機能活用ガイド

レポートを使いこなす裏ワザ(その3:カスタムレポートタイプ、結合レポート)

最終更新日: 2021.03.08

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以前、集計項目についてご紹介しましたが、Salesforceのレポートにはまだたくさんの機能があります。本日は、さらにレポートを使いこなすために、「カスタムレポートタイプ」と「結合レポート」についてご紹介します。

カスタムレポートタイプ

レポートタイプとは、レポートで使用する項目とレコードを決めるものです。標準レポートタイプが最初から用意されており、ほとんどのSalesforceデータにアクセスできます。たとえば、取引先レポートタイプでは、[取引先名]、[取引先所有者]、[業種] などの取引先の項目およびレコードにアクセスできます。

しかし、取引先レポートタイプを使用してレポートを作成したとき、参照関係にあるカスタムオブジェクトの項目が表示されません。こんなときは、カスタムレポートタイプを作成します。カスタムレポートタイプは、[設定]|[クイック検索]|[レポートタイプ]より設定が可能です。

カスタムレポートタイプを作成することで、主オブジェクトとその関連オブジェクトとの関係に基づいて、レポートで使用する項目とレコードを定義することができます。今回の場合、主オブジェクトとは取引先、関連オブジェクトがカスタムオブジェクトです。

カスタムレポートタイプで定義するものは、3つあります。

  • レポートを作成中またはカスタマイズ中のユーザに表示するオブジェクトを選択する

レポートで表示できるオブジェクトは、オブジェクト間のリレーション (主従関係および参照関係) をもとに決定できます。例えば、「取引先-取引先責任者-活動」や「取引先-商談-商談と参照関係のあるカスタムオブジェクト」のように、選択できるのはリレーションのあるオブジェクトのみです。オブジェクトは最大4つまで選択できます。

  • レポートを作成中またはカスタマイズ中のユーザに表示するオブジェクトのリレーションを定義する

関連レコードが存在する、または、しないを定義します。関連レコードとは、リレーションのある親オブジェクトに紐づく子オブジェクトのレコードのことです。

例えば、取引先の関連レコードは取引先責任者や商談となり、商談の関連レコードは活動です。関連レコードは必ずしも存在するとは限らないため、2つのオブジェクトを使用する場合、関連レコードの有無を定義したときに表示するレコードは次のようになります。

①各「A」レコードには関連する「B」レコードが 1つ以上必要です。

関連レコードが存在する主オブジェクトのレコードのみをレポートで表示します。言い換えると、関連レコードが存在しないレコードはレポートに表示することはできません。

②「A」レコードには関連する「B」レコードの有無は問いません。

関連レコードの有無を問わず、すべての主オブジェクトのレコードを表示します。例えば、商談がない取引先もレポートで表示することができます。なお、レポートにてクロス条件を設定することで、関連レコードの存在しないレポートを作成することも可能です。

  • レポートの列として使用できる各オブジェクトの項目を選択する

表示できるオブジェクトの項目のうち、レポートで使用できる項目を決定することができます。レイアウトにない項目はレポートで表示することができません。

作成したいレポートには、どの項目を表示させたいのか、関連するオブジェクトのレコードを持っているレコードのみに絞りたいのか、を判断し、適切なカスタムレポートタイプを作成しましょう。

カスタムレポートタイプを作成することで、複数のオブジェクトを1つのレポートで表示できるようになりました。しかし、直接リレーションのないオブジェクトは作成することができないため、「商談とリード」や「リードとケース」は対応していません。これらのレコードを一括で確認したいときは、結合レポートがおすすめです。

結合レポート

結合レポートとは、さまざまな種類の情報を1つのレポートに表示できるレポート形式のことです。結合レポートには、複数のレポートタイプのデータを含めることが可能です。結合レポートは、最大 5 ブロックで構成され、ブロックごとにレポートタイプと検索条件を指定できます。

今回は作成例を2つご紹介します。

  • 担当者別の商談実績を半期ごとに確認したい

同一のオブジェクトを4つ使用して、それぞれ別の検索条件を設定しています。通常のレポートでは、検索条件を複数設定することができませんが、結合レポートを使用することで、複数のレポートにアクセスする必要はなくなります。

  • 進行中の商談に進行中のケースがあるかを確認したい

取引先ごとにグルーピングし、進行中の商談とケースだけを表示するように検索条件を設定することで、営業担当者が進行中のケースがあることを知らずに連絡してしまう、という状況を防ぐことができます。

結合レポートは、レポートビルダー左上[レポート]をクリックして、[結合レポート]を選択して作成します。

結合レポートを活用して、効率的なデータ分析をしましょう。

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考慮事項

  • カスタムレポートタイプを削除すると、それに基づいたレポートがあれば、それも削除される
  • 結合レポートでは、バケット項目やクロス条件の追加、条件付き強調表示などの適用はできない

最後に

カスタムレポートタイプを活用することで、Salesforceに登録されている情報を様々な角度から分析することができます。一方で、カスタムレポートタイプを作りすぎてしまうと、レポート作成時にユーザの混乱を招きますので、いくつかのレポートで使える多用途型レポートタイプを作成しましょう。

また、結合レポートを使用し、関連情報を1つのレポートに表示することで、すばやい状況の把握につながります。各機能のメリットを理解し、データ分析に活用しましょう。

参考リソース

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