Hyperforce 上の Salesforce サービスへの中断しないアクセスを維持する」のナレッジに更新があります。HyperforceへのアクセスにおいてIPアドレスによる許可リストを構成しなければならない場合、それらのIPアドレスは弊社 Complianceサイト から確認できる旨が追記されました。 Complianceサイト のIPアドレスは、メールリレー用のIPアドレスではないこと、そして Marketing Cloud、Commerce Cloud のような Salesforce Platform 以外の製品のIPアドレスではないことが明記されました。High Scale Orders、Service Cloud Voice、Event Relayにおける既知の問題の対応時期についても更新があり、2023年度中にHyperforce上で利用可能になる予定であることが記載されました。関連リンク許可すべき Salesforce の IP アドレスとドメインHyperforce 上の Salesforce サービスへの中断しないアクセスを維持するSalesforce アプリケーションからのメールを受信できるようにする続いて、リリース更新に関する情報です。以下リリース更新は、Summer '23 で適用される予定でしたが、延期されました。ゲストユーザによる承認申請の編集または削除の防止Salesforce Platform API バージョン 21.0 ~ 30.0 の廃止強制適用日は延期となりましたが、今後のリリースでは適用されますので、内容のご確認をお願いします。上記は、次期バージョンである Winter ’24 で適用予定のリリース更新のご紹介です。ここでは、特に重要な更新を4つピックアップしてご説明します。MFA の自動有効化: お客様の組織に適用されるタイミングと方法の確認 (リリース更新)Spring '23 とSummer '23 のリリースに引き続き、Winter '24 のリリースでもMFAが自動有効化される組織がございます。自動有効化対象のお客様には事前にSalesforceからお知らせのメールが送信されますので、管理者様は弊社から送信されるメールのご確認をお願い致します。拡張ドメインの有効化Spring '23 と Summer ’23 のリリースで拡張ドメインの自動有効化が行われましたが、Winter ’24 でも拡張ドメインの有効化が行われます。またWinter'24での拡張ドメイン有効化が行われると、管理者様は拡張ドメインを無効化することができません。ケースおよび取引先責任者の暗黙的な子共有を保存しないことによる取引先共有の再適用の迅速化の実現 (リリース更新)このリリース更新の適用により、取引先オブジェクトの子レコードになるケースレコードおよび取引先責任者レコードに関する共有レコードが保存されなくなります。子レコードに関する共有レコードが作成されないため、共有ルール適用に関するパフォーマンスが向上します。一方で、共有レコードを参照するような個別開発を行っていた場合、そのカスタマイズの動作に影響を与える可能性がございますため、リリース更新の内容をご確認いただければと思います。Chatter メール通知を送信するときの送信者名とメールアドレスの必須化 (リリース更新)このリリース更新が適用されると、Chatter メール通知の設定における「差出人名」と「メールアドレス」が設定されていない場合は、Chatterメール通知が送信されなくなります。リリース更新の情報をご確認いただき、それぞれの設定が行われているどうかご確認をお願いします。続いて、その他の更新です。前述しました通り、Winter '24 で拡張ドメインが強制適用されると、その後、管理者様は拡張ドメインを無効化することができません。拡張ドメインは影響度の大きい更新であるため、Winter '24 のリリースまでに適用できるようにお客様側でのご準備をお願い致します。関連リンク拡張ドメインのスケジュールチェックリストSalesforce の拡張ドメインに関するよくある質問続いて、フローに関するロードマップです。これまでのアナウンスの通り、Summer '23 のリリースでプロセスビルダーは新規作成できなくなりました。今後の自動化プロセスの作成はフローをご利用ください。また既存のワークフロールールやプロセスは移行ツールをご利用いただき、フローへの移行をご検討ください。関連リンクフローへの移行最後に今後予定されている機能の廃止に関する情報です。ここでは「Workforce Engagement」の廃止についてご紹介します。Workforce Engagementはコンタクトセンター等における作業量や人員配置の計画等をサポートする製品でしたが、現在のご契約が終了した時点で、ご契約の更新ができなくなります。6月度分の更新情報は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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この記事で学べること作成したダッシュボードを改善する際に必要な点この記事のゴールダッシュボードの改善に必要なポイントを理解するダッシュボードの改善に必要なポイントとはこれまでのステップでデータセットの作成方法やダッシュボードの作成方法を学んでいただきました。ダッシュボードは「現在の状況を把握し、次のアクションにつなげる」ためのものです。“データの可視化“をするだけでなく、次のアクションに繋げられる「気付き」を得ることが大切です。ダッシュボードを作成したら…作成したダッシュボードを利用者へ展開しましょう利用者からの声や課題を収集し、新たな気付きを得られるようなダッシュボードにブラッシュアップしましょうブラッシュアップ時のポイントダッシュボードではゴール(目標)とそのゴールを達成する指標は明確化されていますか?以下のポイントを押さえたダッシュボードになっているかぜひ確認をしてみてください。推奨グラフダッシュボードでは様々なグラフや表を配置することができますが、どういった用途にどのグラフを利用すれば良いか迷うこともあるかもしれません。推奨グラフとして以下をご紹介していますので、是非参考にしてみてください。ダッシュボード改善の例ここではダッシュボード改善に取り組んでみましょう。以下のダッシュボードを確認し、ぜひ改善点を挙げてみてください。どういったブラッシュアップをすることで、新たな気付きを得られるダッシュボードになるでしょうか。なお、「営業所別の予実管理ダッシュボード」を作成しようとしています。改善点としてどんな点が挙げられましたか?一例になりますが、以下の点が改善として上がるのではないでしょうか。どういったグラフを意味しているのかがひと目でわかりにくいので、グラフタイトルの設定やテキストウィジェットの配置を行う切り替えボタンや検索フィルターが用意されていないため、営業所別の切り替えボタンを用意する概要を把握できるグラフがないので、数値ウィジェットや営業部別の予実グラフを作成する詳細情報を表示しているテーブルウィジェットが画面上部に表示されていて概要を掴みにくいので、最下部に配置を変えるそれでは改善点を踏まえブラッシュアップしたダッシュボードを確認してみましょう。先程のダッシュボードからブラッシュアップされ、次のアクションに繋げられる新たな気付きを得ることができるダッシュボードになっていますね。達成状況や営業所別情報が左上に配置され、ひと目で現在の状況を把握ができるように切り替えボタンや検索フィルターが準備され、多角的な探索ができるように左から右へ、上から下へと読み進めるシナリオが見えるような構成にグラフにタイトルが付与され、グラフの意味合いを把握できるようにぜひ皆さんもダッシュボードを作成したら終わりではなく、利用者が使いやすいダッシュボードになるようブラッシュアップを重ねていってください。学習ツールヘルプサイトやTrailheadでも学習を進めていただくとができます。ぜひ併せてご活用ください。 Salesforce Trailhead:CRM Analytics ダッシュボードの作成の基本 なお、PremierまたはSignature Success Planをご契約のお客様はSalesforceエキスパートとの1 対 1 のセッションにお申し込みいただくことも可能です。以下のリンクをご確認の上、ぜひお申し込みください。エキスパートコーチング▶CRM Analytics 高度なカスタマイズまとめこちらの記事ではダッシュボードの改善に必要なポイントを学んでいただきました。最初にも述べた通り、ダッシュボードは「現在の状況を把握し、次のアクションにつなげる」ためのものです。ぜひ作成いただいたダッシュボードをもとに利用者の方々と次のアクションへ繋げていってください。活用ステップ全体に戻る場合は、こちら
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この記事で学べることダッシュボードの基本的な作成手順この記事のゴールダッシュボードの作成方法ダッシュボードとはCRM AnalyticsではレシピやCSVファイルから作成したデータセット等を使用し、確認したい指標を数値ウィジェットやグラフウィジェット、テーブルウィジェットを組み合わせてダッシュボードを作成することができます。ダッシュボードは最初(まっさらな状態)から最後までをご自身で作成する方法と、定められたグラフ等のウィジェットを利用するテンプレートを選ぶことが可能です。なお、テンプレートは日本語対応がなされておらず英語のみで使用可能な場合がありますのでご注意ください。作成手順ダッシュボードの元データとしたいデータセット等を準備します空白のダッシュボードから作成するか、テンプレートを利用するか選択します見たい指標をどのような形で表現したいか決定し、ウィジェットをダッシュボードに配置します以下では取引先と商談情報を含むデータセットを準備した状態から、ダッシュボード作成の流れをご紹介します。空白のダッシュボードを準備Analytics Studioを開き、右上に表示される [ 作成 ] ボタンをクリックしますなお、[ 作成 ] ボタンクリック後に表示されるボタンは権限によって表示内容が変わる可能性があります表示されるボタンの一覧より [ ダッシュボード ] を選択しますAnalyticsダッシュボードを作成画面で [ 空白のダッシュボード ] を選択します空白のダッシュボードの準備ができたら、ダッシュボードに各種ウィジェットを配置していきます。ダッシュボードにウィジェットを配置ダッシュボードに配置可能なウィジェットは画面左に縦にアイコンが表示されています。グラフや表形式等選んでいただくことができますので、任意のウィジェットをマス目状のダッシュボードキャンバスへドラック&ドロップさせることで配置が可能です。なお、新規にダッシュボードを作成時点ではダッシュボードの名前は「新規ダッシュボード」が設定されます。任意の名前へ変更したい場合は「新規ダッシュボード」横のペンアイコンをクリックし、編集可能です。データソースからクエリを作成配置したウィジェットの中央をクリックすると、データソースを選択する画面が開きます。任意のデータセットを選択し、クエリを作成します。今回は取引先毎の商談数を把握するグラフのクエリを作成します。ダッシュボード左上のグラフアイコンを任意の場所へドラック&ドロップします表示されたウィジェット中央のグラフをクリックします任意のデータソースを選択しますデフォルトで表示される横棒グラフから確認したい指標を表現可能な任意のグラフへ形を変更します横棒グラフでは横棒にはディメンション項目(文字列項目)や日付項目など、棒の長さにはメジャー項目(数値項目)を設定が可能ですグラフの形を横棒グラフ以外に変更したい場合は、右端最上部のグラフアイコンをクリックします作成を終えたら、画面下部の[ 完了 ] ボタンをクリックします作成したグラフウィジェットの体裁を整えたい場合はウィジェットタブ内のプロパティを編集しますダッシュボードの保存ダッシュボードが完成したら [ 保存 ] ボタンをクリックします。ダッシュボード名、ダッシュボードの保存先アプリケーションを設定の上、再度 [ 保存 ] ボタンをクリックします。作成したダッシュボードを組織内の他ユーザ様と共有したい場合は「私の非公開アプリケーション」以外を選択ください。学習ツールさらにダッシュボードの学習を進めていきたい方には以下のコンテンツがおすすめです。CRM Analytics ドリル本記事でご紹介した内容の他に色々なグラフが作成可能です。CRM Analytics ドリルを参照して色々なグラフを作成してみましょう【手順に沿って構築】The Model ダッシュボードヘルプサイトやTrailheadでも学習を進めていただくとができます。ぜひ併せてご活用ください。ヘルプ:CRM Analytics ダッシュボードの作成 Salesforce Trailhead:CRM Analytics ダッシュボードの作成の基本なお、PremierまたはSignature Success Planをご契約のお客様はSalesforceエキスパートとの1 対 1 のセッションにお申し込みいただくことも可能です。以下のリンクをご確認の上、ぜひお申し込みください。エキスパートコーチング▶CRM Analytics ダッシュボード作成入門まとめこちらの記事ではダッシュボード作成の基本的な操作方法をご理解いただきました。ダッシュボードには様々な形でグラフや表を配置することができます。ぜひ今回ご紹介したグラフだけでなく、様々なグラフや表の作成にチャレンジしていただけたら嬉しく思います。活用ステップ全体に戻る場合は、こちら
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この記事で学べることデータセットを作成する時のポイント3点この記事のゴールデータセットの型を理解するデータセットの行と列の考え方を理解するデータセット作成時のポイント3点データ作成を実践いただきました皆様に、データ作成時のポイント3つをご紹介していきます。データセット項目のデータ型とグラフの関係性を理解しようデータセットの行と列の考え方をマスターしようデータセット1行の粒度を意識しようデータセット項目とデータ型の関係性を理解しようデータセットの項目には大きく以下の「型」があります。ディメンション:テキスト型やカテゴリの項目日付 :日付形式の項目基準 :数値の項目上記「型」によって、グラフでのデータの使い方が変わってきます。ディメンションと日付項目:グラフの「軸」に利用ができます。基準項目:値の集計結果などをグラフの「本体(Body)」に利用ができます。そのためグラフの「軸」として利用したい項目は「ディメンション」または「日付」で項目を持つようにしましょう。例:各時間ごとの問い合わせ数をグラフで分析したいという場合 この場合、営業時間が9時〜17時とすると、問い合わせがあった時間の9~17をグラフの軸にして、時間ごとに件数を積み上げてグラフを出力したいことが想定できます。問い合わせの時間項目に9~17の数字が入っている場合、自動で「基準」として判断されるため、グラフの「軸」として利用したい場合、取り合わせの時間項目は「ディメンション」項目としてデータを持つ必要があります。補足:項目の値をディメンションに変更する方法レシピで、「変換」のノードを追加します。型を変換したい列を選び、数値から「テキスト」を指定し「適用」することで、データの型を変換することができます。データセットの行と列の考え方をマスターしようCRM Analyticsの基本的な考え方として、基準項目(数値項目)の集計は「列」単位で行います。つまり縦方向に集計します。この集計は、ディメンションの「列」を利用し、グルーピングや分割が可能です。(グラフの軸として集計を分割できるイメージです。)そのため、下記図のデータセットAのように横に各月の売上項目を持つのではなく、データセットBのように売上は1つの項目にまとめたほうが、グラフを作成しやすくなります。このように同じ括りのデータ値は同じ列でまとめ、列の値が変わる場合は行を変えてデータを作成しましょう。わかりやすい考え方としては、作りたいグラフを「〇〇〇ごとの△△△」と言語化して列を考える方法です。〇〇〇ごとの :〇〇〇を格納するディメンションまたは日付の列を作成します。また、〇〇〇の値が変わるごとに行を分けます。△△△ :△△△を格納する基準の列を作成します。例えば、担当ごと、年月ごと、予実ごとに金額のグラフを出したい場合、「担当」列、「年月」列、「予実」列、「金額」列を作るといった形で考えると、項目と行の考え方がわかりやすくなります。データセット1行の粒度を意識しようここまでで、CRM Analyticsの基本のグラフの表現としてデータセットの「列」を指定し、行ごとに集計・絞り込みを行うイメージを持っていただけたのではないでしょうか。このように、行ごとにデータを表示・集計するため、見たい値は行で値を持つか、行を集計して算出できる必要があることがわかります。データセットの一行はダッシュボードで見たい「一番細かい粒度」で持つようにしましょう。まとめこちらの記事では、データセット作成のポイントをご紹介しました。グラフでは、列の型がディメンション・日付はグラフの「軸」に、基準は「集計結果」に使われる。CRM Analyticsの基本は、基準列を指定し縦方向に行が集計される。グラフの軸にしたい(グルーピング・分割したい)値は1つの列にまとめる。データセットの1行の粒感はダッシュボードで一番細かく見たい単位で作成する。それではダッシュボードの作成へ進みましょう。活用ステップ全体に戻る場合は、こちら